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第 6回実施報告書

鶴座の名称 第6回ミュージック・コミュニケーション講座

「アーテイストの公共的役割j 〜これからの私たちにできること〜」

講 師 仲道郁代(ピアニスト)

実施日時 20日 年11月30日(水) 18:30 20:00 

実施場所 神戸女学院大学音楽学部 オルチン館

3大学共通科目「ミュージック・コミュニケーション講座」の第 6回(今年 度最終回)は、ピアニストの仲道郁代氏を講師に招いて神戸女学院大学で実施

し、他の2校にIV会議システムで発信した。

講座は、仲道氏が今年11月に埼玉県所沢市の4つの小学校と 1つの中学校 の言

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校で行ったアウトリーチ活動の具体例を紹介しながら、そこでの成果や 問題点を率直に語る形で進められた。

アウトリーチを行うには、対象となる子どもの年齢、人数、学校の雰囲気、

会場のスペースと音響、ピアノの状況など、アウトリーチ先ごとに異なる環境 に相応しい内容とやり方を考える必要がある。また子どもたちに対しては、音 楽をただ受け取らせるのではなく、そこから想像させ、絵を書かせたり言葉で 踊康の概要 表したりといった音楽外の表現での可能性を獲得し、相互にコミュニケーショ

ンをとっていくことが大切だと指摘した。その上で、「アウトリーチ活動を通 じて、(参加者は)音楽の素晴らしい世界により近づくことができる。そのた めの手法を今後開発して行く必要がある」との将来展望を示した。

後半では、学生と講師とのデイスカッションも行われたが、 3大学合同夏期 セミナーでの経験を踏まえて話が展開したため、各大学の学生から意見が出さ れて活発な議論となった。

最後に、「アウトリーチ活動は、様々な世代の様々な人々を繋ぐ大きな一歩 になる。大学にいる問に失敗も含め様々な経験を積み、色々考え、そして希望 を持って前に進んでほしい」と講師から学生へ励ましの言葉が送られて、講座 は締め括られた。

《学生のことば》

仲道先生が言って下さった「合い言葉は、愛。

それを音楽と共に…

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という言葉が心に残っ ています。自分自身が音楽を楽しんで、愛し て、聞いてくださる方にも愛を持っていったら、

きっとその気持ちは相手に伝わるのではないか と思います。

りも明るくなると思います。そして震災があっ た今だからこそ、このような活動はたくさんし ていくべきだと思います。

(神戸/ピアノ/1年)

・(1年開講座を受けて)人の目を見て話すこと や、練習に対する姿勢、発言する時の前向きな 気持ちなど、普段から意識しておかなければす ぐに忘れてしまうことが、講座と、講座の間の 時間を体験してわかりました。また、仲道先生 も仰っていましたが、今の内に失敗することに

(神戸/芦楽/3年)

−音楽のアウトリーチをとんどん行っていくこ とによって、たくさんの人に音楽の楽しさを伝

るようになりたいです。

(神戸/ホルン/2年)

.相手の反応によって自分を変えていくこと。

自分がピンチになった際、臨機応変にできなけ ればならないと思う。

(昭和/サクソフォーン/1年)

.自分がアウトリーチに実際に関わる時、相手 の年齢や性別のことを考え、言|画を立てていく ことも重要であると感じました。中学生は恥ず かしがったりしてしまい、扱いにくい時期だと 思いますが、全員が音楽を通じてコミュニケー

ションをとっていけたら良いと思います。

(昭和/アートマネジメント/1年)

・学校側との打ち合わせや主旨の伝達など、本 当に難しく、課題であると感じた。また、多人 数を相手にI人でやることの大変さ、難しさを とても感じた。しかし、仲道先生の活動はとて も素晴らしいと思う。

(昭和/クラリネット/1年)

.実践例がたくさんきけてよかった。場所や状 況によって進行も左右されてしまうので、それ でもうまくやっていくのは大変なことだと思っ た。今まで、うまくいった例をたくさん聞いて

いたので、うまくいかなかった例をたくさん聞 けたのでよかった。先生の勉強する姿勢、話し 方がすごくコミュニケーション能力においても すばらしいなと思った。

(東京/フルート/2年)

−先生が行ったアウトリーチlつlつを詳しく教 えていただき、感想や考察を聞いていると、私 が体験した(子どもを対象とした)公演を通じ て感じたことと同じことを感じられたり、なる ほどなと思ったり、とても強く共感することが できました。その後のデイスカッションを経て、

lつIつの公演やアウトリーチの意義が見えてき て、これを理解した上でもう一度作ってみると 180度違ったものを作り出せてしまうように感 じました。

(東京/ピアノ/4年)

・公演を見て、講義を聞き、自分も子どもたち と一緒に音楽を共有してみたいと強く思いまし た。まだアウトリーチをしたことは無いです が、地域の小学校などでいつか絶対やりたいで す。その為には知識や、私に欠けているリーダー シップカを身につける必要があるので、もっと 多くのことを音楽以外からも学びとっていきた いです。

(東京/ピアノ/1年)

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3 大学連携の『実践」報告:

学生たちが大きな成長を見せた公共ホールとの共同プロジ 工クト

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大学連携プロジェクトの柱の一つ である「実践」として、各大学はそれぞれ地方 公共ホールと提携して、学生のアイデイアによ る音楽プログラムを舞台で実現した。昭和音楽 大学は山梨県の富士河口湖町円形ホール( 7月) と新潟県魚沼市の小出郷文化会館( 9月)、束 京音楽大学は和歌山県下の 3つのホール( 9月) と千葉県下の 5つのホール( 8月、 10月〜 11 月)、神戸女学院大学音楽学部は福岡県八女市 の八女市民文化会館(12月)と組んで、それぞ れのステージを実現することができた。

この「公共ホールとの共同プロジェクト」の 目的は、学生に具体的な音楽プログラムを立 案・実現するためのプロセスを体験させること

によって、そのために必要な視点、やスキルを獲 得させることである。それも慣れ親しんだ大学 のホールにおいてではなく、文化的背景や住民 の年齢構成等が異なる地方公共ホールにおいて 実践することによって、それぞれの背景やl宿好 を読み込みながら制作を進めることが必要とな り、よりハードルの高いものとなる。音楽プロ グラムは一方的に与えることで成立するもので はなく、聴衆の存在を強く意識し、想定される 聴衆のニーズを読み込むことによって初めて有 意義なものになることを、実践的に学生たちに 学ばせるのが主眼であった。

この計画の準備は、 2010年8月 5日に東京芸 術劇場で行われた「財団法人地域創造フェス ティパル2010」のシンポジウム「地域と大学の 連携プログラム(音楽分野)」においてスター トした。ここで 3大学連携事業の取組みと次年 度のプロジェクト概要について説明し、パート ナーを組んでくれる地方公共ホールを募ったと ころ、シンポジウム終了直後に幾人もの公共 ホール関係者均支話し掛けてきてくれた。そこで の出会いがきっかけとなって、東京音楽大学は 和歌山県・千葉県下の公共ホールと、また神戸 女学院大学音楽学部は福岡県八女市のホールと の提携を実現することができた。昭和音楽大学 がアートマネジメント専攻を擁して全国の地方 ホールに卒業生のネットワークを有しているの に対して、そのような後ろ盾を持たない束京音 楽大学と神戸女学院大学音楽学部がパートナー

を得ることができたのは、このお蔭であった。

演奏会の実現に至るまでの進め方は、各大学 の歴史やシステムの違いによってそれぞれ異な るものであった。束京音楽大学は従来のアクト・

プロジェクトの実績を踏まえて、学生が複数の 企画を提案し、実施ホールが確定した段階以降 は、学内の演奏委員会とも連携を保ちながら教 職員による指導を重ねて行った。最終的に、小 さな子供たちにクラシック音楽を楽しみながら 聴いてもらうことを目的とする未就学児入場可 能な演奏会として、「となりに、天才モーツア ルト」と「どうぶったちのおんがくかい」との 2本の企画が、和歌山県下と千葉県下の計 8館 の公共ホールの舞台で実現した。

昭和音楽大学は、大学演奏室とアートマネジ メント専攻の教職員の指導の下、「富士山河口 湖音楽祭20日」の一環として、サックス四重奏 と木管五重奏を中心とするミニ・コンサート、

アフタヌーン コンサートと室内楽コンサート を、また新潟県魚沼市においては、金管五重奏 による小学校2校と学童クラブ1件への訪問コ ンサートを実現した。

神戸女学院大学音楽学部は、 2011年夏にリ ニューアル・オープンする八女市文化会館に市 民団体からの寄贈によってベーゼンドルファー とスタインウェイの2大名器のピアノが並ぶと いうホール側からの情報提供に応じて、これを テーマとするコンサートを企画することとし た。 20日年 7月 3日、オープン間もないホール を教職員2名が訪問し、ホール職員ならびに市 民団体代表と話し合いの場をもって方針や細部 の確認を行った。学生たちは春から準備を始め、

学内勉強会や学外勉強会を重ねてピアノの歴史 や構造に対する理解を深めた。予算の関係で準 備に関わった全ての学生が現地入りできた訳で はないが、各班に分かれて分担協力して準備 を進めた学生たちは、それぞれ苦労しただけ達 成感も大きかったようである。

演奏プログラム等、各大学のプロジェクトの 詳細については、後継ページに掲載の各大学に

よる報告書を参照されたい。

各大学の公演およびその準備は、それぞれの 大学が単独で行ったが、都合3回、 3大学によ

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