(※1)実績値。現在は伊達市の学校に戻ってきた人、一 定期間の区域外就学後に避難先に住所を移した人、
卒業した人を含む 田 人 北海道 人 青 人
人 岡 人
人 福島市 人
新 手 人
人
山 人
区域 学先別 生徒 (実 )
区域 学 生徒 の推
(人)
宮城 人
島 人 川 人
市は、国・県からの通知を受けて、被災した 児童生徒の就学の機会を確保するために、区域 外就学の受け入れ、教科書の無償給与、就学援 助制度の特例を定める要領を定めた。
これにより東日本大震災、原子力災害からの 避難児童生徒について、その受け入れに努め、
就学援助を弾力的に適用し、学用品・通学費・
給食費等の援助を実施した。
伊達市から市外に避難した児童生徒について は、避難先市町村の協力を得ながら、避難を理 由とする区域外就学を認めた。これまでに、延 べ124人※1が山形県を筆頭に、新潟県、宮城県 などの他市町村に就学した。人数は、平成24年 1月の84人をピークに減少傾向にあり、25年12 月現在で56人となった。
震災後の児童生徒の心のケア、いじめや不登 校等をはじめとする悩みや、保護者等からの相 談に対応するため、文部科学省が実施する緊急 スクールカウンセラー等派遣事業を活用して、
平成23年度より臨床心理など高度な知識や経験 を持つスクールカウンセラー、スクールソー シャルワーカー、心の電話相談員を配置してい る。また、23年11月には、適応指導教室「あお ば教室」を開設し、教育相談や学校復帰へ向け ての指導等を実施した。
25年度には、新たに生徒指導アドバイザー2 人を配置し、各小中学校の生徒指導、問題解決 に向けてのアドバイスを行うとともに、こども 部と教育部に分かれていた電話相談を集約し
「子ども相談室」として、家庭内の問題や子育 て等に関する相談も含めた相談に対応した。
今後も、いじめや不登校の解消、特別支援教 育の充実のため、スクールカウンセラー、スクー ルソーシャルワーカーの確保や、適応指導教室 の充実を図っていく予定である。
教育相談
巨 大 地 震 災 害 へ の 対 応
震災による市内の指定文化財の被害状況調査 を行った結果、指定文化財118件の内、12件の 被害が確認された【別表】。
文化財にも被害
県指定史跡名勝「梁川亀岡八幡宮」の被災写真(上)と竣工写真 倒壊した鳥居と太鼓橋は、地元産出の赤瀧石で造られ、江戸 時代に建立された。同質の石材で再建するため、鳥居と橋の 部材は、地元の山から切り出されたものを使用した
県指定有形文化財「旧亀岡家住宅」被災 室内の漆喰壁には、多数の亀裂が入り、その修繕方法につ いて検討が重ねられ、平成24年度に修繕工事が始まった
市指定有形民俗文化財「鬼石観音堂 の三十三観音像」被災写真 江戸時代に彫られ、当地方の観音 信仰の深さを今に伝える貴重な観 音像の多数が倒れ破損した。平成 25年度までに5体の修繕を完了し たが、全ての修繕が完了するまで には、あと約10年かかる見込みと なっている
震災による市内の指定文化財の被害状況調査
被害物件名称 場 所 被害内容
旧梁川八幡宮並びに別当寺境域 県指定 梁川町 ・園地周囲の陥没 ・鳥居及び石橋の倒壊 旧亀岡家住宅 県指定 保原町 ・漆喰壁の崩落 ・瓦の落下
・風見鶏の落下 伏黒河岸寄蔵 市指定 伊達市伏黒 ・建物半壊 福巌寺石造六地蔵 市指定 伊達市箱崎 ・石造物一部損壊 福巌寺石造宝篋印塔 市指定 伊達市箱崎 ・石造物一部損壊
称名寺木造毘沙門天立像 市指定 梁川町 ・毘沙門天像の一部損傷 ・覆い堂漆喰壁の崩壊 鬼石観音堂の三十三観音像 市指定 梁川町 ・観音像25体の損傷
塚原阿弥陀堂木造阿弥陀如来立像 市指定 梁川町 ・阿弥陀如来像の損傷 薬師堂・山門 市指定 保原町 ・薬師堂 屋根瓦の崩落
・山 門 屋根瓦の崩落・仁王像の損壊
長谷寺山門 市指定 保原町 ・漆喰壁の一部損壊
岳林寺十六羅漢像 市指定 月舘町 ・羅漢像の転倒 ・倒壊等 耕雲寺下手渡藩侍墓地 市指定 月舘町 ・墓石の倒壊、ズレ
震災発生時、市議会は3月定例会の会期中で あり、各常任委員会が開催されていたが、議案
審査を中断した。災害対応を優先するため、今 後の会議継続は困難と判断し、会期最終日の平 成23年3月16日、本会議を開き提出全議案を可 決するとともに、「東日本大震災対策に万全を 期すること及び平成23年度新規事業等の執行に 慎重な対応を求める決議」を全会一致で採択し、
閉会した。
定例会閉会後、ただちに全員協議会を開催、
同日付で市議会災害対策本部を設置することを 決めた。対策本部会議は、4月20日から7月11 日まで、原則毎週月曜日に合わせて10回開催さ れた。
6月29日以降、原発事故対策、子どもたちの 長期的な健康モニタリングの実施、原子力災害 による23年産米対策、原発事故被災者の生活支 援など9件の意見書を議決、関係機関に送付し て、その実現を強く求めた。
さらに、早期の災害復旧と放射能対策などの 実施を求め、関係機関に要望活動を実施すると ともに、市議会議長会及び東電福島第一原発事 故被災市町村議会連絡協議会の要望活動などに
東日本大震災対策に万全を期すること及び平成23年度 新規事業等の執行に慎重な対応を求める決議 平成23年3月11日に発生した東日本大震災は、東北地 方を中心に、未曽有の被害を生じさせ、さらに大震災が 引き金となった福島原子力発電所の事故は、この地方の 存立を危うくするほどの大きな影響をもたらすことが予 想される。
伊達市においては、幸いにも、大震災における人的な 被害は少なかったものの、住宅、道路、公共施設等各方 面に被害が発生している。特に保原小学校、梁川小学校 をはじめ、校舎等に甚大な被害が発生した。
東北地方全域が受けた致命的なダメージは、本市の復 興において大きな困難が予想される。
このため、今回の震災の復旧、復興対策に万全を期す ること及び平成23年度予算の執行に当たっては、震災の 対策にかかる経費を最優先とし、新規事業等については 慎重に対応することを求める。
以上、決議する。
平成23年3月16日
福島県伊達市議会
市議会が対策本部 関係機関に要望活動
東電福島第一原発事故に伴う事故の早期収束、農産物の 実害及び風評被害に対する賠償金の早期支払いなどを鹿 野道彦農林水産大臣へ直接要望した(平成23年6月14日)
巨 大 地 震 災 害 へ の 対 応
第1回市議会災害対策本部会議の様子(平成23年4月20日) 議会報告会の様子(平成24年1月28日)
議決し関係行政庁に送付した意見書
議決年月日 件 名 送付先
H23.6.29 東京電力福島第一原子力発電所事故に関する意見書 内閣総理大臣、総務大臣、財務大臣、厚生労働大臣、農 林水産大臣、経済産業大臣、文部科学大臣
H23.6.29 子どもたちに長期的な健康モニタリングと定期的な健康診
断の実施を求める意見書 内閣総理大臣、文部科学大臣、厚生労働大臣
H23.9.28 放射性物質を含む下水汚泥の処理に関する意見書 内閣総理大臣、経済産業大臣、国土交通大臣、環境大臣 H23.12.14 原子力災害による平成23年産米に関する意見書 内閣総理大臣、農林水産大臣、経済産業大臣
H24.3.27 「福島復興再生特別措置法案」の拡充及び早期成立を求め
る意見書 内閣総理大臣、復興大臣
H24.3.27 防災対策など住民の安心・安全を支える行政サービスの体
制・機能の維持を求める意見書 内閣総理大臣、国土交通大臣、福島県知事 H24.9.24 東京電力福島第一原子力発電所事故を「人災」と認め責任
ある対応を求める意見書 内閣総理大臣、経済産業大臣、環境大臣、復興大臣、文 部科学大臣
H25.6.27 「東京電力原子力事故により被災した子どもをはじめとす る住民等の生活を守り支えるための被災者の生活支援等に 関する施策の推進に関する法律」に基づく具体的施策の早 期実現を求める意見書
内閣総理大臣、復興大臣
H25.6.27 国に対し、東京電力福島第一原子力発電所事故により発生 した損害賠償請求権につき3年の消滅時効の適用を排除す る立法措置を求める意見書
衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、文部科学大臣
市議会が実施した要望活動
要望年月日 件 名 要望先
H23.3.26 東日本大震災及び福島第一原子力発電所事故に対する緊急
要望 参議院経済産業委員会筆頭理事
H23.6.14 東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う要望 内閣総理大臣、財務大臣、文部科学大臣、農林水産大臣、
経済産業大臣、福島県災害対策本部長、東京電力 H23.9.29 原子力発電所事故による「特定避難勧奨地点」の指定見直
しに関する要望 原子力災害現地対策本部長(経済産業副大臣)
H24.3.5 原子力災害による固定資産税の免除と財源補塡に関する要
望 復興大臣、復興大臣政務官
H25.7.12 東京電力福島第一原子力発電所事故に関する要望 復興副大臣、経済産業副大臣、環境副大臣
も参加した。
また、市内22カ所での議会報告会、特定避難 勧奨地点が設定された5カ所で意見交換会を開 き、市民からの意見・要望の把握に努めた。25
年4月からは、市の復興・再生会議に合わせ、
市議会放射能対策復興・再生本部会議を立ち上 げ、一日も早い本市の復興を目指し情報収集と 対応に当たっている。