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表1−22(続き)

色 後前部

ヤ号

後前部

後後部

ヤ号

後後部 記号

1 N 80 mONzjakii

81

mONjake γ

82 kara

83 karani

84 sakai

85 saka

86   ,高nNZ〕aa

2 Njo 26 tte

29 ote

43 oi

A

1 k 67 koside

68 koo

6

表1−23

前前部

ヤ号 前前部 方向 色

前前部

ヤ号 前前部 方向

1 ika 上 燈 4 ?ikaa

2 eka 下 5 ?ikara 右下

3 juka 左上 6 hara 左下

4 iha 上 水 1 ika 上

5 iga2 ?ika

6 ega 左 3 eka 下

7 uga 右下 4 ikai 右上

8 Nga 右下 5 ikae 右下

9 iua 右上 6 ekae 左上

10 ega 左下 7 egae 左上 11

Noa

右下 8 ikjaa

12 para 右下 9 ?ikjaa 左上

13 hara 左下 10 ?ikja

14 hira 上 11 ikaa

1 ika 上 12 ekaa 上

2 eka 下 13 jukaa

3 iga 右 14 ikεε 右上

榿 1 ?ika15 ikεεi 左下

2 iga 右 16 ikee 右下

3 ?icja 右上 17 ekee 左上

表1−23(続き)

前前部

ヤ号 前前部 方向 色

前前部

ヤ号 前前部 方向

18 paja 左下 緑 8 ikjaa 下

1 ika 上 9 ?ikja 左上

2 ?ika10 lukee

3 eka 11 ike 下

4 juka 左上 12 pa「a 右下

5 iga 右 紺 1 iki

6 ega 左 2 ika 下

7 ioa 右上

157図 行かなくても

〔語形の採用と統合〕

 この項目のねらいは,否定形の条件表現のうち逆接の 仮定条件にある。しかし,実際には,基本的に「行く」

の否定の条件表現が回答されたものであれば,ある程度 広めに採用している。

 質問文に用いた「行かなくても良い」という文は,全 体としては「譲歩」の表現としても扱われる形である。

このこともあって,共通語でもこの文脈では,次のよう に,順接相当の「〜て」の形でも言い表すことは可能で

ある。

  行かなくても良い   行かなくて良い

「行かない」ことに対する許容度の異なりはあるが,い ずれかを非文法的というほど違いがあるとは言えない。

したがって,順接形式に相当する形が用いられてもそれ が質問文に適合しないとして排除することは難しい。

 また,逆接仮定条件に絞り込もうとしても,形式だけ から各地の語形について,逆接ではないとか,仮定では ない,といったように判断することは必ずしも容易では ないという事情もある。それぞれの語形の文法体系上の 位置付けに対する判断を形式だけから一様に下せないか らである。後述するように地域によっては,一見順接の ような形式で逆接を表現しているということがありえる。

ゆえに,形式のみから順接か逆接かといった判断を行い,

採否を決定することは,むしろ危険である。

 以上のようなことから,採用の範囲は,質問文から得 られた条件表現というところにとどめて,あまり絞り込 まず,広く設けている。純粋に逆接仮定に相当するもの

一89一

もあれば,先に述べたように「譲歩」のような表現の中 で用いられた順接相当の形もあると考えられる。したが って,利用にあたっては,十分な注意が必要である。

 なお,第4集の条件表現の中では,171図「行ったっ て」において肯定形の逆接仮定条件を扱っている。そち

らもあわせ見ることが求められる。

 語形の採否について解説する。

 回答語形の使用状況が語形の採用規則に合わないため に不採用としたのは以下のものである。

  4792.30[¢gaNto]<一部の人が使う。>

  6374.58[ikaNdemo]〈若い人が言う。>

  6454.24[ik記:delno]〈他人が使う。〉

   〃   [ika:derrlo] 〈〃>

  7308.05[ikandemo]〈柳井市の町中で使う。〉

地点を確認すると,7308.05は柳井市の中心から離れて いると見られるので,これは採用しなかった。

 採用条件に合わない同席者による以下の回答も採用し なかった。

  5463.73[eka:demo]

   〃  [ekandemo]

 次の回答語形は否定の形式をとっているとは考えにく いことにより不採用とした。

  5742.71[iO田ntomo]

 また,次の回答は,全体として「行かなくても良い」

を表現しているのかもしれないが,条件表現をとってい るとは考えられないことから,採用しなかった(あるい は,後述する成句的な表現である可能性を残す)。

  7373.99 [ikugurai iraN]

なお,171図「行ったって」でも8363.82において類似の 形[iggure iran]が回答され,これを不採用としてい

る。

 次の回答は,詳細については不明である。

  6667.81[ikittowanaide:naine:]

従来の報告を参照すると,「行くようなことはないだろ う」に相当するものとも考えられそうだが,直接「行か なくても」に相当する回答とは考えにくく,採用しなか

った。

 次に採用した回答について解説する。

 条件表現の後件に相当する「良い」の部分(質問文参 照)は報告を求めていないが,「良い」に直接あたるも のでなくても意味的に大きく外れていれてないと考えら れる以下の回答は採用している。

  7442.45[ikantgi kamaO]

  7503.32[ikaidemo kamawaN]

  1213.88[?ikamban najuη]

   〃  [?ikamban najui]

「構わない」や「なる・できる」に相当するものかと考 えられるが,全体としての意味は大きく外れないと判断 した。ただし,7442.45の回答には,調査者の注記とし て,(「行かなくてもよい」に当り,ikantgiだけを独立 させることはできない。)とある。むしろ,この点で採 否が問題になろう。すなわち,注記は,kamauを必ず 付けてこのような表現が成立することをいうものと考え られる。つまり,成句・イディオム的な表現であること を説明していることも考えられる。このような場合,切 り離すことを控えて,不採用にするような方向もあるか もしれない。実際,153図「行かなければ」において,

8324.40の[ikammallatta]を不採用にしたのも基本的 にこのような理由によるものであった。しかし,一方で 当該の注記は,見方をかえれば,意味的には外れていな いことも意味している。また,形式上も,153図におけ る8324.40の回答とは異なり,条件表現的な形式を整え ている。そこで,以上のような問題を持つ回答ではある が,ここでは採用することにした。なお,注記はなくて

も,他の地点でも同様な事情はありえる。この点,留意 すべきである。

 以下の回答は,条件表現だとは考えられるが,当該の 項目のねらいに果たして,合っているかどうか迷うもの である。結論から言うと,これらはいずれも採用した。

  3767.18 [iganε:ba]

  4792.38 [ΩgaNto]

  8352.61[ikamba]

それぞれ以下のような併用回答を持つものである。

  3767.18[iganak只temo]

  4792.38[Ωganakutemo]

  8352.61 [ika言3i]

当該の項目に適合しているかどうかを考察する手がかり の一つとして,同じ地点の関連する項目でどのような回 答がなされているかを較べてみることが考えられる。上 記の問題とした回答については順接仮定に類似している。

そこで,それぞれの地点について,153図「行かなけれ ば」・154図「行かないなら」の回答を挙げてみる(表記 は見出しへの統合表記にしている)。

    153図       154図

一90一

      行かなければ    行かないなら 3767.18 iganeba      iganεεNdεεba 4792.38eganagereba      eganeNdaraba 8352.61 ikaNba      ikaNnara

8352.61を除くと,順接仮定相当の回答とは必ずしも一 致していないことがわかる。このように,関連項目のデ ータを見ても判断は難しい。

 関連することであるが,先に問題にした,7442.45の

[ikantGi]なども形式から判断すると「〜て」に相当す る回答にも見える。これに類した問題となりそうな回答 を155図「行かないで」・156図「行かなくて」と並べて 挙げてみよう (いずれも,表記は見出しへの統合表記に

している)。

      155図       行かないで 2608.90 iganede 3747.91 eganaede 3774.64 eganεNde 4629.81 iganεde

4639.69 i其〕anede 4698.11 eganεεde 4780.54 eganεεde 5615.67 eganεεde 5701.85 eganεεde 5712.41 eganεεde 5740.88 eganede

5781.23 iganeede 6617.43 iganeede 6645.47ikikkona 6711.35 iganεεde 7266.14ikaNzjotte 7275.24ikaNzjotte 7350.54ikaaziijaa       ikaazi

7390.70ikadeNotte 7433.61ikaNzucuni 7442.45ikaNtoni       ikaNzucu 8313.72ikazi 8321.58ikazi

156図 行かなくて iganakutte eganakute eganεNde iganagude iganεde iuanekute

157図 行かなくても iganakute eganakute eganεde lganεte

10anete eguzjuunakute eganεtte eganεdara

eganεεde eganεεkute eganakutte iuanede

iganede iganakute ikanεεde iganaεde ikaNzi ikaNzi ikaazi

ikadeN ikaide ikaide

ikazi ikazi

eganεtte eganεtte eganakute eganakute 1ηaneete lηaneette iganakute lganeette ikanεεtte

ikanakute ikaNci ikaNzi jukazi

ikaNci ikaizjaci ikaNci

ikaNci ikaNci

      jukazi

8322.68ikaziN 8350.57ikaNzi 8351.75ikaNzi 8352.61 ikazi 8363.82ikazi 9313.46ikaNzi

これらを見ると 見られるが,

の異なりは,機

ikaziN ikazi ikaNzi ikazi ikazi ikaNzi

ikaNci ikaNci ikaNci ikaNzi ikaNci ikaNzi        ,各項目に現れる語形が共通する地点も          明らかに異なる地点も多い。その上で,そ        音・促音・鼻音の有無,有声無声など,

比較的微妙な異なりである場合が少なくない。もっとも,

微妙であるとは言っても,地域ごとにまとまりがあるよ うで,その点で体系的なようすがうかがえる。結局,上 記の回答はいずれも採用している。それぞれの語形の文 法的性質の詳細については,今後の分析が待たれる。

 語形の統合について説明する。

 以下の回答においては,kとtの間に無声化したと考え られる母音uを復活させている。

   5679.69[eOanaktemo]

   5732.77[eganaktemo]

   5751.78[eganaktemo]

   5771.36[eganaktemo]

   5780.84[eganaktemo]

 次の回答では,泊をuに統合した。

   4740.93 [rOanetate]

したがって,この語形は,見出しでは〈iηanetate>に 統合している。

 次の回答のqは,djに表記レベルの統合を行った。

   7229.75 [ikanqeN] ([qe] は野易い口蓋iイヒ)

音声内容ではikaNdjeNに,見出しでは〈ikaNdeN>に

統合した。

 その他の問題について述べる。

 次の回答は,音韻対応上,gの現れに問題がある。

   8361.42 [iOantlideN]

この問題はこれまでも繰り返し,触れてきた(第2集解 説書20ページなどを参照のこと)。

 次の回答は,「行く」に相当する部分にnが現れてい る。従来の報告で,この地域でこのようにnが現れるこ とは知られていないが,あるいはgの変化,もしくは古 形(「去ぬ」)が現れたようなことも考えられ,このまま で採用している。

   3791.09 [inanette]

ドキュメント内 方言文法全国地図解説 4 : 付資料一覧 (ページ 93-96)

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