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県外 96 名) 、参加者数 344 人、予備面接を受けた者数のべ 279 人

③ 岩手労働局の取組

・ 岩手労働局では、各ハローワークにおける新規高卒向けの求人開拓(被災企業で の求人の減少を被災企業以外でカバーするための働きかけ等)に力を入れた。たと えば大船渡所の所長は 2011 年 7 月に赴任して早々、 半月かけて管内主要事業所 70 社を訪問し、被災・復興状況を確認するとともに、新卒高卒求人の提出依頼を行っ た結果、133 人の求人を確保した。 (⇒結果、管内の就職希望者 66 人全員の内定が とれた。管内の未就職者はゼロだった。 )

・ また、すべての大学にハローワークのジョブサポーターが毎週 2 日~5 日訪問相 談するなどきめ細かい取組を行った。

・ これらの取組と、復興需要、復興に関わりたいという学生・生徒側の意識、若い

人を地元にとどめたいという地場企業の意向等とがあいまって、2012 年 3 月卒業

者の就職内定率 (3 月末現在)は、高卒については過去 2 番目に高い内定率 (98.4%)

を、大卒等については過去 3 年で最も高い内定率(89.2%)を記録した。

〔図3-24-1〕

(資料出所:岩手労働局作成資料)

〔図3-24-2〕

(資料出所:岩手労働局作成資料)

5657 5589

6410

7436

8542 8994

8212

5174 4883

5545

3953 3917 3941 3947 3919 3978 3776

3272 3310 3312

89.1 91.8 94.5 95.3 97.1 98.0 95.7 95.0 95.3 98.4

0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 80.0 90.0 100.0

0 2000 4000 6000 8000 10000 12000

岩手労働局新規高卒就職内定率等(全体)

求人数 就職希望者数 就職内定率

(%)

(人)

2658 2788

3254

3563 3628

3398

2873

2170

2430

2837

2708 2730 2687 2604 2556

2419

2141

1832 1938 1922

86.8 89.3 92.6 93.4 95.7 96.9

93.1 92.0 93.1

97.7

0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 80.0 90.0 100.0

0 500 1000 1500 2000 2500 3000 3500 4000 4500 5000

岩手労働局新規高卒就職内定率等(県内)

求人数 就職希望者数 就職内定率

(人)

(%)

2012 年 3 月新規高卒求人(岩手県内、主要産業別)

※2012 年 3 月末現在 県内求人数(人) 対前年同期比(%)

建設業 437 65.5

食料品製造業 182 ▲10.3

繊維工業 155 1.3

鉄鋼業 30 30.4

輸送用機械器具製造業 165 61.8

卸売業 104 22.4

小売業 225 24.3

宿泊業 113 ▲15.0

飲食サービス業 91 33.8

生活関連サービス業・娯楽業 236 29

医療・福祉 310 12.7

(資料出所:岩手労働局作成資料から作成)

※ 職員ヒアリング記録より

○ 大船渡所における高卒求人の確保〔資料1-14〕

・ 昨年7月に赴任して早々、半月かけて管内主要事業所70社を訪問し、被災・復興状況を確認するとと もに、新卒高卒求人の提出依頼をした(7月1日発表の管内の求人がゼロだった)。その結果、133人の 求人を確保し、管内の就職希望者66人全員の内定がとれた。管内の未就職者はゼロだった。今年も、5 月に定着指導を兼ねて40社訪問。6月20日の初日において25社85人分の求人を確保した。今年度の 高卒求人の出足はいい。昨年度と同等の求人を確保できる見込み。

○ 石巻所での新規高卒就職状況〔資料1-15〕

・ 石巻管内高校の新規高卒者の就職内定率(4月末)は、震災前の2010年3月卒では91.6%(宮城局管 内91.4%)だったが、震災直後の2011年3月卒は80.0%(宮城局管内88.2%)に低下した。2012年3 月卒は、学卒ジョブサポーターによる積極的な求人開拓や相談・紹介もあって、求人倍率 1.64、内定率 98.6%(宮城局管内98.1%)となった。

(8) 障害者就労支援

≪「『日本はひとつ』しごとプロジェクトの 1 年の取組~東日本大震災からの復興に向けて~平成 24 年 3 月厚生労働省職業安定局」より≫

・ 被災した障害者等については、ハローワークに設置した「特別相談窓口」に加え、(2011年)4 月 4 日 から地域障害者職業センターに「特別相談窓口」を設置し、被災後の雇用継続に関する相談業務等を行 った。24 年 1 月末までの相談実績は 576 件(障害者 360 件、事業所 216 件)となっている。また、

第一次補正予算成立後は、ハローワークによる避難所等への出張相談で障害者の就労ニーズを把握した 場合に、地域障害者職業センターによる訪問相談を実施することにした。

なお、被災した事業主への対応として、障害者雇用納付金の納付期限の延長等を行うとともに、障害 者の雇用の維持等の観点から、障害者雇用納付金制度に基づく助成金の支給要件の緩和等や就労支援機 器等の優先的な貸し出しを行った。

・ (11 月 27 日に成立した第三次補正予算により)被災地の障害者については、一旦失業すると再就職 が特に困難であり、職場定着についても時間を要することから、被災地での実習型雇用支援事業後の正 規雇用奨励金を拡充し、被災地の障害者の雇用促進及び雇用継続を図った。

〔岩手労働局の場合〕

・ 岩手労働局のデータから、震災の被災地の障害者雇用への影響について見てみる。

・ 岩手労働局の震災後の 2011 年度の障害者職業紹介状況を見ると、新規求職申込件 数は前年より 237 件(17.6%)増加し 1,580 件となった。その増加分の内訳を見ると、

身体障害者で 71 人 (13.2%) 、 知的障害者で 73 人 (25.1%) 、 精神障害者で 82 人 (17.4%)

の増加となっており、特に知的障害者の 45 歳以上の者が 26 人(104.0%)の増加と なった。また、所別に新規求職申込件数の増加をみると、盛岡所と沿岸 4 所(釜石、

宮古、大船渡、久慈)で増加している。

・ 沿岸の津波被災地域では、水産加工業からの中高年の知的障害者を含む多くの障害 者の離職があったとのことなので、このデータはそれを裏付けている。

・ また、知的障害者については、就職の方は前年に比べて伸びておらず(2011 年度 211 件で対前年比▲0.5%) 、2011 年度の段階では、沿岸の水産加工業者の復旧の遅 れなどから離職者があまり復帰・就職できなかった可能性も推測される。

(9) 「日本はひとつ」しごと協議会

≪「『日本はひとつ』しごとプロジェクトの1年の取組~東日本大震災からの復興に向けて~平成24年3月 厚生労働省職業安定局」より≫

・ 増大する復旧事業や様々な分野の就労機会を、被災した方々の就労に確実に繋げていくためには、自治 体、国の出先機関、関係団体等が情報の共有化を図り、生活支援から効果的な就労支援までを一体的に図 る必要がある。このため、都道府県労働局が中心となり、自治体、国の出先機関、関係団体等が参集する

「日本はひとつ」しごと協議会を、地元の事情に配慮しつつ、被災県ごとに設置し、

○ 復旧事業の受注企業等の情報収集やとりまとめ

○ 被災した方々、被災地の企業、資材の優先的な雇用・活用

○ 復旧事業の求人のハローワークへの提出

といった点について地域レベルで合意し推進することにした。

この結果、全ての都道府県で (2011 年)4 月 28 日までに同協議会は設置され、被災者の就労支援に向 けた地域の協力体制を構築している。

〔宮城局の場合〕

・ 宮城局の場合は、国の東北管区機関が集中していたので、これら管区機関・県・労 使団体の参加を得て開催した。連携の実をあげるために幹事会も開催されている。

・ 宮城県における 2011 年度における「しごと協議会」の開催状況は次のとおり。

4 月 14 日 宮城県「日本はひとつ」しごと協議会発足 4 月 25 日 第 1 回会議開催

4 月 27 日 第 1 回幹事会開催

6 月 1 日 協議会委員に対する被災者等の就労支援及び雇用創出に際する雇用の 質の確保についての要請

10 月 28 日 第 2 回幹事会開催 12 月 22 日 第 2 回会議開催

〔岩手労働局の場合〕

・ 岩手局における「日本はひとつ」しごと協議会委員は次のとおり。

岩手県(商工労働観光部長、農林水産部長、県土整備部長)

県市長会会長、岩手県町村会会長

県経営者協会会長、県商工会議所連合会会長、県中小企業団体中央会会長、県商工会連合会会長 県建設業協会会長、県農業協同組合中央会会長、県漁業協同組合連合会代表理事会長、県銀行協会 日本労働組合総連合会岩手県連合会 会長、もりおか女性センター センター長

高齢・障害・求職者支援機構岩手職業訓練支援センター所長、産業雇用安定センター岩手事務所長 岩手労働局 局長、東北経済産業局地域経済部 部長、東北農政局盛岡地域センター センター長

〔厚生労働省ホームページより〕