4.1 プレリュード
4.1.1旋律グラフの粗視化比較
この作品は、全体を通じて16分音符で変化を続けている。そのため、上長は全 ての音符に対し0.25という値が与えられている。つまり、算出された玉手と音高 の積Xの挙動は、音高の変化量に比例し、変化することになる。
図4.1の旋律グラフ(p.42参照)によって示されたXの挙動の複雑さから、1・
H型共におおよそ次の5区間に区切ることができる。
①←1〜64(1〜4小節目) ②卜65〜112(5〜7小節目)
③仁113〜128(8小節目) ④同29〜240(9〜15小節目)
⑤f=241〜289(16〜19小節目)
上記のうち、①③⑤の区間は、それぞれ譜例4.1に対応している。
譜例4.1
1
①
10 20 30
む ヨ
③
8 120
●
250 260 270
⑤ ●
18 280 289
つまり、分散和音の最低音から最高音までが長6度以上で進行する部分につい て、その示す挙動が大きくなっていたことが分かる。このことから、旋律グラフ の挙動は、順序時間fに対して
①大→②小→③大→④小→⑤大 となっていた。
この旋律グラフを1型について時間間鰍=2〜4で粗視化したものが図4.2である
(p、43参照)。、た;2,3の全てにおいて、た=1の示す挙動と酷似していた。これは、
元のグラフの示す挙動と、粗視化グラフが示す挙動が自己相似の関係にあること を示している。
これに対し、作4においては異なった挙動が見受けられた。まず、作4,吻=1は た=1に比べ複雑な挙動を示している。このことは、た=4,吻=1の回視化グラフの挙動 が、譜例4.2に示した音符から得られるXによるためである。
王土4.2
[ [ [ [
[で示した部分は、工型に与えた音高が完全5度上行(G、→D,)、長6度下行
(B,→D,)を交互に繰り返すことを示している。つまり、隣り合ったXは常に大き く変動している。
また、た=4,規=2においては、ん=1に比べ平均化された挙動を示していた。これ は、この部分の粗視化グラフの挙動が、譜例4.3に示した音符から得られるXによ るためである。
早寒4.3
口 [ [ [
[で示した部分は、1型に与えた音高が常に長6度上行(D,→B、)であることを 示している。つまり、2拍単位の分散和音から得られる隣り合ったXが、同じ値
を取ることを表している。
次に、旋律グラフをH型について時間間鰍=2〜4で粗視化したものが図4.3であ る(P.44参照)。1型と同様に、k=2,3の全てにおいて、 k=1の示す挙動と酷似し ていた。このことから、H型についても粗視化グラフと元のグラフの間に自己相 似性の関係が確認された。
これに対し、ん=4においては1型と同様に、異なった挙動が見受けられた。ま ず、た=4,初=1はた=1に比べ複雑な挙動を示している。このことは、た=4,吻=1の旋律
グラフの挙動が、譜例4.4に示した音符から得られるXによるためである。
譜例4.4
つまり、た=4での粗視化を〃2=1から始めた場合、○で示した音符の音高は長10度の 上行、下行を繰り返す(G、→B、→G、→B,)。よって、隣…り合ったXは常に大きく変 動していることを表している。
また、吻=2,3の場合は、1型の彫=2と同様にk=1に比べ平均化された挙動を示し ていた。
譜例4.5
m=2 m=3
譜例4.5から、彫=2の場合D,、解=3の;場合B,が連続していることが分かる。つまり 2拍単位の分散和音から得られる隣…り合ったXが、同じ値を取ることを表してい
る。
プレリュード1型 3
2
81
佃匠
惚。
*
蝋.1
羽田
一2
−3
0 50 100 150 200
順序時間(t)
250 300
プレリュードII型
5
8:
揮・