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学年・学級経営

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イ 学年会議の内容の明確化

学年会議で取り扱う内容は、学年会議の運営と学年事務、学年の教育活動の推進、保護者・

地域との連携、学年内研修の実施に関する事柄等、様々に考えられるが、1年間でどの時期 に何を取り上げるかを計画表にまとめるなどして明確にしておくことが必要である。

ウ 学年主任のリーダーシップ

学年主任は、各学級の自主性や創造性を尊重しながらも、学年会議を核として学年の教育 目標達成のために学年の教職員それぞれが協働しながら主体的に各自の役割を果たすこと ができるように働きかけることが重要である。そこで、学年主任は、学年の教職員一人一人 の興味・関心や専門性、経験などを生かしながら学年の仕事の役割分担を行うとともに、教 育活動の計画から実施、評価、改善案作成までの責務をもたせ、主体性を引き出すようにす ることが大切である。また、学年の教職員が計画実施する教育活動が効果的なものとなるよ う情報提供したり、適宜指導、助言したりするなどの人材育成の観点も大切である。

エ 学年会議の運営

学年主任は、学年会議が効率的・効果的に行われ、学年の教育活動が充実するようにする ために、次のように学年会議を運営することが考えられる。

<事前>

○ 年間計画に沿った審議事項と、運営委員会等における伝達事項等の内容に分けてお く。

○ 審議事項と伝達事項それぞれに係る時間配分を行っておく。

○ 審議事項提案者は、提案内容について学年主任と検討の上、資料を事前配布し、学年 の所属教職員に熟読し、内容に対する意見等を明確にしておくよう促す。

<学年会議>

○ 司会は、学年主任、あるいは意図的な輪番で行う。

○ 運営委員会等における伝達事項については、学年主任が各教職員に対して短時間で確 実に内容を伝える。

○ 審議事項については、提案者が要点のみを説明し内容の審議に十分時間をとれるよう 配慮する。

○ 審議内容は、学年の教育目標や学年の重点等を踏まえ、それらを具現化する価値ある 教育活動になるものであるかといった視点から審議するよう方向付ける。

○ 審議後は、決定事項を確認し、教職員が協働して教育活動を行うよう促す。

<事後>

○ 学年会議で決定した事項に沿って実践を行い、週案等を活用して成果や課題を記録し ておくよう促す。特に、提案者については、自らの計画実施後の評価に基づく改善策に ついても整理しておくよう促す。

(2)学校の教育目標の具現化を目指す学級経営

学級経営は、学級を基本の組織として展開される教育活動の計画、実施及びその評価とそれに 基づく改善策の検討という一連の過程と、これに関して学級担任が行う職務活動と捉えることが できる。また、学級経営は、学級担任が学校の教育目標や年度の重点の達成を目指して作成した 児童生徒の育成計画とも考えられる。

① 学級経営案の作成

学級経営に当たっては、学校・学年の教育目標や年度の重点、学年の児童生徒の実態等に即し、

学級を経営するための基本的な考えを具体的に示したその学級の実態に基づく学級経営案を作成 し、計画的に教育活動を実施する必要がある。具体的には、次に示す事項等を骨子として学級経 営案を作成する必要がある。

ア 学校の教育目標、本年度の重点 イ 学年の目標、学年の重点

ウ イを反映した学級目標と経営の方針、学期ごとの重点 エ 学級の児童生徒の学習・生活面の実態

オ 各教科等の学習・生活面での指導方針 カ 保護者、地域との連携及び他の学級との連携 キ 学級経営の評価

② 週案の有効活用

週案は、年度の重点達成のための教育課程を実施するために、当該学年の教育課程において、

いつ、どこで、何を、どのように指導するかを表した具体的な指導計画と考えることができる。

したがって、学級担任(中学校においては教科担任)は、週案が年度の重点達成のための具体的 手立てとなることを強く意識し、その有効活用に努めることが大切である。したがって、単元名・

題材名等や時数・進度等を記入したに過ぎないものから一歩踏み込んで、その時間の主眼やねら い、学習活動や指導上の留意点等を簡略化して記入したものへと高めることが求められる。また、

マネジメントサイクルを確立する視点から、教育活動実施後の評価・改善につながる記録(児童 生徒の様子を含む)として活用できるものにしていくことも大切なことである。

(3)学年経営・学級経営の評価

学年・学級経営の評価は、一つの組織体としての学年・学級が、その本来の機能をどの程度果 たしているかについて、学年・学級の教育目標の達成度、計画と実践の有効性を確かめるととも に、具体的な改善の方向性を明らかにするために行うものである。

学年・学級経営の評価に当たっては、内容、方法、時期を明確にしておく必要がある。

○ 学年・学級経営の計画に関するもの

学年・学級の教育目標の設定状況、児童生徒理解の状況、学年・学級経営案の作成状 況 等

○ 学年・学級経営の実践に関するもの

学年・学級集団経営の状況、学習指導の状況、生徒指導の状況、教室・廊下環境構成の 状況 等

学級事務処理の状況、保護者・地域との連携の状況 等

○ 教師による評価

評価項目や基準等を設けたチェックリスト等を用いて、学級担任や教科担任などが評価す る。

○ 児童生徒、保護者・地域の方々による評価 質問紙法などを用いて評価する。

○ 各種調査等の活用による評価

時 期

○ 年間を見通し、学年末だけでなく、毎月、各種行事終了後、学期ごとなど意図的・

計画的に定めて実施する。

【参考文献】

「学年・学級の経営」 下村哲夫著(昭和58年3月 第一法規)

「学級・学年経営」 永岡順・奥田眞丈編(1995年1月 ぎょうせい)

「発達に応じた学年・学級経営」 高階玲司編(2010年6月 教育開発研究所)

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