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III. 調査結果

1) 勤務環境

「勤務環境」に関して【ご自身のキャリアについて】【就労時間・勤務地・ワークスタイ ル等の基本情報】等について、以下の意見を得た。

図表Ⅲ

-3-1

国内在住外国人研究者

業種 意見

情報通信

JF8

(国籍:中国、勤務先:日系企業、勤務地:日本)

・ 今は一日だいたい 10 時間くらい働いているが、それでも周りの人に比 べたら残業時間は少ないほうである。人によって働く時間は異なるが、

当社のシステムエンジニアは開発だけではなく顧客対応もしなければ ならないので、1 ヶ月で 80 時間以上残業する人も多くいるような環境で ある。また、このように残業が多い人たちはシステム開発に多大な時間 を取られているのではなく、昼間に顧客対応で時間を取られ、開発業務 が終わらずに夜間まで働くというケースが多い。

JF9

(国籍:中国、勤務先:日系企業、勤務地:日本)

・ 当社では研究者のスキルや知識を成長させるために、外部の展示会やシ ンポジウム、講演などのイベント参加時には、それに掛かる費用を会社 が全額負担してくれる(もちろん、会社に対して経費申請が必要だが、

殆どの場合は申請が通る)。また、研究開発に関わる予算や実験設備の 導入に対しても、会社側はできる限り研究者の希望を満たしてくれるよ うに努力してくれるため、研究開発者としての待遇に不満を感じたこと はない。

JF11

(国籍:中国、勤務先:日系大学、勤務地:日本)

・ 就業はフルタイム。

JF19

(国籍:欧州、勤務先:米系日本法人企業、勤務地:日本)

・ オフィスは都内。特別契約で、普段クライアントを見ているので、自宅 勤務を許されている。家の中に自社と顧客に関連する機材が置いてあ る。クライアントのオフィスには週に一回程度行っている。

・ 自分の雇用形態はかなり変わっている。他の社員は皆、通常勤務でオフ ィスに通勤している。

・ 勤務時間は、夜についてはきりがない。プロジェクトが盛り上がると、

米州本社とのやりとりも発生するので、どうしても日本時間の夜遅くに 働くことになってしまう。オフィス勤務の他の社員は、コアタイムを

10-15

時とし、概ね

18

時頃まで働いているようだ。

・ 当社の開発の

9

割はカナダでやっているため、カナダ本社との連携は必 須。メールでやりとりをすることもあるが、それでは効率が悪いため、

電話でのリアルタイムなコミュニケーションをしている。そのため深夜 の業務が必要になる。

・ 自分の

Z

社採用時に、横浜の顧客担当になることが最初から決まってい た。顧客に密着して働くために、カナダとの連携も欠かせない案件だっ たので、このような特殊な雇用形態になった。これについては、会社側 が東京と横浜を、エリアを分けて考えており、横浜担当の自分は東京オ フィス勤務の一般社員とは切り離され、特殊な扱いになった。

・ 前職(日系自動車部品メーカー企業)の時は通常のオフィス勤務をして い た 。 自 分 の ポ ジ シ ョ ン は 、 マ ネ ー ジ ャ ー で は な く 、

Individual

contributor

だったが、チームリーダーも務めた。

電機・

精密機械

JF1

(国籍:中国、勤務先:日系企業、勤務地:日本)

8

時から

9

時に出社し、

20

時から

21

時頃に退社する。土日は休みだが、

何らかの研究や調査を自宅で行っていることが多い。

・ 論文を書くのは好きだが、会社で論文を書くことは憚られる。仕事とし て論文の執筆を行っても良いのだが、それは個人的な気持ちの問題で、

業務時間外にて執筆するようにしている。

・ 論文では、学会発表のプロシーディングを除いて、ジャーナルとして

60-70

本程度を投稿している。

・ 会社では、特に人間関係では難しいことがなくもない。開発部門なので、

組織がかわるたびに多少のストレスはある。しかし、部下とは仲良くや っているし、外国人ならではの居心地の悪さなどは特に無い。研究開発 に関しては、問題ない環境である。

・ 特許も論文もこんなに出している研究者は、他には見当たらない。もう 少し評価されても良いのではないかという気持ちはある。

JF5

(国籍:中国、勤務先:米系企業、勤務地:日本)

・ 勤務先の自動車部品メーカー米国拠点(現在、日本国内で勤務)は日本 の企業文化とアメリカ企業文化を両方もっている会社である。

・ 現在は研究者でありながら、マネージャーの立場に近くなっている。発 明者でも管理職でもあり、マネジメント仕事が多い。

・ 研究成果を出してから、如何にビジネスとしていくかが難しい。現在の 研究シーズは技術中心のアプローチである。

・ 同僚では、アメリカ国内から転職してきた研究者は多い。

・ 働き方の自由度は高い。夕方少し出掛けてから戻ってくるような人もい

JF12

(国籍:中国、勤務先:日系企業、勤務地:日本)

・ コアタイムありのフレックス

・ 研究所であり、自由な雰囲気

JF14

(国籍:インド、勤務先:米系日本法人企業、勤務地:日本)

・ 勤務地は東京近県であり、勤務体制はコアタイムありのフレックス

JF15

(国籍:日本、勤務先:日系企業、勤務地:日本、外国人研究者に関 する有識者)

大手メーカー本社勤務。勤務時間はコアタイムありのフレックス制であり、

1 日 8 時間労働である。

JF20

(国籍:欧州、勤務先:日系大学、勤務地:日本)

・ 現在の職場(国立大学)のワークスタイルはかなり自由な雰囲気である。

・ 就労時間は個人の裁量に委ねられる部分が大きく、平均的な一日当たり の研究時間は約 8~12 時間であるが、早く出勤した人は早く帰るなどそ れぞれの裁量に合わせて働いている。

・ なお、自身は 10 時頃から仕事をスタートするパターンが多い。

自動車・輸送 機器

JF6

(国籍:インド、勤務先:日系企業、勤務地:日本)

・ 1 日だいたい 9 時間くらい働いており、7 時前後に退社することが多い。

・ 残業は日に 1 時間ぐらいしかやっておらず、周囲の仲間も残業はあまり していない。

・ 一般的な大手企業では、研究以外の雑務(事務作業のようなもの)が多 く、それ故にダラダラと長い時間働かされるというイメージを持ってい るが、当社ではそのようなことはない。

・ 当社では、ダラダラと残業するよりも、従業員それぞれの裁量でスケジ ュール管理することを奨励しており、残業をしなければならないという 雰囲気はまったくない。特に研究開発やデザインの仕事は単純な作業と 異なり、長く働けば仕事が進むというものではなく、良いアイディアが 生まれなければ 24 時間働いても仕事が全く進まないこともある。その ため、今の職場の雰囲気はデザイナーとしては質の高い仕事ができ、非 常に働き心地も良いため、一生ここで働きたいと思っている。

JF16

(国籍:中国、勤務先:日系企業、勤務地:日本)

・ 規定の就労時間は

8

時間

/

日であり、フレックス制である。

医薬

JF9

(国籍:中国、勤務先:日系企業、勤務地:日本)

・ 就労時間は人によって異なるが、自分の場合は平均すると 1 日だいたい 9時間くらい働いており、仕事が早く終われば定時で帰るし、残業をし たとしても 1 日 1~2 時間くらいである。

・ 当社は研究者個人の裁量で就労時間をコントロールできる環境であり、

やることさえやれば早く帰っても周りに何か言われることはない。な お、周りをみると、仕事のクオリティを重視してゆっくり仕事を進め残 業を多くする人もいるが、効率よく仕事をスムーズに行っている人のほ うが多い。

・ また、当社では入社 12 年以内の社員に対しては手厚い住宅補助(社宅 制度)が付いており、家賃の自己負担は 1/10 でよい。そのため、住宅 補助が付いている間は金銭的にも働きやすい環境だと思う。なお、自身 としては入社 18 年目であるため、家賃は全て自己負担になっており、

車で約 30 分(距離にして 20 ㎞くらい)かけて通勤している。

JF17

(国籍:中国、勤務先:日系企業、勤務地:日本)

・ 勤務時間は 9:00~17:30 である。

・ オフィスは関東の郊外にある。

・ 生物科学研究所の研究室で主に酵素科学関係の基礎・応用研究に従事

JF18

(国籍:中国、勤務先:日系企業、勤務地:日本)

・ 勤務時間は 9:00~17:00 である。

・ オフィスは東京近県にある。

・ 主幹研究員として室長の補佐、研究室の研究員指導及び自分のテーマの 研究

バイオ・材料

(医薬除く)

JF3

(国籍:中国、勤務先:日系企業、勤務地:日本)

・ 就労時間については毎日だいたい 10 時間くらい働いており、定時あが りというわけではないが、残業時間はさほど多くない状況である。

・ また、職場の環境としても非常に働きやすい環境だと感じている。周囲 の仲間たちは思いやりがある人が多く、会社イベントなども開催されて おり、長く働ける環境だと思っている。

JF4

(国籍:中国、勤務先:日系企業、勤務地:日本)

・ 現在の職場である関東郊外の研究所では

1

日だいたい

10

時間くらい働 いている。他の人と比べると残業が少なく、ライフワークバランスとし ても充実していると思う。なお、日本人の研究者はけっこう遅くまで働 いており、〝働き者〟が多いと感じる。

・ 会社としては、当然のことながら、各研究者のそれぞれの研究開発テー マに対してスケジュールを設定しているが、細かなスケジュール管理は されておらず、「期間内に研究結果が出ればよい」というスタンスであ る。

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