• 検索結果がありません。

手作業の自動化

ドキュメント内 ( ) (ページ 76-84)

9. 課題

9.2 手作業の自動化

1フレーム目の手作業で決定しているパラメータの自動計算は次の方法で対応 できると考えている。選手認識の閾値の決定については以下の4つの方法である。

ヒストグラムのクラス間分散を利用する。

フレーム間予測より動的オブジェクトとして抽出する。

判別基準に基づく画像の2値化(大津の方法)を利用する。

画素間の差分(微分)とエッジ抽出技術であるゼロクロッシングを用いる 視点移動の基準点4点の決定については以下の2つの方法である。

ハフ変換で求まる直線の交点や円弧の頂点を利用する。

ライン抽出は逆ハフ変換の時に一定の幅を持たせる。

これらの方法は関連研究で有効に活用されているので、本研究にも取り入れら れる必要がある。

10.

おわりに

映像のメタデータ作成するために映像の内容を理解し構造化する必要がある。

しかし 、画像解析を用いた方法は映像の内容を理解することができないので、手 作業に頼る方法が取られている。今後、増えつづける映像に限られた予算や人手 で対応しきれない。

そこで、サッカー映像からその内容を取り出す知識を最も持っているはサッカー 解説者なので、サッカー映像の自動ゲーム分析方法として、画像解析にサッカー 解説者の知識を加えたシステムを提案した。

提案手法は、プレーの認識、スコアブックの作成、チーム戦略の分析で構成さ れる。プレー認識を行うために画像解析とサッカー解説者の知識を用いて、選手 認識、ボール認識、ライン認識、視点移動、カメラワーク認識を行った。スコア ブックは時間、場所、チーム、プレーを数値化したデータで管理する。ボールキー プ時間やボール移動軌跡からチーム戦略の分析を行った。プレー認識の画像解析 は、2値化、円形度、ハフ変換、アフィン変換、オプティカルフローを用いた。

本研究の結論として、認識率の向上、処理時間の高速化、1フレーム目に対す るパラメータの自動計算を行う必要があるが、サッカー映像の自動ゲーム分析方 法として、画像解析にサッカー解説者の知識を加えたシステムが有効である。

その理由は、画像解析だけの場合は選手とボールを追跡して位置を認識するだ けあったが、画像解析にサッカー解説者の知識を加えた場合は選手とボールの位 置に加えてプレーを認識することが可能になった。提案手法は場所とプレーを認 識できるので、グランド 俯瞰図に画像変換するだけでなく、手作業で行われてい たプレー解説やチーム戦略の分析を行うことができる。さらに、シュートチャン スを把握することにより、ダ イジェスト番組や番組表に役立つデータを抽出可能 である。これはメタデータ作成のため映像内容を理解し構造化する一例を示すこ とができたと言える。

また、手作業の場合1シーン平均6.3プレーの作業が必要であったが、本シス テムは1フレーム目だけの処理を行えば良いので、84%の作業量削減が可能であ る。さらに、センターカメラのアングルのみを使用するので38%のアウトオブプ レーを除外することができた。

1フレーム目の作業である色と基準点の決定はサッカー解説者のような専門知 識を必要とせず、だれでも行うことができるため、最小限の機材と人手で作業を まかなうことが可能となった。

今後の発展としては、解説者のように模式図を解説して一言に要約する機能す ること、より多くのサッカーの知識を取り込むこと、画像処理だけでなく音声処 理を追加し歓声の大きさの変化を使用することが考えられる。

謝辞

本研究の主指導教官であり、常日頃より温かいご指導をいただいた情報科学セ ンター砂原秀樹教授に深く感謝するともに心よりお礼申し上げます。

本研究の副指導教官として、貴重なご意見を賜りました情報科学研究科像情報 処理学講座千原國宏教授に深く感謝致します。

ミーティングの度に多くの貴重なご助言を頂き、電子メールでも有益な情報を 送っていただいた鳥取環境大学情報システム学科今井正和教授に深く御礼申し上 げます。

昼夜を問わず丁寧にご指導、ご配慮して頂いた附属図書館研究開発室羽田久一 助手に深甚なる敬意を表します。

本研究を行う動機となったINET2000のイベントに参加させていただき、研究 会発表の場で貴重なご意見を頂いたWIDEProjectの皆様に心からお礼申し上げ ます。

2年間の学生生活を共に送った附属図書館研究開発室、情報科学センターのみ なさまに感謝します。特に同じゼミ室だった安部美希氏、小川功氏、小野田哲也 氏に感謝致します。

また、奈良先端情報科学大学院大学への派遣留学の機会を与え、研究活動に打 ち込める環境を提供して頂いた日本ユニシス株式会社に深く感謝致します。

最後に、心置きなく研究に打ち込めるように家庭を守ってくれた泉、夜泣きも せず元気に育ってくれた拓人をはじめとする家族一同に感謝します。

参考文献

[1] Analyze football. http://homepage1.nifty.com/analyze football/.

[2] Football editor.

http://www.forest.impress.co.jp/article/2001/04/24/sp orts.html.

[3] J-ole! http://www.j-ole.com/.

[4] Kddi研究所. http://www.kddi.com/release/2001/0917/.

[5] Opta. http://www.isize.com/sports/opta/opta.html.

[6] Orad 社. http://www.orad.co.jp/,

http://www.orad.co.jp/pro ducts/sports.html.

[7] Rf codeinc. http://www.rfco de.com/.

[8] ぷらら. http://plala.tv/.

[9] ムービ ング シュート. http://www.strl.nhk.or.jp/open96/ex/e05/index-j.html.

[10] 岡本 道也.シナリオテンプレートによるスポーツダイジェスト自動生成機構. 大阪大学.

[11] 財団法人日本サッカー協会. http://www.jfa.or.jp/laws/law1.html.

[12] 山田 明人. サッカー中継画像の認識. 大阪大学工学部電子制御機械工学専攻 白井研究室.

[13] 酒井 宏治.mpeg動画像の動きベクトルを用いたシーン分類に関する研究. 名 古屋大学.

[14] 深山 尚、井上 誠喜. http://www.unisys.co.jp/tec info/tr52/5201.htm.

生駒市民駅伝

[16] 村瀬 洋. http://www.brl.ntt.co.jp/people/murase/indexj.html.

[17] 東芝. http://www.toshiba.co.jp/mmlab/object/.

[18] 有木 康雄. マルチメディア情報の解析と統合. 龍谷大学理工学部電子情報 学科.

[19] CharlesHughes. サッカー勝利への技術戦略. 大修館書店, 1996.

[20] 玄蕃 一輝 and 金子 正秀. Mpeg符号化データを利用したサッカー映像の自 動分類. 2000年映像情報メディア学会冬季大会講演予稿集, 1-5:53, 122000.

[21] 吉田 貴夫 and 小沢 慎治. サッカー中継のシーン解析.2回画像センシン グシンポジュウム,pages 183{188, 1996.

[22] 河合 吉彦, 馬場口 登, and 北橋 忠宏. 放送型スポーツ映像におけるデジタ ルビデオ効果に注目したリプレ イシーンの検出の一手法. Master's thesis, 2

2001.

[23] 松本 圭介,須藤 智,斎藤 英雄,and小沢 慎治. サッカーシーンにおけるボール 追跡に基づく最適視点決定システム. 電子情報通信学会信学技報,

PRMU2000-27:29{37, 2000.

[24] 湯浅 健二. サッカー劇場へようこそ. 日刊スポーツ出版社, 1997.

[25] 新倉 康巨, 阿久津 明人, 谷口 行信, 佐藤 隆, 外村 佳伸, and 浜田 洋. Mpeg 符号化映像ショットチェンジ検出のための動き補償解析ハイブリッド 法の提 案. 電子情報通信学会論文誌, J81-D-II(8):1838{1846,8 1998.

[26] 宮森 恒,粕谷 英司, and富永 英義. 動作語を用いた問い合わせによる映像検 索方法. 電子情報通信学会論文誌, J80-D-II(6):1590{1599,6 1997.

[27] 岩本 浩太,麻田 知嗣, and小松 尚久. 信頼度パラメータを用いた広域動画像 における人物追跡. 電子情報通信学会論文誌, IN 2001-137:13{18, 1 2002.

[28] 瀧 剛志, 松本 貴之,and 福村 晃夫 長谷川 純一. サッカー映像からのチーム ワークの評価方法の検討. 電子情報通信学会技術研究報告, PRMU96-10:67{

74, 101996.

[29] 瀧 剛志 and 長谷川 純一. チームスポーツにおける集団行動解析のための特 徴量とその応用. 電子情報通信学会論文誌, J81-D-II:1802{1811, 8 1998.

[30] 征矢野 史等. インターネットを利用する非同期型遠隔教育のための支援環境 の構築. Master's thesis, 奈良先端科学技術大学院大学, 2001.

[31] 長谷川 修 and 金出 武雄. 一般道路映像中の対象物のオンライン識別. 第7 回 画像センシングシンポジウム講演論文集, pages221{226, 2001.

[32] 三須 俊彦, 苗村 昌秀,境田 慎一,鄭 文涛, and 金次 保明. 複数情報の融合に よるサッカー選手のロバストな追跡法. 電子情報通信学会信学技報,

IE2001-47:23{30, 2001.

[33] 池田 純一. テクノ図解デジタル放送. 東洋経済新報社, 2000.

[34] 八木 伸行. デジタル映像処理. オーム社, 2000.

[35] 柴田 正啓 and 金淵 培. シーン記述のための映像時分割方式. 電子情報通信 学会論文誌, J82-D-II(4):732{742, 4 1999.

[36] 杉山 善明and 有木 康雄. 多重部分空間法に基づくテレビスポーツニュース 映像の自動分類. 電子情報通信学会論文誌, J81-D-II(9):2112{2119,9 1998.

[37] 井口 泰典. スポーツ映像放送のための協調型アクティブビデオカメラシステ ム. Master's thesis, 奈良先端科学技術大学院大学,2001.

[38] 山本 拓. 野球中継映像のプレ イシーン自動検索/編集システム. Master's

thesis,奈良先端科学技術大学院大学,2000.

[39] 西村 拓一,向井 理朗,野崎 俊輔, and 岡 隆一. 低解像度特徴を用いた複数人 物によるジェスチャの単一動画像からのスポッティング認識. 電子情報通信

[40] 畠 直志,岩井 儀雄, and谷内田 正彦. 動き情報と情報圧縮を用いたロバスト なジェスチャ認識手法. 電子情報通信学会論文誌, J81-D-II(9):1983{1992, 9 1998.

[41] 丸尾 二郎, 岩井 儀雄,谷内田 正彦, 越後 富夫,and 飯作 俊一. サッカー映像 からの特定映像イベントの抽出. 電子情報通信学会, 1999.

[42] 大橋 二郎, 田嶋 幸三,and 掛水 隆. サッカーゴールへの科学. 東京電機大学 出版局, 1997. http://soccer.cplaza.ne.jp/archives/mo dern.html.

[43] 大橋 二郎, 池田 誠剛, 沼澤 秀雄, and 掛水 隆. サッカーフィット ネスの科学

. 東京電機大学出版局, 1998.

[44] 中川 靖士, 羽田 久一, 今井 正和, and 砂原 秀樹. サッカー映像の自動ゲー ム分析. 情報処理学会研究報告 マルチメディア通信と分散処理,

2002-DPS-106:193{198,2002.

[45] 四十物 裕司, 坂木 和則, 鬼束 郷, 富井 尚志, and 有澤 博. 時空間mmdb におけるサッカーの戦術記述と ad-hoc検索. 電子情報通信学会信学技報,

DE2001-25:71{77,2001.

[46] 掛水 隆and 大橋 二郎. サッカーおもしろ科学. 東京電機大学出版局, 1996.

[47] 佐藤 隆, 新倉 康巨, 谷口 行信, 阿久津 明人, 外村 佳伸, and 浜田 洋. Mpeg 符号化画像からの高速テロップ領域検出法. 電子情報通信学会論文誌,

J81-D-II(8):1847{1855,8 1998.

[48] 橋本 隆子,白田 由香利,and 飯沢 篤志. パーソナルなダ イジェスト作成モデ ル(pdmm)の検討. 電子情報通信学会, 2000.

ドキュメント内 ( ) (ページ 76-84)

関連したドキュメント