第 2 章 基礎知識
5. エフェクトの仕組み
インサーションエフェクト
インサーションエフェクトは、特定のパートに対して効果をかけるタイプのエフェクトです。
インサーションエフェクトを使用する場合は、楽器のアウトプットをエフェクトのインプットに直接 接続し、ドライ / ウェットのバランスで深さを調節しながらエフェクトをかけるのが一般的です。こ の接続方法では、特定の 1 パートにだけ効果をかけることができる上、ウェットを 100%に設定する ことでエフェクト音だけを出力することもできるので、音色変化系のエフェクトには便利です。
MU2000 では、インサーションエフェクト 1 〜 4 はインサーションとして動作します。またバリエー ションエフェクトについても、インサーションに設定することが可能です (出荷時はインサーション)。
(3) エフェクトの接続
MU2000 のエフェクトは、次のように接続されています。
バリエーションエフェクトをインサーションエフェクトとして使う場合
・ インサーション 1 〜 4 とバリエーションは、それぞれ 1 つのパートだけ on にすることができます。パー トごとのインサーション 1 〜 4 の on/off はエフェクトモードで(P107)、バリエーションエフェクトの on/off はマルチパートコントロール(P87)、パフォーマンスコントロール(P143)、またはエフェクト モード(P106)で選択します。
・ リバーブとコーラスには、まずパートごとのリバーブセンド(P86, 142)、コーラスセンド(P86, 143)
を設定することで信号が入ってきます。そしてリバーブリターン(P89, P139)、コーラスリターン(P89, 139)を設定するとエフェクトのかかった信号が出力されます。
・ リバーブとコーラスの信号の出口にはそれぞれパンがあり、エフェクト音の定位を設定できます。
・ コーラスからは「SendCho → Rev」(P104)によって、リバーブエフェクトに信号を送ることができま す。これによって、システムエフェクトを直列に接続することができます。
rev send cho send
dry insertion4 part variation part
part1
REVERB
reverb pan
send chorus to reverb
part64
DRY LINE
PAN
chorus pan PAN
reverb return
chorus
return OUT
太線はステレオライン
EQ
insertion4は 1パ-トのみ有効
CHORUS
Varationは 1パ-トのみ有効 insertion1 part
insertion1は 1パ-トのみ有効
rev send cho send
dry
rev send cho send
dry
rev send cho send part A/D1
part A/D2
INS4
INS4
INS4
INS4
VAR
VAR
VAR
VAR insertion4 on/off variation on/off insertion4 on/off variation on/off insertion4 on/off variation on/off insertion4 on/off
insertion1on/off insertion1on/off insertion1on/off
insertion1on/off variation on/off
dry INS1
INS1
INS1
INS1
バリエーションエフェクトをシステムエフェクトとして使う場合
・ インサーション 1 〜 4 は、1 つのパートだけ on にすることができます。
・ リバーブ、コーラス、バリエーションには、まずパートごとのリバーブセンド(P86, 142)、コーラス センド(P86, 143)、バリエーションセンド(P87, 143)を設定することで信号が入ってきます。そして リバーブリターン(P89, 139)、コーラスリターン(P89, 139)、バリエーションリターン(P89, 140)を 設定するとエフェクトのかかった信号が出力されます。
・ リバーブ、コ ーラス、バリエーションの信 号の出口にはそれぞれパン があり、エフェクト音の定位を 設定できます。
・ バリエーションエフェクトからは、「SendVar → Rev」(P105)、「SendVar → Cho」(P105)によって、リ バーブエフェクト、コーラスエフェクトに信号を送ることができます。また、コーラスからは、「SendCho
→ Rev」(P104)によってリバーブエフェクトに信号を送ることができます。この 3 本のバスラインを 使うと、3 つのエフェクトを直列につないだり、分割して使用したり、アイデア次第でいろいろな使い 方が考えられます。
・ バリエーションエフェクトを複数のパートにかけたい場合、この接続を使用します。
insertion4 part
part1
part64
insertion4は 1パ-トのみ有効 insertion1 part
insertion1は 1パ-トのみ有効
part A/D1
part A/D2
INS4
INS4
INS4
INS4 insertion4 on/off insertion4 on/off insertion4 on/off insertion4 on/off
insertion1on/off insertion1on/off insertion1on/off insertion1on/off INS1
INS1
INS1
INS1 VARIATION
REVERB
send chorus to reverb
send variation to chorus
send variation to reverb
DRY LINE
PAN
PAN
PAN reverb pan
reverb return
OUT 太線はステレオライン
EQ CHORUS
chorus pan
chorus return
variation pan
variation return var send
var send var send rev send
rev send
rev send cho send
cho send
cho send dry level
dry level
dry level
dry level
var send rev send cho send
ここでは、MU2000 の A/D パートについての基本的な知識を説明します。はじめからすべてを理解する必要 はありませんが、知っていただくと MU2000 の操作をより速く修得することができます。
(1) A/D パートの仕組み
A/D パートでは、A/D INPUT 端子に入力された音声信号をコントロールします。
A/D INPUT 端子に入力された音声信号は、いったんデジタル信号に変換され、A/D パートの設定によっ てボリュームやパンなど をコントロールしたり、リバーブ、コー ラス、バリエーション、インサーショ ン 1 〜 4 の各エフェクトやマルチ EQ をかけたりすることができます。
また、バンクセレクトとプログ ラムチェンジによって、入力ゲインや エフェクトのプリセット設定を選 択することができます。
(2) A/D パートでのバンクナンバーとプログラムナンバーの働き
A/D パートでは、バンクナンバーとプログラムナンバーを設定することで下の表のようなインプットプ リセットが設定され、入力ソースやエフェクトを入力信号に適した設定にすることができます。
A/D1 パートをバンクナンバー 018 または 019 に設定するとステレオの設定になり、A/D インプット 1/2 端子を L/R として入力ソースやエフェクトの設定を行なうため、ステレオ入力された信号の L/R 両方に A/D1 パートで設定したエフェクトをかけることができます。このとき、A/D2 パートのバンクナンバー 及びプログラムナンバーには「***」が表示され、設定できない状態になります。
AD1 パートには、バリエーションエフェクトのタイプが設定できるプリセットも用意されています。
各プリセットについての詳細は、別冊「リストブック」の A/D インプットプリセットをご覧ください。
A/D パートと XG 曲集との組み合わせによりマイナスワン演奏を楽しむ場合は、以下のように設 定してください。
1) AD Part Lock をオンにする。(P124)
2) A/D パートのエフェクトは、インサーション 1 〜 4 のいずれかを使用する。
これによって、MU2000 が XG システムオンを受信しても、A/D パートの各設定およびエフェク ト情報が保持されます。