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内視鏡を介した他ノjCObac花rpy伽感染

第 1 節 序

近年,内視鏡検査の普及に伴って内視鏡ファイバースコープ(FFE)をはじめとす る内視鏡器具が病原微生物感染の媒介物となる可能性についての懸念が高まってき た31,321.内視鏡検査による感染の問題は,被験者と検査に従事する医療従事者間 および被験者相互間においてFFEとその付属器具が感染の媒体としての役目を演ず るか否かである。FFEは,その複雑な構造ゆえに洗浄・消毒が行いにくい医療器具 の代表的なものであり,FFEにより伝播される感染の原因を要約すれば以下のこと が考えられる。

1)消毒前の洗浄が不十分なこと

2)消毒薬の選択と使用法が不適切なこと

3)消毒回数が増える毎に,また時間の経過とともに自動洗浄機中の消毒薬濃度が 低 下 す る こ と

4)最終的に洗浄に用いる水道水で器具が再汚染される可能性のあること

これらの原因により,これまでにMr"berc"ノ州s86),P.αe〃g伽sα871,

s.”"eSCe"388)あるいはHBV89lなどによる感染事例がすでに報告されており,最

近では,上部消化器内視鏡検査後の急性胃粘膜病変の発生に関与し,胃癌との関連 が取りざたされている〃jco伽rerpy伽(Hpy伽)による感染が社会問題となって

いる90-921.Hpy伽が胃炎や胃.十二指腸潰傷の発症および再発に深く関与してい ることは,既に多くの報告93,94)で明らかにされてきたが,Hpy伽感染の疫学に ついては未だ十分には解明されていない。しかしながら,Hpyノorjを経口摂取する ことで胃炎が生じることは明らかになっており95),本菌が生育できるのは胃粘膜組 織のみであることを考えると,経口感染が主たる感染経路であるものと思われ

る(Fig.13)。

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抗体検査などの調査結果より,長い間その発生要因が不明とされていた上部消化 器内視鏡検査後に発症する急性胃粘膜病変の一部の症例が,H,ノワ〕伽./による感染症 であり,FFEを介したいわゆる院内感染であることが明らかにされたのは最近のこ

とである96.971。しかしながら,現行の内視鏡消毒法が本菌に対して有効であるか 否かについては,拠り所となる報告がなく未だ不明である。

本章では,上部消化器内視鏡検査後のHノ))・j0I。/感染がFFEの不適切な洗浄・消毒

により生じるのか,それとも消毒薬に対する本菌の抵抗性に起因するのかを明らか にする日的で医療施設における内視鏡消毒法の実態調査およびH/))州に対する各

種消毒薬の殺菌力試験を実施した。

Fig.13.Scanningelectronmicl・oscopicphotographofH、ノブ)、/0ノ・ionthegastricmucosaltissue

第 2 節 内 視 鏡 消 燕 法 の 実 態 調 査

1993年6月,新潟県内において内視鏡検査を実施している20施設の病院を対象と して内視鏡消毒法の実態を調査した。調査の主な内容は,検査前の感染症スクリー ニングの有無,感染症患者に使用したFFEの消毒法,同一のFFEを連続して使用す

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る場合の消毒法などである。

まず検査前の感染症(HBV,HCV,M肋e""伽s)スクリーニングの有無について

は,スクリーニングを必ず実施すると答えた施設は20施設中HBVが11施設,HCV が9施設,M〃‘beノ℃"ノosjwが2施設であり,検査前の感染症スクリーニングは必ずし

も実施されていないことが明らかとなった。次に,各施設におけるHBVスクリーニ ングの実施率と一週間当たりの検査件数との相関については,一週間の検査件数が 50件以下の施設(5施設)では,必ず実施すると答えた施設が4施設,可能な限り 実施すると答えた施設がl施設であり,51~lOO件の施設(8施設)では必ず実施す

ると答えた施設が6施設’可能な限り実施すると答えた施設がl施設,不明がl施 設であった。また,一週間の検査件数が101件以上の施設(7施設)では必ず実施す ると答えた施設がl施設,可能な限り実施すると答えた施設が3施設,実施しない

と棒えた施設が3施設であり,内視鏡検査の件数が多い施設ほどHBVスクリーニン グの実施率は低下する傾向が認められた。

感染症スクリーニングで陽‘性と判明した被験者に対しては,20施設すべてが特別 な対応を行っており,具体的には専用のFFEを使用すると答えた施設が2施設,そ の日の最後に検査すると答えた施設が12施設,専用のFFEを使用し,最後に検査す ると答えた施設が5施設および検査後の消毒法を変えると答えた施設がl施設であ った。

また,20施設すべてが同一のFFEを複数の被験者に連続して使用すると答えてお り,Table31に示すようにその際使用する消毒薬については,EtOH,BACあるいは Alkyldiaminoethylglycinehydrochloride(ADEG)などを用いる施設が多く,GTAを使

用しているのは2施設だけであった。また,消毒薬を使用せず中性洗剤を使用して いる施設も2施設見られた。

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ADEG Water Water Water Water CHG Water

BAC,EtOH ADEG ADEG,GTA Water CHG EtOH EtOH BAC BAC BAC ADEG Neutmlcleanser Water

Table31.Disinfectionprocedu1℃sinsuccessiveuseofthesameFFE

W a s h i n g s o l u t i o

n Immersionin

g l u t a r a l d e h y d e

Institution

ABCDEFGH1JKLMNOPO-RST

ForcepschannelShaft

no

EtOH-saturatedgauze

A D E G EtOH

Neutralcleanser BAC

CHG BAC BAC

aturatedgauze ADEG,GTA-saturatedcotton ADEG,EtOH-saturatedgauze BAC,EtOH-saturatedgauze B A C , E t O H -s a t u r a t e d g a u z e B A C ,

BAC BAC BAC ADEG

GTA,EtOH-saturatedgauze

Neutralcleanser

本試験には,第2,3,4および5章で使用したGTA,SHCPVP-I,EtOH,BACお

よびCHGに加え,ADEGとしてTego-51。(日本商事)を使用した。

Table32にHpy伽の標準株2株(NCTCll637,NCTC11916)および臨床分離株 7株(OMC91-266,OMC91-326,OMC92-212,OMC92-257,OMC92-277,OMC92-34,

OMC93-289)に対する各種消毒薬の殺菌力を示す。

EtOH(80v/V%)およびGTA(0.5W/V%)は9株すべてを15秒で殺菌した。また,

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第3節Hpy伽の消毒薬感受性

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55

555555252

●a①●●●■●●

000000000

T a b l e 3singaatsant2ecnfsiifdyotviti.cladaiicertacB t H p y ノ o r j

5555

555552222

●●●●●、、O●

000000000

K i l l i n g t i m e ( ni

55

555555252 ●■●●●●申C◆ 000000000

DisinfbctantConcn. StrainNo.*

4 5 6

8 9

CHG 0.05w/v%

0.1w/v%

0.025w/v%

0.1w/V%

0.1w/v%

0.1w/v%

80V/v%

l50pPm O、5W/v%

C H G

(0.05,0.1W/v%),BAC(025,0.1W0./V%),ADEG(0.1W/v%),WPVP-I(0.1%/V)

およびSHC(150ppm)についても9株すべてに対し30秒で殺菌効果が認められ

た。

有機物共存下においてはTable33に示すとおり,EtOH(80V/v%)およびGTA

(0.5w/v%)は有機物非共存下の場合とほぼ同程度の殺菌力を維持したが,他の消 毒薬では殺菌力の低下が見られた。とくに,乾燥酵母液共存下におけるPvPLI(0.1W/v%)

およびSHC(150ppm)の殺菌力が著しく低下し,それぞれ5~10分,5~30分の殺 菌時間を要した。

55

555555252

。●●●●●●●●

000000000

555

555555222

●●●●■●●●岳

000000000

55

555555252

■●●■●a●。●

000000000

5555

555552222

●●●●●。●●●

000000000

555

555555222

a●●■●●●●。

000000000

CHG:chlorhexidinegluconate,BAC:benzalkoniumchloride,

alkyldiaminoethylglycinehydrochloride,povidone-iodine EtOH:ethanol,SHC:sodiumhypochlorite,GTA:glutaraldehyde.

*l:NCTCl1637,2:NCrCl1916,3:OMC91-266,4:OMC91-326,5:OMC92-212,6:OMC92-257, 7:OMC92曇277,8:OMC92-34,9:OMC93-289.

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55

555555252

●●●●①●●●●

000000000

BAC

ADEG PVP-I EtOH SHC GTA

CHG(0.1w/v%)

555

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