第 3 章 コンピューターミュージックの音源として使う
2. パートごとに音色を作り替える ( マルチパートエディットモード )
PART PART
パート番号
EDIT
参 考
(2) 音の明るさを変更する (FILTER エディット )
フィルターのカットオフフリケンシーとレゾナンスをパートごとにエディットします。
q LPF Cutoff(LPF カットオフフリケンシー)
ローパ スフ ィル ターで カッ トす る周波 数を パート ごとに設定します。
− 64 〜+ 00 〜+ 63
・ ここで設定した値よりも高い周波数の音がカット されます。
・ 値を低く設定すると高い倍音が削られるために丸 い音になります。
w LPF Reso(LPF レゾナンス)
ローパ スフ ィル ターの レゾ ナン スをパ ート ごとに 設定します。
− 64 〜+ 00 〜+ 63
値を上げると LPF カットオフフリケンシー付近の 出力が持ち上げられ、クセのある音になります。
e HPF Cutoff(HPF カットオフフリケンシー)
ハイパ スフ ィルタ ーで カッ トする 周波 数を パート ごとに設定します。
− 64 〜+ 00 〜+ 63
・ ここで設定した値よりも低い周波数の音がカット されます。
・ 値を高く設定すると低い倍音が削られるために薄 い音になります。
周波数 音量
LPFカットオフフリケンシー 倍音
カットされる部分 そのまま通過
する部分
設定値
解 説
周波数 音量
LPFカットオフフリケンシー レゾナンス
設定値
解 説
周波数 音量
HPFカットオフフリケンシー
基音 倍音
カットされる 部分
そのまま通過 する部分
設定値
解 説
(3) 音の立ち上がりや減衰の仕方を変更する (EG エディット )
音の立ち上がりやリリース(減衰)をパートごとにエディットして、音の時間的要素を変更します。
q Attack Time(アタックタイム)
w Decay Time(ディケイタイム)
e Release Time(リリースタイム)
外部 MIDI 機器の鍵盤を弾いた瞬間から離すまでの 音量や音色の時間的な変化を設定します。
それぞれ − 64 〜+ 00 〜+ 63
・ Attack Time(アタックタイム)は、鍵盤を弾いた 瞬間の音量が 0 から最大値に変化するのに要する 時間です。値が小さくなるほど立ち上がりが速く なります。
・ Decay Time(ディケイタイム)は、音量が最大値 に達した時点からサステインレベルに変化するの に要する時間です。値が小さくなるほど歯切れの いい音になります。
・ Release Time(リリースタイム)は、鍵盤を離し た時点から、音量が 0 に変化するのに要する時間 です。値が小さくなるほど音がすばやく消えるよ うになります。
・ 3 つのパラメーターは、アンプリチュードEGとフィ ルター EG の両方に機能します。
r PEGInitLvl(ピッチ EG イニシャルレベル)
t PEGAtakTime(ピッチ EG アタックタイム)
y PEGReleLvl(ピッチ EG リリースレベル)
u PEGReleTime(ピッチ EG リリースタイム)
外部 MIDI 機器の鍵盤を弾いた瞬間から離すまでの 音程の時間的な変化を設定します。
それぞれ − 64 〜+ 00 〜+ 63
・ PEGInitLvl(ピッチ EG イニシャルレベル)は、鍵 盤を弾いた瞬間の音程です。
・ PEGAtakTime(ピッチ EG アタックタイム)は、鍵 盤を弾いた瞬間の音程から本来の音程に変化する のに要する時間です。
・ PEGReleLvl(ピッチ EG リリースレベル)は、鍵 盤を離したあと最終的に到達する音程です。
・ PEGReleTime(ピッチ EG リリースタイム)は、鍵 盤を離したあとリリースレベルにまで変化するの に要する時間です。
離す 弾く
リリース タイム ディケイ
タイム アタック
タイム
設定値
解 説
離す 弾く
正しい音程 時間
ピッチEG アタック タイム ピッチEGイニシャルレベル
ピッチEG リリース タイム
ピッチEGリリースレベル
設定値
解 説
(4) 音色を補正する (EQ エディット ) ― ノーマルパート選択時のみ表示
このサブモードはノーマルパートを選んでいるときのみ表示されます。
ローとハイの 2 バンド EQ をパートごとに設定できます。
(ドラムパートの EQ はドラムセットアップエディットでインストごとに設定します。(P98))
q Low Freq(ローフリケンシー)
wLow Gain によってエディットされる音域の周波数 を設定します。
32 〜 2.0k[Hz]
w Low Gain(ローゲイン)
qLow Freqで設定した周波数のゲインを設定します。
− 64 〜+ 00 〜+ 63
e High Freq(ハイフリケンシー)
rHigh Gainによってエディットされる音域の周波数 を設定します。
500 〜 16k[Hz]
r High Gain(ハイゲイン)
eHighFreqで設定した周波数のゲインを設定します。
− 64 〜+ 00 〜+ 63
(5) ビブラートをかける ( ビブラートエディット )
ビブラートのかかり方をパートごとにエディットします。
q Rate(レート)
w Depth(デプス)
e Delay(ディレイ)
それぞれ − 64 〜+ 00 〜+ 63
・ Rate(レート)は、音程を揺らす速さを設定します。
・ Depth(デプス)は、音程を揺らす深さを設定しま す。
・ Delay(ディレイ)は、鍵盤を弾いてからビブラー トがかかり始めるまでの時間を設定します。
値を大きくすると、かかり始めるまでの時間が長 くなります。
設定値
設定値
設定値
設定値
設定値
解 説
時間
弾くディレイ レート
デプス
(6) 音色に関するその他の操作 (OTHERS エディット )
q Receive ch( レシーブチャンネル )
パートごとに MIDI レシーブチャンネルを設定しま す。
off、A01 〜 16、B01 〜 16、C01 〜 16、D01 〜 16 MIDI メッセージの受信チャンネルを設定します。
・A01 〜 16 では、MIDI IN-A 端子からの入力 (HOST SELECT スイッチが MIDI の場合 )、または TO HOST/USB 端子からのポート 1 の入力 (HOST SELECT スイッチが MIDI 以外の場合 ) を受信しま す。
・B01 〜 16 では、MIDI IN-B 端子からの入力 (HOST SELECT スイッチが MIDI の場合 )、または TO HOST/USB 端子からのポート 2 の入力 (HOST SELECT スイッチが MIDI 以外の場合 ) を受信しま す。
・C01 〜 16 では TO HOST/USB 端子からのポート 3 の入力を、D01 〜 16 では TO HOST/USB 端子か らのポート 4 の入力を受信します( いずれも HOST SELECT スイッチが MIDI 以外の場合 )。
・off を選択すると、MIDI チャンネルメッセージは受 信しません。
w Detune( デチューン )
パートごとのピッチを 0.1Hz 単位で細かくずらしま す。
− 12.8 〜+ 00 〜+ 12.7
・ メロディパートをやや高めに設定してメロディを 少し目立つようにしたり、反対にベースパートを 低めに設定して重みを出したりすることができま す。
・ 複 数の パー トの 音色 を同 じに 設定 し、互い の チューニングを微妙にずらし、複数のパートのレ シーブチャンネルを同じにしたり、同じ演奏デー タを複数のパートに同時に送ったりすると、広が りのある音色効果が得られます。
e PartMode( パートモード )
パート ごと にノー マル ボイ スとド ラム ボイ スのど ちらのボイスを使用するかを選択します。ドラムボ イスをエディットして使用する場合は、ドラムセッ トアップを設定 (P90) します。
・ n o rma l、d rum、dru mS1 、dru mS2 、dru mS 3、
drumS4(TG300B モードでは drum は選べません。)
・ normal( ノーマル ) は、ノーマルボイスを選択する 際に設定します。
・ drum( ドラム ) は、ドラムボイスや SFX キットを 選択します。ただし、エディットはできません。
・ drumS1 〜 S4( ドラムセットアップ 1 〜 4 ) は、ド ラムボイスや SFXキットをエディットする場合に 選択します。
・MU2000 ではドラムボイスを直接エディットする ことはできません。そこで、パートに対してドラ ムセットアップを割り当て、これをエディットす ることで間接的にドラムボイスをエディットする 仕組みになっています。
・MU2000 ではドラムセットアップを 4 つ内蔵して おり、4 パートのドラムボイスに対して異なるエ ディットを行なうことができます。
・ 出荷時はXGモードで、パート10(A10)…drumS1、
パート 26(B10)…drumS3、パート 42(C10)…drum、
パート 58(D10)…drum、他のパートは normal に なっています。
・ TG300B モードでは、パート 10(A10)、パート 26(B10)、パート 42(C10)、パート 58(D10) が drumS1、他のパートは normal になっています。
r Mono/Poly(モノ / ポリ)
モノモード/ ポリモードをパートごとに設定します。
mono( 単音しか発音しない状態 )、poly( 和音が演 奏できる状態 )
・ シンセベースなど本来単音でしか鳴らない楽器を 割り当てるパートにモノモードを設定してくださ い。
・ パートモードにドラムモードが選択されている場 合は「***」と表示され、設定できません。
設定値
解 説
設定値
解 説
設定値
解 説
参 考
設定値
解 説
t PortamntSw(ポルタメントスイッチ)
ポルタ メン トの 効果を かけ るか どうか をパ ートご とに選択します。
off、on
・ ポルタメントとは、音程の違う 2 つの音の間をな めらかに移動する機能です。
・ パートモードにドラムモードが選択されている場 合は「***」と表示され、設定できません。
y PortamntTm(ポルタメントタイム)
ポルタ メン トの かかり 具合 をパ ートご とに 設定し ます。
000 〜 127
・ 値を大きく設定するほどポルタメントがゆっくり になります。
・ パートモードにドラムモードが選択されている場 合は「***」と表示され、設定できません。
u NoteLimitL(ノートリミットロー)
i NoteLimitH(ノートリミットハイ)
発音域をパートごとに設定します。
NoteLimitL、NoteLimitH ともに C-2 〜 G8
・ NoteLimitL(ノートリミットロー)は、各パートの 発音域の下限を設定します。
・ NoteLimitH(ノ ートリミットハイ)は、各パート の発音域の上限を設定します。
複 数のパ ート を同じ レシー ブチ ャンネ ルに設 定し、ノ ートリミッ トで音域を 分けることで、
スプリット状態(ひとつの鍵盤に複数の音色が 並んでいる状態)にすることができます。
o Dry Level(ドライレベル)(VarConnect = SYS(P106)のときのみ表示される)
エフェ クト のドラ イラ イン への送 り量 をパ ートご とに設定します。
000 〜 127
・ 値を大きくするとパンによる定位感は大きくなり ますが、エフェクト効果が浅くなります。
・ 各エフェクトへのセンドレベルを考慮して設定し てください。
!0 VelSensDpt(ベロシティセンスデプス)
!1 VelSensOfs(ベロシティセンスオフセット)
受信したノート情報のベロシティ(外部 MIDI 機器 の鍵盤を弾く強さ)に対するセンシティビティ(感 度)を設 定す るこ とに よっ て、音源 に働 くベ ロシ ティの変化の仕方を変えます。
VelSensDpt、VelSensOfs ともに 000 〜 1 27
・ ベロシティセンスデプス
鍵盤を弾く強さに対して音源に働くベロシティの 変化の度合い(最大ベロシティでの音量)をコン トロールします。
・ ベロシティセンスオフセット
音源に働くベロシティの値を一律に増減します。
オフセット値を 64 より大きくすると、音源に働く ベロシティ値が全体に増加し、鍵盤を弱く弾いて も比較的大きなベロシティが音源に働き、鍵盤を ある強さ以上で弾くとベロシティは最大値(127)
で一定になります。
オフセット値を 64 より小さくすると、音源に働く ベロシティ値が全体に減少し、ある強さ以上で鍵 盤を弾くまではベロシティは最小値(0)で一定に なり、強く弾いても音源に働くベロシティ値は比 較的小さくなります。
オフセット値が 64 の場合は、受信したままのベロ シティ値が音源に働きます。
設定値
解 説
設定値
解 説
設定値
解 説
ノートリミット ロー
ノートリミット ハイ
発音します 発音しません
発音しません
参 考
設定値
解 説
設定値
解 説
デプスによるベロシティカーブの変化 (オフセット=64で一定にしたとき)
オフセット=64 音量
デプス=64 デプス=127
デプス=32 デプス=0
鍵盤を弾く強さ(ベロシティ)