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個人・資産運用ビジネス

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ウェルス・マネージメント・ビジネスと個人顧客および中堅企業向けビジネスの2 つで構成されている。PCAMの運用資産総額は8,720億ユーロにおよび、世界 でも有数の資産運用会社の一つとなっている。2003年、多様な経営戦略上の 課題に取り組んだことにより、より高い収益力とビジネス規模拡大に向けた基 盤を整えた。

資産運用およびウェルス・マネージメント

資産運用ビジネスとプライベート・ウェルス・マネージメント・ビジネスで構成され ている。

資産運用ビジネス(AM)は、2003年、顧客サービスの改善、商品群の拡大、

運用成績の向上に注力した。

当行の子会社で欧州における投資信託会社のマーケット・リーダーであるDWSは、

スタンダード・アンド・プアーズから9年連続してドイツで最も優れた大手投資信託 会社に選ばれた。特に2003年後半に資金流入が増加した結果、ドイツにおける 市場シェアは25%に達して圧倒的な地位を占め、また、イタリア、スペイン、英国の 各市場においても引き続き成長した。欧州全域にわたって大手銀行と販売契約 を締結したことが、DWSのファンド販売に貢献している。

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個人・資産運用ビジネス

戦略的再編により着実に前進

顧客

成長に向けた体制

資産運用:運用資産の商品構成  総額5,670億ユーロ(2003年末時点) 

   オルタナティブ投資 

(不動産を含む) 

9 %

機関投資家向けファンド  56 %

個人投資家向け  ファンド 

35 %

2003年度税引前利益

PCAMの2003年度税引前利益は12億ユーロを計上した。減収の主な要因としては、2002年に保険ビ ジネスを売却したことが挙げられる。非利子費用は67億ユーロに減少した。個人顧客および中堅企業 向けビジネスにおいて退職金支払いが増加したにもかかわらず、2003年に完了した組織再編が費用削 減に寄与した。前年より高い貸倒引当金の計上(3億ユーロ)は、2003年のドイツ国内の経済環境が 厳しいものであったことを反映している。

個人・資産運用ビジネス1

単位:百万ユーロ 2003年 2002年

純収益 8,226 9,518

貸倒引当金 321 223

非利子費用 6,734 8,080

税引前利益 1,172 1,215

スカダー・インベストメンツ(米国における個人投資家向け資産運用部門)は、

2003年、アメリカ地域(北/中/南米)における資産運用ビジネスの成功に大きく貢 献した。同部門は、アドバイザーを活用した販売チャネルの拡大に注力した結果、

販売が大幅に伸びた。インベストメント・カンパニー・インスティチュート(ICI)に よると、長期の新規販売額は、2002年の56億ドルから2003年には64億ドルに 14%増加した。また、ストラテジック・インサイトによれば、大手40社を対象とした 長期純資金流入ランキングで、スカダー・インベストメンツは2002年末の32位か ら2003年末には23位に上昇した。さらに、顧客コンタクト・サービス・センターは、

複数の業界調査で賞を受賞した。

米国における機関投資家向け資産運用ビジネスでは、引き続き顧客の投資ニー ズに適した革新的な商品の提供を続けている。株式、債券、キャッシュをはじめ、

ヘッジファンドやプライベート・エクイティ、不動産投資証券といったオルタナティブ 投資など多彩な商品を、事業法人や金融機関、年金基金、非営利団体など幅 広い顧客に提供している。米国における保険会社の資産運用に関しては、第3者 による運用委託会社として最大規模となった。

アジア/太平洋地域では、外注や人員調整によりコストを削減する一方で、多数 の重要な新規顧客を獲得した。個人顧客向けビジネスでは、新規商品の導入が 成功を収め、成長の勢いを後押しした。インドでは、新たに資産運用ビジネスを開 始し、2003年を通じて7本の国内ファンドを設定、年末時点で4億ユーロ以上の 資金を集めた。この結果、インド国内で2番目に急速な成長を遂げた資産運用 会社となった。

当行のグローバルなヘッジファンド運用部門であるDBアブソルート・リターン・ストラ テジーズ(DB  ARS)は、2003年、顧客からの資金流入とファンドの良好なパフォー マンスにより高成長を達成した。DB  ARSは、47億ドルを超える運用資産をもち、

上位20社にランクされるヘッジファンドとなっている。米国、欧州、アジアで顧客 口座数が大幅に増え、2003年には16億ドルの新規資金を獲得した。2003年末 時点における当行の運用資産総額は85億ドルを超えているが、そのうち38億 ドルは、証券などの金融商品に直接投資する単一マネージャーによるヘッジファ ンドである。

不動産投資運用ビジネスの運用資産総額は、2003年末時点で466億ユーロを 超えた。当行は、RREEFを通じて、米国のREIT(不動産投資信託)に投資する 投資信託を日本でも設定した。また、オーストラリアでは、フィーダー・ファンドが RREEFのアメリカIIおよびセキュリティーズ・ファンドに投資した。

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ヘッジファンドの成功

資産運用:運用資産の地域別内訳  総額5,670億ユーロ(2003年末時点) 

アメリカ地域(北/中/南米) 

40 %

アジア/太平洋地域  6 %

欧州  54 %

当行の米国不動産投資顧問会社であるRREEFは、2003年に新たに52の機関 投資家の顧客を獲得し、運用資産額は210億ドルに増大した。ドイツを拠点とす るグルンドベジッツ・インベスト・ファンドは、各地域に根差した高いノウハウを活用 することで、東京とロサンゼルスのオフィスビルに投資した。

2003年12月、当行は機関投資家と個人富裕層を対象とした12億ドルにのぼる グローバル・リアル・エステート・オポチュニティーズ・ファンドを販売した。これは、

同種のファンドの中では過去最大規模のグローバル・ファンドの一つであり、当行 の高い専門性と販売力の強さを示す案件となった。

プライベート・ウェルス・マネージメント(PWM)は、世界中の個人富裕層や その家族、特定の法人顧客の個別ニーズに応えたサービスを提供している。

2003年12月には、常に高い水準を要求する顧客に対応したビジネスモデルを 改善し、幅広い商品やサービスを総合的に提供できる体制を整えた。こうした動 きは、世界主要国の富裕層から信頼されるアドバイザーでありたいという当行の 意欲の表れである。

PWMは、顧客に対して、銀行、投資運用、アドバイザリー、信託の各業務にお いて、質の高い独自のソリューションを提供している。いかなる場合でも、誠実 かつ公正で、徹底した守秘義務に裏付けられた運用実績を提供し、また、ドイツ 銀行グループの幅広いネットワークやノウハウを活用することで顧客サービスの 拡充を図っている。

PWMの世界運用資産額は2003年末時点で1,620億ユーロであった(2002年末 は1,550億ユーロ)。リュート・ブラス・アンド・ツィエAG買収による顧客からの純資 金流入や、組織の再編、堅調な相場展開が奏効したが、一方で、ユーロに対して ドルが軟調な展開となったため、為替相場の影響はマイナスに作用した。

PWMは2003年にグローバルな組織再編を行った。これにより、まず第1に、

グローバル・マーケッツ、グローバル・エクイティ、コーポレート・ファイナンス、

資産運用部門との連携を強め、最高水準の商品を求める顧客ニーズに応える 体制を強化した。また、第3者が提供する質の高い商品をラインナップに加え ることで、商品の幅を拡大した。第2に、グローバル規模で投資プロセスを刷新し、

運用成績の改善を図った。第3に、グローバルに活用できるITアプリケーションを 顧客カバレッジに用いることで、事務処理を簡略化し、コストの削減、質の向上、

処理時間の短縮を促進した。

顧客 35

不動産投資運用 ビジネスの拡大

要求水準の高い顧客

ドイツ  23 %

プライベート・ウェルス・マネージメント: 

運用資産の地域別内訳 

総額1,620億ユーロ(2003年末時点) 

アジア/太平洋  6 %

米国  41 %

欧州(ドイツを除く) 

中東  中南米   30 %

リレーションシップ・マネジャーは、顧客の窓口として機能しているが、彼らを各 商品・ビジネス分野の専門家がバックアップしている。リレーションシップ・マネ ジメントを重視した顧客サービスは、当行のPWMビジネスの中核を成しており、

こうした経営哲学は特に、ドイツ国内で好評で、新規の主要顧客獲得につな がった。米国内においては、2つのビジネスモデルに基づいたサービスを提供 している。1つは、自らの目標や目的を明確に理解してくれるポートフォリオ・

マネジャーに、財務・金融上の運営・管理を委託することを希望する、富裕層の ニーズに応えたモデルである。もう1つは、アドバイスは受けるが投資の意思決 定は自ら行うアクティブ投資家のニーズに応えたもので、これについては、証券 業務のビジネスモデルを有するDBアレックス・ブラウン・プライベート・クライア ント・サービシズ(PCS)を通じてサービスを提供している。

PWMは、2003年、海外におけるビジネスを強化した。スイスでは、リュート・

ブラス・アンド・ツィエAG買収後も同社の顧客を維持し、特に超富裕層向けのビ ジネスで主導的な地位を築いた。また、中・東欧地域にも事業基盤を拡張した 一方、2003年夏にはモスクワにもオフィスを開設した。中南米では、困難な市場 環境を考慮すると、ビジネスは非常に満足すべき展開を示し、中東地域でも既存 顧客および新規顧客からの資金流入が力強い拡大を見せた。

PWMは、高成長が期待されるアジア市場においても事業基盤を拡大している。

当行は、独自のサービス精神と幅広い商品を有しており、これは、アジアにおける 富裕層の多様なニーズに応えるうえで強力な基盤となっている。

個人顧客および中堅企業向けビジネス

2003年、当行は、欧州全域における個人や中堅企業を対象とした全ビジネスを、

個人顧客および中堅企業向けビジネス(PBC)のもとに統括した。これにより、

中核市場のドイツ、スペイン、イタリアを含む欧州7ヵ国において、ドイツ銀行の統 一ブランドと一貫した経営のもとでサービスや商品を提供できる体制が整った。

欧州における当行の顧客数は1,300万人を超え、取扱い高は約2,300億ユーロ にのぼっている。個人顧客との対面コンタクトは毎年約5,000万回、電話でのコ ンタクトは2,500万回にのぼる一方、オンラインによるものも5,000万回になった。

また、顧客からの要望により約1,200人のアドバイザーが家庭を訪問し、サービス の提供に務めている。

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米国における2つの ビジネス・モデル

海外における事業の拡張

個人顧客および中堅企業向けビジネス: 

顧客とのコンタクト  1億2,500万回(2003年) 

対面  40 %

オンライン  40 %

電話  20 %

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