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実験の方法

ドキュメント内 ソフトウェア開発に関する研究 (ページ 90-94)

6 カーソル移動制御ソフトウェアのユーザビリティ実証評価

ボール部を操作してカーソル移動をし,クリックは左手母指で行う.手関節および手指の 筋萎縮があり,右手母指はいずれの方向に対してもトラックボールを操作するだけの可動 域がないため,それを補うため肘の屈曲伸展と肩関節の回旋の動きを組み合わせ,上肢の 代償運動によりトラックボール部を操作する.このような操作環境では手指,肘とトラッ クボールの設置位置が重要となる.一定時間経過後の操作の疲れや手指位置のずれによっ て,相対的な位置関係がわずかに変化するたびに,介助者を呼んで修正する必要がある.

(a)操作姿勢・環境 (b)トラックボール操作 31 A氏のパソコン操作の様子

(a)操作姿勢・環境 (b) トラックボール操作

(c) クリック操作

32 B氏のパソコン操作の様子

6 カーソル移動制御ソフトウェアのユーザビリティ実証評価

カーソル軌跡記録とカーソル移動実験で利用した機材およびソフトウェアは次のとおり である.なお,ポインティングデバイスは入力装置として,実験用ディスプレイはカーソ ル移動課題等を表示する出力装置として記録用パソコンに接続した.

・ 実験用ディスプレイ(19インチ液晶モニター,DELL製,型式1950FP,解像度 横 1280pixel×縦1024pixel)

・ 記録用パソコン:カーソル移動課題の起動およびカーソル移動軌跡記録用 (Hewlett-PackardHP ProBook4420s, CPU Intel Core i5 2.67GHz, RAM4GB, OS Windows7 Pro. SP1).

・ カーソル移動記録用ソフトウェア:マウスレコーダーVer.5.22(エムティ・ソフト製,

シェアウェア).カーソル移動とクリック(押し下げ,押し上げ時)によるイベント 発生時の時間と実験用ディスプレイ上のカーソルポインタ座標値を記録する.

・CMC Ver. 1.0.2 :当ソフトウェアにはカーソル軌跡記録を含む((図30のTestボタ ンを押すと実行できる)

・ ポインティングデバイス: ユーザは日常使用の各自のトラックボールを使用.比 較対象者はII期レベルの肢体不自由者に比較的よく用いられる据置型のトラック ボール(Expert Mouse,図11(a))を使用.

6.2.2 実施した実験課題

カーソル軌跡記録の課題(33)Microsoft Studio2008を用い,C言語にて作成した.

課題の提示方法はCMC設定画面(図30) にある TEST ボタンをクリックすると実験 用ディスプレイ中央位置に表示され,図 33のようにカーソル移動方向を指示するメッ セージと目標線が表示される (領域サイズ横640×縦480pixel.実測値では横234×縦

168mm).この時カーソルは課題の開始位置領域内の中央に表示される.操作者のポイン

ティングデバイス操作によりカーソルが目標線を越えると,別方向への移動を指示する メッセージと目標線が表示されるので,操作者は一旦カーソルを開始位置領域内まで戻し てから,指示された方向にポインティングデバイス操作を行う.カーソル軌跡記録は上下 左右4方向が必ず1回ずつ指示されるようにした.

この操作が上下左右 4方向に対して全て行われると,画像データとして保存できるよ うに,4方向のカーソル移動軌跡の線図を表示させ,同時に以下の数値をログデータとし てテキスト形式で自動記録した.なお,この時の始点とは,カーソル移動を指示するメッ セージが表示された後,開始位置領域内でカーソルが動いた直前の座標値である.終点と はその指示された方向への目標線を越えた時の座標値である.なお,カーソル移動実験で 行うカーソル移動課題は,第4章「4.2.1実験計画」で述べた課題(図16)と同一とした.

・ 最終角度:各方向の始点と終点を結ぶ直線がその方向の座標軸となす角度(度)

・ 直線距離:各方向の始点から終点までの直線距離(pixel)

・ 移動時間:各方向の始点から終点まで移動させたときにかかった時間(sec)

指示文   目標線  

(移動方向)

開始位置  

33 カーソル軌跡記録

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