4 データの分析
4.1 デザインパネルでのデータ分析
Analysis のデザインパネルは、ユーザインタフェースに新しく追加された要素ですが、これを使用するとデータ上に新しいビュ
ーを作成して、使用済みのデータソースやブックのコンポーネントに関する情報を検索できます。デザインパネルには、
[Analysis]、[情報]、[コンポーネント] の 3 つのタブがあります。
デザインパネルの [表示] を選択すると、デザインパネルを表示したり非表示にしたりできます。Microsoft Excel 内でのデザ インパネルのサイズと位置を変更できます。デザインパネルの変更点は、Analysis を閉じたり、デザインパネルを非表示にし てから再表示したりしても保持されます。
デザインパネルでの作業中、クロスタブは各ナビゲーションステップ後に更新されます。[最新表示を一時停止] を選択する と、この自動的に行われる最新表示を無効にすることができます。
関連情報
[Analysis] タブ [88 ページ] [情報] タブ [89 ページ]
[コンポーネント] タブ [90 ページ] 最新表示の一時停止 [94 ページ]
デザインパネルでのコンポーネントの管理 [94 ページ]
4.1.1 [Analysis] タブ
[Analysis] タブには、1 つのデータソースで利用可能なフィールドと、現在のデータ表示に使用されているフィールドが、クロ
スタブに列と行の形式で表示されます。分析で複数のデータソースを使用している場合は、必要なデータソースのクロスタブ のセルを選択して、表示するデータソースの情報を指定します。
[Analysis] タブには、以下のセクションがあります。
● [検索] フィールド
数値または文字列を検索できます。検索結果は強調表示されます。
セクション [列]、[行]、および [バックグラウンドフィルタ] では、関連ノードが自動的に展開されます。
パフォーマンスの理由から、[<データソース>] セクションのノードは自動的に展開されません。それらのノードをマニュア ルで展開すると、強調表示された検索結果が表示されます。ノードをマニュアルで展開すると、データがロードされている ため、ノードは次回の検索から自動的に展開されるようになります。
● [<データソース>]
このセクションの見出しは、選択したデータソースの名前です。ここで、正しいデータソースが選択されているかどうか確 認できます。このセクションには、データソースのすべてのフィールド (メジャー、ディメンション、属性、階層) が表示され ます。
データソースフィールドを [Analysis] タブの別のセクションに移動して、そのフィールドをクロスタブに追加できます。 フィ ールドを別のセクションに移動すると、その名前がデータソースセクションと [行] などの別のクロスタブセクションの両方
に表示されます。別のクロスタブセクションに追加された属性フィールドと階層フィールドは、データソースセクションに太 字で表示されます。
BEx Query Designer では、ディメンションを非表示として定義できます。それらのディメンションは、Analysis のデザイン
パネルではグレーのフォントで表示されます。ディメンションをクロスタブに追加してフィルタリングできます。これはクロス タブのデータと結果に影響しますが、クロスタブにはディメンションが表示されません。 Analysis のクロスタブにディメンシ ョンを表示させる場合は、BEx Query Designer の定義を変更する必要があります。
● 列
このセクションには、現在表示されているすべてのフィールドが列形式で表示されます。
● 行
このセクションには、現在表示されているすべてのフィールドが行形式で表示されます。
● バックグラウンドフィルタ
このセクションには、現在バックグラウンドフィルタとして定義されているすべてのフィールドが表示されます。
データのナビゲート
[Analysis] タブを使用すると、次の方法でデータを分析して、そのデータ上に新しいビューを作成できます。
● コンテキストメニューを使用して、4 つのセクション間でフィールドを移動できます。 たとえば、[<データソース>] セクション から [行] に新しいディメンションを追加できます。
● ドラッグアンドドロップを使用して、4 つのセクション間でフィールドを移動できます。
● ドラッグアンドドロップを使用して、クロスタブに行および列を追加できます。フィールドを直接クロスタブにドラッグし、ドロ ップします。 [Analysis] タブの対応するセクションに、フィールドが自動的に追加されます。
● ドラッグアンドドロップを使用して、クロスタブからフィールドを削除することもできます。 クロスタブでセルの境界を選択し
て [Analysis] タブにフィールドをドラッグし、そこでドロップします。
● コンテキストメニューを使用して、フィルタを作成、変更、または削除できます。 オブジェクト用にフィルタが定義されている 場合、そのオブジェクトの横にフィルタアイコンが表示されます。
4.1.2 [ 情報 ] タブ
[情報] タブには、データソースまたはブック全体に関する詳細情報が表示されます。このタブには、フィルタや変数に関する情 報も表示されます。テキスト要素として概要が表示されます。
[次の情報] リストで、ブック全体か、挿入されたデータソースのいずれかを選択できます。情報フィールドには、選択したオブ ジェクトが表示されます。これらのフィールドは、ドラッグアンドドロップして分析に挿入できます。
ブックの場合、次の情報が表示されます。
● ブック名
● 作成者
● 変数
● ログオンユーザ
● 前回の最新表示時刻
● 登録場所
● 最終変更時刻
データソースの場合、次の情報が表示されます。
● データソース名
● キー日付
● 最終データ更新
● 変数
● フィルタ
● クエリの技術名称
● インフォプロバイダの技術名称
● インフォプロバイダ名
● 作成者
● 最終変更者
● 最終変更時刻
● システム
● ログオンユーザ
関連情報
情報フィールドを挿入する [42 ページ] フィルタの挿入方法: [43 ページ]
4.1.3 [ コンポーネント ] タブ
[コンポーネント] タブには、ブックで使用されているすべてのコンポーネントのリストと共に、これらのコンポーネントのプロパテ ィが表示されます。コンポーネントをデータソース別にリストするか、シート別にリストするかを選択できます。どちらの場合 も、リストの一番上のノードがブックです。その下にデータソースまたはシートが、コンポーネントと共に表示されます。
コンテキストメニューを使用してコンポーネントを管理することもできます。詳細については、デザインパネルでのコンポーネン
トの管理 [94 ページ]を参照してください。
各コンポーネントで一連のプロパティを使用できます。コンポーネントのプロパティを表示および変更するには、構造内のコン ポーネントを選択します。
次のセクションに、使用できるコンポーネントとプロパティを示します。
ブック
ブックのプロパティ 説明
名前 ブックの名前を表示します。 ブックの名前は、ブックを保存するときに定義されます。
ブックのプロパティ 説明 開いたときにブックを最新表 示*
このチェックボックスをオンにした場合、ブックが開かれるたびに、ブックにデータソースが最 新表示されます。
このチェックボックスを選択しなかった場合には、ブックを開いた時にデータが自動的に最新 表示されることはありません。メニューの [すべて最新表示] を選択すると、データソースの 最新表示をマニュアルで行うことができます。
初回最新表示時にプロンプ トを強制表示*
このチェックボックスをオンにした場合、最新表示のたびに、プロンプトダイアログが表示され ます。
プロンプトとブックを保存* このチェックボックスをオンにすると、定義したプロンプト値が、ブックと共に保存されます。
保存前にデータを削除 このチェックボックスをオンにすると、ブックはデータを持たない状態で保存されます。ブック を再度開いたとき、データは表示されません。データを表示するには、メニューの [すべて最 新表示] を選択して、データソースの最新表示をマニュアルで行います。
変数をマージ* このチェックボックスをオンにすると、すべてのデータソースの変数がマージされます。このチ ェックボックスをオフにすると、データソースごとに個別に変数を定義できます。
ブックでこのプロパティの選択を変更するたびに、接続されているデータソースが再起動され ます。そのため、データソースが最新表示される前に値を定義できるように、プロンプトダイ アログが自動的に表示されます。データソースが接続されていない場合は、ダイアログは表 示されず、プロパティのみが変更されます。
デフォルト設定では、ブックの新規作成時にこのチェックボックスは選択されていません。こ のデフォルト設定はレジストリで変更できます。 詳細については、IT 管理者に問い合わせてく ださい。
注記
変数のマージの選択によっては、次の関数および API メソッドで異なるパラメータが必要 になる場合があります。
● SAPListOfMembers
● SAPListOfVariables
● SAPCallMemberSelector
● SAPSetVariable
計画: データライトバック用 のシステム
現在選択されている計画システムを表示します。
空のブックの場合、このプロパティは空です。
最初のデータソースを挿入すると、対応するシステムが計画システムとして見えるようになり ます。
別のシステムからデータソースを挿入すると、最初に挿入されたデータソースのシステムが 計画システムになります。一覧で他のシステムを選択して、計画システムを変更できます。
変更されたプロパティ値は、ブックを閉じて再度開いたときにのみ有効になります。
サーバに接続する前にブックで計画システムを変更した場合、サーバに接続したときに、変 更されたプロパティが有効になります。この場合、もう一度、ブックを閉じて再度開く必要はあ りません。