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既存技術の課題と本研究の効果

既存技術の課題と本研究の効果を以下に示す.

第3章 MFN放送波中継局用Post - FFT型アダプティブアレー 目的 周波数領域処理で同一チャネル干渉を除去する.

既存技術 Post - FFT型MMSEアダプティブアレー [36, 65]

既存技術の課題 キャリヤ変調方式が64QAMと多値である場合にシンボル誤りが軽減 困難となり,重み係数が最適値に収束しない.

SP受信タイミングが一致したときに干渉を除去できない.

提案 合成–比較–選択に基づく最尤シンボル判定.

チャネル推定値に基づくQAM復調における位相識別.

効果 SP受信タイミングに依らず干渉が除去できる.

第4 SFN放送波中継用干渉キャンセラ

目的 時間領域処理で同一チャネル干渉と回り込みを同時に除去する.

既存技術 回り込みキャンセラ [80]

時空間等化器 [26]

既存技術の課題 同一チャネル干渉と回り込みを同時に除去することができない.

提案 FFFとFBFを縦属接続し,両者を同時に制御する.

効果 同一チャネル干渉と回り込みを同時に除去することにより,同一チャネ ル干渉環境にあるSFN中継局で放送波中継を実現できる.

第5章 チャネル歪みを含む再変調時間領域信号を参照信号とする Pre - FFT 型アダプ ティブアレー

目的 時間領域処理で同一チャネル干渉を除去する.

既存技術 Pre - FFT型MMSEアダプティブアレー [54, 58].

既存技術の課題 シンボル同期位置,SP受信タイミングが一致したときに干渉を除去で きない.

提案 チャネル歪みを含む再変調時間領域信号を参照信号とする重み係数制御 手法.

参照信号に含まれるSPに対する摂動.

効果 シンボル同期位置,SP受信タイミングに依らず干渉が除去できる.

第6章 Post - FFT型アダプティブアレーのマルチパス環境における干渉除去特性改善 目的 劣悪な受信環境において同一チャネル干渉を除去する.

既存技術 第3章の提案手法.

既存技術の課題 低D/Uマルチパスに対する耐性.

提案 重み係数の逆数領域におけるフィルタ処理.

効果 干渉除去特性を損なうことなく,低D/Uマルチパスに対する耐性を改 善することができる.

既存技術と本論文の提案手法とは図2.22に示すよう関連している.

Post-FFTOFDM MMSE アダプティブアレー[36, 65]

Pre-FFTOFDM MMSE アダプティブアレー[54, 58]

回り込みキャンセラ[80]

3MFN中継局用アレー 軽減困難誤りの克服

6

D/Uマルチパス耐性改善

4SFN中継局用干渉キャンセラ 同一チャネル干渉と回り込みの同時除去 5章再変調アレー

SP受信タイミング一致時の対策 マルチパス耐性改善

関連する既存技術 サイドローブキャンセラ[3]

提案手法 MMSEアダプティブアレー[12]

時空間等化器[26]

エコーキャンセラ[69]

2.22 既存技術と本論文の提案手法との関連

第 3

MFN 放送波中継局用 Post - FFT

アダプティブアレー

本章では,MFN放送波中継局で用いることを想定した同一チャネル干渉除去手法を提 案する.まず,従来のアダプティブアレーでは干渉除去性能が不充分であることを述べた 後に,最尤判定指向型の重み係数制御アルゴリズムを提案する.計算機シミュレーション および試作装置を用いて実施した野外実験の結果から提案法の有効性を示す.