5.1 マスタープランのフレーム
M/Pのフレームは、図5.1.1及び図5.1.2からなる。同プランでは、地区の特徴を活かすためにサ ブセクター別に導かれた対策を組み合わせてパイロット事業を実施し、パイロット事業の教訓を 踏まえて類似地区へ普及展開することを提案している。
図5.1.1 アプローチ、戦略、対策、モデルプロジェクト、モデルプロジェクトの普及展開イメージ
ビジョン:市場情報に基づいた小規模農家による灌漑農業が実現する
サブセクター別
アプローチ 営農 流通 灌漑
水管理 農民組織 人材育成
戦略
対策
モデル プロジェクト ゾーン別
モデル1 モデル2 モデル3
(1)
モデル3 (2)
モデルに 必要な 対策を パッケー ジ化
類似地区 への展開
特徴あるゾーンにおいて小規模灌漑農業モデルをパイロット事業 として実施 実証、教訓の抽出
モデル サイトの育成、普及マニュアル の作成
サイト
1 2 3 4 5 6 7 8 9
の前期の中後期M/PM/P
サイト サイト サイト サイト サイト サイト サイト サイト
- 2 - EurepGAP
図5.1.2 都市周辺地域における小規模農家のための灌漑農業振興計画のフレームワーク
ビジョン 分野 基本戦略 開発戦略 対策
市場情報に基づいた小規模農家による灌漑農業の実現:市場志向型アプローチへの転換 1. 営農/栽培2. 流通・マーケティング3. 灌漑・水管理 4. 農民組織化5. 人材育成 利益志向型の農家経営農民と流通業者の連携促進
持続的な生産のための土壌 1.1 の改善
事業計画に基づく戦略的な 作付けの実施 1.2
栽培技術の改善 1.3
農民と流通業者の双方向情報 交流の活性化
2.1
既存灌漑スキームの改修 3.1
農民組織のための支援 システム強化 4.2
水利組合の強化 4.3
農業普及サービスに関わる 農民及び普及員に対する キャパシティ・ビルディング 5.1
灌 漑 ・ 水 管 理 に 関 わ る キャパシティ・ビルディング 5.3
マメ科作物の導入 1.1.1
1.1.2 促成コンポスト(ぼかし)の導入
計画栽培・出荷の振興 1.2.1
特産物の形成・栽培 1.2.2
灌漑水の安定供給
地表水利用の促進 3.2
適正な水管理の実施 3.3
小規模ダム、水路(幹線・支線)の改修
簡易堰及び水路の建設による表流水取水の 拡大
3.1.1
3.2.1
既存小規模ダムへの取水施設(サイホン)の 設置
3.1.2
ダンボ、低湿地における農業利用の促進 3.2.2
水利組合の強化 4.3.1
農業組合省灌漑担当部(TSB)の人材育成 5.3.1
取水量の調整(圃場のうね間整形等)
3.3.1
乾期及び雨期における土地利用計画
3.3.2
水利組合の創設 4.3.2
水利委員会(Water Board)の再編 4.3.3
土地借用制度の加速化 4.3.4
水利組合リーダーの人材育成 5.3.2
水利組合登録制度の確立 5.3.3
基本技術の徹底 1.3.1
農民グループのマーケティングスキル強化 4.1.1
農民グループによる試験的な販売活動の実施 4.1.2
組織的活動のインセンティブの促進 4.1.3
農民/ 農民グループの人材育成 5.1.1
普及サービスに関わるCEO、BEO及びDACO 職員の人材育成
5.1.3
農家情報及び市場関係者情報の収集と管理 4.2.1
農家と市場関係者の連携強化 4.2.2
移動式情報センター 2.1.1
OJTによ OJTによる小規模農家の実践的 マーケティングスキルの向上
2.1.2 2.2.1 競争力強化
2.2 多目的簡易上屋の普及2.2.2 2.3.1
「道の駅」によるニッチマーケットの開拓 2.4.2
農民組織と大手流通・加工業者の連携 2.3.2
2.4.1 大ロット出荷体制の確立
2.3
販路の多様化 2.4
農民間普及の推進 5.2
横 5.1.2 横断的支援ユニットの設置
農民による習得知識・技術の普及 5.2.2
保全農 5.2.1 法 保全農法の導入
ステークホルダーに対する能力開発
マーケティング能力の向上 4.1
農民組織の強化
収獲量増大を目的とした簡易な新技術の導入 1.3.2
水源施設の早期改修 3.4
5 - 2
5 - 3 5.2 コンセプト
5.2.1 ビジョン
M/Pのビジョンは、都市周辺地域の小規模農家が、市場へのアクセスに恵まれた環境を活かし、
持続的な商業的小規模灌農業を展開し、農業生産性の向上を図ることである。このためには、小 規模農家が市場情報に基づいた灌漑農業を導入し、従来の“作ってから売る”から“売るために作 る”という市場志向型アプローチへ転換していく必要がある。
5.2.2 目的と対象
(1) 目的
M/Pは、都市周辺地域に位置する小規模農家(概ね、農地面積<5ha)が持続的な灌漑農業を展開 していくためのモデルを提示するものである。M/Pの目的は、灌漑農業の振興を通じて小規模農 家の貧困削減に寄与すると共に、農業生産性の向上を図ることである。
(2) 対象
M/Pは、都市周辺に位置するザンビア鉄道周辺の23郡、約13万km2の地域における、既存の小 規模灌漑スキーム地区を含むマーケットポテンシャルや灌漑ポテンシャルが高いところを対象 とする。対象マーケットは、ローカルマーケット並びにルサカ・キトウェ・ンドラのような大規 模マーケット、国境貿易向けのマーケット(コッパーベルト、南部州)、北西州のマーケット等 である。灌漑ポテンシャルについては、5.5 灌漑地区の選定に示すとおり、全24地区(既存スキ ーム13箇所、新規地区11箇所)とする。
(3) 計画期間
M/Pは、9ヶ年の開発方向を示す「M/P 2012-2020」と早期に実施する4ヶ年の「A/P 2012-2015」
からなる。
5.2.3 マスタープランとアクションプランの関係
M/Pの初期段階の4ヶ年(2012-2015)は、パイロット事業を行うA/P期間とする。パイロット事 業は実証的な要素を有し、事業を通じて経験・教訓を踏まえて、技術パッケージを取りまとめ、
次に続くM/Pの普及展開に活用する。A/P期間の最終年は、第6次国家5ヶ年計画の最終年に合 わせ2015年とする。この時点でパイロット事業の最終評価を行い、2016年から始まる第7次国 家5ヶ年計画の農業政策と後期M/Pとの整合性を見直す。
ザンビア国 都市周辺地域における小規模農家のための灌漑農業振興マスタープラン調査ファイナルレポート
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小規模灌漑 農業モデル1
小規模灌漑 農業モデル2
小規模灌漑 農業モデル3
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