課題として考えられる内容の解決に向けた 授業アイディア例
A 数と式
中学校 数学 課題として考えられる内容の解決に向けた授業アイディア例 A 数と式
− 150 − − 151 −
1 「数と式」
授業アイディア例①
○ 方程式をつくって問題を解決するために,問題場面の数量の関係を捉え,2通りの式に 表せる数量に着目できるようにする。 〔対象学年:第1学年以上〕
【指導のねらい】
方程式をつくって問題を解決するために,問題場面の数量の関係をとらえ,2通りの式に 表せる数量に着目できるようにする。
【授業アイディア例】
問題 折り紙を何人かの生徒に配るのに,1人に3枚ずつ配ると20枚余りました。そこで,
1人に5枚ずつ配ったら2枚たりなくなりました。
生徒の人数は何人ですか。生徒の人数を人として,方程式をつくって求めなさい。
1.方程式をつくるために,着目する数量を問題場面から取り出す。
2.言葉の式や線分図などをつくって,等しい関係にある数量を見付ける。
3.方程式をつくる。
4.方程式をつくる手順を話し合うとともに,まとめる。
・ 方程式をつくる手順を例示しながら,着目する数量を2通りの式に表せばよいこと を確認する。
【留意点】
○ 一元一次方程式の利用の問題をいくつか扱った後に,方程式をつくる手順をまとめるこ とが考えられる。
○ 問題解決のためにつくられた方程式が,どのような数量に着目してつくられているのか を振り返ることが大切である。
どんな数量に着目すればいいかな? ・折り紙の枚数
・生徒の人数
・1人に配る折り紙の枚数
折り紙の枚数は,3+20と5-2の2通りに表すことができます。
3+20も5-2も折り紙の枚数を表していて等しいので,
3+20=5-2になります。
245
-− 150 -− − 151 −
− 152 − − 153 −
授業アイディア例②
○ 方程式をつくって問題を解決する際に,問題場面から数量を取り出し,数量やそれらの 関係に着目して表に整理し,立式できるようにする。 〔対象学年:第2学年以上〕
【指導のねらい】
方��をつくって��を��する際に,����から数量を取り出し,数量やそれらの 関係に��して表に整理し,��できるようにする。
【授業アイディア例】
�� 1個120円のりんごと1個70円のオレンジを合わせて15個買ったら,
代金の合計は1600円になりました。
買ったりんごとオレンジの個数をそれぞれ求めなさい。
1.��������������������������������������
�����
〈分かっている数量〉 〈分かっていない数量〉
120円 70円 15個
1600円 …
�.���������������������������������������
1.で取り出した数量をみて,
気付いたことはありませんか。
15や1600はりんごとオレンジの 両方に関係するね。
個数,値段,代金の間には,
(1個の値段)×(個数)=(代金) という関係があります。
【留意点】
○ 二次元表(小学校第4学年)に整理して表す際に,教師から生徒に与えるのではなく,
数量や関係を整理しながら,既習の整理の仕方に気付き,それを用いて表すことができ るように導くことが必要である。このような活動は,学び直しの機会として大切である。
りんご1個の値段 オレンジ1個の値段
個数の合計 代金の合計
りんごの個数 オレンジの個数
りんごの代金 オレンジの代金
りんごとオレンジが繰り返し 出ています。
個数,値段,代金も繰り返し 出ています。
りんごとオレンジに分けて 整理してみよう。
小学校で学習した2つの観点の 表が利用できそうです。
そうですね。どのような 表ができますか。
りんご オレンジ
120 70
1個の値段
-198-− 152 -198-− − 153 −
りんご オレンジ 合計 1個の値段(円) 120 70
個数(個) 15
代金(円) 1600
ᲭᲨЎƔƬƯƍƳƍૠǛ૨܌ưᘙƠᲦᘙƷᆰഇǛ؈NJƯᲦᲬᡫǓƴᘙƞǕǔૠƴ ბႸƠᡲᇌ૾ᆉࡸǛƭƘǔŵ
りんごを個,オレンジを個買ったとすると,(値段)×(個数)=(代金) の関係から,代金も文字式で表すことができます。
りんご オレンジ 合計 1個の値段(円) 120 70
個数(個) 15
代金(円) 120 70 1600
表を横に見て合計に着目すると,個数の合計と代金の合計がそれぞれ2通りに 表されています。
個数の合計は+=15,代金の合計は120+70=1600と表されます。
個数の合計に着目すると,
+=15 +=15 …① 代金の合計に着目すると, 120+70=1600 …②
120+70=1600
りんごの個数に着目すると,と15-の 2通りに表されます。
りんごの代金に着目すると,120と 1600-70の2通りに表されます。
りんごの個数に着目すると,
=15- =15- …①’
りんごの代金に着目すると, 120=1600-70 …②’
120=1600-70
移項すると,最初につくった方程式(①,②)と同じになるね。
方程式を解くと,=11,=4です。
○ 方程式を解いてりんごの個数(11個),オレンジの個数(4個)を求めた後で,作成した 表に分かった数量を埋め,改めていずれかの数量を未知数にして新たな問題づくりに取り 組むことで,表の仕組みや数量の関係などについての理解を一層深められるようにするこ とが大切である。
表を横に見て,りんごの個 数と代金に着目しても,それ ぞれ2通りに表されます。
-199-− 154 -199-− − 155 −
− 154 − − 155 −