1.海外との連携
●バンコクGLOCOLデスクの紹介
大阪大学バンコク教育センターの事務所内に設置されたGLOCOLデスクでは、日本と東南ア ジア諸国間の人材ネットワーク形成を目ざして、以下の通り、東南アジアを拠点とする学術組織、
政府機関、国際組織などとの連携を推進した。
学外との連携
前年度に引き続き、チュラロンコーン大学政治学部 MAIDS(The Master of Arts in International Development Studies)と連携し、同大学で実施している人間の安全保障、社会 開発についての情報収集を行った。また、タマサート大学の新設学部である国際研究学部、チェ ンマイ大学の新設センターである日本文化センターと意見や情報を交換した。両大学部局からは、
教育人材派遣についての打診があり、学内外の適切な部門、人材との連絡調整を行った。
インドネシア国家開発企画庁が「高度人材育成事業」を実施するにあたってシャクワラ大学
(在ナングロ・ダルサラム・アチェ州、州都バンダアチェ)へ本学講師を派遣してほしい、との 要請がJBIC(国際協力銀行)を通じて本デスクに寄せられ、本学へのコーディネートを行った。
コンケーン大学、マヒドン大学国際学部、お茶の水大学、日本学生支援機構、国際交流基金、
日本学術振興会、日本国大使館文化部、京都大学東南アジアセンターバンコク事務所の研究会、
セミナー、シンポジウムなどに参加し、地域と分野を超えた人脈を築き、GLOCOLの活動と関 連のある情報収集および周知業務を行った。
その他、ユネスコバンコク事務所、ILOバンコク事務所、アジア経済研究所の研究者と人間 の安全保障についての質的な情報交換を行った。
学内との連携
大阪大学バンコク教育研究センターと留学生フェア(於:コンケーン大、マヒドン大、バン コク)を共催した。タイの日本留学希望者からは、英語のプログラムの有無、MBA取得の可能 性についての問い合わせが多い。GLOCOLデスクは、大阪大学バンコク教育センターとともに、
このような問い合わせへのサポートを行っている。また、大阪大学・大学教育実践センターの
年10月31日)の通訳・翻訳を行った。鷲田総長の提唱する実践哲学に関心をいだく聴衆が集 まり、盛会であった。
2.社学連携
●足もとの国際化連続セミナー
多言語化する日本: 関西の取り組みから
日本における「外国人」人口は 2%になり、足もとの国際化も「多民族」から「多文化」、そ して「多言語」へと展開している。接触・交流の前提となる言語の複数性は、日本社会のあり方 に根本的な再考を迫る問題となりつつある。この企画では、主に豊中市、池田市、茨木市、吹田 市、箕面市の北摂 5 市と連携して、研究者と実践者の協力のもとに、地域社会の国際化を見つ めなおす機会を提供することを目的とした。北摂地域の住民、学校関係者、大阪大学の教職員・
学生を主な対象として、生活、学校、医療、メディアなどの分野の多言語の問題を中心に、関西 の足もとの国際化について連続セミナーを行った。
[開催日・場所]
2008年10月25日~11月29日(全6回)、
豊中市千里文化センター「コラボ」 第1講義室 [言語] 日本語
[プログラム]
2008年10月25日 世界の多言語・日本の多言語
大谷晋也(留学生センター准教授・言語文化研究科・
大学教育実践センター兼任)
2008年11月1日 生活の多言語化
北摂5市の担当者 豊中市・吹田市・箕面市(パネル報告)
茨木市・池田市(オブザーバ参加、コメント)
2008年11月8日 学校の多言語化 矢元貴美(外国語学部非常勤講師)
2008年11月15日 医療の多言語化
埋橋淑子(みのお外国人医療サポートネット代表、大阪大学留学生センター非常勤 講師)
2008年11月22日 メディアの多言語化
2008年11月29日 「多民族」「多文化」から「多言語」へ 思沁夫(GLOCOL特任助教)
[備考]
共催:豊中市
後援:池田市、茨木市、吹田市、箕面市
協力:茨木市国際親善都市協会、大阪大学21世紀懐徳堂、(財)吹田市国際交流協会、
(財)とよなか国際交流協会、(財)箕面市国際交流協会
3.他機関との連携
1)人間の安全保障教育研究コンソーシアムへの参加
「人間の安全保障教育研究コンソーシアム」とは、人間の安全保障に関する教育および 研究の交流促進を目的とした組織である。同コンソーシアムの発足は、2005 年 7 月に中 部大学春日井キャンパスで開催された「人間の安全保障・地球市民フォーラム」の分科会 において、人間の安全保障を研究する研究機関・実践機関が集まり、ゆるやかな形の連合 体を設立することはできないかと議論したことに遡る。その後、研究者の間でメーリング リストを用いて議論が重ねられた。そして、2007 年 9 月に設立大会が開催され、正式に 発足した。GLOCOL は、教育・研究の両面で人間の安全保障を重要なコンセプトの一つ と位置づけており、設立当初から中心メンバーとしてコンソーシアムに参加している。
2008年度には、9月20日・21日の両日、GLOCOLが一主催団体となり、人間の安全保 障教育研究コンソーシアム 2008 年度研究大会を 21 世紀懐徳堂にて開催した。(詳細は pp.48-52)
2)地域研究コンソーシアムへの参加
GLOCOLは、2007年10月以来、地域研究コンソーシアム(Japan Consortium of Area
Studies, 以下JCASという)に幹事組織として参加している。JCASには、地域研究にか
かわる大学の教育研究機関、学会、NGO、研究プロジェクトなど、多様な85組織が加盟 している。全国の主要な地域研究をほぼ網羅するネットワーク組織であり、地域研究の情 報ハブとしての機能を果たしている。
JCASの運営は、GLOCOLを含む 8つの幹事組織を中心とする運営委員会、理事会、
事務局が行っている。2008年度より、GLOCOLセンター長が理事を務めている。加えて
2 名のGLOCOLスタッフが運営委員となり、それぞれ年次集会部会、大学院教育・次世
代支援プログラム部会を担当し、企画・運営を積極的に行っている。
3)JICA大阪・民博との連携
GLOCOL は JICA 大阪、民博(国立民族学博物館)と協力して、開発問題や途上国事
運営体制:地域研究コンソーシアム(JCAS)の組織
運営体制 自己評価委員会
理事会
その他の加盟組織
北海道大学スラブ研究センター
東北大学東北アジア研究センター
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文 化研究所
上智大学アジア文化研究所・イベロアメリ カ研究所
京都大学東南アジア研究所
京都大学地域研究統合情報センター
大阪大学グローバルコラボレーション センター
大学附置研究所/センター
大学共同利用機関
その他の研究機関
21 世紀 COE 拠点形成プロジェクト
大学院研究科/研究科専攻/学部
NGO、NPO、学会など
コンソーシアムの意思決定 組織。幹事組織の長と加 盟組織の代表で構成
事務全般を統括。運営委員会 副委員長が事務局長を兼務。
当分の間、京都大学地域研究 統合情報センターに置く コンソーシアムの活動を評価。
委員は理事会が任命
コンソーシアムの運営・活動を総括。各幹事組織か ら 1 ないし 2 名、加盟組織から若干名の委員で構成
運営委員は、年次集会、ホームページ・ウエッブアーカイブ、和文雑誌『地 域研究』、ニューズレター・要覧、大学院教育・次世代育成プログラム、ジャ ーナル検討、将来プログラム検討などの役割を分担
事務局
史資料の効果的・効率的な共同利用 の方策について検討
進展著しい情報学を取り入れて地域 研究に新たな可能性を開拓 地域研究の蓄積を広く社会で活用する 方策を検討
継承可能な地域研究の方法論を構築 し、その体系化を推進
幹事組織
加盟組織
事務局: 京都大学地域研究統合情報センター
〒606-8501 京都市左京区吉田本町 Tel:075-753-9603 Fax:075-753-9602 ホームページ:http://www.jcas.jp/ 問い合わせ:[email protected]
情報資源共有化研究会 地域情報学研究会 社会連携研究会 地域研究方法論研究会 運営委員会
4)シンポジウム・セミナーなどの共催、後援
●テレビ会議セッション
「芸術の力:エイズ・アウェアネスということ」
ジャズを通じてエイズへの社会的関心を高める活動を行っているレッド・シューズ・ファ ンデーション、世界銀行情報センター(PIC東京)と共催で、テレビ会議セッションを行 った。なぜアーティストがエイズをはじめ社会問題を語りつづけるのか、最先端の医学研 究者から見て人類はエイズなどのウィルスを克服できるのか、感染症や地球温暖化・気候 変動など地球規模の課題に立ち向かうには個人がどのような価値観を持つ必要があるのか などについて、TV会議で国内外を同時中継し、ディスカッションを行った。
[講演者(所属・職)]
中村照夫(プロデューサー/ベーシスト)
大森功一(世界銀行東京事務所広報担当官)
澤田滋正(日本大学教授・日本大学練馬光が丘病院内科部長)
石弘之(前北海道大学教授・元ザンビア大使)
デブレワーク・ゼウディ(世界銀行グローバルHIVエイズプログラム担当局長):ビデオ スピーチ
他
[開催日・場所]
2008年4月17日、GLOCOLセンター本部 / 大阪大学中之島センター6階 [言語] 英語
[備考]
共催:レッド・シューズ・ファンデーション 世界銀行情報センター(PIC東京)
大阪大学グローバルコラボレーションセンター