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例: リレーショナル・データベースのディレクトリーのセットアップ

ドキュメント内 rbal1pdf.ps (ページ 79-82)

Spiffy 社のネットワークが示す例を見れば、分散リレーショナル・データベース・ネットワークの中のシス

テムでリレーショナル・データベース・ディレクトリーをセットアップして使用する方法が分かります。

この例では、通信に TCP/IP を使用するのではなく、拡張プログラム間通信 (APPC) を使用することを想 定しています。この方が、セットアップがより容易と考えられます。ただし、この例の中のある要素は、プ ロトコルに依存していません。 APPC で使用される必要がある RDB ディレクトリー項目は、 TCP/IP ネ ットワークでも必要ですが、パラメーターが異なります。この場合、論理単位 (LU) 名、装置記述、モー ド、TPN などが、ホスト名または IP アドレス、およびポート識別によって置き換えられます。

単純な関係を考察するために、次の図に示すような 2 つの地域支社間の関係を取り上げてみます。

各地域支社のリレーショナル・データベース・ディレクトリーには、ローカル・リレーショナル・データベ ースの項目とリモート・リレーショナル・データベースの項目が入っていなければなりません。その理由 は、各システムがそれぞれクライアントとサーバーの両方になるからです。MP000 システムのリレーショ ナル・データベース・ディレクトリーを作成するためのコマンドは、次のようになります。

ADDRDBDIRE RDB(MP000) RMTLOCNAME(*LOCAL) TEXT(’Minneapolis region database’) ADDRDBDIRE RDB(KC000) RMTLOCNAME(KC000) TEXT(’Kansas City region database’)

前述の例では、MP000 システムは、RMTLOCNAME パラメーターに *LOCAL を指定することによって、

それ自体をローカル・リレーショナル・データベースとして識別します。リレーショナル・データベース 図20. システムが 2 つの場合のリレーショナル・データベース・ディレクトリーのセットアップ

は、1 つの IBM i プラットフォームに 1 つだけあります。RDB ディレクトリーの中のリレーショナル・

データベース名を、システム名と同じにすれば、ネットワーク・リレーショナル・データベースの識別を簡 単にできます。ローカル・ロケーションの項目はローカル・システム名と同じ名前にすることができ、リモ ート・ロケーション名の項目は、リモート・システム名と同じ名前にできます。

注: システム名は、ネットワーク属性変更 (CHGNETA) コマンドの SYSNAME パラメーターで指定しま す。ローカル・システムは、通信構成時に、 CHGNETA コマンドの LCLLOCNAME パラメーターで識別 します。SNA (APPC) を使用するリモート・ロケーションは、通信構成時に、制御装置記述の作成 (APPC) (CRTCTLAPPC) コマンドの RMTCPNAME パラメーターで識別します。システム名、ネットワーク・ロケ ーション、およびデータベース名に同じ名前を使用すれば、特に複雑なネットワークの場合に、混乱を避け る上で役立ちます。

KC000 システムのリレーショナル・データベース・ディレクトリーの場合の対応する項目は、次の通りに

なります。

ADDRDBDIRE RDB(KC000) RMTLOCNAME(*LOCAL) TEXT(’Kansas City region database’) ADDRDBDIRE RDB(MP000) RMTLOCNAME(MP000) TEXT(’Minneapolis region database’)

複雑な例を考察するために地域支社とその傘下の販売店の関係を取り上げます。たとえば、次の図に示すネ ットワーク内のリレーショナル・データベースをアクセスするには、MP000 システムのリレーショナル・

データベース・ディレクトリーを拡張して、その傘下の各販売店の項目を含める必要があります。

MP000 リレーショナル・データベース・ディレクトリーに、傘下の販売店データベースをすべて含めるた めに使用するコマンドの例を以下に示します。

PGM

ADDRDBDIRE RDB(MP000) RMTLOCNAME(*LOCAL) + TEXT(’Minneapolis region database’)

ADDRDBDIRE RDB(KC000) RMTLOCNAME(KC000) TEXT(’Kansas City region database’) ADDRDBDIRE RDB(MP101) RMTLOCNAME(MP101) TEXT(’Dealer database MP101’)

ADDRDBDIRE RDB(MP002) RMTLOCNAME(MP110) TEXT(’Dealer database MP110’)

. . .

ADDRDBDIRE RDB(MP215) RMTLOCNAME(MP201) TEXT(’Dealer database MP201’)

ENDPGM

前述の例では、地域の各販売店は、リモート・リレーショナル・データベースとしてミネアポリスのリレー ショナル・データベース・ディレクトリーに含められます。

各販売店は、MP000 および他の販売店サーバーに対してクライアントとして機能するので、各販売店は、

それぞれそれ自体をローカル・リレーショナル・データベースとし、地域支社および他のすべての販売店を リモート・リレーショナル・データベースとする項目を持つリレーショナル・データベース・ディレクトリ 図21. システムが多数の場合のリレーショナル・データベース・ディレクトリーのセットアップ

ーを持たなければなりません。データベース管理担当者は、各販売店のシステムのリレーショナル・データ ベース・ディレクトリーを作成するにあたって、複数のオプションから選択することができます。

最も時間を要し、しかもエラーを生じる可能性が最も高い方法は、 MP000 分散リレーショナル・データベ ース・ネットワークの一部であるすべてのシステム上で各ディレクトリー項目を作成するためのリレーショ ナル・データベース・ディレクトリー項目の追加 (ADDRDBDIRE) コマンドを使用することによって、各 システムにリレーショナル・データベース・ディレクトリーを作成する方法です。

それに代わる方法として優れているのは、前述の例で MP000 システムの場合に示してあるような制御言語 (CL) プログラムを作成する方法です。分散リレーショナル・データベース管理担当者は、各販売店のシス テムごとにこの CL プログラムをコピーすることができます。このプログラムを各販売店に応じてカスタ マイズするには、データベース管理担当者は、MP000 システムのリモート・ロケーション名を MP000 に 変更し、地区販売店のリモート・ロケーション名を *LOCAL に変更します。分散リレーショナル・データ ベース管理担当者は、カスタマイズした CL プログラムを各販売店に配布し、そのシステムで実行させ て、それぞれ固有のリレーショナル・データベース・ディレクトリーを作成させることができます。

3 番目の方法としては、リレーショナル・データベース・ディレクトリー項目の表示 (DSPRDBDIRE) コマ ンドを使用した結果として出力ファイルに送られるリレーショナル・データベース・ディレクトリー情報を 読み取るプログラムを作成する方法があります。このプログラムは、 MP000 システムのリレーショナル・

データベース・ディレクトリー項目が入っている出力ファイルとともに、販売店に配布することができま す。各システムでは、MP000 出力ファイルを読み取って、ローカル・リレーショナル・データベース・デ ィレクトリーを作成することができます。次にリレーショナル・データベース・ディレクトリー項目の変更 (CHGRDBDIRE) コマンドを使用して、 MP000 システムのディレクトリーをローカル・システムに応じて カスタマイズできます。

関連タスク:

328ページの『リレーショナル・データベースのディレクトリーの保管と復元』

リレーショナル・データベース・ディレクトリーは IBM i オブジェクトではありません。その代わりに、

初期プログラム・ロード (IPL) 時にシステムによって開かれたファイルから構成されます。

関連資料:

リレーショナル・データベース・ディレクトリー項目の追加 (ADDRDBDIRE) コマンド リレーショナル・データベース・ディレクトリー項目の変更 (CHGRDBDIRE) コマンド 制御装置記述の作成 (APPC) (CRTCTLAPPC) コマンド

ネットワーク属性表示 (DSPNETA) コマンド

リレーショナル・データベース・ディレクトリー項目の表示 (DSPRDBDIRE) コマンド

ドキュメント内 rbal1pdf.ps (ページ 79-82)