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回/日の干出と浸水を繰り返すため、塩分変化 と乾燥に耐性のある種の生息場となっている。潮間帯上部

ドキュメント内 Microsoft Word 生態系(海域)ver2 (ページ 60-66)

海 象

潮汐により 2 回/日の干出と浸水を繰り返すため、塩分変化 と乾燥に耐性のある種の生息場となっている。潮間帯上部

ほどそれらの耐性が強い種(フジツボ類、貝類)が生息で きる。

生物生産機能 アオサ、ヒジキ等の海藻類が光合成を行い、有機物を合成 し、酸素を供給する一次生産の場となっている。

環境保全機能 アオサ・ヒジキ等の小型海藻により、栄養塩の吸収や光合 成による CO

2

吸収機能がある。

漁業生産機能 潮間帯上部・中部の巻貝や潮間帯下部の岩礁に付着してい るヒジキを漁獲する、漁業対象の場として機能している。

潮下帯 (D.L.0

~-10 m)

藻場

生物生息機能

魚類やイカ・タコの産卵場・餌場・隠れ場・遊び場として、

また、サザエ、アワビ等の草食性の巻貝類の餌料として機 能している。

生物生産機能 クロメ、ワカメ等の大型海藻類が光合成を行い、有機物を 合成し、酸素を供給する一次生産の場となっている。

環境保全機能

葉状部による消波や流速低減により、藻場内の静穏な環境 を保持している。また、大型海藻類やアオサ等の小型海藻 により、栄養塩の吸収や光合成による CO

2

吸収機能がある。

漁業生産機能 岩礁に生息している魚類、エビ類、貝類を漁獲する、漁業 対象の場として機能している。

浅海底

生物生息機能

水深、流れの強弱(停滞性)、底相(砂泥底、礫底、岩場 等)の多様な環境に適した生物の生息場として機能してい る。

生物生産機能 砂泥中のゴカイ類やエビ・カニの小型甲殻類が、底生性魚 類の餌料として機能している。

環境保全機能 底生生物は、海底に沈降・堆積する有機物の分解に大きな 役割を果たしている。

漁業生産機能 底生性の魚類、エビ類、貝類を漁獲する、漁業対象の場と

して機能している。

表 6.10.1-4 地域を特徴づける生態系(海域)の生息・生育基盤と代表種

基盤

藻場生態系

小型匍匐動物

(巻貝類、多毛類)

底生性魚介類(カサゴ、アイナメ)

大型匍匐動物(サザエ類、カニ類)

付着動物

(フジツボ類、カンザシゴカイ)

浅海底生態系

砂泥 底生性魚介類(カレイ類)

大型匍匐動物(カニ類、ヒトデ類)

植物プランクトン

(Cryptophycea)

動物プランクトン

(Copepoda) 埋在性動物

(貝類、多毛類)

消 費 者

生 産 者

潮間帯生態系

岩礁・コンクリート護岸 付着珪藻

(Naviculaceae)

小型匍匐動物

(巻貝類、多毛類)

底生性魚介類(ギンポ類)

大型匍匐動物(ヒザラガイ類、カニ類)

植物プランクトン

(Cryptophycea)

海藻草類

(ヒジキ)

動物プランクトン

(Copepoda) 付着動物

(フジツボ類、ケガキ)

付着珪藻

(Naviculaceae)

岩礁・置石

海藻草類

(クロメ)

植物プランクトン

(Cryptophycea)

動物プランクトン

(Copepoda) 一次

高次

St.a(潮間帯・海藻草類)

St.A(底生動物等)

St.b(潮間帯・海藻草類)

St.B(底生動物等)

基盤:岩礁域 基盤:コンクリート垂直護岸

海藻類:ヒジキ、アナアオサ、無節

サンゴ藻 海藻類:ヒラムチモ、無節サンゴ藻

動物:アラレタマキビ、タマキビ、

イワフジツボ、ケガキ

動物:アラレタマキビ、タマキビ、

イワフジツボ、ケガキ、カンザシゴ カイ

基盤:岩礁域 基盤:置石域

藻場構成種:ワカメ 藻場構成種:クロメ 魚介類:サザエ、カサゴ、ウミタナ

ゴ 魚介類:シロメバル

基盤:砂泥(水深5m) 基盤:礫混じり砂泥(水深6m)

植物プランクトン:Cryptophyceae

(クリプト藻綱)

植物プランクトン:Cryptophyceae

(クリプト藻綱)

動物プランクトン:Microsetella norvegica、Copepoda(nauplius)

動物プランクトン:Favella

taraikaensis、Copepoda(nauplius) 魚卵:メイタガレイ属、カタクチイ

ワシ

稚仔:カサゴ、カタクチイワシ

魚卵:ネズッポ科、カタクチイワシ 稚仔:ハゼ科、スズメダイ

底生動物:カタマガリギボシイソ メ、Chaetozone sp.、ニセタマグシ フサゴカイ

底生動物:カタマガリギボシイソ メ、Chaetozone sp.、シズクガイ 生態系の

類型区分

浄化センター周辺海域

潮間帯生態系

藻場生態系

浅海底生態系

(3) 地域を特徴づける生態系の注目種の選定

各生態系類型区分の特性に応じて、上位性、典型性、特殊性の視点及び出現頻度等から、地域を特 徴づける生態系の注目種を選定した。上位性、典型性、特殊性の考え方を表 6.10.1-5 に、選定した注 目種を表 6.10.1-6 に示す。

表 6.10.1-5 上位性、典型性、特殊性の考え方

区 分 概 況

上位性

生態系を形成する生物群集において栄養段階の上位に位置する種を対象とす る。該当する種は相対的に栄養段階の上位の種で、生態系の攪乱や環境変化等 の影響を受けやすい種を対象とする。

典型性

対象地域の生態系の中で生物間の相互作用や生態系の機能に重要な役割を担う ような種・群集、生物群集の多様性を特徴づける種や生態遷移を特徴づける種 等を対象とする。

特殊性

小規模な湿地、洞窟、噴気口の周辺、石灰岩地域などの特殊な環境で、占有面 積が比較的小規模で周囲には見られない環境に注目し、そこに生息する種・群 集を選定する。

資料) 「環境アセスメント技術ガイド 生態系」 ( (財)自然環境研究センター、2002)

表 6.10.1-6 地域を特徴づける生態系(海域)の注目種

潮間帯生態系 藻場生態系 浅海底生態系

上位性 魚類 ナベカ イソギンポ

魚類 カサゴ シロメバル

魚類 メイタガレイ イシガレイ マコガレイ ヒラメ 貝類 ヒザラガイ

ケハダヒザラガイ コモレビコガモガイ

貝類 サザエ 貝類 ムシロガイ

甲殻類 トラノオガニ ヒメベンケイガニ

ウニ類 アカウニ ク モ ヒ ト テ ゙ 類

カキクモヒトデ 典型性 海藻類 ヒジキ 海藻類 クロメ

ワカメ

貝類 ウメノハナガイ ウズザクラ 貝類 タマキビ

アラレタマキビ ケガキ 甲殻類 イワフジツボ

タテジマフジツボ シロスジフジツボ

甲殻類 サンカクフジツボ 甲殻類 ウミホタル

海綿類 ダイダイイソカイメン 多毛類 エゾカサネカンザシ ゴカイ

多毛類 チロリ カギアシゴカイ カタマギリギボシイソメ 苔虫類 チゴケムシ

ホヤ類 シロウスボヤ

特殊性 貝類 イシマテ 該当種なし 該当種なし

(4) 注目種の生態情報

地域を特徴づける生態系(海域)の注目種として選定した種類の生態情報を表 6.10.1-7 に示す。

表 6.10.1-7(1/3) 生態系(海域)の注目種の生態情報

区 分 種 類 生息基盤の利用状況 食性 他の生物との関係

潮 間 帯 生 態 系

上位性

魚類

ナベカ イソギンポ

岩礁性海岸(磯の浅 場)に棲み、タイド プールで見かける。

春、オオヘビガイの 殻 や 岩 の 穴 な ど に 産卵する。

雑食性で、藻類や小 型の甲殻類などを 食べる。

沿 岸 性 の カ サ ゴ や ア イ ナ メ な ど に捕食される。

貝類

ヒザラガイ ケハダヒザラガイ コモレビコガモガイ

岩 や 貝 殻 な ど の 固 い 基 盤 の 上 に 付 着 している。基盤上を はい回る。

藻食性。歯舌でその 表面のものを嘗め 取るようにして食 べる。

付 着 藻 類 と 食 物 連 鎖 の 関 係 に あ る。

甲殻類

トラノオガニ ヒメベンケイガニ

巨礫、岩盤、コンク リ ー ト 護 岸 の 表 面 に 付 着 し て い る マ ガ キ な ど の 貝 殻 の 間 と 海 藻 類 の 仮 根

(付着器)の間を匍 匐する。

デトリタスや魚介 類等の肉を食べる 雑食性。選択的捕食 者ではなく、生息域 内で個体数の多い ものを捕食する。

付 着 藻 類 、 多 毛 類、貝類と食物連 鎖の関係にある。

典型性

海藻類

ヒジキ 潮 間 帯 下 部 の 岩 盤 上に仮根(付着器)

で 付 着 し て 生 育 す る多年生海藻。

光合成により有機 物を産出する(生産 者)。

魚 や 貝 類 の 棲 家 となるとともに、

藻 食 性 動 物 の 餌 料となる。

貝類

タマキビ アラレタマキビ

海 岸 の 岩 礁 域 に 生 息し、水のかかるこ と の な い 高 潮 線 付 近 に 多 数 の 個 体 が 集まっている。

藻食性。 付 着 藻 類 と 食 物 連 鎖 の 関 係 に あ る。

ケガキ 護岸、岩礁、テトラ ポットに固着する。

他 の 生 物 と 固 着 面 を め ぐ る 競 争 に 強 い。

懸濁物食性。植物プ ランクトンやデト リタスを餌として いる。

殻 と 殻 の 間 に 付 着藻類が生育し、

デ ト リ タ ス が 堆 積する。これらを 餌 と し て ゴ カ イ 類、カニ類が生息 し 、 そ れ を ハ ゼ 類、ギンポなどが 捕食する。

甲殻類

イワフジツボ タテジマフジツボ シロスジフジツボ

イワフジツボは潮間帯 上部、タテジマフジツボ とシロスジフジツホは潮 間 帯 中 部 の 岩 盤 上 に固着する。

懸濁物食性。植物プ ランクトンやデト リタスを餌として いる。

植 物 プ ラ ン ク ト ン や デ ト リ タ ス を摂餌し、巻貝や ヒ ラ ム シ に 捕 食 される。

海綿類 ダイダイイソカイメン 岩盤や海藻、あるい は貝殻の上など、硬 い 基 盤 の 上 に 張 り 付いて成長する。

懸濁物食性。植物プ ランクトンやデト リタスを餌として いる。

フジツボ、イガイ 等 の 上 部 に 覆 い 被 さ っ て 死 滅 さ せ、極相となる。

苔虫類 チゴケムシ ホヤ類 シロウスボヤ

イシマテ 岩 石 や 木 材 に 穿 孔 懸濁物食性。植物プ 岩に穿った孔は、

表 6.10.1-7(2/3) 生態系(海域)の注目種の生態情報

区 分 種 類 生息基盤の利用状況 食性 他の生物との関係

藻 場 生 態 系

上位性

魚類

カサゴ シロメバル

暖海域に分布し、沿 岸 の 岩 礁 や 海 中 林 などに生息する。

肉食性。エビ、カニ などの甲殻類を好 んで捕食する。

沿 岸 性 の サ メ や ス ズ キ な ど に 捕 食される。

貝類

サザエ 潮間帯から水深 30m 程 度 ま で の 岩 礁 に 生息する。

藻食性。夜行性で、

夜になると岩礁を 動き回り、海藻のワ カメ、アラメ、カジ メ、ホンダワラ、石 灰藻等を歯舌で削 り取って食べる。

幼 貝 の う ち は イ ト マ キ ヒ ト デ や イボニシ、カニ類 な ど に 捕 食 さ れ るが、成貝の敵は クロダイ、ネコザ メ、タコなどであ る。

ウニ類

アカウニ 岩 礁 海 岸 の 潮 下 帯 に生息し、海中の岩 石のすき間や、海藻 の間に潜む。

食性は海藻、ゴカイ 類などを捕食する、

雑食性である。

沿 岸 性 の サ メ や エイ、イシダイ、

タ コ な ど に 捕 食 される。

典型性

海藻類 クロメ ワカメ

漸 深 帯 の 岩 上 に 生 育 す る 大 型 の 多 年 生海藻。

光合成により有機 物を産出する(生産 者)。

魚 や 貝 類 の 棲 家 となるとともに、

アワビ、サザエや アイゴ、ブダイな ど の 魚 類 食 害 に あう。

甲殻類

サンカクフジツボ 潮 間 帯 下 部 か ら 漸 深 帯 の 岩 盤 上 に 固 着する。

懸濁物食性。植物プ ランクトンやデト リタスを餌として いる。

植 物 プ ラ ン ク ト ン や デ ト リ タ ス を摂餌し、巻貝や ヒ ラ ム シ に 捕 食 される。

多毛類

エゾカサネカンザシ ゴカイ

白 色 の 石 灰 質 の 棲 管を形成し、岩礁、

貝類、海藻、人工物 に群体で固着する。

懸濁物食性。植物プ ランクトンやデト リタスを餌として いる。

棲 管 の 隙 間 に 付 着藻類が生育し、

デ ト リ タ ス が 堆 積する。これらを 餌 と し て ゴ カ イ 類、カニ類が生息 し 、 そ れ を ハ ゼ 類、ギンポなどが 捕食する。

特殊性 該当種なし

ドキュメント内 Microsoft Word 生態系(海域)ver2 (ページ 60-66)