実験3で は実験2と 同一 の課題 を、隙間が近位空間 にある条件(隙 間の1m前 方)に おいて実施 した。実験2と 同様、オ プテ ィカル フロー の知覚判 断へ の有用 性 について検 討す ることを目的 と した。観察距離が 異なる ことを除 いて、実験2
と同様 の手続き にて実験 を行 った。 もし隙間が近位空問 にある条件 において 、オ プティカル フローを知 覚 して立ち止 ま らな い ことが有用で あるな らば、実験3で は、オプティカル フロー を知覚 して立 ち止 まらな い条件 によ り成績 向上が見 られ るはず である。
なお、実験2の 課題遂行後 に参 加者か ら内省 を取 った ところ、主観的 には歩 きなが ら判 断す る動的視覚 ノンス トップ条件 が、通過 可否の判断が最 も容易で あ った と回答 した参加者が多 かった。そ こで実験3で は こうした情報 を数値化 し、
同様 の傾 向がみ られ るか を検証 した。
3.1方 法
3.1.1実 験 参 加 者
参 加 者 は 若 齢 健 常 者12名(う ち 女 性6名 、 平 均25.8歳 ±4.1)。 平 均 身 長 165.9cm±10.5、 身 体 の 最 大 幅 平 均45.9cm±4.0。 裸 眼 ま た は 矯 正 視 力 に て 視 力 の 平 均 は 右1.1±0.2、 左1.2±0.2で あ っ た 。 実 験 参 加 に あ た り 、 各 参 加 者 か ら 実 験 内 容 へ の 同 意 と 実 験 参 加 へ の 承 諾 を 得 た 。 ま た 本 研 究 の 手 続 き は 、 首 都 大 学 東 京 倫 理 委 員 会 に よ り審 査 を 受 け 、 承 認 さ れ た(承 認 番 号24‑12)。
3.1.2実 験 環 境
実 験3の 課 題 は 、 実 験2と 同 一 の 環 境 で 行 っ た 。
3.1.3実 験 課 題
実 験3で は ドア 手 前1mの 近 位 空 間 で の 観 察 と な り 、 動 的 視 覚 ノ ン ス ト ッ プ 条 件 に お い て 、lmラ イ ン 通 過 後 、ゴ ー グ ル を 閉 じた 状 態 で2歩 前 進 す る と ドア に 接 触 す る 恐 れ が あ る た め 、 視 覚 遮 断 後 の 前 進 は1歩 に 変 更 した 。 そ の 他 の 課 題 は 実 験2と 同 一 で あ っ た 。 全 て の 実 験 終 了 後 に 主 観 的 な 判 断 の し や す さ を 、 フ ル ビ ジ
ョ ン 条 件 以 外 の3条 件 の 中 で 順 位 づ け を し て も ら っ た 。
3.1.4手 続 き
実験3の 手続 きは視覚遮断が ドア手 前1mと な った以外 は実験2と 同様 であった。
3.1.5従 属 変 数 と 分 析
実験3の 従属変数 の算 出方法 は実験2と 同様 の方法 で行 った。 また、分析 も実験
2と 同様 に、観察条 件の1要 因分散分析 にて統 計検 定 を行 った。
3.2結 果
各 条 件 に お け る 見 積 も り幅 と 実 際 の 通 過 幅 の 相 対 値 を 図4‑1に 示 し た 。 分 散 分 析 の 結 果 、 フ ル ビ ジ ョ ン条 件 を 含 め て 各 観 察 条 件 に お け る 有 意 差 は 認 め られ な か っ た(F(3,33)=1.98,12.S.)。 近 位 空 間 で も な お 、 平 行 棒 を 含 め た 身 体 幅 を 小 さ く 見 積 も る 傾 向 に あ っ た 。 図4‑2に 各 個 人 で の 変 化 を 示 し た 。 実 験2と 同 様 、 個 人 内 の 変 化 も ほ と ん ど み ら れ な か っ た 。 ま た 各 条 件 の 成 績 が 、 正 確 な 判 断 を 表 す 数 値 で あ る 期 待 値1。0と 有 意 に 差 が 見 ら れ る か ど う か を 検 討 す る た め にOne samplet‑testを 実 施 し た 。 そ の 結 果 、 静 的 視 覚 条 件 、 動 的 視 阻 害 覚 条 件 、 動 的 視 覚 ノ ン ス トッ プ 条 件 、 フ ル ビ ジ ョ ン条 件 の そ れ ぞ れ のt値 は 一4.37,‑6.06,‑4.75,
‑3 .17と す べ て の 条 件 にお いて 期 待 値 の1.0よ りも有 意 に低 値 を示 した(P<0.05)。
実 験3で は 各 条 件 に お け る 主 観 的 な 判 断 の しや す さ の 順 位 を 実 験 終 了 後 に聴 取 し た 。 そ の 結 果 、83%の 参 加 者 が オ プ テ ィ カ ル フ ロ ー を 知 覚 して 視 覚 遮 断 後 も1歩 前 進 す る 、動 的 視 覚 ノ ン ス ト ッ プ 条 件 が 判 断 しや す か っ た と 回 答 し た 。残 りの17%
で オ プ テ ィ カ ル フ ロ ー を 知 覚 し て 立 ち 止 ま る 、 動 的 視 覚 阻 害 条 件 が 判 断 し や す か っ た と の 回 答 が 得 られ た(図4‑3)。
耀1
1α9α8艀α6
闘翁紐向廻興密夜翠
静 的視 覚 動 的 視覚 阻 害 動的 視覚 (OF‑)(OF±)ノ ン ス トツプ
(OF十)
正確な判 断
フル ビジ ョン (視覚 遮 断な し)
図4‑1各 条件で の判断の正確性。縦軸 の相対値 の数 が1に 近 いほ ど見積 もり幅 と実 際に通過 できる最 小幅が一致 し、隙間通過可否 に関す る正確 な判 断が で きている こと表 してい る。
1」
1.Q 理 濯o.9 同 獲 ◎.8 侵 理 α7
◎.6
静 的 視 覚 (OF‑)
動 的 視 覚 阻O
C4F±)
動 的 視 覚 フ ル ビ ジ ョ ン ノ ン ス ト ップ
(OF十)
正確な判断
図4‑2各 参 加 者 で の 判 断 の 正 確 性 。各 参 加 者 で の 判 断 の 正 確 性.同 じ 形 の マ ー カ ー で 結 ば れ た グ ラ フ が 同 一 参 加 者 を 示 し て い る 。
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\、 ③
\\83%
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