死亡診断時の医師の立ち 振る舞いについての
マニュアル作成の意義
日下部明彦 1) 2)、大谷洋一2) 、角藤厚美2)
岩見加奈子2)
、佐藤晶子3) 、平田知子3) 、横井信人4)
津崎洋子4) 、沖田将人1)、稲森正彦5)
1)みらい在宅クリニック
2)横浜市立みなと赤十字病院緩和ケア病棟 3)藤沢湘南台病院 緩和ケア病棟
4)聖仁会 横浜甦生病院 ホスピス病棟
5)横浜市立大学附属病院 臨床研修センター
第
24
回日本在宅医療学会学術集会 大阪2013
年5
月背景
• 死亡診断の場面での医師の立ち振る舞いは、その後 の遺族の悲嘆に大きく影響を及ぼすと考えられる。
• 医師教育のなかには死後の内容はほとんど含まれず、
グリーフケアを意識して死亡診断を行う医師は少ないこ とが予想される。
• 主治医と主治医以外では死亡診断の場面での立ち振
る舞いに差があるかもしれない。
方法
神奈川県内三ヵ所の緩和ケア病棟( PCU )看護師
を対象に主治医と主治医以外の医師での死亡診
断時の立ち居振る舞いの差についてのアンケート
調査を行い、 32 名より回答を得た(回収率 60% )
結果① PCU 看護師へのアンケート
19%
49% 29%
3%
死亡診断を主治医が行うのと主治医以外が行う ので遺族への声かけに差があると感じるか?
非常に差がある かなり差がある 少し差がある 差が無い
n=32
結果② PCU 看護師へのアンケート
16%
37% 34%
13%
死亡診断を主治医が行うのと主治医以外が行うの で病室に留まる時間に差があると感じるか?
非常に差がある かなり差がある 少し差がある 差が無い
n=32
結果③ PCU 看護師へのアンケート
医師の『良い振る舞い』についてのフリーコメント
・身なりが正しい
・患者本人に声をかけてから診察をする
・寝具や寝間着を丁寧に扱う
・今までの経過を振り返る
・患者の人柄に触れる
・家族をいたわる
・出棺に立ち会う
結果④ PCU 看護師へのアンケート
医師の『悪い振る舞い』についてのフリーコメント
・不機嫌そうにやってくる
・身だしなみが悪い
・バタバタとうるさく入室
・携帯電話で死亡時刻を確認
・死亡確認の時間以外の言葉を発しない
・そそくさと退室
• 多くの PCU 看護師が主治医と主治医以外 の医師で死亡診断時の立ち居振る舞いに 差があると考えている
• アンケートを基に『死亡診断時の医師の立 ち居振る舞いについてのマニュアル』を作 成した
• 今後、遺族の悲嘆によい影響を与える医 師の立ち居振る舞いを検討したい。
まとめ
マニュアルの要点
①病室へ向かう前 身だしなみ、環境の整備、
病歴の確認、スタッフからの聞き取り
②死亡確認時 環境の整備、挨拶、態度、診察、
時計、言葉の選択
③死亡確認後 遺族とのお話しのポイント 3 点 ・患者さんの辛さに関すること
・患者さんへの尊敬の気持ち
・家族へのねぎらい
・研究費とって
・在宅フィールドで
・地域の多職種協働で
マニュアル作り直そうよ!
訪問看護師 H さん
学会発表後に逆ナンパされる
患者 家族
がん診療連携拠点病院・
急性期病院
ホスピス・
緩和ケア病棟 在宅緩和ケア
緩和ケアの三角
みらい在宅クリニックの概要
• 所在地:横浜市南区 (高齢者率 25% 強 H26 )
• 常勤医5名、非常勤医9名
• 訪問診療に特化したクリニック
• 在宅訪問患者数 約 220 人
• 年間新患数 280 人 / 年
• 自宅でのお看取り数 138 人 / 年
(がん患者 86 人 非がん患者 51 人)
ドキュメント内
「看取り」での経験を語る会在宅での療養・看取り・ご遺族支援を多職種で考えよう
(ページ 103-115)