2人
③ ボランティア活動終了後の進路
Aは 平和村に行 く事を目標 として来た為、帰国後の進路は未定のまま活動に参加 した。活動中に子ども達の世話をした経験から将来は自分の家族の介護をしたいと 考え福社の現場で働き資格を取得。その後はアウトドアの企業に就職 し、障害児を 野外で支援する活動の計画を建てている。そして、障害者支援を仕事 としながら、
平和村での経験を日本で伝える活動を続けていく予定である。
Bは 活動前、就職や勉強に対しての目標が見出せない状態であったが親 との約束 で活動後はどこ力ヽこ就職 し働 く予定であった。活動を経て、 ドイツで知った企業に 就職を希望 し内定を受けている。また大学卒業までは平和村の体験を地域の小学校 で講演する予定であり、就職後は ドイツにて訪問ボランティアとして子 ども達と関 わつていく予定である。
Cは 、活動後に留学 し農業や地域開発に就いて学び、また違 う分野への就職を予 定 していたが、平和村の活動で子ども達と関わ り、子ども達が地雷などの怪我で障 害を負い就労に困難が生 じていることを知 り障害者の就労支援を農業の分野から支 援 していくことを考え勉強 している。また休暇を利用 し平和村に行きボランティア
を糸 四売している。
Dは 、平和村の活動に参加する前に介護の資格を取得 していた事から、帰国後は 介護の仕事をし、まず生活の安定を図る事を予定していた。活動中、食材が十分で ない海外で日本食のもてなしを受けた喜びから、海外で工夫をこらし相手を喜ばせ られるような日本食の料理人となり日本に興味を持ってもらうきっかけを作ろうと 考え、海外の日本食料理屋で働いている。また体
1限を利用 し平和村のボランティア
を継続 していく予定である。
:Eは 平和村における活動前より児童労働を防ぐ NGOの 活動に興味があつたため、
活動後も NGOへ の就職を希望 したが落ちたため、現在は働きながら、飢餓をなく
す活動 を してい る
NGOへ
の就職 を 目指 している。また、帰国後の生活 では国際問 題や環境問題 を推奨す るため、積 極的にエ コを推奨す る取 り組み を行 っている。表2‑8は
、活動前後それぞれの時′点で考 えていたボランテ ィア活動終了後 の進路予 定 を、回答者毎にま とめた ものである。表
2■③ボランティア活動終了後の進路確 数回答
)活動前 活動後
Al 進路が決まらず渡独 した。
平和村に行 くことが将来の夢であ り 目標であつたため、その後の進路はま だ見つかつていなかつた。
0
子 ども達の世話をしたことにより、 自分の家族を 将来介護できるようにな りたいと思い、ヘルパー の資格を取得 し、介護の経験を積んた・
現在は今の会社で障害児を野外で支援する活動を したいと計画を建てている。
本業では、.障害者の支援活動を行いながら、平和 村について公演会などを行 うことにより、自身の 経験を伝 え続けていく予定である。
Bl 帰国後は普通に就職 して国内で働 く
つもりだつた。 ・
ドイツで就職 してからは、平和村を訪問して子 ど も達 と遊んだ り、イベン トに参加 した りしたい と 思 う。
・
大学を卒業するまでに地域の小学校で平和村につ いて公演会をする予定である。
・
平和村にいる間に ドイツにある日系企業の駐在員 と知 り合い、
ドイツでの就臓洗 を見つけた。
●
ドイツでの生活に魅力を感 じ、
ドイツで働 きたい と思つた。
C)
o
留学 し、農業や地域開発を学ぶ予定だ った。・
留学 して勉強 し、また違 う分野の仕事 をしようと考えていた。
o
途上国の支援をす るためには、自分 自身が専門的 な技術を身に付ける必要があると感 じた。・
障害者の暮 らしに興味をもち、障害者の作業所で 働 き農業の分野で障害者支援をするため、経営を 学ぶことを決める。
・
地雷などの怪我で子供達の就労に困難が生 じるこ とか ら障害者の就労支援に農業の分野から支援 し たいと考えている。
・
休暇を利用 し、平和村に行 きボランティアを継続 している。
D) 資格があるので介護職に就 く。 。
これまでの経験を活か し今後につなげたい。
・
食材が十分でない海外で、工夫す ることにより相 手を喜ばせ られるような 日本食の料理人になるこ
とを目指 している。
o
モナコで 日本食の料理人 として働きなが ら、日本 食の奥深 さを伝 え、 日本に興味をもつきつかけを 与えたい。・
体暇を利用 しこれからも平和村のボランティアを 続けてい く。
・
障害者の生活支援の仕事につ く。平和村の生活で 料理への興味が強まった事か ら退職 し資格を取 り 海外の 日本料理屋に就職 した。
D
児童労働を防ぐNGOに
履歴書を送 つたが落ちたため、希望 していたNG
O活
動への参カロを予定 していた。・
エコな生活を心がけ、またそれを推奨する取 り組みに参加している。
●
NGOに
入 り、アフリカやバ ングラデシュで 飢餓をなくす支援活動を行いたし、表
28の
内容 を傾 向毎に分類 し、表281に
示す。活動前は
5人
それぞれ に活動後の進路 を予定 していた。帰国後の実際の進路では、障害者支援 に携 わった ものが
3人
、貧困国の支援活動 に携 わった ものが2人
、そ し て平和村の支援活動 を全員 が継続 して行 っている事か ら、平和村のボランテ ィア活 動に参加 した事 によ り、障害者問題や途上国の問題 な どに対す る関心が高ま り、平 和村で携 わった活動に関係す る分野の仕事 に 自身の活動意義 を見出 した とい う変化 が明 ら力ヽこ見受 け られ る。表
2‐8‐l ③ボランティア活動終了後の進路
活動前 活動後
児童労働を防ぐ
NGOに
就職する 1人老人介護と障害者支援
1人介護職 1人
障害者支援から海外で日本食の料理人
1人未 定 1人
ドイツにある日本企業に就職内定
1人国内で就職活動 1人
障害者支援活動
1人留 学 1人
貧困国の支援活動 2人
平和村の支援活動を継続
5人
3 1・
考察
̀性
格の変容について
平和村では、勤務中は ドイツ語で統一されてお り、 ドイツ人スタッフや様々な国 から来た子ども達とのコミュニケーションを図るために、日本での生活のような「暗 黙の了解」や 。 「相手の心情を察する感覚」が通用 しない。そのため他者 と意思疎通 を図る為に自分の意思をはつきりと相手に伝わるように表現することが必然となる。
この環境において仕事を円滑にこなす努力をするうちにコミュニケーションスキル が向上する結果 となる。また相手の考え方や文化的な差異への理解が当然に求めら れる ̀表 歩 21で は、活動者には柔軟さが身に付き、他者理解が深まることが示 さ れている。
また、住居では約一年間、初対面の日本人 10人以上 との共同生活を行 うことに なる。職場でも住居でも常に一緒にいる日本人スタッフとの関わ りにおいて、 日本 人同士でも生活スタイルや価値観の違いなどに対 し、 他者を理解 し、自分を理解 し、
互いの意見を寄 り添わせていく事が必要となる。そうした環境から表 2‑2‑1に示 さ れる自己理解の深まりや他者理解 と共感性の深まりが見 られる結果となったと考え
られる。
2.障
害者 に対す るイメージの変化活動前 には障害者 と関わ りをもつていた者 が多い訳ではない。そ して平和村 の子 ども達の障害を負 った理 由が 日本の障害者 のイメージ とは結びつ きに くい事か ら平 和村 の子 どもを障害者 と認識 し活動 に参カロした者 は少 ない。 しか し、表
241で
は 活動後の5名
全員 が 「障害者 問題への関心が高ま り、今後 自らも何 らかの形で障害 者 問題 に取 り組 んでいきたい」 と答 えている。 また平和村 の子 ども達を障害者 と捉 えて接 していないにもかかわ らず、活動後は 「障害者 と健 常者 を区別す る感覚がなくなった」 と全員 が述べている。 この結果か ら、平和村 におけるボランテ ィア活動 によ り、ボランテ ィアの障害理解が深 ま り、平和村の子 ども達 を一人ひ とりの子 ど もとして関わつていたの と同様 に障害者 に対す る認識 も同 じ一人の人 として特別 な 区別をす る意識 がな くなった もの と伺 える。
3.平
和村の子 どものイ メー ジの変化子 ども達は紛争のまだ続 く治安 の不安定な国か ら来ている。 その事は 日本で も 度 々報道 されてお り、活動者 の事前のイ メージで も子 ども達は苦 しんでいる、子 ど
も同士 も争い合 ってい るとい うイメージを持 っていた者 が多かった。活動 を経 て子 ども達が生命の危機に瀕す るよ うなひ どしVIXi我や病気 を抱 えた状態で も非常に活発 に遊び回つてい る様子か ら、活動前のイ メー ジが大きく変容 した よ うである。表 2
‑5‑1で
も子 ども達の元気 な様子 を印象 として もつ ものが多かった。また、平和村 の 子 ども達 と関わ り、子 ども達の母国の環境や帰国後の環境について考 えるよ うにな った と全員 が述べ、平和村で子 ども達 と関わった事によ り活動者 自身の国際理解や 国際問題への関心の高ま りが見受け られ る。また子 ども同士で、互いの障害 を助 け合 う自然な様子か ら自身の障害者合の関わ り方 に大 きな影響 を受 けた事が示 されている。
4。 国際理解や 国際問題への興味・関心の高ま り
活動前の
5人
の うち、国際理解 に興味を持 ち関心を持 っていた者は2人
、違 う人種 の人 と関わつた経験がな く、他国の人 と関わ る事に抵抗があった者 は