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学習者のライティングに関する 問題・課題

ドキュメント内 PowerPoint プレゼンテーション (ページ 51-72)

意⾒の類型にもとづく意⾒⽂の類別とその特徴

2. 学習者のライティングに関する 問題・課題

3.論文スキーマ形成のための教材開発 4.ライティング教育の実践

5.教育方法に関する議論・課題

6. おわりに

1.背景と目的

3

発表者の関連研究

4

Ø 書記言語コミュニケーションに着目 Ø 研究対象:

・学習者が必要とする日本語の使用傾向

・学習者の作成した文章への言語学的分析

・学習者の日本語学習に対する意識

・学習過程に対するマクロな分析

・教育実践/教材開発の方法

Ø 専門日本語教育:学習者の目的は明確

Japanese for Specific Purposes, Japanese for Academic Purposes

発表の目的と背景

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Ø 大学院に在籍する上級日本語学習者に対す るアカデミック・ライティング(AW)の授 業実践と、学習者への調査の結果から、

AWの教育方法を再考し、課題を示す。

Ø AW:大学院での研究活動に必要なライティ ング活動

Ø AW能力の向上過程;

論文スキーマ

(村岡2014,2.で後述)

形成過程

研究活動に必要な AW

Ø 研究活動の手続き:

6

文献講読、調査・実験などによる資料や データの収集、仮説の検証、新たな現象や結 果についての記述や分析、考察や理論構築 Ø 成果公開:

学術的な方法 (学会発表や論文投稿) による。

成果が公開されなければ、研究を行ったとは 認められない。

→ライティング活動は極めて重要

研究生活でのAWに関する先行研究

Ø

村岡・因・仁科2013a 7

学習成功者※(2003の学習(対象、過程、主体)への

モニター:言語項目の認識にとどまらず、以下を言語化。

・文章表現への論理性・厳密性への認識、

・期限厳守の重要性への認識、

・苦手意識を克服したとの自己分析 ※竹内(2003)

Ø

村岡・因2015教員・元留学生への調査

「大量の学習が必要」

Ø

村岡2016「言語・媒体の選択的使用」

日本語か英語か、書記言語か音声言語か

Ø

村岡2018a; 2018b社会で必要とされる実務につながる

ライティング教育の視点

Ø Swales

(1990)

専門分野のdiscourse community への参画

AWに関する学習者の問題・課題

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・学習成功者は自身の学習の方法や状況、課題をモ ニターしているのに対して、「未成功者」は、そ のような「意識化」が進んでいない。

・レポートや論文における種々の問題(:内容、文

章構成、書式等)は、「意識化」が進んでいない

証左と考えられる。

学習者の意識化が進んでいない事例

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(1) 学習者の文章における問題例 a. 文章のタイトルの欠如 b. 段落分けへの意識の欠如

c. 前文や前段落との関係を示すメタ表現の 欠如

(2) 文章の構成と論理展開の問題:

× 局所的なレベルの問題

⇒1文内の文法や語選択には起因しない。

(村岡他2009;村岡2011;2012)

学習者の文章の問題を克服する学習活動

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(1)学習者の意識化を促す活動:

文章における3つの分析基準の内在化 a. 目的と構造化

(よりマクロな視点)

b. 関連付けと意義付け

(よりミクロな視点)

c. 厳密さと文体の最適化

(2)文章を批判的に読みコメントし合う協働的学習 活動

⇒ 学術的活動には必須の、他者との議論や

コメントから自身の研究方法等を改善する姿勢

(村岡他2009;村岡2011;村岡2014)

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ライティング能力獲得過程の仮説に基づく

「テキスト分析タスク」

「テキスト分析タスク」の目的:

展開の巧拙や論理・表現の厳密さへの意識の向上 文章の適正な評価能力の向上

仮説:

文章評価能力がまず一定以上に高まる

自己の学習へのメタ認知の向上が進歩を促す(後述)

(村岡他2009; 村岡他2010

ライティング能力獲得に関する仮説

文章の 理解

文章の評価:

構成や論理性 を認識し評価

文章の執筆:

構成、論理性、

表現とも適切 なライティン グ能力を獲得

図1 ライティング能力獲得過程の模式図

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(村岡2014)

論文スキーマ形成過程

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AWの学習成功者とは

13

Ø 「論文スキーマ」を有する。

↑「論文とは何か、研究とは何かの概念知識の総体」

Ø 言語項目の知識の多寡にかかわらず、文章 の目的や全体の構成を見る目を有する。

Ø 日本語によるライティング学習を研究活動 と結びつけて位置付ける広い視野を有する。

(村岡他2012, 村岡2014)

14

AWの学習成功者のコメント例

14

Ø アカデミックな報告文への評価:

S1:客観的な表現や適切な構成が必要。

母国で仕事上よく作成していた報告書 の文体に似ている。

S2:自分に必要な文章は、「分け目なく流れ るような文章ではなく」「部分に分かれ た内容が一つにまとまった文章」

Ø フィードバックの重要性への言及:

S3:自分で何回チェックしても間違いが見え ない。他の人がチェックしなければならない。

(村岡2014)

3.論文スキーマ形成のための 教材開発

15

論文スキーマ形成のための教材開発

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『論文作成のための文章力向上プログラム』

(村岡・因・仁科2013b 大阪大学出版会)

目的:

Ø 日本の大学や大学院、学会等の研究コ ミュニティに参入して研究活動を行う人

(留学生・日本人とも) を対象とした、ライ ティング能力向上の支援する。

Ø 文章の目的・読み手・媒体を考慮して、

内容・構成・表現を選択する技能の獲得

を促進する。

AW教材の特徴: タスク中心

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Ø 自己の執筆活動や能力への「内省」

Ø 素材とする文章の「分析」

Ø 文章の「分析・リバイズ」

Ø 「執筆」

Ø 別冊「解答例と解説ノート」、コラム

AW教材の特徴: タスクの目標

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Ø 学習・研究活動への巨視的な視点の獲得 Ø 自己・他者との対話を通じた、複眼的思

考の強化を重視

Ø 学術活動の過程で執筆する可能性の高い 文章(周辺的文章)を用いた学習により、

AWに対する意識・態度の変容を促す

(村岡他2013a,2013b)

「巨視的な視点」とは

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Ø 自身の学習・研究活動全体の中に、

文章作成活動を位置づけ、取るべき 方策を認識しようとする視点

(文章の内容や表現を分析するだけではなく)

例:人的・物的リソース(資源)の活用、

期限までの実行可能な行動計画の作成、

執筆要領遵守の重要性の理解

(村岡他2013b)

自己・他者との対話の重視

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Ø 自らを客体化して観察する能力を養成し、

自分自身を含む他者とともに、文章の質 を向上させる「動的、自律的」学習方法 の獲得を意図する。

× 唯一のモデルを模倣・暗記する学習

○ 友人やクラスメートとの意見交換に よる協働学習

(村岡他2013b)

学習活動の素材:周辺的文章

Ø 研究活動の過程で執筆する可能性の 高い周辺的文章

例: Eメールでの調査依頼、研究計画書、

活動報告書、発表申請書、論文要旨

ü

実用的必要に応ずる

ü

論理性と厳密性が必須である点で論文と共通する

ü

具体性が高く、意識形成を促しやすい

(村岡他2013b)

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4 . ライティング教育の実践

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AW教育カリキュラム開発の再考

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n 大学院留学生を対象としたAW教育は、

論文スキーマ形成を促す学習過程を重視する 必要がある。

n 論文スキーマ形成に必要な活動:

ドキュメント内 PowerPoint プレゼンテーション (ページ 51-72)