※ より効率的な議論のために、質問や賞賛、共感する点に ついては、Post-itに記入してポスターに貼付下さい。
P01 禁煙推進・喫煙対策 (9)
P02 禁煙治療 (6)
P03 喫煙防止・禁煙教育 (8)
P04 禁煙支援 (5)
P05 受動喫煙 (6)
P06 タバコと身体疾患 (4)
P07 禁煙調査・疫学 (6)
P08 精神疾患・精神科 (3)
P10 草の根運動 (2)
(演題数)49
当院公式ブログからの禁煙啓発活動の現状と課題
Current status and issues about enlightenment activities on smoking cessation from the official hospital blog
立 山 義 朗
国立病院機構 広島西医療センター 臨床検査科
生田 卓也
国立病院機構 広島西医療センター 総合診療科
当院ホームページ開設に合わせて、ホームページ内の公式ブログの中で、『タバコラム』と題する、禁煙啓 発記事を定期的に発信する目的で、2008年7月から2019年7月までの11年間に111件の記事が掲載されてき た。この間、月0.8件のペースであったが、当初タバコと関連する病気について演者によって不定期に書か れていたが、2011年12月からは毎月22日が禁煙の日であることと合わせて、『タバコラム〜禁煙の日にひとこ と〜』に副題をつけて書かれるようになってからは月1.0件ペースが維持されている。内容(テーマ)につ いてはタバコを称賛し、禁煙反対の立場の内容でない限り、執筆者に任された。執筆者は禁煙チームリーダー をしていた演者のことが多いが(111件中73件, 66%)、他のチームメンバーや地域の医師会関係者や研修医 などにも依頼し、できるだけ幅広い人たちから執筆してもらうよう心掛けた。かように11年以上も継続して いることはある程度評価されてもいいかも知れないが、いくつか改善点の指摘もある。まず、公式ブログと してインターネット上で一般公開されているにもかかわらず、演者らからの一方的な発信で終わっており、
読者からの意見を確かめることができない(相互意見交換ができない)こと、次に内容に関して言えば、もっ と専門領域の医師などを巻き込むことで執筆者を拡大し、広く、深く内容を充実させたいこと、最後にこの 啓発活動により禁煙者を増やし、新たな喫煙者を増やさないことなどの禁煙推進活動としてどの程度貢献し ているか確かめることの3点を当面の課題として今後取り組んでいきたい。
P01-01 ポスター発表1 禁煙支援・喫煙対策
地域の禁煙推進草の根活動は喫煙率低減化に、そして平均寿命・健康寿命の延伸に貢献する
―近江八幡市での15年にわたる草の根活動を振り返って―
Grass roots movement against tobacco reduces smoking rate and extends health life span
−15 years of efforts in Ohmihachiman, SHIGA−
細 川 洋 平
近江八幡市立総合医療センター 診療部、近江八幡市立総合医療センター 卒煙支援チーム2019
松尾 宏俊1,7、中村 高秋1,7、石塚 義崇1,7、原 将之1,7、深井 邦剛1,7、濱田 新七1,6,7、 片山 初美2,7、寺田るみ子2,7、中川由起子2,7、谷口まどか3,7、北川 勇一3,7、
前田 芳樹3,7、川端 智子4,7、深尾 甚一郎5,7
1近江八幡市立総合医療センター 診療部、2近江八幡市立総合医療センター 看護部、
3近江八幡総合医療センター 医療技術部、4滋賀県立大学 人間看護学部、5近江八幡市、
6大津市民病院 病理診断科、7近江八幡市立総合医療センター 卒煙支援チーム2019
【目的】人口8万2千人の滋賀県近江八幡市において禁煙推進草の根運動を開始し、点から面への展開を試み、
15年目を迎えている。2017年末の滋賀県男性平均寿命第1位、滋賀県成人男性喫煙率最低値との報道も記憶 に新しく、私達の取り組みを振り返りその成果と地域への貢献について考察した。
【方法】2005年1月〜2019年7月の14年間7ヵ月において禁煙外来診療、院内職員対象禁煙支援者養成、地 域青少年・成人対象防煙授業、地域住民向け院外受動喫煙防止活動、市民向け公開講座開催、日本禁煙学会 活動などを担う人材を院内から募り、毎年卒煙支援チームを結成した。院内外で様々な局面で全年齢層に禁 煙の重要性、受動喫煙防止を伝える活動を展開した。職員喫煙率調査は2008年に開始し、2012年以後毎年実 施した。人材育成指標として、学会認定禁煙指導者・専門指導者取得を促進した。さらにこの期間の当市の タバコ税収、タバコ売渡本数の変遷について調べ、日本全国、滋賀県と比較した。
【結果】禁煙外来受診患者の標準プログラム5回終了率は約60%で、5回終了者の禁煙達成率は90%を越えた。
職員喫煙率は2008年15%から2018年6%と激減した。病院主催として9年連続開催の市民向け公開講座には 本学会HPで閲覧し禁煙指導者資格取得を希望しての遠方からのご参加があった。当院関連では現在までに 12名が禁煙指導者・専門指導者資格を取得した。一方、当市タバコ税収は漸減傾向にあり、2004年度と2016 年度のタバコ売渡本数と税率割戻を比較すると各々32%、29%と減少していた。2010年度以降のタバコ売渡 本数について当市、滋賀県、日本全体で比較すると、2010〜2013年度の4年間において当市、滋賀県での減 少傾向が目立っていた。
【結論】地域全体を網羅する草の根運動を展開したところ、地域中核病院職員喫煙率激減を達成し、比較的 早い段階で当市におけるタバコ売渡本数と税率割戻の著減を実現しており、滋賀県全体としてもこの傾向が 認められた。滋賀県は「滋賀県の長寿のヒミツはこれだった!?」(http://www.pref.shiga.lg.jp/e/kenko-j/
files/tyoujyunohimitu.pdf)と題する資料の中で、生活習慣改善により平均寿命・健康寿命の延伸に繋がる と要約し、生活習慣改善の最上位に禁煙を挙げている。つまり、近江八幡市・滋賀県内禁煙推進草の根活動 が地域の平均寿命・健康寿命の延伸に貢献しているものと考えられた。
P01-02 ポスター発表1 禁煙支援・喫煙対策
行田市薬剤師会の《禁煙サポーター薬局事業》
〜医師会・歯科医師会・行田市と連携して〜
新 井 孝 幸
行田市薬剤師会
鹿山 高彦1,2、北爪裕希子1,3、藤村 幸子1,4、吉田 史子1,4、黒沼 恵美1,5、 和田 明1,6、池畑 利宏1,7、北出 和子1,8
1行田市薬剤師会、2土橋薬局、3ふじみ薬局、4さくらヶ丘調剤薬局、
5薬局アポック行田店、6トーア薬局、7フレンド薬局、8加村薬局
【目的】地域住民の禁煙を推進するため、行田市薬剤師会では平成28年5月より、市内14の薬局で《禁煙サポー ター薬局事業》を行田市や行田市医師会の支援を受けて開始した。この事業も今年で3年が経過し、各薬局 での取り組みの他様々なイベント会場でもスモーカーライザーによる喫煙防止を呼びかけてきた。そこでそ の活動を紹介する。また平成29年7月4日、医師会・歯科医師会・薬剤師会の三師会会長連名の「公共施設 等における受動喫煙防止」の要望書を行田市に提出し受動喫煙防止の取り組みを行った。その活動も合わせ て紹介する。
【方法】1.各イベント会場における行田市薬剤師会の活動報告 2.三師会による公共施設等における受動喫 煙防止の要望書提出
【結果】1.行田市薬剤師会14薬局では各薬局においてスモーカーライザーによる呼気中一酸化炭素レベル測 定を実施し3年間に合計189名を測定し36名に禁煙外来受診を勧めてきた。また、平成31年4月28日第35回 行田市体育協会主催の鉄剣マラソン大会陸王杯会場で80名、令和元年6月9日行田市医師会主催の健康 フォーラム2019会場で81名を測定した。今後10月に予定されている行田市ふれあい福祉健康まつり会場でも 実施する予定である。2.平成29年7月4日、行田市医師会・行田市歯科医師会・行田市薬剤師会は会長連 名で行田市に、公共施設の敷地内禁煙と、スポーツイベント会場沿道内完全禁煙について申し入れを行った。
そして平成30年3月29日、行田市より回答が寄せられた。
【考察】行田市薬剤師会では街角の健康ステーションとして、行田市・行田市医師会のバックアップを受け「禁 煙サポーター薬局」事業を展開している。これまで3年間(令和元年6月まで)に各薬局・イベント会場に て合計606名の呼気中一酸化炭素レベルを測定し、多くの人にタバコや電子タバコの害を、また喫煙者には 禁煙を呼び掛け、43名に禁煙外来の受診勧奨をしてきた。そして令和になってからは、行田市より精度の高 いデジタル表示のスモーカーライザーを1台導入することができた。今後さらに台数を増やしていければと 思う。そしてオリンピック、パラリンピック開催を目前にして《きれいな空気・日本》、 《おいしい空気・
行田》をめざし、受動喫煙の無い社会のため前進して行きたい。
P01-03 ポスター発表1 禁煙支援・喫煙対策
肺年齢測定器を用いた禁煙指導の実情とその後の意識変化の調査の中間報告
赤 尾 眞
米沢市立病院 薬剤部
芳野 昌彦、伊藤 梓、古郡 康宏、笠原 靖幸、安食 俊輔、佐藤 祐希 一般社団法人 山形県薬剤師会 禁煙対策・薬物乱用防止委員会
【初めに】山形県薬剤師会では各地区にて開催される健康フェア等において禁煙支援や受動喫煙防止の観点 より肺年齢測定を実施し、禁煙相談に繋げている。受動喫煙者と非喫煙者との健康における様々な違いがあ ることはわかっているが、近年、世論的な背景より禁煙率が高まり、かつ電子タバコへの変更などその効果 を実際に数値として伝えていくことは、県民の健康意識の向上に有効であると認識している。
【目的】肺年齢測定器を用いた禁煙指導を通して、山形県民の禁煙・受動喫煙防止の意識を向上させる。
【方法】各地区にて開催される健康フェア等において、肺年齢測定器を利用し、喫煙者および受動喫煙者、
非喫煙者との肺年齢の違いを確認する。その行為および結果を通して禁煙につながっているのか、意識を変 化させることができているのかを、2つのアンケートを用いて2019年5月〜11月までの間において確認する。
【中間報告】今後の薬剤師が行う県民のためのサービスとして適切であるかを検証したので報告する。