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2. 住所:Владивосток, ул. Карбышева, 11

3. メール・電話等:(423) 234-78-63, [email protected], http://dvggtk.org/

*5 1400 万ルーブルが全体の 28%だとすると、総額は 5000 万ルーブルとなる。

*6 一般に 400 ルーブルが標準だが、沿海地方は 30%増額されている。

*7 これも標準は 600 ルーブルで沿海地方は 30%増額。

 本校への訪問が 1 時間以上も遅れたため、校長からの学校の概要説明と急ぎ足での施設見 学であった。2006 年度も職業教育の調査でこの機関を訪問している。以下では、前回の訪問 調査で得た情報も補っている。

 我々にカレッジの博物館の説明をするために長時間待っていた学生が、緊張ぎみに本校の歴 史を説明し始めたが、かわいそうなことに、校長が遮って代わりに説明を始めた。このカレッ ジの博物館は 2006 年にオープンしたもので、写真や VTR 資料等を用いて新入生にウラジオ ストクの職業教育の歴史や本校の歴史を教えている。博物館は、廊下を利用したもので、学生 が制作した作品(ステンドグラス)等も綺麗に飾られている。

本校の歴史と概要

 学校長より、本校設立に関する簡単な説明があった(校長のピーキン氏は、元沿海州教育局 長であり、前回訪問した 6 年前に本校の校長になった)。本校は、ソ連時代の 1961 年に計画 経済の下での住宅建設を担う労働者を育成する中級職業教育機関(テフニクム)として設立さ れた。その際は、国家が人材養成の細部を決定し、その要請に基づき専門家を養成していた。

ソ連時代は高等教育への進学が難しく、多くの生徒が職業教育機関に入学し、入学者数も多かっ た。現在の校舎は、ソ連時代の 1985 年に建てられた。ソ連時代、もっとも主要な専門は住宅 建設に関係するものであったが、ソ連崩壊後に社会のニーズが大きく変化した。実際、1991 年から 2000 年にかけて、建設業関係の生産は 1/3 に、水産業は 1/4 にまで落ち込んでしまっ た。新しい経済体制への移行期にあって、若者の養成をいかにすればよいかが重大な問題とな り、旧来の職種から、サービス、マネージング、税務、法律のような新しい職業に対応する教 育を模索した。1992 年教育法により、リツェンジヤを受けて、学校で養成する専門職種を各 学校が自己決定できるようになり、本校は新しい職種の養成を目指してペーテーウーから「人 文カレッジ」となった。他方で、多くの初級職業教育は、我々のような転回ができず、ダメー ジが大きかった。新しい職業教育制度がスタートし、自ら資金を獲得することができるように なった。例えば、スタローバヤでは生徒に対する給食だけでなく、有償で食事を提供している。

 本校は二部制で、生徒数は 1700 人(6 年前は 1500 人)である。なお、二部の生徒は全体 の 40% を超えてはならないことになっている。昨年の卒業生 500 人の中で 35% が高等教育 に進学した。教職員数は 67 人である(6 年前は 56 人で、一般教育担当が 32 人、専門教育 担当教員は 19 人、生産マスターは 3 人であった)。教員はすべて高等教育を修了しなければ

ならない。7 割が女性で、平均年齢は 48 歳である。

 本校は、いくつかの専門に関して沿海地方で唯一の養成機関となっている。国家安全省の管 轄である消防士や警察官の養成はその例である。消防士に関しては、ウラジオストク第 9 番 消防署と連携を取り、職員の派遣や実習訓練を行っている。

 図書室に移り、お茶をいただきながら、本カレッジの過去・現在について、また消防士や警 察官の実地訓練の様子などを紹介する映画を視聴する。その後、校長より、ソ連・ロシアの職 業教育の概要・統計について説明があった。

 ロシアでは、25 歳以上の青年の 67%が高等教育を修了し、23-25% が中級職業教育を修了し、

他は初級職業教育を修了している。沿海州・ウラジオストク市に関しては、農村学校の卒業生 の 62%、ウラジオストク市の学校の卒業生の 82% が高等教育への進学を希望しており、それ 以外の卒業生が私たちの市場(ルイノク)である。したがって、学生は、ウラジオストク市の みならず、沿海地方全体から入学する。職業教育は無償であり、寄宿舎も提供されるので、貧 困家庭出身の生徒の入学も多い。約半数の 700 人が寄宿舎に住んでいるが、全員が入れる状 況ではない。

 3 年前までは、本校の入学に際して試験を課していたが、国家統一試験が導入された後は、

入学希望者が試験を受けたという証明を募集委員会のインターネットのサイトに登録し、国家 統一試験に合格した後に、その結果を受けて本校への入学者が決定され、本人にインターネッ トで合格が通知される。国家統一試験は、入学試験の主観主義を排除する点でよい制度だと考 えている。

教育の現代化

 教育の現代化の過程で、職業教育だけでなく、すべての教育機関で大きな変化があった。第 一の変化は、教育内容・方法に関するものである。ロシアでは第三世代の国家スタンダードに 移行している。中級職業機関でも本年度から新しいスタンダードが導入された。そこでは、実 践重視の傾向がある。職業教育においても専門モジュールがカリキュラムの中に組み込まれて いる。それに応じた設備も充実している。また、新スタンダードでは、従来型の教え込む教育 から、学習環境の条件整備を行い生徒のモチベーションを高める教育への転換がなされてい る。これに関して教員の資格向上のための研修が重要になっている。ただ、新スタンダードは、

初等学校の第 1 学年と職業教育学校の第 1 学年で同時に始まったことに戸惑いを覚えている。

第二の変化は、情報公開である。ソ連時代、諸外国から我が国の学校は閉鎖的であると批判さ れてきた。しかし、現在は、すべての学校の情報公開が進み、学校活動の様々な情報や成果報 告がインターネットのホームページ等を通じて、保護者だけでなくすべての者に公開されてい る。第三の変化は、教授法研究に関するものである。本カレッツでは、若手教員のみならず、

すべての教員に対して教授法に関するセミナーを開催しており、各教員に新しい時代の教授法 開発の必要性を認識できるようにしている。また、新しい教授法の成果を論文集の形で出版を している。学校や教員の評価は、学校内の活動に対してだけでなく、学校外でどのような研究 発表を行ったか、また、生徒が芸術・自然科学・社会科学等のオリンピックやコンクールでど のような成績を収めたか等の指標に基づきおこなわれる。本カレッジでは、沿海州にある 52

の中級職業教育機関の中で、第 2 位の評価を受けている。

専門課程

 本カレッジでは、以下の専門教育がされている(2006 年の資料より)。

 11 学年修了者に対する専門教育(中には特定の契約に基ずく要請も含まれる)

  ・法律学

  ・社会労働・サービス   ・経済と簿記

  ・国及び市の行政   ・税と税制

  ・技術サービスと自動車修理   ・建物・施設の建設と操業   ・溶接生産

9 学年修了者に対する専門教育(予算ベースでの教育)

  ・社会建設労働・サービスのマスター(熟練者)

  ・内装業のマスター

  ・家具・木工・寄木工のマスター   ・溶接工

  ・自動車整備・修理工

通信教育

  ・法律学(資格:法律家、商業ベースでの教育、予算ベースでの教育)

  ・国及び市の行政

  ・建物・施設の建設と操業

  ・ダリネレチェンスク市の通信部支部   ・法律学(商業ベースでの 3 年間の教育)

 「法律学」講座では、沿海地方の検察担当官で仕事をする専門家を育成している。「経済と簿 記」講座では、中小企業の経理担当専門家の教育が行なわれている。また、「国及び市の行政」

では、国や市の機関で働く専門家を育成している。「建物・施設の建設と操業」講座では、建 築専門家の教育を行なう。この学科の卒業生は、パイプラインの建設に従事する。卒業生の就 職はほとんど問題にならない。

施設見学

 施設を早足で見学した。課外のため、学生はいなかった。ロシア全体においてそうであるが、

本カレッジも教室・実験・実習施設が不足している。

 「建物・施設の建設と操業」コースの教室では、CAD で作成した施設の図面が掲示されていた。

学校は、実習に際して、提携企業から施設設計と建設の仕事を請け負う。学生は実習期間に一 定の給料を受け取る。次に、食堂(スタローバヤ)に案内される。その後、体育施設を見学し た。体育館には、新たにロッククライミングの設備がつくられている。毎年、ウラジオストク 市のスポーツ大会が開催され、12 種類の競技が行われる。昨年、本カレッジはこの大会で総 合優勝を果たした。スポーツ施設の器具の中には学生が作成したものもある(たとえば、ボク シングのサンドバックなど)。本校では、本校以外の児童・生徒に対してもスポーツの指導を している。6-9 学年の生徒が、課外の 6 時から 8 時まで、国際競技会に参加し優勝したコーチ から指導を受ける。

 実験・実習施設は別棟にもあり、「自動車整備・修理工」、「溶接工」、「家具・木工・寄木工」、「消 防業」をなどの授業が行われる。消防業のコース受講生は、両親が消防業に従事している割合 が多い。本校の施設(図書館の本棚、内装や家具、テーブル、椅子など)は学生が自ら製作する。

また、個人的な注文がある場合には、それを製作し収入を得る。ここで製作する家具が、通常 の市場より安い価格で販売される。また、家具・木工・寄木工の教員注文による家具を販売し、

その利潤の 30% を得る。

 校長のモットーは「何もしないよりは、何かした方がよい」というもので、高等教育に進学 しない若者に動機づけを与え、社会で就労する際に集団を取りまとめていけるような社会化さ れた人を育成することが本校のもっとも大きな課題であると述べている。

< 12 月 14 日(水)>

⑭国立ウラジオストク経済サービス大学

ФГБОУ ВПО «Владивостокский государственный университет экономики и сервиса»

1.対応者:Черная Ирина Петровна(学術研究・副校長)

      Шиловская Лариса Леонидовна(発展推進・副校長)

      Жукова Наталья Вячеславовна(国際交流課次長)

      Меженова Людмила Владимировна(大学入学前教育担当)

2.住 所:Владивосток, ул. Гоголя, 41

3.メール・電話等:(423) 240-40-08, http://www.vvsu.ru/

4.入手資料:1. Фотопрогулка по университету. ВГУЭС, 2010