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《本学スタッフ新刊著書》

ドキュメント内 00表紙.indd (ページ 47-52)

木田 寛 監修

横山 仁、和田 隆志 編

症例と病理からひもとく腎臓病

医療ジャーナル社 B5判、263頁

定価(本体8,190円+税)

2012年5月15日発行 ISBN978-4-7532-2544-6

分担執筆:

横山 仁(1.腎生検の歴史と臨床的意義:16-21頁、6.ネ フローゼ症候群:70-100頁、11.移植腎:156-171頁)

藤本圭司(6.ネフローゼ症候群 1微小変化型ネフローゼ 症候群・巣状分節性糸球体硬化症:70-80頁)

「腎臓病は難しい」といわれます。勉強したいと思っ て手に取る教科書は、専門医を対象とした専門書が主 体でしたが、本書では、視点を腎臓非専門医、研修医 も含む医師、医学部学生を対象としています。内容は 症例提示に基づき、腎病理、臨床経過、文献やEBM に基づく考察から構成されています。「症例を基盤とし た臨床と病理学的な視点からのアプローチであり、腎 臓病を学ぼうとする研修医、若手・中堅医師にはわか りやすい格好のテキストである。腎臓病そのものに加 えて、ホメオスターシスを制御する腎臓と全身疾患と の病態も重視していることが特筆される」と日本腎臓 学会・槇野博史・理事長からも推薦されています。

(腎臓内科学 横山 仁記)

奥山 宏(6.ネフローゼ症候群 2膜性腎症:81-91頁)

中山 卓(6.ネフローゼ症候群 3膜性増殖性糸球体腎 炎:92-100頁)

井村淳子(9.膠原病に伴う腎病変 2シェーグレン症候群

:132-137頁)

大学院医学研究セミナー

【講師紹介】

1990年京都大学医学部を卒業後、助教を経て2008

年より現職。この間、学位取得後、National Institute of Health, USAへ留学。

【主な研究分野】

臨床神経学、認知脳科学、経頭蓋磁気刺激による診 断と治療の神経生理学的基盤解明。

【セミナーの内容】

1980年代から検査手段として使われ始めた経頭蓋 磁気刺激は、頭蓋内における皮質脊髄路での運動神経 伝導速度の測定などに応用されてきた。現在では治療 手段としての利用も始まり、大うつ病治療などに広く 活用されている。本セミナーでは、脳卒中後の陳旧性 マヒへのリハビリ応用の話から始まり、その理論的背 景としての神経可塑性に話題が及んだ。リハビリ促進 のために患側とは反対側の運動皮質の働きを抑える考 え方が紹介された。経頭蓋磁気刺激によって運動皮質 の反応性を増減させる手法はすでに開発されており、

その詳細が解説された。さらに、これらの反応性操作 法に基づくリハビリ応用が進められていることが言及 された。パーキンソン病においては、運動皮質の機能 が低下しているが、磁気刺激によってこれに対抗する ことが可能である。パーキンソン病では黒質緻密部か ら線状体への投射系におけるドパミン低下が基幹病態 過程であるが、運動皮質でもドパミン低下が起こって おり、運動野へのドパミン補給による可塑性向上が治 療に役だつ可能性もあるとの指摘があった。また、パ ーキンソン病と黒質―線状体変性症の鑑別診断に磁気 刺激が使える可能性にも言及された。その他、磁気刺 激を健常被検者へ適用して得られた認知心理学的結果 も含めて、この分野の多様なトピックが話された。

【セミナーの成果】

経頭蓋磁気刺激法と脳可塑性に関する基礎的理解 を深め、磁気刺激の新しい応用展開について学ぶこと ができた。ヒトの認知脳科学における応用、ならびに 神経疾患の診断・治療などへの示唆を得ることができ た。臨床の大学院生(主として精神科・神経内科)に 有意義な内容であった。 (生理学Ⅰ 加藤伸郎記)

薬剤耐性菌の現状と将来展望

講 師 荒川宜親先生(名古屋大学大学院医学系 研究科分子病原細菌学教授)

日 時 平成23年12月9日(金) 18:00〜19:30 場 所 病院本館4階C42講義室

担 当 臨床感染症学 飯沼由嗣教授

【講師紹介】

1983年 名 古 屋 大 学 医 学 部 卒 業、

1989年名古屋大学医学部 細菌学助

手、1994年 同 助 教 授、1996年 国 立 予防衛生研究所 細菌・血液製剤部

(現、国立感染症研究所 細菌第二部)

部長、2011年4月より現職。

【主な研究分野】

細菌学、薬剤耐性菌の解析。

【セミナーの内容】

近年、世界各地でCTX-M-型ESBL産生大腸菌が 急増している。鶏肉などからの分離例も多く報告さ れており、伝播への食品の関与にも注目されている。

他にも腸内細菌科では、欧米でのKPC-型カルバペネ マーゼ産生菌の拡大のほか、数年前からは欧州各地で

OXA-48産生菌も蔓延しつつある。さらに、2010年に

はインドからのNDM-1産生肺炎桿菌の拡散が世界的 話題となった。本邦では数件の報告のみだが、海外渡 航歴の無い例もあり、潜在的な国内での拡散が疑われ ている。

一方、2010年には国内での多剤耐性アシネトバク ターのアウトブレイクも話題となった。それらの原因 菌は、MLST解析により遺伝型がST92およびその近 縁のCC92に属するアシネトバクター・バウマニであ ることが明らかにされており、海外からの輸入耐性菌 と考えられた。

【セミナーの成果】

薬剤耐性菌の問題はより深刻になりつつある。人や 物(食品など)の移動が活発な現代では、国内はもち ろん、世界の状況を十分に把握し、診療・感染制御を 行うことの重要性を強く認識できた。

 (臨床感染症学 馬場尚志記)

ドパミンとヒト脳可塑性 ー基礎と臨床応用ー

講 師 美馬達哉先生(京都大学医学研究科高次 脳機能総合研究センター准教授)

日 時 平成23年12月12日(月) 18:00〜19:30 場 所 病院本館4階C41講義室

担 当 生理機能制御学 加藤伸郎教授

大学院医学研究セミナー

【講師紹介】

1985年東京大学医学部卒業。臨床 研修後、同大学第三内科において医 員、助手として研究に従事。保健管 理センター講師、薬剤疫学講座客員 助教授を経て、2002年12月よりクリ ニカルバイオインフォマティクス研 究ユニット特任教授、2007年4月よ り現職。

【主な研究分野】

心肥大の分子メカニズム解明など分子循環器病学の 成果を報告するとともに、日本人の循環器病診療に役 立つエビデンス構築のための臨床研究指導者として活 躍中。最近は第28回日本医学会総会幹事長の重職を 勤めた。

【セミナーの内容】

臨床開発治験が「創薬」であるのに対し臨床試験は

「育薬」と考えられるとの解説からスタートし、疾病 構造の変化とともに慢性疾患コントロールが重視さ れるようになってきたこと、前向きコホート研究では 未知の交絡因子を排除できないことが紹介され、無作 為割付前向き研究の重要性が強調された。しかし臨床 研究結果の解釈には批判的吟味が不可欠であり、特に soft endpointは主観的な要素に左右されがちな弱点 があることを有名な研究論文を取り上げ解説された。

【セミナーの成果】

ともすれば難解になりがちな臨床研究の解釈につい て、種々の実例を取り上げた具体的な説明が行われ、

大学院生はもちろん基礎医学研究者も多数聴講があっ た。大学院生にとっては臨床研究結果を冷静に解釈す る目を養う第一歩に、また若手研究者にとっては今一 度自らの見識を確認する有意義な機会であった。

(循環器内科学 梶波康二記)

頭頸部腫瘍に対する強度変調  放射線治療

講 師 古平 毅先生(愛知県がんセンター中央 病院放射線治療部部長)

日 時 平成23年12月16日(金) 18:00〜19:30 場 所 病院新館12階特別会議室

担 当 放射線診断治療学 利波久雄教授

【講師紹介】

1990年 名 古 屋 大 学 医 学 部 卒 業、

1992年名古屋大学医学部付属病院医 員、1993年名古屋第一赤十字病院放 射線科、1994年都立駒込病院放射線 診療科主事、1998年名古屋大学医学 付属病院放射線科助手、1999年愛知 県がんセンター病院放射線治療部医 長、2007年同放射線治療部部長。

【主な研究分野】

放射線治療、頭頸部癌の放射線治療。

【セミナーの内容】

頭頸部癌の治療は形態温存、機能温存を目指した化 学放射線療法が主流となりつつあるが、頭頸部領域の 放射線治療では唾液腺をはじめ有害事象をひきおこす リスク臓器への線量低減の配慮が重要である。愛知県 がんセンターでは強度変調放射線治療(IMRT)専用 機であるトモセラピーを用いた頭頸部癌に対する有害 事象の低減を目指した放射線治療に早くから取り組ん できた。その結果、従来の照射法に比べて唾液腺分泌 障害や側頭葉壊死などの有害事象の低減と、従来の三 次元原体照射法と比較しても遜色ない治療成績が得ら れ、頭頸部癌の放射線治療に対するIMRTの有用性を 明らかにした。しかし、頭頸部癌のIMRTは照射領域 の設定が複雑で治療計画が煩雑であることなどが影響 して全国調査の結果をみても十分に普及しているとは 言い難い。今後、IMRTの普及に向けてより一層の努 力が必要である。

【セミナーの成果】

今回のセミナーでは癌治療に携わる診療科から多数 の医師の参加があり、IMRTに関しての活発な質疑応 答がなされ放射線治療への関心の高さがうかがえた。

IMRTの有用性と問題点について具体的に学ぶことが できた有意義なセミナーであった。

(放射線医学 的場宗孝記)

循環器臨床研究結果の見方と  考え方

講 師 山崎 力先生(東京大学大学院医学系研究 科臨床疫学研究システム学教授)

日 時 平成24年1月13日(金) 18:00〜19:30 場 所 病院本館4階C42講義室

担 当 循環制御学 梶波康二教授

ドキュメント内 00表紙.indd (ページ 47-52)

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