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メンバーのフィルタリング

4 データの分析

4.3 データのフィルタリング

4.3.1 メンバーのフィルタリング

分析でメンバーを選択するか、分析からメンバーを削除することで、新しいデータビューを作成できます。フラットディメンション のメンバーのフィルタリングを、[フィルタ] ダイアログで実行するか、またはクロスタブで直接実行できます。 階層ディメンション (階層) のメンバーもフィルタリングできます。分析のメジャーは、1 つのディメンション (メジャーディメンション) に結合されま す。フィルタリング用に、分析のバックグラウンドで使用する基準を定義することもできます。

たとえば、企業の最近 3 年分の売上高を分析するのに、各年の最後の 3 カ月分の値だけが必要な場合、分析から他の月を 削除できます。

メンバーのフィルタリングは静的なアクションです。分析から削除したメンバーは、フィルタの基準を変更してそれらのメンバー を再度表示させるまで、除外されたままです。

メンバーフィルタは、分析の合計や小計に影響を与えます。表示されているメンバーの値だけが、合計に含まれます。

関連情報

メンバーによりデータをフィルタリングする [104 ページ]

階層内でメンバーによりデータをフィルタリングする [105 ページ] クロスタブで直接メンバーをフィルタリングする [106 ページ] クロスタブで直接メンバーを除外する [106 ページ]

バックグラウンドフィルタを作成する [107 ページ]

メンバーによるフィルタリングを削除する [107 ページ]

4.3.1.1 メンバーによりデータをフィルタリングする

ディメンションのメンバーをフィルタリングして、データの新しいビューを作成できます。 [ユーザ設定] の [フィルタ] ダイアログ に表示されるメンバーの数を定義できます。

[ユーザ設定] で定義されたメンバーよりも多くのメンバーがディメンションに含まれている場合には、大量データの [フィルタ] ダイアログが開きます。 このダイアログには、選択されたメンバーのみが表示されます。ただし、入力ヘルプを使用して、ディ メンションのそのほかのすべてのメンバーを追加できます。

大量データの [フィルタ] ダイアログをレジストリで無効化できます。詳細については、IT 管理者に問い合わせてください。

1. フィルタリングに使用するディメンションに属するクロスタブで、セルを 1 つ選択します。

2. フィルタ メンバーによるフィルタリング を選択します。

[メンバーによるフィルタリング] ダイアログボックスが表示されます。

注記

このダイアログボックスは、クロスタブやデザインパネルのコンテキストメニューを使用して表示することもできます。

3. ディメンションのメンバーを個別にフィルタリングする場合は、[個別選択] を選択します。

a) メンバーを検索する場合は、メンバーリスト内の [すべて選択] チェックボックスをオフにして、入力フィールドに検索 文字列を入力します。 [検索] ボタンのドロップダウンリストで、キーとテキストのどちらを検索するかを選択できま す。

検索文字列に一致するメンバーがメンバーリストに表示され、選択できるようになります。

b) [表示] リストで、メンバーがリストに表示される方法を選択できます。選択できるオプションは、[キー]、[テキスト]、 [テキストとキー]、および [キーとテキスト] です。

[アクセスモード] を選択することもできます。

c) 選択したメンバーだけを表示する場合は、[選択フィールドの表示] ボタンを選択します。

ボタンの名前が [すべて表示] に変わります。すべてのメンバーを再度表示する場合は、このボタンを選択します。

d) メンバーリストで、フィルタリングに使用するメンバーを選択します。

デフォルトの設定では、メンバーリストのすべてのメンバーが選択されています。メンバーの選択を解除するには、

対応するチェックボックスをオフにします。 [すべて選択] チェックボックスをオフにして、リストから個々のメンバーを 選択しても、すべてのメンバーの選択を解除できます。

e) フィルタリングに使用するメンバーを [クリップボードからペースト] で挿入します。

1 つのメンバーまたは複数メンバーのリストをクリップボードにコピーしてから、[フィルタ] ダイアログの左下にある [ク リップボードからペースト] アイコンを使用して、[フィルタ] ダイアログに選択内容をコピーできます。コピーするメンバ ーはテキストまたはキーとしてリストに表示できます。メンバーリストをコピーする場合、: (コロン)、; (セミコロン)、| (パイプ)、\t (タブ)、\r\n (改行) を区切り文字として使用できます。

クリップボードから貼り付けたら、コピーしたメンバーがメンバーリストに選択されます。

4. メンバーの範囲をフィルタリングするには、[範囲の選択] を選択します。

a) 演算子を選択します。

選択できる演算子は、[範囲内]、[範囲外]、[より大きい]、[以上]、[より小さい]、[以下]、[等しい]、および [等しくな い] です。

b) メンバーの範囲を選択します。

範囲の定義では、テキストではなくメンバーのキーを使用します。

c) [範囲の追加] を選択します。

範囲が、[範囲] 領域に追加されます。フィルタには、複数の異なる範囲を追加できます。

5. [OK] をクリックして、フィルタをデータに適用します。

ワークシートのデータが、選択に基づいてフィルタリングされます。フィルタはブックに保存され、他のユーザや、他のセッショ ンで使用できます。既存のフィルタを再度開いて編集できます。

関連情報

ユーザ設定 [146 ページ]

4.3.1.2 階層内でメンバーによりデータをフィルタリングする

使用するデータソースには階層が含まれています。

1. フィルタリングに使用する階層に属するクロスタブで、セルを 1 つ選択します。

2. フィルタ メンバーによるフィルタリング を選択します。

階層の [メンバーによるフィルタリング] ダイアログボックスが表示されます。

注記

このダイアログボックスは、クロスタブやデザインパネルのコンテキストメニューを使用して表示することもできます。

3. メンバーを検索する場合は、メンバーリスト内の [すべて選択] チェックボックスをオフにして、入力フィールドに検索文字 列を入力します。 [検索] ボタンのドロップダウンリストで、キーとテキストのどちらを検索するかを選択できます。

検索文字列に一致するメンバーがメンバーリストに表示され、選択できるようになります。

4. [表示] リストで、メンバーの表示方法を選択できます。 選択できるオプションは、[キー]、[テキスト]、[テキストとキー]、

[キーとテキスト]、および [属性表示] です。 [アクセスモード] を選択することもできます。

[属性表示] リストには、階層内のメンバーで利用可能な属性が表示されます。たとえば、製品階層には、属性として 'サ イズ' と '色' がある可能性があります。 これらの属性を選択して、[フィルタ] ダイアログの [メンバー] リストに追加できま す。この追加情報は、フィルタを選択する上で役立ちます。

5. リストボックスで、選択対象のリストに表示するメンバーを選択します。

○ メンバーを階層表示するには、リストで [階層] を選択します。

○ すべてのレベルのすべてのメンバーをフラットビューに表示する場合は、[リーフ] を選択します。

6. 選択したメンバーだけを表示する場合は、[選択表示] ボタンを選択します。

ボタンの名前が [すべて表示] に変わります。すべてのメンバーを表示する場合は、このボタンを選択します。

7. メンバーリストで、フィルタリングに使用するメンバーを選択します。

デフォルトの設定では、メンバーリストのすべてのメンバーが選択されています。メンバーの選択を解除するには、対応 するチェックボックスをオフにします。 [すべて選択] チェックボックスをオフにして、リストから個々のメンバーを選択して も、すべてのメンバーの選択を解除できます。

階層内のノードの選択を解除すると、そのノードのすべてのリーフメンバーの選択が自動的に解除されます。選択を解除 したノードの親メンバーは選択されたままですが、チェックボックスの背景色が灰色に変わります。これは、そのノードの すべてのリーフメンバーがフィルタリング対象として選択されているわけではないことを表します。

8. [OK] をクリックして、フィルタをデータに適用します。

ワークシートのデータが、選択に基づいてフィルタリングされます。フィルタはブックに保存され、他のユーザや、他のセッショ ンで使用できます。 既存のフィルタを再度開いて、編集することもできます。

関連情報

フィルタリングのアクセスモード [108 ページ]

4.3.1.3 クロスタブで直接メンバーをフィルタリングする

コンテキストメニューを使用するか、またはメンバーセルをダブルクリックして、1 つ以上のメンバーを直接フィルタリングできま す。

1. クロスタブで、フィルタリングするメンバーごとにセルを 1 つ選択します。

複数のメンバーを選択するには、Ctrl キーまたは Shift キーを押しながら、メンバーを選択します。

2. コンテキストメニューの [メンバーのフィルタリング] を選択します。

注記

1 つのメンバーのみをフィルタリングするには、対応するメンバーセルをダブルクリックすることもできます。

デザインパネルで、フィルタアイコンが対応するディメンションに追加されます。

ワークシートのデータが、選択に基づいてフィルタリングされます。このフィルタは、階層を持つディメンションにも、階層を持た ないディメンションにも適用できます。

4.3.1.4 クロスタブで直接メンバーを除外する

コンテキストメニューかドラッグアンドドロップを使用して、1 つ以上のメンバーを直接除外できます。

1. クロスタブで、除外するメンバーごとにセルを 1 つ選択します。

複数のメンバーを選択するには、Ctrl キーまたは Shift キーを押しながら、メンバーを選択します。

2. コンテキストメニューの [他メンバーのフィルタリング] を選択します。

ドラッグアンドドロップを使用して選択したメンバーを除外するには、マークの付いたフィールドの境界を選択して、クロスタ ブの外側にドラッグします。

デザインパネルで、フィルタアイコンが対応するディメンションに追加されます。

ワークシートのデータが、選択に基づいてフィルタリングされます。このフィルタは、階層を持つディメンションにも、階層を持た ないディメンションにも適用できます。

4.3.1.5 バックグラウンドフィルタを作成する

Analysis では、クロスタブに表示されるように選択した、ディメンションおよび階層のフィルタを設定できます。これにより、分 析範囲を必要なデータにまで狭めることができます。一方、クロスタブに表示されないようにフィルタリングするメンバーを選択 することもできます。この目に見えないフィルタが、バックグラウンドフィルタです。

たとえば、"製品" と "地域" というディメンションを選択して、クロスタブに表示していたとします。データソースには、2008 年、

2009 年、および 2010 年の売上高が含まれます。2010 年の売上高だけを参照する場合は、2010 年分の分析とフィルタ用

に、バックグラウンドフィルタとして "年" ディメンションを追加できます。分析は 2010 年のデータを表示しますが、クロスタブに

"年" ディメンションは表示されません。

注記

メジャーディメンションのバックグラウンドフィルタには、フィルタとしてメジャーを 1 つだけ含めることができます。集計を行 わない他のディメンションについても同様です。

分析にバックグラウンドフィルタを追加するには、次のオプションがあります。

1. [バックグラウンドフィルタ] 領域にディメンションを追加して、フィルタを定義できます。

a) デザインパネルの [バックグラウンドフィルタ] 領域に、追加するディメンションを追加します。

ドラッグアンドドロップを使用してディメンションを追加するか、コンテキストメニューの [フィルタに移動] を選択しま す。

b) コンテキストメニューの [メンバーによりフィルタリング] を選択します。

[メンバーによりフィルタリング] ダイアログボックスが表示されます。

c) 選択してから、[OK] をクリックします。

バックグラウンドフィルタが作成されます。

2. 別の方法: すでにフィルタが設定されているディメンションを追加できます。既存のフィルタが、クロスタブのバックグラウン ドフィルタとして適用されます。

3. 別の方法: クロスタブのコンテキストメニューを使用してバックグラウンドフィルタを追加できます。

a) バックグラウンドフィルタとして定義するメンバーをクロスタブで選択します。

b) コンテキストメニューの [メンバーのフィルタリングと交換] を選択します。

選択したフィルタとディメンションが [バックグラウンドフィルタ] 領域に自動的に追加され、交換対象として選択された ディメンションがデザインパネルの [行] 領域に追加されます。

選択したフィルタに基づいて、クロスタブにデータが表示されます。

4.3.1.6 メンバーによるフィルタリングを削除する

1. フィルタを削除するディメンションに属するクロスタブで、セルを 1 つ選択します。

2. フィルタ 全メンバー選択 を選択します。

注記

クロスタブやデザインパネルのコンテキストメニューで [全メンバー選択] を選択することもできます。

選択したディメンションのすべてのメンバーが、クロスタブに表示されます。