第 6 章 システム設計
6.4 他規格との接続
本システムは,浜本ら[2][3]によって研究が行われている「LegacyDeviceホームネット ワークと他規格との相互接続を実現するゲートウェイ」との接続が可能である.ゲート ウェイと処理ユニットを接続して,LegacyDeviceホームネットワークと各種規格ホーム ネットワークとの相互接続を行うことで,LegacyDeviceホームネットワークから他ホー ムネットワーク規格の家電の制御など,両規格の家電を差異なく扱えるようになる.
6.4.1 システム構成
各種ホームネットワーク間を相互接続するシステムの構成を図6.6に示す.このシステ ムでは,各種規格における家電をLD Objectとしてモデル化し,このLD Objectを通じ て家電を制御する.LD Objectから家電を制御する際は,各種規格のゲートウェイを介 して行われる.LD Managerは,各種規格において家電を検索を行い,システム内にLD Objectの生成を行う.
図 6.6: 他規格のシステム構成
LD Object
LD Objectは,LDネットワークにおいてLDや各種規格のおける家電を区別すること
なく扱うことを可能にしたものである.機種固有の機能も含めた家電の機能を洗い出し,
同種の家電に分類し共通したものをその種類の家電の共通機能とし,LDオブジェクトの プロパティ・メソッドとして定義する.規格間を相互接続する際,このLDオブジェクト を通じて家電の制御を行う.
LD Manager
LD Managerは各種規格のおける家電の検索を行い,その結果に基づいてシステム内に
LD Objectを生成し,その際にアドレスも付与を行う.また他規格から家電の検索に対し
てシステム内に存在するLD Objectのリストを返す役割も持つ.
各種Gateway Gateway
:Gateway
LD Network
m個のゲートウェイ 個のゲートウェイ
2 ) 1 (m− m
:Gateway :Gateway
LD Network
m個のゲートウェイ LD Network
m個のゲートウェイ 個のゲートウェイ
2 ) 1 (m− m
個のゲートウェイ
2 ) 1 (m− m
個のゲートウェイ
2 ) 1 (m− m
図 6.7: ゲートウェイ
6.4.2 メッセージフォーマット
処理ユニットとゲートウェイとの通信の際に用いられるメッセージは,次の4種類であ る.登録されている機器の問い合わせを行うinquiryメッセージと,inquiryメッセージに 対する応答であり,システム内に登録されている機器のリストを返すresponseメッセー ジと,機器制御の実行を指示するcontrolメッセージと,controlメッセージや付属リモコ ンの制御などにより,遷移があった部分状態機械の状態通知を行うnotifyメッセージが挙 げられる.
• inquiry
問い合わせ:家電の検索メッセージ.
• response
機器のリストを返す:検索に対する応答メッセージ.
• control
制御:家電の制御メッセージ.
• notify
通知:家電の制御を行ったことを知らせるメッセージ.
本システムとゲートウェイ間通信に用いられるメッセージフォーマットを図6.8に示す.
これらのメッセージを本システムゲートウェイ間でやり取りすることによって,他規格
の家電をLegacyDeviceと同等のものとして扱うことが可能となる.図6.8に示したメッ
セージフォーマットの各項目について,詳細を以下に示す.
• MessageType
Messageがどのような内容であるかをテキストデータを用いて示す.メッセージタ
イプには前述の通りinquriy,response, controlc, notifyがある.
• LDID
LegacyDeviceのIDを示す.
図 6.8: ゲートウェイ間通信に用いるメッセージフォーマット
• Maker
LegacyDeviceのメーカ名を示す.
• Model
LegacyDeviceの機種名を示す.
• State
部分状態機械の状態を示す.
• StateMachines
機器の持つ部分状態機械を示す.