1
FIGURE 46歴史 とテ ス トの有無 についての調査結果
4.「なぜ、事件が起 こつたのかもつ と詳 しく知 りたい と思 う」の回答について。
FIGURE 47よ
り、事前調査では「思 う」「まあ思 う」が9人
、「どちらでもない」が5人、「思わない」「あま り思わない」が
15人
であつた。約半分の児童が、「なぜ、事件が起 こったのかもつと詳 しく知 りたい と思わない」とい う結果になつた。事後調査では 「思 う」「まあ思 う」が
12人
、「どちらでもない」が5人、「思わない」「あま り思わない」が12人
となつた。研究授業後においても、顕著な変化はみ られなかつた。事前回答の平均値は3.21(SD=1.37)事後回答の平均値は 3.07(SD=1.30と 有意 な伸び は確認 されなかつた (t―.63,置=28,n,s)。
TABLE 44歴
史的事象 に対す る興 味調査3 4 5
10
事前回答数(人) 事後回答数(人)
12 10 8 6 4 2 0
□事前回答数 (人)
s事
後 回答数 (人)FIGURE 47歴史的事象に対する興味調査
5。 歴 史 上の人物 の生涯 (生まれてか ら死 ぬ まで
)を
知 るた めに伝記 (本)な どを読 もうと思 う。
FIGURE 48よ
り「思 う」「まあ思 う」が8人
、「どちらで もない」が2人
、「思わない」「あま り思わない」が
19人
であつた。「思わない」「あま り思わない」が19人
とい う 結果になつたのは、読書があま り好きでない児童 も含まれ るのではないか と考える。事 後回答においても顕著な変化は見 られなかつた。事前回答の平均値は3.55(SD=1.57)事後回答の平均値は 3.21(SD=1.42と 有意 な伸び は確認 されなかつた (←1.78,d「‑28,■.s)。
ワBⅢ 45歴 史に関す る本への興味課題
事前回答数(人) 事後回答数(人)
12 10 8 6 4 2 0
回事前回答数 (人)
s事
後回答数 (人)FIGIIRE 48歴史 に関す る本へ の興味課題
65
6.事
件 がその後 の歴 史に どうい う影響 を与 えたのか知 りたい と思 う。FIGURE 49「
思 う」「まあ思 う」が7人
、「どち らで もない」が6人
、「思わ ない」「あま り思 わない」が16人
で あつた。約半数 の児童 が「事件がその後の歴史に どうい う影響 を 与 えたのか知 りたい と思わない」とい う結果 になつた。授業後 の事後回答 において も顕著 な変化 は見 られ なかつた。事前回答 の平均値 は3.52(SD=1.35)事後回答 の平均値 は 3.14(SD=1.50と 有意 な伸び は確認 され なかつた (卜 1.58,ご裁8,n.3)。
回事前回答数 (人) 国事後回答数 (人)
123仕 υ
FIGURE 49歴史的事象後 の影響 に対す る興味課題
7.事
件や制度は、その後の歴史に影響を与えていると思 う。FIGURE 50「思 う」「まあ思 う」が
21人
、「どち らでもない」が4人、「思わない」「あ ま り思わない」力`4人
であつた。問6の結果か ら、約半数の児童が「事件がその後の歴史 い」と考 えているが、三分の二の児童は 10TABLE 46歴
史的事象後の影響 に対す る興味課題事前回答数(人) 事後回答数(人)
は確認 されなかつた (卜 1.40,置=28,■。3)。
TABLE 47 歴史的事象後の影響に対す る思考課題
8.歴
史は、理解す ると言 うより、そのまま暗記す る科 目だ と思 う。TABLE 47か
ら事前課題で 「思 う」「まあ思 う」が15人
、「どちらでもない」が3人
、「思わない」「あま り思わない」が
11人
であつた。約半分の児童が歴史学習は、暗記科 日だ と考えている。事後課題では「思 う」「まあ思 う」が11人
、「どちらでもない」が6人
「思わない」「あま り思わない」が12人
となつた。FIttЛE 51よ り「思 う」「まあ思 う」が減少 したものの、顕著な変化は、見られなかつ た。
事前回答の平均値は2.89(SD=1.57)事後回答の平均値 は 3.1lKSD=1.5Dと 有意な伸び は確認 されなかつた (卜.90,醍=28,n。3)。
事前回答数(人) 事後回答数(人)
14 12 10 8 6 4 2 0
回事前回答数 (人) 国事後回答数 (人)
FIGURE 50歴
史的事象後の影響に対す る思考課題67
回答番号 1 2 3 4 5
事前回答数(人) 7 8 3 4 7
事後回答数(人) 6 5 6 4 8
9 8 7 6 5 4 3 2 1 0
TABLE 48歴
史科 目における学習についての課題回事前 回答数 (人) 回事後回答数 (人)
12345
FIGURE 51歴
史科 目における学習についての課題9.歴
史の出来事 どうしのつなが りを理解す ることが大切だ と思 う。TABLE 48よ
り事前回答で 「思 う」「まあ思 う」が21人
、「どちらでもない」が4人
、「思わない」「あま り思わない」が5人であつた。事後回答では 「思 う」「まあ思 う」が
25人
、「どちらでもない」が4人
、「思わない」「あま り思わない」が0人
であつた。歴 史的事象のつなが りが大切であると考えている児童が多いにもかかわ らず、間8で
はそ のまま暗記す る科 日だ と考 える児童が半数いることが矛盾 しているのではないか。 これ は、児童は「歴史学習は、つなが りを理解することが大切だ」と思つているにもかかわ ら ず、テス トな どで空欄 を埋める問いが多い ことが、児童に歴史学習は暗記科 日だ と考え る児童が多いのではないか と思われ る。FIGURE 52よ り事後回答の 「あま り思わない」「思わない」が
0人
に減少 した。 この結果は、歴史学習をす る上で とて も大きな変化で事前回答数(人) 事後回答数(人)
TABLE 49
歴史的事象のつなが りの理解に対すo課
題14 12 10 8 6 4
2 0
口事前回答数 (人)
s事
後回答数 (人)FIG■TRE 52歴史的事象のつなが りの理解に対す る課題 lo。 歴史を勉強す るのは、お もしろい。
TABLE 50よ
り事前回答で「思 う」「まあ思 う」が9人、「どちらでもない」が5人
、「思 わない」「あま り思わない」が15人
であつた。約半数の児童が「歴史を勉強す るのは、おもしろくない。」と回答 している。事後回答において「思 う」「まあ思 う」が
15人
、「ど ちらでもない」が8人
、「思わない」「あま り思わない」が6人
であつた。約半数の児童 が「歴史を勉強す るのは、お もしろい。」と回答 している。FIGURE 53よ
り「思わない」を回答 した児童は、事前回答の9人か ら事後回答の
2人
に大きく減少 している。また「思 う」「まあ思 う」が事前回答の9人
か ら事後回答の15人
と増加 した。研究授業で象徴事 例か ら命題 を理解 し、江戸時代の社会の構図を理解することによつて、今まで、単元で 区切 られた内容をだけを理解 し、つなが りを理解できていない学習を しているよ り、面白い と感 じたのではないか と考える。
事前回答の平均値は3.41(SD=1.40)事後回答の平均値は2.55(SD=1。10と有意な伸び が認 められた (絆4.69,醍=28,pく.01)。
69
事前回答数(人) 事後回答数(人)
TABLE 50歴史学習 についての興味課題
□事前回答数 (人)
s事後 回答数 (人)
FIGlЛIE 53歴 史学習についての興味課題
以上の結果 となつた。
(考察)
上記の結果か ら、事前回答 と事後回答 を比較 し、有意な伸びが確認 されたのは、問 1と 問
10で
あつた。有意な傾向が見 られたのは、間9で
あつた。問1に有意な伸びが確認 されたのは、象徴事例の提示が大きく影響 したのではないか と 考える。 これは、研究授業において象徴事例 を用いることによ り「江戸時代の社会の構造」
を具体的に理解できた ことで、2つの命題のつなが りが理解できた結果ではないか と考え られる。 自由記述においても、「江戸時代の人々の生活の様子がわかつた」「農民は貧 しく 苦 しい生活ばか りしていたのではないことを意外に思つた」「いろいろ新 しいことがわかつ て楽 しかつた」な どの記述が見 られた。歴史学習 において象徴事例 を用いることの有効性 は、麻柄 0進 藤(200のが「①象徴事例は、学習内容 に対す るお もしろさや意外感を引き起こ す。」とい うことを明 らかに している。本研究においても象徴事例 を用いることによ り、お
が必要であるとされている。そのため、小学校6学年の授業案には、 「調べ学習」「○○新 聞作 り」などの活動 中心授業が多 く取 り入れられている。 しか し、「調べ学習」について う
んざりしてい る児童 も少なくない。「また、調べ学習?」 「もう調べることがない。」な どの発言を耳にす る。そのため、間2の結果 に有意な伸びが確認 されなかつた原因の一つ ではないか と考える。
問3においては有意な伸びは確認 されなかつた。テス トがあるな しに関わ らず 、歴史の 学習は、大切であると認識 しているもの と考えられる。
問4、 間5においても有意な伸びは確認 されなかうた。象徴事例を用いた授業 を受けた
`
ことによ り、歴史学習が好 き、面白い と感 じて も、 自ら調べた り、本 を読んだ りして、知 識 を深めようとは思わないことがわかつた。
問6、 間7において有意な伸びは確認 されなかつた。問7において、歴史的事象がその 後に影響 を与えていると考えているものの、それ を知 りたい と思わない とい う結果になつ た。
問
8に
おいて有意 な伸びは確認 されなかつた。「歴史は暗記科 目」であると考 えている児 童の変化はほとん ど見 られなかつた。問9において有意な傾向にあることが確認 された。 しか し、間
8で
「歴史は、暗記科 日 である」 と考 えている児童 も歴史的事象のつなが りを理解す ることが大切であると考 えて いることがわかる。事後回答の 「あま り思わない」「思わない」が0人
に減少 した ことは、大きな成果だ と言 える。
問
10に
おいて有意な伸びが確認 された。研究授業で象徴事例か ら命題 を理解 し、江戸 時代の社会の構図を理解す ることによつて、今まで、単元で区切 られた内容をだけを理解し、づながりを理解できていない学習をしているより、面白 いと感したのではないかと考 える。
1つの命題を理解するだけでなく、2つ の命題を理解しその つながりを理解する │
とで、より学習に面白さを感じたと考えられる。
71
Ⅳ
.遅
延 調 査■
.ね
らい :研究授業 を行 つてか ら一週間後 に遅延調査 を行つた。授業で教授 した象 徴事例 と命題について、5段
階の解答に○を付けて もらつた。これは、進藤 (2002)が「授業後に正しい知識を用いることができても、 し ば らく時間が経つ と元の誤 つた知識が発動 されることがある。 この原因 とし ては、誤つた知識 が学習者の過去の経験に基づいて形成 されていること、ま た、他の判断 と互いに連携 しあつている事によつて、学習者 に とつて確証度 が高いものになつていることが指摘できる。」を受け、授業後 も正 しい認識 を 持てているかを調査す る。
2.方
法 ①調査対象 平成25年
度卒W県公立小学校6年
生29名
②期 日 2013年
10月 18日
③調査方法 :研究授業を終えた小学校
6年
生に、授業内で教授 した象徴事例 と命題、事後課題9について、一週間ご遅延調査 として調査 し た。回答は、(思う〜思わない)の五段階で 自分が思 うところに○をつける形式であつた。
課題は、授業内で教授 した象徴事例
1‑(め
、1‑(b)、
命 題1、 象徴事例2‑(a)、 2‑(b)、 2‑(c)、
命題2及び命題間の構造課題の8題で構成 されている。
なお、児童 に配布 した遅延調査課題 は、末尾のⅥ.資料に添付 されている。