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出力特性における三相界面密度の効果

ドキュメント内 誘電体界面の導入による (ページ 120-129)

BaTiO 3 -LiCoO 2 複合正極における出力特性

3.8. PLD による BT ナノ粒子の担持

3.8.4. 出力特性における三相界面密度の効果

INRSから返送された試料をφ15.95mmにくり抜き,ロールプレスを行った.このときパ ルス数が1000の試料において表面剥離(図3.8.3)が発生したため,パルス数が50,100,200,

500の試料で電池評価を行った.電池は負極をLi金属(本城株式会社),電解液を1mol/L LiPF6

in EC:DEC (3:7 v)(キシダ化学)とした.充放電試験はTOSCAT(TOYO)で行った.充放電試験

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は測定電位範囲を3.3-4.5V,充放電共に10Cレート(1C=160mA/g)固定,50サイクルという 条件で行った.

図3.8.5にPLD試料と比較として測定した未処理LC,ゾルゲル法で作製したBT担持正

極の充放電試験結果を示す.未処理LCのみ初期容量が約120mAh/gとなり,その他試料の 初期容量は約150mAh/gであった.しかしながら15サイクル目にはパルス数50と100の試 料の放電容量が未処理LCのそれと同値になった.一方パルス数が200と500の試料は,未 処理LCよりも特性改善したものの,BT担持正極の性能には遠く及ばなかった.この結果 はPLDにて担持した BTがアモルファス状態であったことが起因している.アモルファス 状態のBTでは高誘電率が見込めず,本研究で期待している分極によるアシスト効果が発揮 できない.そのためPLD試料の特性改善要因は,従来の人工SEIの効果である自然SEIの 生成阻止及び活物質からの Co 溶出抑制による効果であると判断した.パルス数 50-100 試 料ではアモルファスBTの被覆量が少なく従来の人工SEIによるRct低減効果を十分に発揮 できなかった.一方パルス数200-500試料では活物質表面に従来の人工SEI同様のRct低減 効果が現れるほど十分に担持していた.これがパルス数 100試料と 200 試料間の容量改善 要因である.以上より,活物質へのアモルファスBTを均一被覆する方法では劇的な容量改 善が現れなかった.これはBTの結晶化,つまりBTの誘電率が容量改善効果に重要である ことを示している.

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【参考文献】

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図3.8.1 PLD法による製膜模式図

図3.8.2 PLD法におけるパルス数とBT粒子径の関係

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図3.8.3 ロールプレス後電極面が一部剥離したパルス数1000試料

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図3.8.4-1a バルス数50試料・試料表面俯瞰図

図3.8.4-1b バルス数50試料・試料表面俯瞰図

125

20µm

1µm

図3.8.4-2a バルス数100試料・試料表面俯瞰図

図3.8.4-2b パルス数100試料・LC粒子表面

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20µm

図3.8.4-3a バルス数200試料・試料表面俯瞰図

1µm

図3.8.4-3b パルス数200試料・LC粒子表面

127

0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 200

0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50

D is ch ar ge ca p ac it y (mA h /g )

cycle number (-)

LC+BT-650℃ NLp=500 NLp=200 NLp=100 NLp=50 LC bare

図3.8.5 PLD試料と未処理LC,ゾルゲル試料における電池評価結果

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