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解説 2   損益計算書( P/L )について

①連結損益計算書の主な構成要素

当社グループの連結損益計算書(P.128参照)の要約は次のとおりです。主に保険引受による収益・費用と資産運用による収益・費用に よって構成されています。

②国内損害保険会社の保険引受利益と異常危険準備金

「保険引受利益」は、自然災害等の影響により大きく変動する可能性があります。この影響を緩和するものとして、法令にもとづいて積み立 てる異常危険準備金があり、非常に大きな保険金の支払いが生じた場合には異常危険準備金の取り崩しを行い、影響を一定緩和するこ とができる仕組みとなっています。以下の表は過去の保険引受利益と自然災害等による発生保険金、異常危険準備金の変動額(ネット繰 入額)を示したものです。(保険引受利益の詳細は「保険用語集」P.96、異常危険準備金の仕組みの詳細は「保険用語集」P.97を参照くだ さい。)

14,816 10,435 161,529 29,067 8,925 4,596 5,495 12,978

224,729 資産の部(主要なもの)

現預金 金銭の信託 有価証券

(内株式)

貸付金 有形固定資産 無形固定資産 その他資産

資産の部合計

169,645 5,581 13,286 2,216 195,045

15,007 14,872 29,683 224,729 負債の部(主要なもの)

保険契約準備金 社債

その他負債 繰延税金負債 負債の部合計

純資産の部(主要なもの)

株主資本合計

その他有価証券評価差額金 純資産の部合計

負債及び純資産の部合計

837

659 659 627   -  -32 0

1,900

1,720 3,115

77 2,643   -549

1,395

30

132 551 13 6   -532

419

361

933 963

-△230 821 -371

30

287

585 272

-△51 22 -301 313

439

1,497 681 -3 -677 816

1,213

1,329 510 -510 818 保険引受利益

保険引受利益への影響△(A+B 自然災害等による発生保険金(A

東日本大震災 2011年タイ洪水 2014年大雪

2017年北米ハリケーン等海外大口自然災害 その他自然災害

異常危険準備金ネット繰入(B

2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 2014年度 2015年度 2016年度

893

1,590 1,143 -413 730 446 2017年度

(単位:億円)

(単位:億円)

収益(+):保険引受収益(46,481億円) 資産運用収益(5,508億円)      その他(188億円)

費用(-):保険引受費用(41,577億円)内、5,585億円が責任準備金等繰入額

資産運用費用(1,631億円) 営業費及び一般管理費(6,696億円)  その他(156億円)

経常利益:2,115億円

収益(+):保険引受収益(48,108億円) 資産運用収益(5,072億円)      その他(170億円)

費用(-):保険引受費用(42,563億円)内、9,081億円が責任準備金等繰入額

資産運用費用(550億円) 営業費及び一般管理費(6,535億円)  その他(175億円)

経常利益:3,526億円

2017

年度

2016

年度

自然災害による保険引受利益への影響

ポイント解説 当社グループの財務諸表について

連結財務諸表 ソ ル ベ ン シ ー ・マ ー ジ ン 比率 セ グ メ ン ト 情報

業績データ

1. 事業概況 122

1

業績

122

2

キャッシュ・フロー

122

3

種目別保険料・保険金(損害保険会社)

123

4

保有契約高・新契約高(国内生命保険会社)

124

5

運用資産・有価証券

125

2. 連結財務諸表 126

1

連結貸借対照表

126

2

連結損益計算書及び連結包括利益計算書

128

3

連結株主資本等変動計算書

132

4

連結キャッシュ・フロー計算書

136

5

連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項

138

6

時価情報等

140

7

退職給付関係

154

8

ストック・オプション等関係

156

9

税効果会計関係

158

10

企業結合等関係

158

11

関連当事者情報

159

12

リース取引関係

160

13

1

株当たり情報

160

14

重要な後発事象

161

15

リスク管理債権

161 3. ソルベンシー・マージン比率 162

1

ソルベンシー・マージン基準の概要

162

2

連結ソルベンシー・マージン比率

163

3

保険子会社のソルベンシー・マージン比率

164

4. セグメント情報 168

1. 事業概況2017年度 (

2017年4月 1日から 2018年3月31日まで

) 〕

(1) 業績 (2) キャッシュ・フロー

2017年度の世界経済は、不安定な政治情勢や金融市場動向による影 響が懸念されたものの、米国や欧州を中心とした景気回復を背景に総 じて堅調に推移いたしました。わが国経済も、このような世界経済の もとで、企業収益や雇用・所得環境等の改善が続いたことなどから、

緩やかに回復いたしました。

損害保険業界におきましては、このような経済動向を反映して保険料 収入が増加したものの、国内の台風や北米におけるハリケーンなど自 然災害の影響を受け、厳しい収支状況となりました。生命保険業界に おきましては、保険料率改定の影響を受け個人保険の新契約高が減少 したものの、保有契約高は前年同水準となりました。

このような経営環境のもと、当社グループは、2014年度からスター トいたしました中期経営計画「ネ ク ス トNext チ ャ レ ン ジChallenge 2017」の総仕上げ の年を迎え、成長の持続と収益性の向上、健全性の確保と資本効率の 向上を基軸に、グループ全体としての企業価値を拡大させるグループ 基本戦略のもと、「機能別再編の完遂」、「グループガバナンスの強 化とERM(統合的リスク管理)経営の推進」、「将来の環境変化を 見据えた事業構造の変革」、「プロフェッショナルとしてチャレンジ する企業文化の浸透と人財の育成」に取り組みました。

機能別再編につきましては、グループ全体での成長と効率化の実現に 向けて、当社、三井住友海上火災保険株式会社、あいおいニッセイ同 和損害保険株式会社及び三井住友海上あいおい生命保険株式会社に おいて、損害サービス機能の共同化、第三分野長期契約の移行、本社 機能の集約・再編などの取組みを推進いたしました。

このような中、2017年度の経営成績は次のとおりとなりました。

経常収益は、保険引受収益が4兆6,481億円、資産運用収益が5,508 億円、その他経常収益が188億円となった結果、5兆2,178億円とな りました。一方、経常費用は、保険引受費用が4兆1,577億円、資産 運用費用が1,631億円、営業費及び一般管理費が6,696億円、その他 経常費用が156億円となった結果、5兆62億円となりました。

以上の結果、経常利益は国内外で相次いだ自然災害による発生保険金

(正味支払保険金と支払備金繰入額の合計)の影響もあり、2016年 度に比べ1,410億円減少し、2,115億円となりました。経常利益に特 別損益、法人税及び住民税等などを加減した親会社株主に帰属する当 期純利益は、2016年度に比べ563億円減少し、1,540億円となりま した。

2017年度のキャッシュ・フローにつきましては、営業活動によるキ ャッシュ・フローは、生命保険料が減少したことなどにより2016年 度に比べ2,643億円減少し、8,226億円となりました。投資活動によ るキャッシュ・フローは、有価証券の取得による支出が増加したこと などにより2016年度に比べ3,482億円減少し、△9,631億円となり ました。また、財務活動によるキャッシュ・フローは、借入金の返済 による支出が減少したことなどにより2016年度に比べ1,425億円増 加し、423億円となりました。これらの結果、2017年度末の現金及 び現金同等物は、2016年度末より923億円減少し、1兆3,235億円 となりました。

122

事業概況 連結財務諸表 ソルベンシー ・ マージン比率 セグメント情報 (3) 種目別保険料・保険金 (損害保険会社)

1. 元受正味保険料 (含む収入積立保険料) (単位:百万円)

種  目 2016年度 2017年度

構成比 増減率 構成比 増減率

602,521 16.7% △8.3% 627,029 17.2% 4.1%

168,715 4.7 27.5 168,602 4.6 △0.1

321,055 8.9 0.3 320,764 8.8 △0.1

1,524,096 42.1 3.3 1,546,108 42.4 1.4

自 動 車 損 害 賠 償 責 任 366,523 10.1 2.8 343,370 9.4 △6.3

632,874 17.5 20.0 643,233 17.6 1.6

3,615,785 100.0 4.2 3,649,108 100.0 0.9

(うち収入積立保険料) (98,546) (2.7) (△15.2) (86,371) (2.4) (△12.4) (注)1. 諸数値はセグメント間の内部取引相殺後の金額であります。

2. 元受正味保険料(含む収入積立保険料)とは、元受保険料から元受解約返戻金及び元受その他返戻金を控除したものであります。(積立保険の積立保険料 を含む。)

2. 正味収入保険料 (単位:百万円)

種  目 2016年度 2017年度

構成比 増減率 構成比 増減率

540,715 15.9% 14.7% 553,183 16.1% 2.3%

145,697 4.3 37.3 142,339 4.1 △2.3

237,918 7.0 8.9 240,450 7.0 1.1

1,559,958 45.8 4.3 1,587,008 46.1 1.7

自 動 車 損 害 賠 償 責 任 356,088 10.4 △0.4 352,063 10.2 △1.1

567,010 16.6 32.0 565,931 16.5 △0.2

3,407,389 100.0 10.7 3,440,976 100.0 1.0

(注)諸数値はセグメント間の内部取引相殺後の金額であります。

3. 正味支払保険金 (単位:百万円)

種  目 2016年度 2017年度

構成比 増減率 構成比 増減率

297,850 16.3% 26.6% 378,241 19.5% 27.0%

96,981 5.3 102.0 82,302 4.3 △15.1

107,937 5.9 △1.3 106,233 5.5 △1.6

798,736 43.6 2.8 841,807 43.5 5.4

自 動 車 損 害 賠 償 責 任 258,465 14.1 △0.2 252,990 13.1 △2.1

271,905 14.8 36.6 273,589 14.1 0.6

1,831,876 100.0 12.6 1,935,165 100.0 5.6

(注)諸数値はセグメント間の内部取引相殺後の金額であります。

123

種目別保険料・保険金(損害保険会社)

(4) 保有契約高・新契約高(国内生命保険会社)

1. 保有契約高 (単位:億円)

区  分 2016年度末 2017年度末

増減率 増減率

258,132 6.3% 268,825 4.1%

個 人 年 金 保 険 30,817 △4.0 29,861 △3.1

70,743 8.5 78,598 11.1

団 体 年 金 保 険 3 △7.4 3 △7.1

(注)1. 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。

2. 個人年金保険については、年金支払開始前契約の年金支払開始時における年金原資(ただし、個人変額年金保険については保険料積立金)と年金支払開始 後契約の責任準備金を合計したものであります。

3. 団体年金保険については、責任準備金の金額であります。

2. 新契約高 (単位:億円)

区  分

2016年度 2017年度

新契約+転換による純増加 新契約+転換による純増加

新契約 転換による純増加 新契約 転換による純増加

32,494 32,494 34,385 34,385

個 人 年 金 保 険 1,599 1,599 2,166 2,166

610 610 1,445 1,445

団 体 年 金 保 険

(注)1. 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。

2. 新契約の個人年金保険の金額は、年金支払開始時における年金原資(ただし、個人変額年金保険については契約時の保険料積立金)であります。

124

事業概況 連結財務諸表 ソルベンシー ・ マージン比率 セグメント情報 (5) 運用資産・有価証券

1. 運用資産 (単位:百万円)

区  分 2016年度末 2017年度末

構成比 構成比

1,419,153 6.7% 1,481,589 6.6%

コ ー ル ロ ー ン 15,000 0.1

6,999 0.0 6,999 0.0

債券貸借取引支払保証金 285,455 1.3 309,644 1.4

買 入 金 銭 債 権 111,320 0.5 140,133 0.6

971,119 4.6 1,043,506 4.6

15,303,103 72.1 16,152,966 71.9

886,316 4.2 892,599 4.0

428,845 2.0 422,831 1.9

19,427,313 91.5 20,450,271 91.0

21,234,300 100.0 22,472,927 100.0

(注)諸数値はセグメント間の内部取引相殺後の金額であります。

2. 有価証券 (単位:百万円)

区  分 2016年度末 2017年度末

構成比 構成比

3,809,185 24.9% 3,887,198 24.1%

273,964 1.8 296,667 1.8

1,574,639 10.3 1,621,792 10.0

2,693,726 17.6 2,906,719 18.0

4,295,138 28.1 4,870,634 30.2

そ の 他 の 証 券 2,656,449 17.3 2,569,954 15.9

15,303,103 100.0 16,152,966 100.0

(注)1. 諸数値はセグメント間の内部取引相殺後の金額であります。

2. 「その他の証券」の主なものは、特別勘定資産として運用している投資信託であります。

125

運用資産・有価証券