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有望ビジネスモデルの提案と成立要件等 の検討

ドキュメント内 HIDO ATIS (ページ 177-200)

RAC ※ 社

T- Mobile Traffic

Ⅵ. 有望ビジネスモデルの提案と成立要件等 の検討

有料サービスの使用の有無

支払っていな 90.6%

使用ごとの 課金サービ 1.1%

わからない 7.0%

その他 0.1%

会費を支払う サービス 1.1%

使用ごと・会 費の両方 0.1%

Ⅵ.有望ビジネスモデルの提案と成立要件等の検討

1.提案に向けた基本的な考え方(方向性)

これまでの検討を踏まえた、ビジネスモデル提案にあたっての基本的な考え方は下記のとお りである。

① BtoB サービスをベースに市場の成熟を期すことが基本スタンスとなる。

【根拠となる現状・課題等】

○国民性、これまでの道路交通情報提供の成立ちを背景に、エンドユーザーを対象とした 有料サービス提供について民間事業者は懐疑的である。

○道路交通情報単体での料金徴収は困難という民間各社の見解は一致している。

○気象ビジネス、海外道路交通情報ビジネスを見ても、対事業者サービス(BtoB:対企業・

自治体等)を基本としつつ、市場の成熟を期している。

【根拠となるユーザーニーズ】

○現状として有料サービス利用は 2.4%

程度である。(9割超は有料サービスを 活用していない。)

○「道路交通情報サービスは無料で提供す べきである」とする意見が53.4%と過半 数を占める。一方で、「将来もっと便利に なるなら支払ってよい」とする意見が3 割程度みられる。

○現在のサービスでも「内容や便利さに見 合う価格」「基本的な情報以外」という条 件付きで支払ってもよいとする意見は、

合わせて13.6%に過ぎない。

有料サービスへの意向

将来もっと便利 になるなら支 払ってもよい 31.1%

その他 0.5%

道路交通情報 サービスは無 料で提供すべ きである 53.4%

内容や便利さに 見合う価格なら 支払ってもよい 6.2%

基本的な情報 以外なら支払っ てもよい 7.4%

わからない 1.4%

②ユーザーの満足度・重要度分析の観点から鍵となるのは、情報の「安定性」 、 「逐 次性」 、 「網羅性」等の基礎的要件である。これらを支える新たな情報収集・集 約の仕組みが必要となる。

【根拠となる現状・課題等】

○現在の JARTIC(含む警察・道路管理者)による情報集約の体制・仕組みは、労働集約 的で極めて煩雑という指摘が多い。その結果、情報のリアルタイム性などユーザーニーズ に応えきれていない。

○ユーザーの苦情の多くは提供情報の「更新の遅さ」、「不正確性」等。例えば事故や渋滞 が生じてから、事故・渋滞現場から JARTIC 経由したのち、事業者の提供情報に反映さ れるまでラグがあることも指摘されている。

○既存事業者からも、今後の道路交通情報ビジネスを展望した場合の鍵として リアルタ イム性 が指摘されている。情報収集時のモバイルシステムの適用、入力ツールとしての 携帯電話活用などのアイデアも示されている

○諸外国においても行政機関からの提供情報のほか、独自の情報を収集・加工しつつ、道 路交通情報サービスを展開している。

【根拠となるユーザーニーズ】

○最も不満と感じる属性としては、「網羅 性」、「安定性(途切れなく)」、「逐次性」

を指摘する意見が比較的多い。

○道路交通情報について重視する属性は、

「正確性」、「逐次性」、「平易性」、「安価 性」、「安定性」などが目立つ。特に正確 性を最も重視する意見が顕著。

優先的重要項目(1位回答)

C:情報の逐次性 12.2%

I:情報の選択性 2.6%

G:理解の平易性 F:情報の安価性 3.6%

9.6%

B:情報の安定性 12.1%

A:情報の正確性 47.1%

H:操作の平易性 2.3%

D:情報の網羅性 5.2%

E:情報の予見性 2.6%

J:他の交通機関 との連動性

0.5% L:総合的支援性

1.6%

K:情報の娯楽性 0.6%

不満度の高い項目(1位回答)

I:情報の選択性 11.5%

G:理解の平易性 3.9%

F:情報の安価性 6.7%

B:情報の安定性 16.5%

A:情報の正確性 9.2%

H:操作の平易性 3.4%

D:情報の網羅性 19.0%

E:情報の予見性 5.7%

J:他の交通機関 との連動性

2.7%

L:総合的支援性 5.3%

K:情報の娯楽性 3.6%

C:情報の逐次性 12.5%

○ 渋滞情報 、 事故情報 、 交通規制 などの基本的な道路交通情報の必要性認識は、

極めて高い。一方で、アミューズメント系の付加的サービスについては、極めて必要性認 識が低い。(若年層では、一定の必要性が持たれているものの、その他の世代での必要性 認識は著しく低い。⇒ビッグ・ビジネスとしての展開は現段階では困難)

基本的な道路交通情報の印象・期待

0% 20% 40% 60% 80% 100%

渋滞情報 所要時間 最適経路 交通規制 事故情報 路面の状況 影響を及ぼす事象情報

大いに必要 どちらかと言えば必要 どちらとも言えない どちらかと言えば不要 全く不要 わからない

関連する情報サービスの印象・期待

0% 20% 40% 60% 80% 100%

天気予報 SAやGAS情報 鉄道、バス、飛行機情報 緊急時対応 盗難車追跡サービス 飲食店、その他レジャー情報 各種予約等サービス ニュース配信 音楽配信、カラオケ等 映像コンテンツ配信 占い、ゲーム等

ぜひ利用したい どちらかと言えば利用したい どちらとも言えない 必要性を感じない わからない

③道路交通情報の市場性を一層高めていく、新たな仕組みや、バックアップが必 要である。

【根拠となる現状・課題等】

○既存事業者からも、産業としての裾野を広げるためには JARTIC料金体系の見直しを検 討するとともに、自宅・社内以外の様々な利用シーンの発掘・拡大の必要性が指摘されて いる。

○また、ユーザーの興味・関心を喚起するために、例えば道路交通予報士などを活用した 情報提供の展開などを、行政と連携しつつ進めるべきであるという意見もある。

【根拠となるユーザーニーズ】

○一般ユーザーは、平易な手段での情報入手を強く期待している。専用ラジオなどの具体 的提案が目立つ。

○「道路交通情報を入手したい場所」へのニーズは、「観光地」や空港・駅・バスターミナ ル・広場等の「公共スペース」をあげる人々が非常に多い。その他ニーズとしては、「コ ンビニエンスストア」をあげる例が目立つ。そのほかにはガソリンスタンド等を挙げる意 見もあるなど、更なる提供場所の拡大が期待される。

○情報の「安価性」へのニーズは強い。

道路交通情報を入手したい場所(複数回答)

145 202

813 700 356

278 303

845 140

47

0 100 200 300 400 500 600 700 800 900 官公署

公共施設 公共スペース 駐車場 ホテル 飲食店 商業施設 観光地 歩行中 その他

(件)

予測情報を期待する時点(1位から3位で得点化)

1,311 1,507 1,039

872 725

993 7

0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400 1,600 数分〜30分程度先

30分〜1時間程度先 1〜2時間先以内 決まった時間・時間帯 特定の日時 混雑するシーズン その他

(点)

④高付加価値情報サービス提供に向けては「予測情報提供」がひとつの鍵となる。

それに資する行政等保有情報のさらなる公開・提供が必要である。

【根拠となる現状・課題等】

○民間事業者は各社とも予測事業には足踏み状態である。技術的にプロフェッショナルド ライバーを満足させる精度の予測情報提供は極めて困難との認識がある。

○閉鎖空間である高速道路上の予測は比較的容易とされる。一方で、一般道の予測は中長 期を展望しても困難との認識が強い。予測に有用でも民間に開示されていない情報も多数 ある。

○予測精度の向上に向けては、フローティング・データの一層の公開を求める意見がある。

現在、公開されていないものの有益な情報として、例えばトラフィックカウンター(断面 交通量)のリアルタイム情報、信号の現示情報等が具体的に指摘されている。

○また、例えば事故等発生後、どのような交通現象が生じたのか、情報を蓄積するととも に、パターン化することなどが、今後の予測精度向上に資するという意見も、民間事業者 から提案されている。

【根拠となるユーザーニーズ】

○予測道路交通情報に対する期待は高 い。9割弱のユー ザーが予測情報に 期待する意向を示 している。

○予測を期待する時点は「30分〜1時 間程度先」を中心に多い。

予測情報への期待

大いに期待す 40.3%

全く期待しない どちらかと言え 0.8%

ば期待しない 3.6%

どちらとも言え ない 9.8%

どちらかと言え ば期待する 45.6%

2.想定されるビジネスモデルのイメージと成立条件等

以上を踏まえ、本節では、道路交通情報の一層の展開に向けて考えられるビジネスモデルの イメージと、その成立要件等を検討・提案した。

本節では、今後の道路交通情報ビジネスの基幹的インフラとなりうる「共通プラットフォー ム的モデル」と、対公的セクター・対企業・対一般ドライバー等を想定した個別のサービスで ある「顧客想定個別的モデル」について、それぞれアイデアを整理した。

1)共通プラットフォーム的モデル

(1)情報集約の迅速化に資する基盤的仕組み

①事故現場調書等スピーディー集約支援サービス

【ビジネス・提供サービスの内容(イメージ)】

・PDA、携帯電話等を活用ししつつ、迅速な現場調書入力(道路交通情報集約)のシステ ムを構築し納品・保守管理を行う。

・仕組みの有用性や、技術的課題・制度的課題等を検証するため、社会実験的な取組みか らスタートすることが考えられる。

図表 概略ビジネススキーム(イメージ)

【市場の捉え方】

○道路交通情報サービスのインフラ的仕組みなため、行政(中央省庁等)での予算獲得が 鍵となる。

○警察庁、国交省等の現行予算に関連しそうな事業分野があるか等を検証する必要がある。

【突破すべき課題・隘路(市場の成立要件の頭出し)】

・警察庁等の関連官庁との調整

・個人情報の仕分け、誤情報のスクリーニングなどの仕組みの検討(まずはそのための実 警察

道路管理者 JARTIC

事業主体

(民間企業)

道路交通情報

システム開発 システム納品

委託料 委託料 保守・管理

事故現場調書リアルタイム集約システム

ドキュメント内 HIDO ATIS (ページ 177-200)