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日立グループ  サステナビリティ  レポート 2014

*1 2012年度の一般家庭の電力消費量276.1kWh/月(電気事業連合会調べ)より換算

資金調達から保守まで一括提供のメガソーラーシステムソリューション

天候や日照時間によって変動する太陽光発電。日立は、変換効率に優れたPCS(パワーコンデ ィショニングシステム)をはじめ、信頼性の高い製品と制御システムなどを有し、安定した発 電を強みとしています。さらに、大型電力プラントのEPC(設計・調達・建設)を数多く手が けてきた実績があり、日本国内最大規模のメガソーラーである「大分ソーラーパワー」でも、

設計から調達、製造、据付、調整までを一括受注、2014年3月より稼働しています。ここで は、設備稼働効率を上げることを目的として日立の中央研究所が開発した太陽光モジュール故 障監視アルゴリズムにより、通常の監視技術では警報が発生しないレベルの劣化や故障も検出 することが可能となっています。

一方、メガソーラーの導入には、設備の選定や設計に加え、許認可手続きや電力会社との系統 連系などさまざまな課題があります。日立はこれまでのノウハウとグループの総合力を生か し、1MW以上のメガソーラーの建設を検討している自治体や企業、個人向けに、資金調達か らEPC、20年間の運営・保守までのメガソーラーシステムを一括して提供するソリューショ ン事業を2013年度から開始しています。

日本国外においても、太陽光発電所向けのPCSの現地生産を始めており、発展が見込まれてい るアジアなどの市場に対応しています。今後はさらに、メガソーラーシステムのソリューショ ン事業を日本国内のみならずグローバルに提供していく予定です。

約105ヘクタールの土地に、太陽光パネル約34万枚を設置したメガソーラー(大分県大分 市)。発電出力は8万2,020kWで、年間予想発電量は8,700万kWh(一般家庭年間消費電力 約3万世帯分に相当 )*1

日立グループ  サステナビリティ  レポート 2014

*1 電気事業連合会「電源別発電電力量構成比」(2012年度)参照

過酷な環境下でも安定稼働する日立の風力発電システム

大規模なウィンドファーム(集合型風力発電所)をはじめ、比較的平坦な地形で、年間を通し て安定して風が吹く欧米を中心に導入が進んでいる風力発電。山岳・丘陵地帯や自然災害が多 く、風向きや風力が一定しない日本では、より厳しい環境に適した風力発電システムが必要と なります。

日立では、ローターを風下側に配置する独自のダウンウィンド方式を採用。山や丘陵地から吹 き上げる風を効率よく捉えて発電効率を向上させるとともに、突風時などの設備への負担を軽 減します。また、風量が変化しても安定して稼働する発電機を搭載し、過酷な環境下に適した 蓄電技術や制御システムを有していることから、陸上・洋上でのさらなる導入拡大に期待が寄 せられています。

茨城県にある本格洋上風力発電所の「ウィンド・パワーかみす」は、東日本大震災における震 度6強の地震、約5mの津波にも耐え、破損することはありませんでした。風力発電の設置に は、環境アセスメントへの対応や低コスト化、地域住民への開発に対する理解促進などさまざ まな課題がありますが、約2万点もの部品からなる巨大構造物がもたらす産業の活性化や経済 波及効果が見込まれています。日本の総発電電力量に占める再生可能エネルギー(水力を除 く)の割合は 1.6% であり、今後はこの割合を増やしていくことをめざしています。

日本国外においては、台湾やフィリピンなど熱帯低気圧が発生しやすい東アジアを中心に、安 全で安定した稼働を誇る風力発電システムを2015年以降に展開していきます。

着床式の洋上風力発電所である「ウィンド・パワーかみす」(茨城県神栖市)では、日立製 作所のダウンウィンド型風力発電設備(2,000kW)が15基稼働。15基の総発電出力はおよ そ30,000kW。株式会社 ウィンド・パワー・いばらき ウィンド・パワーかみす第1洋上風 力発電所

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日立グループ  サステナビリティ  レポート 2014

風力発電は、資源の少ない日本において、極めて重要な電 源と考えています。現在、風力発電は、風車をはじめ、建 設技術、制御システム、メンテナンス技術など、まさに進 化の途上にあり、今後さらに大きな産業へと成長するのは 間違いありません。

ウィンド・パワーグループでは、茨城県で、ウィンド・パ ワー日立化成風力発電所、ウィンド・パワーかみす第1洋 上風力発電所、ウィンド・パワーかみす第2洋上風力発電 所と、合計16基、総出力32,000kW、一般家庭16,000世 帯分の電力を日立の風車で供給しています。特に、2010 年に、かみす第1洋上風力発電所において、日本初の本格 洋上風力発電所建設という先進的なプロジェクトを日立と 実現できたことは、大変うれしく思っています。

今後、風力発電所の立地は、遠浅、沖合へと移行し、同時 に、風力発電システムの大型化が進んでいくことが予想さ れます。国と地域、そして地球環境に貢献する日立の風力 発電システムの進化に期待しています。

ウィンド・パワー グループ

代表取締役

小松﨑 衞

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