• 検索結果がありません。

新しい自己資本比率規制への対応について

ドキュメント内 2007.pdf (ページ 64-67)

信用リスク  標準的手法 

統合的なリスク管理を現在試行しています。 

基礎的手法  第1の柱 

(自己資本比率) 

第2の柱 

(当局によるモニタリング) 

平成19年3月31日現在  第3の柱 

(情報開示) 

市場リスク  オペレーショナル 

リスク 

トレーディング勘定を行っており  ませんので、当金庫は対象外に なっております。 

与信における集中リスクについては、適宜、モ ニタリングを行っています。 

連結及び単体の自己資本の構成やリス クの状況等についての開示要件・項目を 設定し、「定性的項目」については年次 ベースでの開示を、「定量的項目」につ いては、年次および半期ベースでの開示 を行う予定にしています。 

銀行勘定の金利リスク(アウトライヤー比率)

については、「99%タイル値又は1%タイル値」

を採用しています。 

●新自己資本の分母になる「リスクアセット」の算出   *従来と異なる貸出金・有価証券等のリスク分類仕分   *しんきん保証等貸出金→明確な担保評価   *貸出明細毎の個別引当・有価証券格付の明確化 

●内部格付手法への取組み 

●リスクが発生しないための高度化   *信用統合リスク管理システムの導入    〜不良債権が発生しないための審査システム    〜正確な担保評価・査定・償却引当   *貸出金・有価証券における適正ポートフォリオ 

●リスクの大きさを認識するための高度化   *リスク計量技術の精緻化 

●態勢・規程の対応 ●内部統制との連携 

●市場リスク・信用リスク・オペレーショナル・リスクの計量化 

●リスク対自己資本管理、最低自己資本の確認 

●リスク効率、収益確保のためのリスクコントロール 

●シナリオ分析・事業計画・収益管理との連携 

●新BIS規制対応と同 時にリスク管理高度化 への対応を行うことが 必要 

 

●信用リスクにおいては、

現状「標準的手法」を   選択しつつ、より高度 な「内部格付手法」を 目指す。 

●市場リスクでは、簡 便的なリスク計量方式 からより高度なリスク 計量方式を目指す。 

●オペレーショナルリ スクでは「基礎的手法」

を選択しつつ、より高 度な「粗利益配分法」

「先進的手法」を目指 す。 

第1の取組み  新基準での 

 自己資本比率の算出 

統合的リスク管理の導入 

リスク管理の高度化  第2の取組み 

第3の取組み 

バーゼルⅡ(新 BIS 規制)への対応

 

 第1の柱においては、新しい自己資本比率の算出が 求められていますが、当金庫においては「標準的手法」

を採用し、金庫の貸出金や有価証券等の資産を定めら れたリスクウェイトを掛けることにより自己資本比率の 分母となるリスクアセットを算出しております。一方で、

将来に向けての基礎的内部格付手法導入に向けて、平 成17年8月信用リスク高度化プロジェクトを組織し、平 成18年3月には、審査部内に信用リスク管理グループ を設置するなど、信用リスク管理態勢の強化、並びに不 動産担保評価、プライシング、内部格付の基礎となるデ ータベースの構築などのインフラ整備に努めております。 

 第2の柱については、貸出金の信用リスクを自己査定 データに基づき、 モンテカルロ法VaR (ヴァリュー・アット・

リスク)で計量化するとともに、有価証券信用リスクに ついても同様に格付会社(R&I)の保有年数別格付別 累積デフォルト率を参考に計量化をモンテカルロ法Va Rでリスク量を計測しております。これにより統合的リ スク管理の前提条件となる市場リスク量、信用リスク量 をすべてVaRで計測できる態勢を整えることが可能と なっております。 

◎信用リスクにおける対応 

 市場リスクについては、第2の柱である統合的リスク 管理導入を目線に据え、従来の市場リスクの計量方法 を統合的リスク管理に適応できるよう精緻化いたしま した。 

 また、アウトライヤー基準についても、平成15年度よ

有価証券、貸出金におけるBPV (ベーシス・ポイント・ヴ ァリュー)の計測に取り組み、資金運用の健全化を図っ てまいりました。 

◎市場リスクにおける対応 

 オペレーショナル・リスクについては、第1の柱におけ る「基礎的手法」を採用し、主に粗利益に15%を掛け る方法で計測しております。この数値を第2の柱である 統合的リスク管理におけるオペレーショナルリスク量と して採用し、全体的なリスク計数資料として活用してお ります。 

◎オペレーショナル・リスクにおける対応 

 当金庫においては、従来よりリスク管理委員会を中心 とした金庫全体のリスク管理を行ってきましたが、バー ゼルⅡへの組織的対応のため、19年3月、経営企画部 内に「リスク管理統括グループ」を創設する一方で、信 用リスクを統合的に管理する目的で、審査部内に新た に「信用リスク管理グループ」を設置し、貸出金を中心

◎組織・機構の対応 

信 用 リ ス ク 

第一 の 柱 

標準的手法による新自己資本比率への対応  将来的な内部格付手法への対応 

総合的リスク管理への対応  信用集中リスクの対応 

信用リスク関係のディスクロージャーへの  開示項目の拡充 

第 二 の 柱 

第 三 の 柱 

オペ レー ショ ナル

・リ スク 

第一 の 柱 

基礎的手法による新自己資本比率への対応  将来的な粗利益分配手法への対応 

総合的リスク管理への対応 

オペレーショナル・リスク計量方法の高度化 

オペレーショナル・リスク関係のディスクロー  ジャーへの開示項目の拡充および進捗管理  第

二 の 柱 

第 三 の 柱  市

場 リ ス ク 

アウトライヤー基準への対応  総合的リスク管理への対応 

市場リスク高度化への対応 

市場リスク関係のディスクロージャーへの  開示項目の拡充 

第 二 の 柱 

第 三 の 柱 

バーゼルⅡ(新 BIS 規制)への対応

◆用語説明◆ 

【自己資本関係】 

●リスク・アセット 

 リスクを有する資産(貸出金や有価証券など)を、リスクの大きさに応じ て掛け目を乗じ、再評価した資産金額。 

●所要自己資本額 

 各々のリスク・アセット×4%(自己資本比率規制における国内基準) 

●エクスポージャー  

 リスクに晒されている資産のことを指しており、具体的には貸出金、外 国為替取引、デリバティブ取引などの与信取引と有価証券などの投資資 産が該当。 

●ソブリン 

 各国の政府や政府機関が発行する債券の総称をソブリンという。その 国で発行されている有価証券の中では一番信用度が高い債券とされるも ので、具体的には、中央政府、中央銀行、地方公共団体、政府関係機関、そ の他中央政府以外の公共部門などを指す。 

●抵当権付住宅ローン 

 バーゼルⅡにおいては、住宅ローンの中で、代表的なものとして、抵当 権が第1順位かつ担保評価額が十分に満たされているものを指す。 

●不動産取得等事業者 

 (代表的な解釈としては)不動産の取得又は運用を目的とした事業者。 

●オペレーショナル・リスク 

 金庫の業務上において不適切な処理等で生じる事象により損失を受け るリスクのことをいう。具体的には不適切な事務処理により生じる事務リ スク、システムの誤作動等により生じるシステム・リスク、風説の流布や誹 謗中傷などにより企業イメージを毀損する風評リスク、裁判等により賠償 責任を負うなどの法務リスク、その他人材の流出や事故などにより人材を 逸失する人的リスクなどが含まれる。 

●基礎的手法 

 オペレーショナル・リスクにおけるリスク・アセットの算出方法の一つ。リ スク・アセット=1年間の粗利益×15%の直近3年間の平均値÷8%。 

●総所要自己資本額 

 リスク・アセットの総額(信用リスク、マーケットリスク、オペレーショナルリ スクの各リスクアセットの総額)。 

●単体自己資本比率 

 単体自己資本の額÷リスク・アセットの総額(信用リスク、マーケットリスク、

オペレーショナルリスクの各リスクアセットの総額)。 

●Tier1(基本的項目) 

 自己資本比率規制の中で使われる概念。自己資本の中の基本的項目で あり、出資金・資本余剰金・利益余剰金などがら構成される。 

●Tier2(補完的項目) 

 自己資本比率規制の中で使われる概念。自己資本の中の補完的項目で あり、一般貸倒引当金・土地再評価差額金の45%相当額・負債性資本調達 手段などから構成される。 

●Tier1比率 

 基本的項目の額÷リスク・アセットの総額(信用リスク、マーケットリスク、

オペレーショナルリスクの各リスクアセットの総額)。 

●繰延税金資産 

 金融機関が不良債権の処理に伴って支払った税金が将来還付されるこ とを想定して、自己資本に算入する帳簿上の資産。会計上の費用(または 収益)と税法上の損金(または益金)の認識時期の違いによる「一時差異等」

を税効果会計によって調整することで生じる。 

●信用リスク 

 取引先の倒産や財務状況の悪化などにより、当金庫が損失を受けるリ スク。 

●クレジットポリシー 

 与信業務の基本的な理念や手続き等を明示したもの。 

●リスクウェイト 

 債権の危険度を表す指標。自己資本比率規制で総資産を算出する際に、

保有資産ごとに分類して用いる。 

●ALM 

 ALM(Asset Liability Management)は、資産・負債の総合管理をいい、

主に金融機関において活用されているバランスシートのリスク管理方法。 

●適格格付機関 

 バーゼルⅡにおいて、金融機関がリスクを算出するに当たって、用いるこ とができる格付を付与する格付機関のこと。金融庁長官は、適格性の基準 に照らして適格と認められる格付機関を適格格付機関に定めている。 

 

●信用リスク削減手法 

 金庫が抱えている信用リスクを軽減するための措置をいい、具体的には、

預金担保、有価証券担保、保証などが該当。ただし、バーゼルⅡにおける 信用リスク削減手法としては、告示に定める適格金融資産担保(現金、自 金庫預金、国債等)、同保証(国、地方公共団体 等)、自金庫預金と貸出金 の相殺等をいう。 

●市場リスク 

 金利・為替・株式などの相場が変動することにより、金融商品の時価が 変動し、損失を受けるリスクをいう。 

●カレント・エクスポージャー 

 派生商品取引の取引先の倒産時における損失予想額を算出する方式。

契約時から現在までのマーケット変動等を考慮して、現在と同等のデリバ ティブ契約を再度構築するのに必要なコスト金額と、そのコスト金額の将 来変動見込額を合算したものを損失予想額としている。 

●再構築コスト 

 現在と同等の派生商品取引を再度構築するのに必要なコスト金額。 

●アドオン 

 評価時点以降に発生する可能性のある潜在的なリスク。 

●与信相当額   再構築コスト+アドオン。 

●派生商品取引 

 (=デリバティブ取引)有価証券や通貨、金といった金融資産(原資産)

の取引から派生し、原資産の現物価格によってその価値が決定される商 品を指す。具体例としては、先物、先渡し、スワップ、オプション等が挙げら れる。 

●証券化エクスポージャー 

 金融機関が保有するローン債権や企業が保有する不動産など、それら の資産価値を裏付けに証券として組み替え、第三者に売却して流動化す る資産。 

●オリジネーター   原資産の所有者。 

●VaR 

 Value  at  Risk(バリュー・アット・リスク)将来の特定の期間内に、ある一 定の確率の範囲内で、ポートフォリオの現在価値がどの程度まで損失を被 るかを、過去のある一定期間毎のデータをもとに、理論的に算出された値。 

 

【金利リスク関係】   

●コア預金 

 明確な金利改定間隔がなく、預金者の要求によって随時払い出される 預金のうち、引き出されることなく長期間金融機関に滞留する預金のこと。

具体的には、①過去5年間の最低残高、②過去5年間の最大年間流出量を 現残高から差し引いた残高、または、③現残高の50%のうち、最小の額を 上限とし、満期は5年以内(平均2.5年)として金融機関が独自に定める。 

●金利ショック 

 金利の変化(衝撃)のことで、上下200ベーシス・ポイントの平行移動や 1パーセンタイル値と99パーセンタイル値といった算出方法がある。 

●パーセンタイル値 

 計測値を順番に並べたうちのパーセント目の値。99パーセンタイル値 は99パーセント目の値。 

●金利リスク 

 市場における一般的な金利水準の変動に伴って当該金融資産の価値 が変動するリスクのことをいう。 

●アウトライヤー規制 

 銀行勘定における金利リスク量が自己資本(Tier1とTier2の合計額)に 対して20%を超える経済価値の低下が生じる銀行をアウトライヤー銀行 といい、当局の早期警戒制度の中でモニタリングを行う。 

●BPV 

 Basis Point Value(ベーシス・ポイント・バリュー)金利リスク指標の1つで、

すべての期間の金利が1ベーシス・ポイント(0.01%)変化した場合におけ る現在価値の変化額を表す。 

●GPS 

 Grid  Point  Sensitivity(グリッド・ポイント・センシティビティ)金利リスク 指標の1つで、一定期間毎の金利が1ベーシス・ポイント(0.01%)変化した 場合における現在価値の変化額を表す。 

●ストレステスト 

 例外的だが蓋然性のある事象(9.11テロ、ブラックマンデー等)が発生 した場合のリスクファクターが、金融機関の財務状況に与える潜在的な影 響を検証する手法。 

 

バーゼルⅡ(新 BIS 規制)への対応

ドキュメント内 2007.pdf (ページ 64-67)