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優先度の評価項目と評価方法

1.6 優先度評価

1.6.2 優先度の評価項目と評価方法

護岸の健全度だけでなく㧘変状の進行状況や施設の重要度㧘社会的影響等を考慮して㧘 総合的評価により整備の優先度を設定する。

【解説】

評価の項目は,「護岸の安全度」,「社会的影響」,「事業実現度・その他」の大項目の 中の細別項目を点数化し,合計 100点満点で評価する総合点得点型を一例として示す。

この手法は,対外的には説明しやすく,一般の方にもわかりやすい手法であるが,

評価項目及び配点が評価者の主観による影響が大きいことや複数の評価を点数化する ことで,重要な情報が埋もれてしまう等デメリットもある。

図 1.6.1 優先順位の評価指標の配点の例

表 1.6.2 対策実施優先度の評価項目と配点例

1.6.2.1 個々の変状等の程度による評価方法

・ 評価指標①:健全度ランク

健全度評価の結果,健全度に問題があると考えられるランクに応じて,以下の 配点方法(案)とする。

表 1.6.3 健全度ランクによる配点(案)

配点 評価の内容 備 考

10 ランクB

20 ランクC

35 ランクD

分類 評価項目 条 件 評価点 備 考

健全度 ランクB 10

(配点 35 ) ランクC 20

ランクD 35

変状の進行度 無し 変化無し 0

(配点 15 ) 有り 前回評価時より進行が確認できる 15

堤防防護ラインを確保している低水護岸 3

高水護岸または堤防護岸 7

堤防防護ラインを割っている低水護岸 10

完全掘り込み河道 0

掘り込み河道 5

施設重要度 築堤河道 10

(配点 26 ) 水衝部 有(湾曲水位上昇を考慮する区間) 2

     無 0

合流点 有(合流点から本川河道幅×2の上下流区間) 2

     無 0

河川横断構造物 有(条件護岸の区間10m以内) 2

       無 0

下位に順位付される地区(農村地、田畑、荒地) 1 中位に順位付される地区(都市郊外部、田畑) 2 上位に順位付される地区(住宅密集地、商業・工業地) 3

社会的影響 下位に順位付される地区(管理道のみ) 1

(配点 9 ) 中位に順位付される地区(一般道) 2

上位に順位付される地区(幹線道路) 3

下位に順位付される地区(3箇所未満) 1

中位に順位付される地区(3以上5未満) 2

上位に順位付される地区(5箇所以上) 3

上位に順位付される地区 1

中位に順位付される地区 2

事業実現度 下位に順位付される地区 3

(配点 6 ) 用地確保、施工面に問題なし 1

用地取得および施工面の片方に課題が有る 2

用地取得および施工面に両面に課題が有る 3

1

10年以上前に有 2

その他 10年以内有 3

(配点 9 ) 0

3

0

3

(合計 100 )

⑬被災履歴

⑮地元要望

⑭近年の浸水被害・水防活動

⑩防災・減災対象施設の数  (例:役所、病院、消防)

⑪概算事業費  (早期達成度)

⑫事業実現度・施工性

⑧人口.・土地利用状況

⑨堤防利用状況

⑤~⑦河道形状

③護岸設置箇所

④堤防形状

①健全度ランク評価

②変状の進行状況  (過去~現在)

1.6.2.2 変状等の進行状況による評価方法

・ 評価指標②:変状の進行状況の評価(過去~現在)

変状等の経年変化の状況に着目して,前回の健全度評価に対して進行が確認で きるか否かに対して,以下の配点方法(案)とする。

表 1.6.4 変状の進行状況による配点(案)

配点 評価の内容 備 考

0 無し 変化無し

15 有り 前回評価時より進行が確認できる

1.6.2.3 施設の重要度による評価

・ 評価指標③:護岸の設置箇所

護岸の設置箇所に関する評価として,堤防防護に関わる護岸をより重要度の高 いものとして取り扱い,以下の配点方法(案)とする。

表 1.6.5 護岸の設置箇所の評価による配点(案)

配点 評価の内容 備 考

2 堤防防護ラインを確保している低水護岸 4 高水護岸または堤防護岸

7 堤防防護ラインを割っている低水護岸

・ 評価指標④:堤防形状

堤防形状に関する評価として,破堤時の影響等を考慮して,評価指標として設 定し,以下の配点方法(案)とする。

表 1.6.6 堤防形状の評価による配点方法(案)

配点 評価の内容 備 考

0 完全掘り込み河道(堤防高が堤内地盤高以下)

3 掘り込み河道(堤防高と堤内地盤高の差が 0.6m未満)

5 築堤河道(堤防高と堤内地盤高の差が 0.6m以上)

・ 評価指標⑤:水衝部

洪水時に湾曲の影響により水位上昇や渦流が発生するなど,不安定な流況とな る恐れがあるため,水衝部に位置づけられているかどうかを,評価指標として設 定し,以下の配点方法(案)とする。

→現況流下能力の湾曲部(中心半径 rc/河幅 B<10)の外岸部を対象とする。

表 1.6.7 水衝部の有無の評価による配点(案)

配点 評価の内容 備 考

0 水衝部に位置付けられない区間 1 水衝部に位置付けられる区間

・ 評価指標⑥:支川合流の影響範囲

洪水時には支川合流付近は,不安定な流況となる恐れがあるため,支川合流点 の上下流の区間(本川川幅の 2倍程度)に位置するかどうかを,評価指標として 設定し,以下の配点方法(案)とする。

「国土交通省河川局治水課:浸水想定区域図作成マニュアル,平成 17 年 6 月」

に示される破堤幅の設定を参考に,合流支川の川幅が本川の 3割以上の支川合流 を対象に,影響区間は合流点から上下流に本川川幅の 2倍程度を目安とした。

表 1.6.8 水衝部の有無の評価による配点(案)

配点 評価の内容 備 考

0 合流点に位置付けられない区間 1 合流点に位置付けられる区間

・ 評価指標⑦:河川横断構造物

洪水時に床止工や堰,橋梁などの河川横断構造物は,計算では求められない局 所的な流速や水位上昇などを発生させる恐れがあるため,横断構造物の近傍に位 置づけられているかどうかを,評価指標として設定し,以下の配点方法(案)とす る。

堰や橋梁などの河川横断工作物が対象区間に設置されているか対象とした。

表 1.6.9 水衝部の有無の評価による配点(案)

配点 評価の内容 備 考

0 河川横断工作物が無い区間

1 河川横断工作物の 10m以内の区間

1.6.2.4 社会への影響度を考慮した評価

・ 評価指標⑧:人口・土地利用

はん濫時に生じる被害ポテンシャルを評価する指標として,人口・土地利用に 注目し,評価指標として設定する。配点(案)については各河川における人口・土 地利用状況を相対的に評価する。

表 1.6.10 人口・土地利用状況の評価による配点(案)

配点 評価の内容 備 考

1 下位に順位付される地区(農村地,田畑,荒地)

2 中位に順位付される地区(都市郊外部,田畑)

4 上位に順位付される地区(住宅密集地,商業・工業地)

・ 評価指標⑨:堤防形状

護岸が機能を喪失した場合の影響として,堤防天端が通行できないことによる 災害時のネットワーク機能をを評価する指標として,堤防天端の利用状況に注目 し,評価指標として設定する。配点(案)については各河川における堤防天端の利 用状況を相対的に評価する。

表 1.6.11 堤防天端の利用状況の評価による配点(案)

配点 評価の内容 備 考

1 下位に順位付される地区(管理道のみ)

2 中位に順位付される地区㧔一般道)

4 上位に順位付される地区(幹線道路)

・ 評価指標⑩:はん濫域内における防災・減災対象施設の有無

災 害 時 に 被 害 の 軽 減 や 災 害 復 旧 に あ た る 防 災 施 設 や 都 市 機 能 を 維 持 す る た め の施設,災害弱者の施設がはん濫域内に何箇所あるかについて評価指標として設 定し,以下の配点方法(案)とする。

はん濫域の防災・減災施設の対象として、以下の施設の設置数を計上する。

表 1.6.12 防災・減災対象施設 減災の機能 対象となる施設

防災機能 官公署,避難所(学校,地域集会所),病院 災害弱者施設 幼稚園,福祉施設,病院

表 1.6.13 防災・減災の機能評価による配点(案)

配点 評価の内容 備 考

0 下位に順位付される地区(3箇所未満)

1 中位に順位付される地区(3以上5未満)

2 上位に順位付される地区(5箇所以上)

1.6.2.5 事業の実現度を考慮した評価

・ 評価指標⑪:概算事業費

早期の事業実現度を図る整備指標として,地区に投資する概算事業費の規模を 評価指標として設定する。配点(案)については河川の各箇所における概算事業費 を相対的に評価する。

表 1.6.14 概算事業費による配点(案)

配点 評価の内容 備 考

0 下位に順位付される地区 1 中位に順位付される地区 2 上位に順位付される地区

・ 評価指標⑫:用地・施工

早期の事業実現度を図る整備指標として,用地取得や施工性を評価指標として 設定し,以下の配点方法(案)とする。

表 1.6.15 用地・施工性の評価による配点(案)

配点 評価の内容 備 考

0 用地確保,施工面に問題なし

1 用地取得および施工面の片方に課題が有る 2 用地取得および施工面に両面に課題が有る

1.6.2.6 その他

・ 評価指標⑬:被災履歴

当該箇所の被災履歴を評価指標として設定し,以下の配点方法(案)とする。

表 1.6.16 被災履歴の評価による配点(案)

配点 評価の内容 備 考

1 無

3 10 年以上前に有 5 10 年以内有

・ 評価指標⑭:近年の浸水被害・水防活動

近年の浸水被害・水防活動状況を評価指標として設定し,以下の配点方法(案) とする。

表 1.6.17 近年の浸水被害・水防活動の評価による配点(案)

配点 評価の内容 備 考

0 無

1 有

・ 評価指標⑮:地元要望

地元要望を評価指標として設定し,以下の配点方法(案)とする。

表 1.6.18 地元要望の有無の評価による配点(案)

配点 評価の内容 備 考

0 無

1 有

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