巻子本 秘歌之大事
写真 附
①千八品木草薬と聞しかと
(病 )
(知)
とのやまひにとしらて詮なし
②早くなく遅ハあらし重くなく
(軽)
かろき事をハあしきとそいふ
③居合とは人に切られす人きらす
(平)
(か っ
た冶請留てたいらかに勝
④本乃我に勝か居合の大事也
一身に充の気出て働く
︒其聞に私の心を幸毛
居合秘歌之巻・六 「秘歌之大事J(1)①より⑥まで。
写真 附
⑬ 浮 ⑫ 抜 ⑪ 手
下
⑩ 世中 ⑨ せ涙 ⑧ 後2
⑥ つ ⑤ 鍔草 ノ ¥ は よ よ
l
まを き 」 ーち , み り と み た
か た る か そ お 我 短 に こ言た 語 か は ま に ふ 末 冶 人 き 冶 ぬ 員 へ ハ も よ き て ゑ す 手ま た 押 詰 り て と 拳 に わ き員)か す 上 ふ り か 勝 取 を 抜 の と 《v雪 な と 行 あ も く の き)孟 け る ね / ¥ 手 は 外 た ぬ ひ 柳 上を た面)か
事 ハ の 池 の な こ く し た ふ来て ふ 見れ に き
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も 上 の 物 利 へ や そ れ と る と と ハ ハ 大 れ そ 孟 、 の 蛙 を は な さ 是 を 主 ハ お 手 を く 聞 も 非方な 底 事 る し か 函)な し す つ 2き か や す と ハ なの こ 此 り き り と か い り か 万 そ 下 き の
月 そ 万 はあ し 物り
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り也き 万 ふ け てら れ つ ふ と ひい 手 ハ を
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側 lりfれ す ん カミ 云 か り
な(注2)
(注I) る 、可.匹.
ち と
写真側 居 合 秘 歌之巻・六「秘歌之大事J(2)⑤より⑪まで。
(知)愛に有とハいかてしられん
⑬居合とは心に持
)っか居合也
(逆)人にきかふは非方なりけり
(た
て)
(怒)
⑬人いかに腹を立つ︑いかるとも
(拳
) (
放)心に万こふしはなすな
︿ち
ょう
}
⑬ひしとつく丁と留るハ居合也
写 真 鰯
(
盆 回
)抜ぬに切ハ我をかいする
⑫二人にハ勝れきりけり忍刀て
銀に恐れて手ハ出きりけり
(弱味)
⑬居合とはよハみ斗て勝ものを
(強味
)つよみて勝ハ非方なりけり
(見 ) (
見)
⑬みよやミよ憂世を渡る漬淵
(簿)
魚と水とのか︑り火の影
( 広
)
⑫世ハひろし折に寄りてそ替らん
(我
) (
知)われしる斗よしと思ふな
(向)注印@白羽かむかふ七つをたのミにて
左り右りをなにと防む
( 金
胎
) 注 側
⑫こんたいの両部の二つ見えにけり
居合秘歌之巻・六「秘歌之大事J(3)⑬より@まで。
写真鯛
(始 )
兵法あれは居合はしまる
( 至 ) ( ぬ る し こ の み )
③いたらぬに免好をする入は
居合の恥を我とかくな号
へき心こそ
ての
J ¥
し
@執心のあらんにハ
(佼
)
くらひ残すな大事なること
( 開 閉 ) ( 間 )
@引もまよか︑るもまとハ知なから
( 後 ) ( き る )
ぬかぬに切は非方なりけり
寺本
明 禅
林 o寄 甚
重信
田宮平丘ハ藷照常
浅利伊兵衛尉毅
叩格
山 } ゑ の 抜
﹂ は
︿ 今 村 嘉 雄 一 編 守 日 本 武 道 全 集 第 七 巻
﹄ 所 収
︑ 九 頁 ) の 名 之 事
﹂ の 項 に 勺
︾ こ ゑ を か ね に 抜 合 す る 故
︑ こ ゑ の 抜 と 号 悲 し と 述 べ て い る つ また1位合﹂の項にはっ前略
ii
後よ之内なく抜掛る共︑数修行有者なれば︑其の殺は技稽吉之位に語︑戸なく好掛る共︑其気鋭我鵜にうつるもの世︒社ハ持ふりむき抜合なば︑たがひに位を以なす事故︑合ぬと一五事有まじ
o t
‑
結局後より黙ってだまし荘ちのようなことはする必要がない声を掛けて﹂円の抜いで勝負する技法を捧得せよということであο L後略‑
ヴω︒ 間 ー そ し り は し す な
﹂ は 吋 誇 り ば し す な
﹂ で
﹁ 誘 り な ん か す る な
L
の意
乙 同J口翠むふ七つんの﹁七つ﹂のことのこれは﹁七つの技し
よ杯崎流居合指南秘法之欝﹄(既出︒二八五i二九O頁)の
ひかえしる技七つ︑寸非返之事﹂にある技七つを意味すると思われるo
M m
﹁こんだい﹂は﹁金胎﹂のことで︑﹁金制的界しと﹁絵蔵界し
村一万守鵠教語大講議C﹀ 七首にある技七つ
にあ
﹁大百如来理智め議︑すなわち其の心髄より顕れたる諸相
J {中 解
ー︑林崎薪夢想流忠治合の 説
て
いる︒何れも︑居合の心技についていろいろな角度から議 視し歌ったものと思われる︒その
の技法や心法を歌に託し︑道歌︑
の行聞に持入したり あるいは一巻にまとめることはよく行われていた︒古く
ご
六
O
月︑在舟斎柳生宗厳が金巻流
龍の家一克・竹田七郎に贈った﹁お舟粛兵法百首L
句 ︒
︒
巻 ﹄
‑ ぉ ・
"
六六頁 2
﹃
5
本武道全集第七巻﹄(既出)に︑林崎流居合の系統を引く流抵の数巻収められているその中の﹁田村流括合目録﹂に
の項
があ
り︑
そこに二十首が歌われている︒(一
恥 叩ιω
ノ
、
真
グ〉
一十
首の
中の
多少のの穫い方に違いがあるにしても︑の二十七首
て
いる歌が為る︒その十五首というのは本資料の
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舎φ
⑤ee@⑬⑫90
⑬⑫@窃である︒また本資料にないに次の
ある
︒
@と
︑っ
と出
る
刀を思ひ
悟 べ し
の万
鍔はかまはじ
②みな人の
グ〉
有号 と一 五ふ
にとらざれぼ
/ 、日
紙
@水嘉のゆたかなりける姿こそ ゆたかにはなし心ひまなし て
深く執心
なるならば
大節の
居合
筋 知
ら
ことな語るな
3
の﹁
居合
之歌
﹂︿
ム印
で一
不す
)
カf
ら そ
の使い方に違いのある歌
首︑
を次
に紹
介す
る︒
①千八品木草薬と開しかと
と
グ〉
ひにとしら
ム千世の品草木薬と
閉しかど
どの病にと
しらでせんなし
②早くなく運ハ
カ ミ
ハあしきとそいふ
ム早くなく遅くはあらじ軽くなく
あしきとぞいふ
③居合とは入に切られす入きらす
た為
てたいらかに勝
ム居合とは人にきられず人きらず
ただ請とめてにせよ
@つよみにて行あた まちと柳を上手とそいふ
行当をばムつよみにて下手といふ
まりに柳を
V' ふ
告後よりたます手
こゑの抜と
ム後よりっくははづるる
声の抜とは
⑬世中に我より外の物なしと
そなかりけれ
いふらん
事誌なし
せめてかく也
ム世の中に設より外の おもふは池の蛙なり汁り
物みらじと 思ふは池の蛙なりけり
た︾
⑫抜ハきるぬかねハきれよ此万
こそあれ
ム抜ばきれ
抜︑
ずば
切な
た
⑬浮草をかきわけ見れハ底の丹
こそあれ
止 と 万
ム浮草をかき分みれば
愛に有とハいかてしられん
グ〉
月
ここにみりとはいかで知るべき
ヘ@人いかに綾を立つ︑いかるとも
心に刀こふしはなすな
ム人いかに
イ〉
ー コ
いかるとも
こころと万こぶしゆるすな
@ひしとつく丁と寝るハ
抜ぬハ我をかいする
ムひしとつく
ちょうと止るは
つかんに窃ば
@二人には勝れきりけり忍刀て
銀に恐れ
ハ出きりけり
勝れ
WC
りけり
たばかりて
ム
人には
つ る ぎ に 恐 手 は 出 ぎ り け り
ハゆるしこのみ﹀
︒ い た ら ぬ に 免 好 を す る 人 は 居合の恥を我とかくなり ぬ
するなとは ム
の恥を
かかむそのため
この
の心技に微妙な瀧異が生じてくる場合があると思われるが︑同流議の間
にでき会い 4︑一言葉の使い
で
しE
つ ど
グ〉
の違いが生じてきたのかその
例 え ば
@
ハみらし重くなくろき事をハ
ぃ︑
っ﹂
とい
LH 43
し
﹂H
円 三一 コ
ロ
歌では﹁平くなく遅くはあらじ軽くなくあしきとぞい
ているか 心和銀秘之巻
全﹄
(吋
日本
武道
全集
第七
巻﹄
グ〉 Jま
で誌
ない
︒
では浬軽弘語審の林崎新夢想流の
グ〉
たものであ
また
かで
はな
い︒
( 抜
﹀
︑ 切 )
﹁抜ハきるぬかねハきれよ此刀た3き
︿き
る﹀
抜ずば切な こそあれ﹂という歌が
では
ろうか︒この辺の
此 万
f二
}そ
あれ
﹂と
な
ていて
前者詰
(切
)
かねハきれよ﹂である︒っ抜
(き る
Vずは切な﹂は﹁居合之極秘歌﹂の表現をしているから
で誌
ない
︒
やはり津軽弘前藩
の林崎新夢想流のに書き替えたものであろうか︒ただ﹁居合之極秘歌いに﹁ぬかずとも 此太刀ぬけてなを切よ此太刀はやき手の内﹂とい流﹂の歌を紹合している︒
こと
Jま
いが︑居合視の微妙な違いがの歌に替︑えきせたのではないか
れる
︒ 口︑﹁均禄夢想農合極意之巻﹂巻子本
日
抑此一之太万といふハ均禄夢中
( 勿 然 )
に一人之老翁こっせんとあらハれ
汝林崎新夢想流居合数年遂
稽古銅術之極意依望深授
此妙術然に此太万と云ハ懸の内に
注間待有彼の内に懸あって懸待の
両部をかねたる秘術也故に
一之太万といへとも万法自由に
して敵の嬰によく聴する妙
術なり汝此太万を以得大利云々
又老翁の日封敵勝負の大事
写 真
附
極意秘密乃心法是也とて員
からの中へ壱つノ玉を入て二振
ふって秘術無此外云々均禄
夢中に答員から左右合たるハ
敵と我と合たる心也扱
二ふり
振玉ふハ勝と負との二つなり
ひっきゃう勝負の大事といへハ
均禄夢想居合極意之巻(1) 写真(紛)
F 1
九 位を
p t i ‑
・
z ‑ 1 i ' h 弘
泊 三
此一心の外不有之と答其時
老翁よき哉/¥と
云々
写 真
側
一︑壱つ之目付之事
て 壱 つ 玉 外 物 秘 術 之 事
右此一巻ハ別市居合之極意均禄
夢想妙術之秘事たりといへ
とも林崎新夢想流居合被
遂数年稽古極意相侍之上
弥依御志深令授与早猶以
工夫無間断可有御執行者也
O
老翁
夢
延 想 賓 之
八二年f 交 号
暦9
九月十一日
口 侍
口侍無量
j美
伊兵衛
利
源均禄
(朱印・花押)
均禄夢想居合極意之巻(3) 写真側
弟子中募執行尤
侍技
者・
也
人柄可然入弊五時
注1
︑
﹁ 一 之 太 刀
﹂ ( 今 梓 嘉 誰 編 司 日 本 武 道 全 集 第 七 巻
﹄ 所 収
︑ 入 間 頁
︑ 既 出 ) に 之 太 刀
Lについて 次 の 一 俸 が あ 社 組 事 輿 艇 に 至 る ま で
︑ 表 身 初 太 刀 よ り 出 た る も の 也
︒ 基 線 一 光
︑ 元 郵 林 埼 甚 飴 藁 倍 夢 の 市 内 に 林 照 明
( 教 ) ( 品 製
﹀
持よりのけきの一太刀を得たり︒扱明神袈裟の万をおしゑ給うこと︑全く人を害せよとのをしゑじあらず
oi
l‑
以下略んとある︒
お も て み
︽ は か
︾
また﹁表身︑心持之歌﹂のひとつに﹁初太刀こそ︑神のをしゑし袈裟刀きるにはあらでかくるなりけり﹂とある︒﹁口伝譲り無
し﹂という浅制約捗共揮のJ之太刀Lも︑この林崎議掛合の根本技を体得したのではないかと思う︒
日 濡2︑﹁懸待﹂懸誌攻めること︑待は守ること︒武芸に関する書で﹁懸待﹂の技と心の夜り方について触れない替がない桂述べられ一時間
られている大事である︒こ︑では﹁懸待一致﹂について説いている︒つまり︑かかることと守ることが同時に構わっていることの
撃であるが︑攻撃のみに集中していて攻撃の中に守備の体勢にすぐ移れる用意がなくてはならないということである︒万一攻撃に
失敗して逆襲されても︑受けられる体勢があるようにすることを﹁懸待一数いといっている︒これに辻︑状況に応じて郎感心対応
できるように︑技と体きぱきの練磨が必要であるし︑また︑必要以上に敏感に長応しては︑かえってつけ込まれるので不動心の極
養も必要であるο︿笹間良彦当時凶説母本武道辞典ι参加熱﹀
浅 利 伊 兵 揮 は 之 太 刀
Lにこの﹁懸待一致Lを工夫体得したということであろう︒
解 説 1
グ〉
ょうと書き残したものと思われる︒伊兵衛均禄の
浅利伊兵衛均操自身が体得した
之太万﹂を︑弟子中秀れたる人物に極意の巻とし守
の程が伺える
2︑均禄夢想居合極意之巻