金.この角力は1二俵もなく、山若を中心にして山 子が二人組むだけで、実際に相撲を取って、
勝負を決めることはない。
9.〔21〕芋打ち。祭の最後がア打ちとよばれる芋 の長さをはかる儀礼である。芋をはかる前に まず丈尺が同じであるかが確かめられる,
⑪.まず自分の側の芋の長さをはかる。芋打ちは 三番尉が行なうが、はかるたびにドンジョフ ミとよばれる独特の所作をする。
⑳.〔24〕祭場での芋くらべ祭の儀礼がすべて終わ って、交換された芋はふたたび山了・に担がれ て山をおりる。
撫
お
撫灘
ド1㌘
旛
量⑪.交換された芋は川子の手によって神主か副神 主の家に届けられる。神主は宮座のなかでそ れぞれの最年長者がつとめる。
⑫.野神山での芋くらべ祭が終わって、宮座と山 若全員は熊野神社社務所で簡単な直会をして、
山若は結果を宮座に報告する。
芋の茎でつくった鳥居が野神にそなえられる。
この烏居には初穂がかけられている。
⑯.つぎに二番尉からの指示で相手側の芋を同じ ようにしてはかる。この際東西の境界線を越 えるときには軽く頭をさげる。
⑰.こうして3〜5回芋打ちを繰り返し、その度 に祭場中央でその確認がおこなわれる。最後 はどちらかが短いことを認めて勝負が決まる。
⑱。芋の長さは毎年記録される。この年勝った東 の芋は8尺5寸6分、負けた西の芋は7尺8 寸4分であった。
⑮.〔22〕長さを競った芋はこのあと東西で交換さ れる。芋くらべ祭での儀礼的交換はこれとカ ワセノハンギリの二つである。
④.飾りつけを終わった芋。徳谷では二本の芋が 野神に供えられるが、二本とも神主の家で飾 り付けられる。丈尺も兄える。
⑤.ブトはバランの葉に米の粉を塗ってつくられ る。乾燥したのち四角に切る。里芋の葉を敷 いてつくる中山の作り方とは違う。
⑥.その他の供物。おもに神主の妻がつくる。カ モウリ、センバ、ササゲは中lllと同じである が、ここでは生姜の梅酒漬が加わる。
/
丁藪
⑦.祭りの道具は毎年つくりかえられる。ここに 見えるのはヘビとムカデを書いた笏、と箸。
それに左上に丈尺が2本見える。
〔資料八〕
徳 谷 の 野 神 祭
(1988年)
①.9月1日早朝、子供たちがほこもとの紙集め で村の家々をまわる。子供たちはお金をもら ってくる。この行事は中山と全く同じ。
プ 懸灘
②.貰ってきたお金は会所で子供たち自身で分配 する。年長の子供ほど多く取り、年少の子供 がもらうのはわずか。年輩序列が厳しい。
③.神主の家での芋の飾りつけ。相当、氏子総代 が加わる。中山にくらべて芋は小さく飾りも 簡単である。