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L60 (年)
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く出所>
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昭和60年 度 経 済 白 書jp. 9.フランスt主 ことが指摘される。これは西欧諸国,
し、ずれも製品輸入比率が50%を超えているのに対し,
いるように,昭和60年で31%であることからも明白である。
このように日本の製品輸入は,他の先進諸国に比べ低水準にとどまっている ものの,第2図の年々の推移をみると増加傾向にある。昭和60年の日本の製品 輸入品目別シェアは,雑製品が約50%,機械・機器30%,化学製品20%となっ
具体的には,医薬品,精密機器,工業用化学品,航空機・岡部品,
ンビューター,
OA
機器,光学医療機器といった高付加価値製品と消費財がその とくにイギリス,西ドイツ,日本は第2図に示されて
::I
3
ており,
大半を占めているo
製品輸入比
C % )
第2図 1965年水準を基準とした場合のわが国 の輸入総額・製品輸入額の伸び
製品輸入
人
額の伸びト40
(目盛。左)
h
入総額の 伸 び(目盛左〕
30
20
10
〈製品輸入比の推移〉
棒 グ ラ フ ( 目 盛 右 )
第1
次石油危機
0965年水準)
10
5 20
15
197071 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85
〈出所> ]ETRO rわが国製品輸入の動向」
第7章 日本の流通機構および商慣習と対外不均衡 161
2 .
製品輸入の最近の特色最近における製品輸入の特色は次のような諸点である。すなわち,
① 製品輸入を財別に概観すると,繊維製品等の非耐久消費財や工業用製品 原材料等の中間財の伸び率が高く,機械等の資本財や耐久消費財の伸びが 停滞している。
② 近隣諸国の工業化の進展にともない,労働集約的商品輸入が増大してい る(例えばセーター,下着等の衣類, 日用品〉
③ 石油化学製品,アルミニウム地金,合金,鉄といったエネルギー・コス ト,資源コスト格差によって,価格競争力で相手国が優位に立った商品輸 入が増大している。
④ ビタミン,抗生物質等の医薬品,医療機器,航空機・同部品等々,技術 格差でより優位な競争力を持つ商品輸入が増加傾向にある。
⑤ 高級雑貨,ファッション衣料,家具,スポーツ用品等々の製品差別化で,
優位な競争力を持った商品輸入が増加している。
3 .
製品輸入比率が低い原因このように最近,製品輸入が増加傾向にあるものの,他の先進諸国に比較し て相対的に低水準にある原因として,次の諸点があげられる。
① 日本は天然資源, とくにエネルギー資源に恵まれておらず,大部分を輸 入に依存せざるをえない一方で,周辺に成熟した工業国家が存在しなかっ たため,国際的な水平分業を行わず,さまざまな産業を日本国内で創設育 成するフル・セット主義の傾向が強かったこと。
② 人口一億人を超える圏内市場を有していたことが,フル・セットでの産 業育成を可能としてきた。
③ 日本の生活様式,気候, し好等の市場ニーズに適合した輸入消費財の供 給が行われない場合が多かった。
4 .
製品輸入拡大の意義昭和
5 7
年0982
年)1
月の経済対策閣僚会議以降における対外経済政策にお第
いて,対外不均衡是正のため,輸入促進・輸入拡大のための諸措置が採られて 以来,製品輸入増大は, 日本の重要な対外政策のひとつとしてクローズ・アッ プされてきている。
昭和60年7月には政府は,関税引下げ,基準認証制度の緩和,輸入手続の改 善をとり入れた「市場アクセス改善のためのアクシヨン・プログラムの骨格」
を発表するとともに,
I
国際協調のための経済構造調整研究会の報告書(前) 1 1
レポート)Jにおいても,市場アクセスの一層の向上と,製品輸入促進が盛り込ま れている。
このような製品輸入拡大の意義は,次のような諸点であるといえるだろう。
① 貿易収支不均衡是正のため,輸入拡大を図り,貿易収支の拡大均衡を指向 するのが,世界経済活性化の点からも望ましい。
② 日本が諸外国から製品輸入を積極的に行うことにより,それらの製品輸 出国が先端技術や安価な労働力といった要素を十分に活かした形での国際 分業の進展を,いっそう円滑化させる効果がある。
③ 日本が輸出競争力を持っている産業の製品であったとしても,外国から の輸入増大により,製品の種類が多様化し,選択の余地が拡大し, 日本の 消費者の効用増大につながる。
④ 製品輸入拡大により,従来日本であまり利用されていない製品も園内市 場に流入し,国民の消費や生産のパターンに良い変化を与えたり,新製品 に対する市場創出効果の可能性もある。
このような製品輸入拡大のためには,関税や製品割当といった輸入制限緩 和・撤廃,輸入検査手続きの簡素化,製品輸入促進のための税制面,金融面での 措置の他に,輸入製品が日本の流通機構や商慣習の中で,円滑に流通するよう な施策をとる必要がある。
1 1 1 日本の流通機構とその問題点 1 .
日本の流通機構の現状(1) 卸・小売広の現状
昭和61年3月に発表された通産省の「昭和60年商業統計速報
J
によれば,昭第7章 日本の流通機構および商慣習と対外不均衡 163 第1表 最 近 の 商 応 数 推 移
統年計度 卸 ワ士E 業 7さ とE 業 商庖数(応) 増 減 率 年 平 均 商広数〔広) 増 減 率 年 平 均 49 292,155 12.7% 6.2% 1,548,184 3.5% 1.7%
51 340,249 16.5 7.9 1,614,067 4.3 2.1 54 368,608 8.3 2.6 ,1673,667 3.7 1.2 57 428,858 16.3 5.2 ,1721,465 2.9 0.9 60 413,002 企 3.7 企1.3 1,628,620 A 5.4 企1.9 資料通産省「商業統計表」。
〈出所>
r
流通とンステムjN<l48,和57年調査に比べて,卸売業で3,7%,小売業で5,4%の庖舗が減少している。
第
1
表に示されているように,これまで増加する一方だった庖舗数が,一転減 少するにおよんで流通業界に地穀変動が生じたのではないかとの論議をよんで いる。具体的にどの業種の庖舗が減少したかについて検討すれば,減少率が10%を 上回るのは次の11業種である。すなわち,①従業員50人以下の各種商品 (31.8
%),②乾物 (20,5%),③菓子・パン 04,3%),④野菜・果物 (13,4%),⑤ 食肉(12,6%),⑥陶磁器・グラス(12,5%),⑦男子服02,3%),⑧鮮魚02,2
%),⑨家具・建具,畳 01.7%),⑮‑ 1,金具・荒物 00,0%), ⑩ ‑2,靴・
履物 00,0%)である。
速報には細分類はないものの,これまでの傾向からすると③は菓子の製造小 売でないもの,⑦は製造小売つまりテーラー,⑮は靴を除く下駄,草履と推測 される。また従業員規模別で、は 4人以下の零細屈に集中し 5人以上の庖舗 はいずれも増加している九
(2) 減少に至ったと考えられる理由
このような匝舗減の理由としては,まだ十分に議論が行われていないものの,
外食産業の台頭や,無庖舗販売の増大などの外的要因に加えて,近代化の遅れ,
後継者難などもあげられる。このような観点からすれば,前述11業品中,生鮮三 品を入れて食品が
5
業種となっているが,これなどは大型庖の進出に敗れてし まったという考え方もあり,①,②,⑦,⑨,⑮‑2
などは,消費者のライフ スタイルの変化にともなう需要減退業種であり,庖舗数減少はある程度やむを164 第3 住宅・流通・対外不均衡
えないともいえるかもしれない。
( 3 )
小売業の特色日本の小売業の特色について,比較可能な数字でみるとー庖あたり年間販売 額では,日本3,471.3万円 0976年 入 ア メ リ カ9,734.6万円 (1977年),西ドイ
ツ8.863.4万円(1976年〉で,アメリカやE C諸国と比べ,商品数が多く小規模 であるものの,最近大規模化の傾向をたどっている。すなわち, 日本の小売業 l居あたり年間販売額の推移は,1967年776.8万円であったものが1976年には3, 471.3万円.1979年には4,395.4万円のごとくである。
さらに都市部における大型小売庖の増加やボランタリー・チェーン,フランチャ イズ・チェーンの組織化の拡大にともない,これら小売店舗の販売額に占める シェアが増大している。具体的には, 1974年約30%であったものが, 1976年に 36.5%, 1979年40%と増大している。
また大型小売庖には,直接輸入の動きが最近活発化している。
(4) 卸売業の特色
一庖あたり年間販売額の国際比較では, 日本が74,796万円(1979年).アメリ カが77,787万円(1977年),フランスが63.605万円(1979年),イギリスが44,171 万円 0974年),西ドイツが71.047万円 (1979年〉と,アメリカやE C諸国に比 べ,商庖数は多いものの,一庖あたり販売額,従業員数では国際的にそん色 はないようである。
さらに一庖あたり年間販売額の推移は, 1968年26,167万円が1976年65,769万 円, 1979年74.796万円と卸売業の大規模化の傾向がみられるが,商品ごとの歴 史的事情により卸売構造が多段階となっていることは否定しがたい。しかし次 第に簡素化しつつある。
また流通機構自体も,商品の特性により,卸からユーザーへの直売,卸聞の在 庫取引が行われるなど多様化している。
そして日本的特色として注目されている総合商社が流通機構における危険負 担機能,金融機能を大きく担っており,卸売業におけるシェアは約20%と大き
L
。 、
さらに日本の流通機構の長さの証明としてよく使用されている卸売販売額/
165
日本の流通機構および商慣習と対外不均衡 第7章
小売販売額(¥,、わゆる
W/R
比率〕を,欧米諸国と比較することは,統計上の 日本のW/R
比率は最近低下傾向に 制約があり結論を出すのは困難であるが,合理化に向け変化しつつある。
あり,流通機構は短絡化,
2 .
流通機構の複雑性・多層性 (1) 輸入消費財の流通機構貿易会議・製品輸入対策会議 [40Jの輸入消費財23商品の流通機構,競争力 調査によると, 日本における輸入消費財の流通機構は,生産国における流通機 構と比べ,やや長い場合もあるものの,輸入品が競合している国産品の流通機 構と比べて,ほぽ同じかまたは短く,一般的に国産品の流通機構に比べ,有利 な場合も多いようである。輸入消費財の流通機構のタイプは,次のように分類 できるであろう。
高級品タイプ
主として,輸入総代理屈等の輸入業者から小売業者に直販されるルートが用 いられており,ブランド指向の高級雑貨や化粧品などがこのタイプに属している。
(a)
第
3
図は,フランス製ネクタイの日本における流通経路,競合国産品の流通径 路,生産国での流通経路を示したものである。第3図
生産国での流通経路 鏡 台 国 産 品 の 流 通 経 路
輸入品の園内流通経路
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プ ラ 〆 ス ) 'f
高級耐久消費財タイプ
このタイプは第
4
図に示されているように,輸入総代理屈の直営匝での直売 とディーラー,特約庖における販売ルートが併存しており,を必要とする乗用車や時計等がこのタイプに属している。〔地方ではアフター アフターサービス (b)