ウイルススキャン機能を使用する
はじめに
本製品には、トレンドマイクロ株式会社の「Trend Micro NAS Security」(以降、ウイルス対策ソフトウェアと表 記します)が搭載されています。ウイルス対策ソフトウェアは、本製品に保存した大切なデータをウイルス感 染から守ります。
ウイルス対策ソフトウェアのライセンスが有効化されていないTeraStationをお使いの場合や、ライセンスの 有効期間を過ぎたTeraStationをお使いの場合は、別途ライセンスパック(OP-TSVCシリーズ)をご購入くださ い。お使いになる前に、「ライセンスの登録、有効期間の延長手順」を参照してウイルス対策ソフトウェアのラ イセンスの登録をしてください。
メモ:
• ウイルススキャン機能を使用するには、本製品がインターネットに接続している必要があります。
プロキシサーバー経由でしかインターネットに接続できない場合は、ウイルススキャン設定画面左の メニューから[管理]-[プロキシの設定]でプロキシサーバーのIPアドレスを設定してください。
• 本取扱説明書にしたがってウイルススキャンまたは予約、設定を必ず行ってください。ライセンスの登 録、有効期間の延長をするだけではウイルススキャンは実行されません。
• TRENDMICROおよびTrend Micro NAS Securityは、トレンドマイクロ株式会社の登録商標です。
ウイルススキャン機能の有効化手順
次の手順でウイルススキャン機能を有効にします。
1 「第3章 アクセス制限を設定する」の「共有フォルダーを作成する」を参照して共有フォルダーを作成しま す。
作成した共有フォルダーは、ウイルスが検出された場合にファイルを隔離するために使用します。
2 設定画面の[アプリケーション]をクリックします。
3 [ウイルススキャン]の横にある をクリックします。
4 [編集]をクリックします。
5 [隔離フォルダー]の[参照]をクリックし、手順1で作成した共有フォルダーを選択します。
6 [OK]をクリックします。
7 [OK]をクリックします。
8 [ウイルススキャン]の横にある をクリックし、表示を にします。
メモ: 隔離フォルダーがあるハードディスクのフォーマットやRAIDモードの変更をした場合、隔離フォル ダーは削除され、ウイルススキャン機能は無効になります。引き続きウイルススキャン機能を使用する場 合は、手順1~8をもう一度行ってください。
以上でウイルススキャン機能の有効化は完了です。
ウイルススキャン設定画面の表示手順
次の手順でウイルススキャン設定画面を表示します。
メモ: ウイルススキャン設定画面は、以下のブラウザーに対応しています。
Internet Explorer 6.0 ServicePack2以降(Windows)
Firefox 1.5以降(Windows/Mac)
1 設定画面の[アプリケーション]をクリックします。
2 [ウイルススキャン]の横にある をクリックします。
3 [オプション設定画面を開く]をクリックします。
4 ユーザー名、パスワードを入力し、[ログオン]をクリックします。
TeraStationに設定されているadminグループに所属するユーザーアカウント、パスワードでログオンす ることができます。
初期設定ではユーザー名「admin」
パスワード「password」になっています。
5 ウイルススキャン設定画面が表示されます。
プロキシサーバー経由で接続している場合
お使いのネットワーク環境がインターネットに接続するためにプロキシサーバーを経由する必要がある場 合、下記手順でプロキシサーバーのIPアドレスなどを設定してください。
1 ウイルススキャン設定画面の左のメニューから[管理]-[プロキシの設定]をクリックします。
2 [プロキシサーバを使用してインターネットにアクセスする]をクリックし、チェックマークを表示さ せ、プロキシサーバーのIPアドレス、ポートを入力し、[保存]をクリックします。
以上でプロキシーサーバーの設定は完了です。
ライセンスの登録、有効期間の延長手順
ウイルス対策ソフトウェアのライセンスが有効化されていないTeraStationをお使いの場合や、ライセンス有 効期間が過ぎたTeraStationをお使いの場合は、別途ライセンスパック(OP-TSVCシリーズ)をご購入ください。
ウイルスチェック機能のライセンス有効期間は、残存期間を含め5年を超えて延長することはできません。
メモ: ライセンス有効期間延長の概念
ウイルス対策ソフトウェア使用中に延長した場合、次のように有効期限が延長されます。
1年の有効期限に対して、1年の延長を行った場合
ライセンスの有効期限を延長する際、有効期間の合計が残存期間を含めて5年を超えるようなシリアル番 号(3年間のライセンス×2個など)を入力することはできません。
1 ウイルススキャン設定画面の左のメニューから[管理]-[製品ライセンス]をクリックします。
2 OP-TSVCシリーズ付属「Trend Micro NAS Security™ライセンスパックガイド」に記載のシリアル番号を入 力し、[アクティベート]をクリックします。
以上でライセンスの登録、有効期限の延長は完了です。
現在のライセンスの状態(未アクティベート/契約が終了予定日/契約が終了した日)はウイルススキャン設定 画面の左のメニューから[管理]-[製品ライセンス]を選択すると表示されます。
1 ウイルススキャン設定画面の左のメニューから[予約アップデート]をクリックします。
2 [予約アップデートを有効にする]をクリックし、チェックボックスにチェックマークを表示させます。
3 [開始時刻]からアップデートを行う時刻を選択し、[保存]をクリックします。
予約した時間に自動でアップデートを行います。
本製品の電源がOFFのとき、スリープ状態のときは、アップデートは実行されません。
以上でアップデートの設定は完了です。
ウイルススキャン手順
本製品の電源がOFFのとき、スリープ状態のときは、ウイルススキャンは実行されません。
ウイルススキャン機能では、次の3つの検索方法を設定することができます。
リアルタイム検索
常時バックグラウンドでウイルススキャンが実行されており、ファイルの書き込み、読み取りを行った際に随 時ウイルススキャンを行います。ウイルススキャン機能を有効にすると、自動的にリアルタイム検索が有効に なります。
リアルタイム検索を有効にした状態ではTeraStationの動作が低下することがあります。
予約検索
指定した日時と間隔にしたがって予約検索を実行できます。
手動検索
必要に応じて検索を実行し、感染をすばやく確認できます。
手動検索の手順例を以下に記載します。
1 ウイルススキャン設定画面の左のメニューから[検索オプション]-[手動検索]を選択します。
2 [検索開始]をクリックします。
ウイルス検索が開始されます。
• TeraStationのメール通知機能を有効に設定している場合、メールで連絡されます。メール通知機能を設定 しておくことをおすすめします。
検索時間の目安は次のとおりです(お使いの環境によって下記の時間と異なることがあります)。
1万個のファイル:およそ30分 10万個のファイル:およそ5時間 100万個のファイル:およそ50時間
特定の共有フォルダーをウイルススキャン対象からはずしたい場合
初期設定では、本製品内の共有フォルダーと本製品に接続しているUSBドライブがウイルススキャン機能の 対象となります。ウイルススキャン機能の対象からはずしたい共有フォルダーがある場合は、次の手順で設定 を変更します。
1 設定画面で[共有フォルダー]の横にある をクリックします。
2 ウイルススキャン機能の対象からはずしたい共有フォルダーをクリックします。
3 [編集]をクリックします。
4 [ウイルススキャン]から検索対象からはずしたい項目のチェックをはずし、[OK]をクリックします。
以上で検索対象の設定は完了です。
ウイルススキャンのログ確認手順
次の手順でウイルススキャンのログを確認することができます。
1 ウイルススキャン設定画面の左のメニューから[ログ]をクリックします。
2 確認したいログの項目をクリックします。
3 [ログの表示]をクリックします。
以上でログの表示は完了です。
オンラインヘルプの表示手順
次の手順でウイルススキャンのオンラインヘルプを表示することができます。ウイルススキャン機能の詳細 はオンラインヘルプをご参照ください。
1 ウイルススキャン設定画面右上のプルダウンメニューから[ヘルプ]-[オンラインヘルプ]をクリック します。
2 オンラインヘルプが表示されます。
以上でオンラインヘルプの表示は完了です。
メール通知機能を使用する
本製品の設定を変更したときや異常が発生したとき、指定のメールアドレスにメッセージを送信するよう設 定することができます。
通知メールが送信される機能は次のとおりです。通知メールの送信のタイミングや詳細は、設定画面のヘルプ をご確認ください。
• ユーザー/グループクォータ
• ディスク(内蔵/RAID/USBドライブ)
• ファン
• バックアップ
• レプリケーション
• ウイルススキャン