nu:3; pnupi(w):=ps[nu](w+%pi)$
pnupi(w):=ratsubst(cos(w/2)^2,sin(w/2)^2,ps[nu](w));
pnupis(w):=ratsubst(1-sin(w/2)^2,cos(w/2)^2,pnupi(w));
pnupiz(z):=ratsubst(1/2-(z+1/z)/4,sin(w/2)^2,pnupis(w));
m0piz(z):=((1-1/z)/2)^(nu+1); m1z(z):=-z*pnupiz(z)*m0piz(z);
m1za(z):=expand(m1z(z)); idm:-2*nu; idx:nu+1; tm:-nu-1; tx:nu+2;
for i:idm-1 thru idx+1 do (dd[i]:coeff(m1za(z),z,i),print(i,dd[i]));
prog1133; (prerequisites:[prog931(a),prog932,prog1132])$
splinephi(x):=gtha(x);
上のプログラムの後に、節9.3 の prog935(c)を用いると、ψ(t)が計算される。
prog935(c); (prerequisite:[prog1133])$
11.4. 双直交ウェーブレット 2
145 Cohen, Daubechies and Feauveau
による次の定理を与える。定理 11. 3 定理
11.2
の条件が満たされるとき、q =
12(r + ˜ r) + 1, P (sin
2 w2) = L(cos w) ˜ L(cos w)
と置くと、P (y)
はP (y) = P
1(y) + y
qP
3(y) (11.56)
で与えられる。ここで、
P
1(y) =
q−1
X
k=0
q + k − 1 k
!
y
k(11.57)
であり、
P
3(y)
はP
3(y) + P
3(1 − y) = 0
を満たす。これを満たす多項式P(y)
で次数が最も低い ものはq − 1
次でP (y) = P
1(y)
で与えられる。このときψ(t), ψ(t) ˜
の台の長さは共にr + ˜ r + 1
となる。ここで用いられているP1(y),P2(y),P3(y)は、節9.3のPν(w)とは全く異なるものである。
[証明]ここで、q=12(r+ ˜r) + 1,P(sin2w2) =L(cosw) ˜L(cosw)と置くと、(11.54)は (cos2w
2)qP(sin2w
2) + (sin2w
2)qP(cos2w
2) = 1 (11.58)
となる。(11.58)の解を求めるために、ここで
(1−y)qP(y) +yqQ(1−y) = 1 (11.59)
を満たす多項式P(y)、Q(1−y)を求める問題を考える。(11.59)を満たすP(y)は、べき級数 P2(y),多項式P3(y)により、
P(y) = 1
(1−y)q +yqP2(y) =P1(y) +yqP3(y) (11.60) と表される。(11.59)でy= 1−z と置くと、同様にして、Q(z)は、べき級数Q2(z),多項式 Q3(z)により、
Q(z) = 1
(1−z)q +zqQ2(z) =P1(z) +zqQ3(z) (11.61) と表される。したがって、(11.59)は
(1−y)q[P1(y) +yqP3(y)] +yq[P1(1−y) + (1−y)qQ3(1−y)] = 1 (11.62) となる。この式のy の 2q 次以上の項の係数は0であるからP3(y) +Q3(1−y) = 0である。
(11.58)では、Q(y) =P(y)であるから、解は(11.60)で与えられ、P3(y)はP3(y)+P3(1−y) = 0 を満たさなければならない。最後のψ(t), ˜ψ(t)の台の長さは定理11.1の系による。 2 例 11. 4.1 ˜r = 1, r = 1, K = 2, K˜ = 4 と置くと、定理 11.3 により、最も簡単なものは q−1 = 1 次のP(y) =P1(y) = 1 + 2y を採用するもので、(11.55) は
m0(w) =e−iwcos2w
2, m˜0(w) =e−iwcos2w 2
1 + 2 sin2w 2
(11.63)
となる。(11.63) の m0(w) は、例 11.3.1, ν = 1 にたいする例 11.3.2 と同じで、φ(t) は1 次のスプライン θ2(t) である。ここで (8.36) によりm1(w) = −e−iwm˜0(w+π) とすると、
m1(w) = sin2w2(1 + 2 cos2w2)となる。
これは、ν = 1 にたいする例 11.3.2 の ψ(t) にたいするm1(w) = 13sin2w2(1 + 2 sin2w2) と異なっている。
この例と次の例にたいし、m1(w)の展開係数dn/√
2 =dd[n]を計算し、ψ(t) も求めるプ ログラムが前節の最後に与えられている。また、ψ(t)の図は、図 11.2(c), 図 11.3(c) に描か れている。
例 11. 4.2 ˜r= 3, r = 3, K = 4, K˜ = 10 と置くと、定理 11.3 により、最も簡単なものは q−1 = 3 次のP(y) =P1(y) = 1 + 4y+ 10y2+ 20y3 を採用するもので、(11.55)は
m0(w) = e−2iwcos4w
2, m˜0(w) =e−2iwcos4w 2
1 + 4 sin2w
2 + 10 sin4w
2 + 20 sin6w 2
(11.64) となる。このとき、φ(t) は3次のスプラインθ4(t)である。
例 11. 4.3 (11.55)でL(cosw) = 1,L(cos˜ w) =P1(sin2w2) を採用すると、φ(t) はr˜次のス プラインθ˜r+1(t)である。
Mallat
の本に、定理11.3
によるφ(t), ˜ φ(t), ψ(t), ˜ ψ(t)
の例が多数載っている。12
積分ウェーブレット変換
12.1 積分ウェーブレット変換による表式 1
φ(t), ˜ φ(t), ψ(t), ˜ ψ(t)
が双直交ウェーブレットのスケーリング関数、マザーウェーブレットで あるときのウェーブレットによる展開は節10.1
の(10.3) ∼ (10.8)
に与えられている。ここで、積 分ウェーブレット変換( ˜ Φf )(a, b), ( ˜ Ψf )(a, b)
を( ˜ Φf )(a, b) =
Z ∞−∞
f (x) | a |
−1/2φ( ˜ x − b
a ) dx (12.1)
( ˜ Ψf )(a, b) =
Z ∞−∞
f (x) | a |
−1/2ψ( ˜ x − b
a ) dx (12.2)
で定義すると、
(10.6)
で与えられる展開係数a
(m)n, b
(m)n はa
(m)n= ( ˜ Φf )(2
−m, 2
−mn), b
(m)n= ( ˜ Ψf )(2
−m, 2
−mn) (12.3)
と表され、(10.7)
は、M
0 をM
とすると、f (t) =
X∞ n=−∞( ˜ Φf )(2
−M, 2
−Mn)2
M/2φ(2
Mt − n) +
X∞
m=M
X∞ n=−∞
( ˜ Ψf )(2
−m, 2
−mn)2
m/2ψ(2
mt − n) (12.4)
となり、(10.8)
はf (t) =
X∞ m=−∞X∞ n=−∞
( ˜ Ψf )(2
−m, 2
−mn)2
m/2ψ(2
mt − n) (12.5)
となる。これらの式には、n
とm
についての和が現われる。これらを積分にした式が成り立つこ とを示す。以下、本節ではφ(t)∈ L1(R), ˜φ(t)∈ L1(R)を仮定する。
147
定理 12. 1
φ(t), φ(t), ˜ ψ(t), ψ(t) ˜
が双直交ウェーブレットのスケーリング関数、マザーウェーブ レットであるとき、L ∈
Z,N ∈
N,A ∈
R としてf (t) ∈ L
2(R)
は次のように表される。f (t) = 1 N
L+N−1
X
m=L
2
m/N Z ∞−∞
( ˜ Φf)(2
−m/N, b)2
m/(2N)φ(2
m/N(t − b)) db
+ 1
N
X∞m=L
2
m/N Z ∞−∞
( ˜ Ψf )(2
−m/N, b)2
m/(2N)ψ(2
m/N(t − b)) db (12.6)
f (t) = 1 N
X∞ m=−∞
2
m/N Z ∞−∞
( ˜ Ψf )(2
−m/N, b)2
m/(2N)ψ(2
m/N(t − b)) db (12.7)
f (t) = 1 log 2
Z A A/2
1 a
2hZ ∞
−∞
( ˜ Φf )(a, b)a
−1/2φ( t − b
a ) db
ida
+ 1
log 2
Z A0
1 a
2hZ ∞
−∞
( ˜ Ψf )(a, b)a
−1/2ψ( t − b
a ) db
ida (12.8)
f (t) = 1 log 2
Z ∞
0
1 a
2hZ ∞
−∞
( ˜ Ψf)(a, b)a
−1/2ψ( t − b
a ) db
ida (12.9)
Fourier変換を用いない証明を先ず与え、それを用いる証明を定理12.2の後に与える。
[N = 1,L=M のときの(12.6)の導出] (10.1)の代わりに、座標の原点を任意のb∈Rだ けずらして、
φm,n(t) = 2m/2φ(2m(t−b)−n), ψm,n(t) = 2m/2ψ(2m(t−b)−n) としても、{φm,n(t)},{ψm,n(t)}により(12.4)のように展開できる。その式は、
f(t) =
∞
X
n=−∞
nZ ∞
−∞
f(x) 2M/2φ(2˜ M(x−b)−n)dxo
2M/2φ(2M(t−b)−n)
+ X∞
m=M
X∞
n=−∞
nZ ∞
−∞
f(x) 2m/2ψ(2˜ m(x−b)−n)dxo
2m/2ψ(2m(t−b)−n) となる。この式を b について 0 から 2−M まで積分し、2M をかけると、(12.6) で N = 1, L=M と置いた式が得られる。この計算で右辺第二項では、n= 2m−Mk+lとおき、P∞
n=−∞
をP∞ k=−∞
P2m−M−1
l=0 と書き、kの和とbの積分P∞ k=−∞
R2−M
0 dbはb+ 2−Mkをbとする とR∞
−∞dbとなる。その後でb+ 2−ml をbとするとl についての和は因数2m−M となる。2 [N >1 にたいする(12.6)の導出] λ∈Rとし、N = 1,L=M にたいする(12.6) でt, x, bを 2λt, 2λx, 2λbで置き換え、さらに、f(2λt)を f(t)とすると、
f(t) = 2M+λ Z ∞
−∞
nZ ∞
−∞
f(x) 2(M+λ)/2φ(2˜ M+λ(x−b))dxo
2(M+λ)/2φ(2M+λ(t−b))db +
X∞
m=M
2m+λ Z ∞
−∞
nZ ∞
−∞
f(x) 2(m+λ)/2ψ(2˜ m+λ(x−b))dxo
2(m+λ)/2ψ(2m+λ(t−b))db (12.10) となる。(12.10)でλ=ν/N とし、ν についてν0∈Zからν0+N−1まで加え、N で割り、
M +λとm+λを m/N とし、L=M N+ν0 と置くと、N >1 にたいする (12.6)が得ら
れる。 2
12.1. 積分ウェーブレット変換による表式 1
149
[(12.8)の導出] 下記補助定理12.1を用い、(12.6)でN → ∞ にする。または(12.10)をλ についてλ0 からλ0+ 1 まで積分し、M+λとm+λをλとすると、f(t) =
Z M+λ0+1 M+λ0
2λhZ ∞
−∞
nZ ∞
−∞
f(x) 2λ/2φ(2˜ λ(x−b))dxo
2λ/2φ(2λ(t−b))dbi dλ +
Z ∞
M+λ0
2λhZ ∞
−∞
nZ ∞
−∞
f(x) 2λ/2ψ(2˜ λ(x−b))dxo
2λ/2ψ(2λ(t−b))dbi dλ
となり、ここでa= 2−λ, loga=−λlog 2,A= 2−M−λ0 とすると(12.8)が得られる。 2
[(12.7)の導出] (12.6)でL→ −∞として、(12.7)が得られる。 2
[(12.9)の導出] (12.8)でA→ ∞として、(12.9)が得られる。 2
補助定理12.1 L, L1, M, X ∈ Z, X > M, λ0 ∈ R, 0 ≤ λ0 < 1, limN→∞ L
N = M +λ0, limN→∞L1
N =X+λ0,g(t)/t∈ L1(0,∞)のとき、
Nlim→∞
1 N
L1
X
m=L
g(2−m/N) = Z X+λ0
M+λ0
g(2−λ)dλ= 1 log 2
Z A B
1 ag(a)da が成り立つ。ここで、λ0 = limN→∞ν0
N, λ1 = limN→∞ν1
N, A = 2−M−λ0, B = 2−X−λ0 で ある。
[証明]左辺でλ=m/Nとすると、第1の等式が得られる。ここで、a= 2−λ, loga=−λlog 2
とすると右辺になる。 2
元の式
(12.4), (12.5)
では2
−m の整数倍の場所を特別扱いしているのに比べ、(12.6) ∼ (12.9)
ではすべての場所を同等に扱っている。式(12.4) ∼ (12.7)
では2
−m または2
−m/N のスケールを 特別扱いしているのに比べ、(12.8), (12.9)
ではすべてのスケールa
の値を同等に扱っている。補助定理12.2 f(t) ∈ L2(R) たいし(12.6) が成り立つためには、φ(t), φ(t)˜ , ψ(t), ψ(t)˜ ∈ L2(R)が
1 N
L+N−1
X
m=L
φ(2ˆ˜ −m/Nw) ˆφ(2−m/Nw) + 1 N
∞
X
m=L
ψ(2ˆ˜ −m/Nw) ˆψ(2−m/Nw) = 1 (12.11)
を満たすことが必要十分である。さらに、この条件の下で(12.8) も成り立つ。
[証明] (12.6) のFourier変換をとると、左辺はfˆ(w)となり、右辺は fˆ(w)に(12.11)の左辺 を掛けた式になる。したがって、(12.6)が成り立つためには(12.11)が成り立つことが必要十
分である。 2
補助定理12.3 f(t)∈ L2(R)たいし(12.7) が成り立つためには、
1 N
∞
X
m=−∞
ψ(2ˆ˜ −m/Nw) ˆψ(2−m/Nw) = 1 (12.12)
が満たされることが必要十分である。さらに、この条件の下で(12.9)も成り立つ。
[証明]補助定理12.2の証明で、(12.6), (12.11)を(12.7), (12.12)で置き換えればよい。 2
例 12. 1.1 節 9.5 の Meyer のウェーブレットは直交ウェーブレットであり、 N = 1にたい
する(12.12)を満たす。(9.44)で与えられるψ(w)ˆ は複素数値を取るが、これを絶対値で置き
換え、
ψ(w) =ˆ
0, |w2|< π3
φ(wˆ + 2π), −2π3 ≤w2 ≤ −π3 φ(wˆ −2π), π3 ≤ w2 ≤2π3
φ(ˆ w2), 2π3 ≤ |w2| ≤4π3
0, |w2|> 4π3
(12.13)
としても、N = 1にたいする(12.12)は満たされる。
補助定理12.4 (12.8) が成り立つためには
1 log 2
Z 1 1/2
1
aφ(aw) ˆˆ˜ φ(aw)da+ 1 log 2
Z 1 0
1
aψ(aw) ˆˆ˜ ψ(aw)da= 1 (12.14) が満たされることが必要十分である。
[証明] (12.8)のFourier変換は次のようになる。
fˆ(w) = ˆf(w)h 1 log 2
Z A A/2
1
aφ(aw) ˆˆ˜ φ(aw)da+ 1 log 2
Z A 0
1
aψ(aw) ˆˆ˜ ψ(aw)dai
= ˆf(w)h 1 log 2
Z 1 1/2
1
aφ(Aaw) ˆˆ˜ φ(Aaw)da+ 1 log 2
Z 1 0
1
aψ(Aaw) ˆˆ˜ ψ(Aaw)dai したがって、(12.8)が成り立つためには、(12.14)が必要十分である。 2
補助定理12.5 (12.9) が成り立つためには
1 log 2
Z ∞ 0
1
aψ(a) ˆˆ˜ ψ(a)da= 1 (12.15)
が満たされることが必要十分である。
[証明] (12.9)のFourier変換は次のようになる。
fˆ(w) = 1 log 2fˆ(w)
Z ∞ 0
1
aψ(aw) ˆˆ˜ ψ(aw)da= 1 log 2fˆ(w)
Z ∞ 0
1
aψ(a) ˆˆ˜ ψ(a)da
したがって、(12.9)が成り立つためには、(12.15)が満たされることが必要十分である。 2
定理 12. 2
φ(t), ψ(t), φ(t), ˜ ψ(t) ˜ ∈ L
2(R)
が、φ(t) ∈ L
1(R), φ(t) ˜ ∈ L
1(R)
を満たし、スケール 関係(8.12), (8.27)
とそれに対応するスケール関係を満たし、φ(0) ˆ φ(0) = 1 ˆ˜
であり、さらに(8.13), (8.28)
とそれに対応する式で定義されるm
0(w), m ˜
0(w), m
1(w), m ˜
1(w)
がm
0(w) ˜ m
0(w) + m
1(w) ˜ m
1(w) = 1 (12.16)
を満たすとする。このとき、
m
0(0) ˜ m
0(0) = 1, m
1(0) ˜ m
1(0) = 0
であり、(12.6) ∼ (12.9)
が成り 立つ。この定理は、(12.6)∼(12.9)が成り立つためには、φ(t), ˜φ(t),ψ(t), ˜ψ(t)が双直交条件を満た さなくても、スケール関係と(12.16)を満たすことが十分であることを示す。
12.2. 積分ウェーブレット変換による表式 2