1.計画の位置付け
第5期千歳市障がい福祉計画は、障害者総合支援法第8 8 条に基づき、国が定める基本 指針に即し、地域において必要な障害福祉サービス及び相談支援並びに地域生活支援事 業等の各種サービスが計画的に提供されるよう、平成3 2年度 障害福祉 ービ に関する数値目標の設定及び各年度 ービ 量 見込 ービ 提供体 制の確保や推進のための取組を定めるものです。
また、第5期千歳市障がい福祉計画は、千歳市障がい者計画に掲げる施策のうち、障 害福祉サービスや地域生活支援事業に関する実施計画としての性格を有するものとして 策定します。
2.計画策定に当たっての視点
国の基本指針で示されている次の基本的理念 踏 え 本市 障 い福祉計画 策 定します。
1 .障害者等の自己決定の尊重と意思決定の支援
障がいのある人の自己決定を尊重し、その意思決定の支援に配慮するとともに、
障害福祉サービス等の提供体制の整備を進めます。
2.市町村を基本とした身近な実施主体と障害種別によらない一元的な障害福祉サー ビスの実施等
障がいのある人が地域で障害福祉サービスを受けることができるよう市を実施主 体とし、障がい福祉サービスの対象となる障がい者等の範囲を身体障がい者、知的 障がい者、精神障がい者、難病患者等とします。
3.入所等から地域生活移行、地域生活の継続の支援、就労支援等の課題 対応した サービス提供体制の整備
障がいのある人が自立 生活 就労 や い環境 向 地域 継続 て生活しやすい環境づくりや地域生活移行 就労移行 い 課題 対応 ー ビス提供体制を整えていきます。
4.地域共生社会の実現に向けた取組
障がい福祉の視点から地域共生社会の実現に向けて、障がいのある人が保健、医 療 障 い福祉 保育 教育等 支援 円滑 受 体制 目指
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3.サービスの提供体制の確保の考え方
国における障害福祉計画策定基本指針の改定内容を踏まえ、「施設入所者の地域生活へ の移行 や 福祉施設 一般就労 移行 関 平成しざ年度末 目標 値を設定した上で、利用者 ニー 応 障害福祉 ービ 提供体制 確保 図 ます。
1.必要な訪問系サービスの提供
訪問系サービス(居宅介護 重度訪問介護 行動援護 重度障害者等包括支援 の充実を図り、サービス提供体制の確保に努めます。
2.希望する障がい者等への日中活動系サービスの提供
住み慣れた地域での生活が保障できるよう、日中活動系サービス(療養介護 生 活介護、自立訓練 就労移行支援 就労継続支援 就労定着支援 地域活動支援 ンター)の確保に努めます。
3.グループホーム等の充実及び地域生活支援体制の充実
地域の住まいの場としてのグループホームの充実に努めるとともに、千歳市障が い者地域自立支援協議会 活用 地域 ワー 構築 関係機関 連 携を強化し、地域支援体制の充実に努めます。
また、支援の拠点となる地域生活支援拠点について、その必要性を検討していき ます。
4.福祉施設から一般就労への移行等の推進
福祉施設のみならず、一般就労を希望する障がいのある人に対して、就労移行支 援、就労継続支援、就労定着支援などのサービス提供体制の確保に努めます。
5.必要な相談支援体制の確保
障がいのある人や障がいのある人を支える人への相談支援体制の充実を目指しま す。相談支援事業者等は、障がいのある人などが抱える課題を把握し、適切 ー ビスと関係機関との連携による対応に努めます。
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4.計画の期間
平成3 0年度 平成しざ年度 年間
5.計画の対象
・ 身体に障がいのある人
・ 知的障がいのある人
・ 精神障がい(発達障がいを含む)のある人
・ 難病患者などその他心身機能の障がいがあって、障がい及び社会的障壁により継 続的に日常生活及び社会生活に相当な制限を受ける状態にある人
6.計画の内容
(1)第5期千歳市障がい福祉計画は、計画の実施により達成すべき目標と目標達成に 向けて定期的な状況確認を行う 指標 活動指標 定 数値目標及 必要 なサービス量確保 方策 定
(2)平成3 0年度 平成しざ年度 各年度 障害福祉 ービ 及 地域生活 支援事業等の見込量 そ 見込量 確保 方策 定
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7.障害福祉サービス等の提供体制に係る目標
国の基本指針に基づき、「福祉施設の入所者の地域生活への移行 や 福祉施設 一 般就労への移行等 関 平成しざ年度末 目標 定
(1)福祉施設入所者の地域生活への移 行
● 国の基本指針等
基本指針では、平成3 2年度 施設入所者数 平成ざ。年度末時点 施設入所者 数から2%以上減少させること、また平成2 8年度末時点 施設入所者数 9%以上 地
域生活に移行 目標 い
● 千歳市
本市では、現在の施設入所者がグループホームや自宅 住 い 場 移
平成2 9年 月末現在 ざす人 施設入所待機者 い や 施設入所者数 の推移を考慮し、平成3 2年度 入所者数 さざし人 平成ざ。年度末時点 入所者減 少数3 人(2 . 4 %減)を目標として取り組みます。
また、平成2 8年度末時点 施設入所者 う ー ー 地域生活 移 行者数 さざ人 9げす% 目標
【施設入所者数及び施設入所から地域生活への移行者数の目標値
項 目 数値 考え方
基準日時点での施設入所者数… A 1 2 6 人 平成 2 8年度末時点 人数 平成 3 2年度入所者数… さざし 人 平成 3 2年度末 利用人数
減少見込数 - し 人
2 . 4 %減少
【減少見込 割合= - こ ×さごご 施設入所者の地域生活への
移行者数 1 2 人 平成 2 8年度末施設入所者 9げす%
● 施設入所者の地域生活への移行 向 取組
グループホーム等の建設に対して整備費等の一部補助等を行う 必要 支援 検討し、地域生活への移行 重要 役割 担 い ー ー 等 整備促進 努めます。
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地域生活への移行 必要不可欠 ービ あ 短期入所 い 今後 需要 増に対応するため、事業者に新規参入の働きかけを行う 受入先 障害福祉 サービス事業者の確保に向けて取り組みます。
施設入所者が地域に住まいの場を移した後も、自立 社会参加 実現 可能
ように、市や相談支援事業者等の関係機関が連携して、地域定着の支援体制の充実に 努めます。
(2)精神障がいにも対応した地域包括ケアシステムの構築
● 国の基本指針等
国では、長期入院精神障がい者の地域移行 促進 精神障 い 対応 た地域包括ケアシステムの構築」を進めていくこととし、その具体的な目標として、
市町村においては「平成 3 2 年度末 保健・医療・福祉関係者 協議 場 設置すること」と定めています。
北海道障 い福祉計画 道内 市町村 協議 場 設置 目標 掲げるとともに、国の基本指針を踏まえて、北海道 成果目標 精神病床 ける早期退院率 設定 入院後 月時点 退院率 69% 入院後 月時 点の退院率 。じ% 入院後 年時点 退院率 9ご% 設定 い
● 千歳市
本市では、国の基本指針及び北海道障 い福祉計画 整合 図 平成しざ年度 目標として、精神障がいにも対応した地域包括ケアシステムに関する協議の場の設置 を進めていきます。
【精神障がいのある人にも対応した地域包括ケアシステムの構築】
項 目 目標 考え方
平成 3 2年度末 協議 場 設置 設置
専門部会など保健、医療 福祉関係者 協議の場を設置
● 精神障がいにも対応した地域包括ケアシステムの構築に関する取組
精神障がいのある人にも対応した地域包括ケアシステムの構築に向け、保健・医療・
福祉関係者が情報共有や連携を行う協議 場 設置 精神科医療機関 その他の医療機関 市町村等 重層的 連携 支援体制 構築 求 い
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ます。精神障がいのある人で地域での生活を希望する人に対し、地域で生活しやすい 環境づくりに向け、専門部会など保健、医療 福祉関係者 協議 場 設置 進 めていきます。
(3)地域生活支援拠点等の整備
● 国の基本指針等
障がいのある人の高齢化・重度化や 親亡 後 見据え 様々 支援 切 目 く提供されるよう障がいのある人の生活を地域全体で支える体制を地域生活拠点とい います。その役割としては、各地域に相談窓口を設置し、障がいのある人等の将来の 悩みや緊急時の相談等に対し、各相談窓口が中心になって適切 機関 連携 対応 するものです。整備手法としては、地域における複数の機関が連携し、居住支援と地 域支援機能の役割を分担する「面的整備型」と、共同生活援助(グループホーム)・障 害者支援施設に地域支援機能を付加する併設型、1か所に機能を集約整備する単独型 の「多機能拠点整備型」の2つが示されています。
国の基本指針では、平成3 2年度末 各市町村又 各圏域 少 拠 点等を整備することを目標としています。
北海道障 い福祉計画 い 北海道 広域性 考慮 ざさ 各障 い保健福 祉圏域内に1か所以上の整備を目標としています。
<地域生活支援拠点等の整備手法(イメージ)>
出典:厚生労働省
(平成 2 8年 さざ 月 さざ 日地域生活支援拠点等整備促進 全国担当者会議資料
● 千歳市
障がいのある人の地域生活を支援する相談・体験の機会や場の提供、専門性や地域