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CN: (CN)2Cob(III){ 10‑(S03一)CSAsp2C16}7C1ester R=
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CN: (CN)2Cob(III){ 10‑(S03一)CSAsp2C16}7C3es包r R=
CH3, X=
CN,Y=
H20: [(CN)(H20)Cob(III){ 10‑(S03一)CSAsp2C16}7C1ester]CI04 R=
C3H7' X=
CN,Y=
H20: [(CN)(H20)Cob(llI){ 10‑(S03 ‑)CSAsp2C16} 7C3ester]CI04b) 試料の調整
電子スペクトル
(CN)2 Cob(III)(1 0・Ac)7C1es町を種々の溶媒に溶解して電子スペクトルを測定し,検 量線を作製した。最終濃度:8.0 x 10‑5‑‑‑1.0 x 10‑4mol dm‑3 次に 1.0x 10‑1mol dm‑3
のN+C5Ala2C16クロロホルム貯蔵液から75μLを1臼nLサンプルピン中にとり, 1.0 x 10‑2mol dm‑3の(CN)2Cob(III)(10‑N+C5Asp2C16)7C1esterクロロホルム貯蔵液をサンプ ルピンに15μLとって2モル%になるように混合した。この溶液を24時間室温で減圧下
に乾燥して薄膜を形成した。サンプルピンに1.0x 10‑2mol dm‑3 1)ン酸緩衝液 [pH7, μO.l(KCl)] 5.0mLを加えVortex撹持器により激しく撹祥した後,プロープ型ソニケー
ターにより超音波照射を行った (30W,3分)。この溶液を20仇mのフィルターに通し て超音波照射の際に照射チップより混入したチタン粉末を除く操作を3回行い,穏や かにセルに移して電子スペクトルを測定した。
試料濃度:N+C5Ala2C16 1.5 x 10‑3mol dm‑3, (CN)2Cob(lII)(10‑N+C5Asp2C16)7C1ester 3.0 x 10‑5mol dm‑3.
同様な操作を(CN)2Cob(III)(10・N+C5Asp2C16)7C3esterについて行った。
また, (S03 ‑)C5Ala2C 16と(CN)2Cob(III){10‑(S03
づ
C5Asp2C16} 7C1esterの組合せについ て, (S03づ
C5Ala2C16と(CN)2Cob(III){10‑(S03づ
C5Asp2C16} 7C3esterの組合せについても上記と同様な操作を行い試料を調整した。
示発走脊熱畳分析
1.0 x 10一lmoldm‑3のN+C5Ala2C16のクロロホルム貯蔵液から1臼nLサンプルピン中 に50μLとり, 1.0 x 10‑2mol dm‑3の(CN)2Cob(III)7C3ester貯蔵液から1臼nLサンプルピ ン中に10μLとり,サンプルピンに2モル%となるように混合した。この溶液を24時間 室温で減圧下に乾燥して薄膜を形成した。サンプルピンに1.0x 10‑2mol伽1‑31)ン酸 緩 衝 液 [pH7,μO.l(KCl)] 5.0mLを加えVortex撹祥器により激しく撹持した後,プロ
ープ型ソニケーターにより超音波照射を行った (30W,15分)。この溶液を2
∞
nmのフィルターに通して超音波照射の際に照射チップより混入したチタン粉末を除く操作 を3回行い,穏やかにセルに移して示差走査熱量分析を測定した。
試料濃度:(S03一)CSAla2C161.0 x 10‑3mol dm‑3, (CN)2Cob(III)7C3ester 2.0 x 10‑5mol dm‑3.
また, (S03一)CSAla2C16と(CN)2Cob(III){ 10‑(S03一)CSAsp2C16} 7C1esterの組合せにつ いて, (S03一)CSAla2C16と(CN)2Cob(III){ 10‑(S03 ‑)C
s
Asp2C 16} 7C3esterの組合せについ ても上記と同様な操作を行い試料を調整した。蛍光偏光度 (分散系)
1.0 x 10‑1mol dm‑3のN+CSAla2C16クロロホルム貯蔵液から50μLを1臼nLサンプルピ ン中にとり, 1.0 x 10‑2mol dm‑3の[(CN)(H20)Cob(III)7C3ester]Cl04クロロホルム貯蔵 液をサンプルピンに10μLとって2モル%になるように混合した。この溶液を24時間室 温で減圧下に乾燥して薄膜を形成した。サンプルピンに1.0x 10‑2mol dm‑3 1)ン酸緩 衝 液 [pH7,μ0.1(KCl)] 5.0mLを加えVortex撹持器により激しく撹排した後,ダンシ
ルヒスタミンメタノール貯蔵液10μLをマイクロシリンジで注入し,この溶液を穏や かにセルに移して蛍光偏光度を測定した。
試料濃度:(803一)CSAla2C161.0 x 10‑3mol dm‑3, [(CN)(H20)Cob(III)7C3ester]Cl04
2.0 x 10‑5mol dm‑3,ダンシルヒスタミン 2.0x 10‑5mol dm‑3.
また, (S03 ‑)CSAla2C16と[(CN)(H20)Cob(III){1 0‑(S03 ‑)C
s
Asp2C16} 7C1 ester]CI04の 組合せについて ,(S03づ
CSAla2C16と[(CN)(H20)Cob(III){10‑(S03一)CSAsp2C16}7C3ester]α0
4の組合せについても上記と同様な操作を行い試料を調整した。(超音波照射系)
(S03一)CSAla2C16を1.0x 10‑2mol dm‑3リン酸緩衝液 [pH7,μO.I(KCl)] 5.仇nLに溶解 し, Vortex撹祥器により激しく撹排した後,プロープ型ソニケーターにより超音波 照射を行った (30W,15分)0 20仇mのメンプレンフィルターに通して超音波照射の際
に照射チップより混入したチタン粉末を除く操作を3回行い,この溶液に1.0x 10‑2mol
也n‑3の[(CN)(H20)Cob(III)7C3ester]ClO4メタノール貯蔵液10μL,続いてダンシルヒス タミンメタノール貯蔵液10μLをマイクロシリンジで注入し,溶液を穏やかにセルに 移して蛍光偏光度を測定した。
試料濃度:(S03一)CSAla2C161.0 x 10‑3mol dm‑3,
[(CN)(H20)Cob(lII)7C3es也r]CI04 2.0 x 10‑5mol dm‑3,ダンシルヒスタミン 2.0x 10‑5mol dm‑3.
また, [(CN)(H20)Cob(III){ 10‑(S03一)CSAsp2C16}7C3ester]CIO 4についても同様な操 作を行い試料を調整した。
7.2 電子スペクトルによるミクロ極性の評価
一般的に疎水性ピタミン
B
12類を種々の溶媒に溶解した場合,電子スペクトルの 吸収極大 (α帯 :590 ‑‑‑600nm,γ帯 :370‑‑‑375nm) は溶媒の極性に依存し,極性が 増加すると短波長シフトすることが知られている96心。この性質を利用して疎水性ピタミン
B
12周辺のミクロ極性について評価した。まず,(CN)2Cob(III)(10‑Ac)7C1es闘 をベンゼン,塩化メチレン,アセトン,アセトニトリル,エタノール,メタノール に溶解し,電子スペクトルを測定して α帯のシフトから検量線を作製した。次に,N+CSAla2C16が形成する二分子膜ベシクルに(CN)2Cob(III)(10‑N+CSAsp2C16)7Cnester (n = 1,3)を取り込ませて電子スペクトルを測定した。電子スペクトルの吸収極大 (α 帯)を図7.1に示す。また, (503 ‑)CSAla2C16が形成する二分子膜ベシクルに(CN)2Cob (111) { 10‑(S03一)CSAsp2C16}7Cnester(n = 1,3)を取り込ませた場合の電子スペクトルの 吸収極大(α帯)を図7.2に示す。
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図7.1 新規カチオン性ピタミン B12人工脂質の α帯と溶媒の極性パラメータ
E r
N値との関係
1 .ベンゼン;2.塩化メチレン;3.アセトン;4.アセトニトリル;
5.エタノール;6.メタノール
A: (CN)2Cob(III)(10・N+C5Asp2C16)7C1ester B: (CN)2Cob(III)(10・N+C5Asp2C16)7C3ester
(CN)2Cob(III)(10・Ac)7C1esterを種々の溶媒に溶解し検量線を作製した。矢印は N+C5Ala2C16ベシクル中での値
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図7.2 新規アニオン性ピタミン B12人工脂質の α帯と溶媒の極性パラメータ
E r
N値との関係
1.ベンゼン;2.塩化メチレン;3.アセトン;4.アセトニトリル;
5.エタノール;6.メタノール
A: (CN)2Cob(III){ 10・(503一)CSAsp2C16}7C1ester B: (CN)2Cob(lII){ 10・(S03一)CSAsp2C16}7C3ester
(CN)2Cob(III)(1 O‑Ac)7C1 esterを種々の溶媒に溶解し検量線を作製した。矢印は (503
づ
CSAla2C16ベシクル中での値いずれの系においても疎水性ピタミン B12は脱溶媒和されていることがわかる (図7.1,図7.2)。図7.1より N+C5Ala2CI6が形成する二分子膜中において(CN)2Co b(III) (1 0‑N+C5Asp2CI6)7C1 es町はメタノールよりも極性が高い場に, (C N)2 Co b( III)( 10・
N+C5Asp2CI6)7C3esterはアセトニトリルと同程度のミクロ極性の場に存在しているこ と が わ か る 。 ま た , 図7.2より (503一)C5Ala2C16が 形 成 す る こ 分 子 膜 中 に お い て (CN)2Cob(III){ 10・(503‑)C5As p2C 16} 7 C1 es町はメタノールよりも極性が高い場に,
(CN)2Cob(III){ 10・(503一)C5Asp2CI6}7C3esterはアセトニトリルとエタノールの間の極 性の場に存在していることがわかる。この結果から,新規ピタミン B12人工脂質は
カチオン性,アニオン性ともに疎水性ピタミン B12の周辺置換基がプロピルエステ ルのほうがより疎水的なミクロ環境に存在しているといえる。すなわち,周辺置換 基のアルキル基の長さが長くなるほどより疎水的な雰囲気にピタミン B12は存在し
ていると判断される(図7.3)。
A B
図7.3 二分子膜中において推定される疎水性ピタミン B12の存在位置
A:周辺置換基がメチルエステルの場合, B:周辺置換基がプロピルエス テルの場合
7.3 示差走査熱量分析
第5章では新規カチオン性ピタミン B12人工脂質とN+C5Ala2C16ベシクルおよび新 規アニオン性ピタミン B12人工脂質と(S03一)C5Ala2C16ベシクルがそれぞれ相互作用
していることを示した。そこで本節では(CN)2Cob(III)7C3es町と(S03‑)C5Ala2C16ベシ クルの相互作用について示差走査熱量分析により検討し,共有結合系と非共有結合 系の比較を行った。はじめに分散水溶液中での結果を図7.4に示し,続いてこの溶液
を超音波照射したものについての結果を図7.5に示す。
図7.4に示すDSCサーモグラムより,分散水溶液では共有結合系について(CN)2Cob (III){ 10・(S03一)C5Asp2C16}7C3esterが混合されることにより相転移温度に変化がみら れる(図7.4のB)のに対し,非共有結合系では(CN)2Cob(III)7C3esterが混合されても相 転移温度の変化は観察されない(図7.4のA)。とのことから共有結合系の方が二分子 膜構造をより乱していると考えられる。一方,超音波照射系では分散溶液と比較す
ると,相転移温度が低温側に移行し相転移温度幅も広くなっている。また相転移エ ンタルピーも大幅に減少している。これは超音波照射により多重層ベシクルから単 一層ベシクルへの会合形態、の変化が起っていることを示している。図7.5のDSCサー モグラムではいずれの系についても二つのピークが観察されている。 (S03一)C5A1a 2C16単独のDSCサーモグラムについても二つのピークが観察されていることから(図 7.5のA),混合二分子膜系(図7.5のB,C, D)における二つのピークは(S03一)C5Ala2C16 単独の単一層二分子膜ベシクルと疎水性ピタミン B12類が混合した単一層二分子膜 ベシクルのピークがそれぞれ観察されているとは考えにくい。児玉らはリン脂質を 水 中 に 分 散 さ せ , 超 音 波 照 射 に よ り 形 成 さ せ た 単 一 層 二 分 子 膜 ベ シ ク ル に つ い て DSC測定を行った結果,二つのピークが観察され,高温側のピークは測定を重ねる ごとに大きくなることを観察している106)。彼らは動的光散乱の測定により二分子膜 ベシクルの平均粒径が増大するという結果と併せてこの現象を説明している。すな わち,相転移温度以下において小さな単一層二分子膜ベシクルが融合し,大きな単 一層二分子膜ベシクルが形成されたためであると結論している。このことから,
(S03一)C5Ala2C16の単一層二分子膜ベシクルについても相転移温度以上では安定に存 在するが,相転移温度を挟んだ温度変化に対しては非常に敏感であり,低温では融 合をおこすと考えられる。実際に相転移温度を挟んだ10回のDSC測定を行うと,次
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(分散系) (S03一)C5Ala2C16および混合二分子膜のDSCサーモグラム
図7.4
A:実 線(S03一)C5Ala2C16単 独 , 破 線(CN)2Cob(III)7C3es町を2mol%混合
B:実 線(S03‑)C5Ala2C 16単 独 , 破 線(CN)2Cob(III){1 0・(S03‑)C5Asp2C16} 7C3esterを 2mol%混合
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