• 検索結果がありません。

担当  災害対策本部  共通 

阪神・淡路大震災は、密集した住宅街や高度に発達した都市が持つ問題を、

様々な形で我々に教訓として与えた。

震災後は市民が従前の生活に早く復帰するための復旧のみが急がれてしまう。

しかし、今回の災害の教訓から、新しい理念に基づいた災害に強い都市を再構築 するための再建計画の必要性も提起されている。

震災後の復旧や再建計画は、市民が再び宇治市に住もうという魅力のあるもの でなければならない。

第1節  基本的考え方

行政と市民が互いに協力して、震災後の宇治市の再生を目指して魅力ある宇 治市をつくることを基本理念とする。

すでに宇治市が計画している地域計画、都市計画の目的や理念に沿って、災害 に強いまちの構築を図るため、早期に再建計画のマスタープラン及び基本方針を 市民に示す。

地域ごとの再建計画の策定にあたっては、被災地域の状況を的確に把握し、極 力早い時期に、建築制限の適用地域や復旧・再建に向けた取り組みの基本方針を 市民に示す。

第2節  魅力ある宇治市づくり 1.再建モデルプランの策定

宇治市の将来計画、都市計画を市民に広く広報し、その計画を具体化する方 向で、市内地の土地利用の類型に応じて再建モデル地区を抽出し、災害に強い まちづくりの視点から、道路・公園、公共・共益施設などの望ましい施設計画 について再建モデルプランを年次的に計画して策定しておく。この場合、委員 会方式を採用するなどの工夫により、市民の参加を図り市民の意向を反映した ものとする。

また、平時において、地震に強い宇治市づくりを目指し、土地区画整理方式 の手法を活用するなどしてモデル地域の実現を図る。

2.市民のまちづくりへの参加 

被災直後の混乱した非常事態のもとであっても、そこに住む市民の将来を方 向づけるまちづくりの計画の作成が必要となる。

モデルプランや、マニュアル作成に市民の意向を反映しておくことで、それら に基づく計画案はより合意の得やすいものとなる。

住宅密集地域など新たにまちの再建を図る地域などでは、どのようなまちに再 構築するのか、まちづくり計画をモデルプランで作成しておき、それを地域住民 に提示することで、合意形成を短時間で整えるための条件について整備しておく。

大規模災害の発生時には、被災者が広範囲に避難して連絡がつきにくいことが

震災対策編  第4編  災害復旧計画  第5章  再び魅力ある宇治市にするために(再建計画)

想定される。このような状況で市民意向の反映を含む対応について検討しておく。

震災対策編  第5編  南海トラフ地震防災対策推進計画

第5編  南海トラフ地震

防災対策推進計画

震災対策編  第5編  南海トラフ地震防災対策推進計画  第1章  総則