66)同書、38ページ。
67)これら「外部世界」と「辺境」の違いについて、 「r世界経済』の辺境とは基本 的に低位の商品一つまり労働の報酬の低い商品一を生産するが、重要な日用消費 財を生産するという意味で、全体としての分業体制の大切な一一eeをなしている地 域のことである。他方、r世界経済』の外の世界というのは、別の世界システム に属するうえに、問題になっているr世界経済』とのあいだに貿易関係はあって も、主として旧例品の交易、つまりしばしばr豊かな貿易』と呼ばれる交易をし
かもたないような地域のことである。」と述べている。
同書、213ページ。
68)同書、280ページ。
69)同書、280ページ。
70)彼は17世紀を、ほぼ1600年から1750年の期間としている。
1.ウォーラーステインr近代世界システム 1600〜1750』川北稔訳 名古屋大学出版会1993年6ページ。
71)従来、17世紀のヨーロッパは、人口の停滞や経済の低落など、いわゆる「危機 の時代」として取り上げられてきたが、ウォーラーステインは、世界システム理 論の立場から、 「ヨーロッパ世界経済」を凝集させた時期として考えている。
72)同書、29ページ。
73)同書、32ページ。
74)同書、35ページ。
75)同書、46ページ。
76)同書、45ページ。
77)同書、53ページ。
78)同書、96ページ。
79)「17世紀に賦役労働が量的に強化された事実は、ポーランド、オスト・エルベ、
ハンガリー、ボヘミア、ルーマニア、デンマークなどで確認されている。」と述 べている。
同書、168ページ。
80)同書、171ページ。
81)同書、.174ページ。
82)「市場ばかりでなく、法体系をも通じてこの地域の基本的な生産関係をつくりあ げていくことになったブルジョワ=生産者にとっては、奴隷制が最適の選択だっ たのである。」と述べている。
同書、197ページ。
83)同書、222ページ。
84)スペインのような植民地を持たなかったこの地域は、前貸問屋制で生き残ろうと した。その結果、生産の中心は農村部へと移動したり、外国商人達の支配下に編
入されたりし、半辺境にとどまったとしている。
同書、233ページ。
85)同書、242ページ。
86)「オランダが恒久的なイギリスのパートナー、それも事実上従属的なパートナー と化したことで、いまや、どこからみても二極構造に変わってしまったのである。」
と述べている。
同書、310ぺ・一一・ジ。
87)同書、332〜333ページ。
88)これについては、政治的側面からアプローチしたModelskiや、経済的側面からの Frank、軍事的側面からのGoユdsteinなどがある。
A.G. Frank and B. K. Giエエs, The 5,000−Year World System , The World Syste皿,
U. S. A. Routledge, 1993. p. 36.
また、Modeユskiについては、
Georg Modelski, Long Cycles in World Politics,Macmillan Press,1987.
(浦野 起央・信夫隆司 訳r世界システムの動態』晃洋書房、1991年)
を参照。
89)L. S.Stavrianos , Global Rift, Quill,U. S. A.1981.
90)ibid, p. 167.
91)この点について、「これらの発展は、本質的に商業資本主義の出現にある。ヨー ロッパ持ち前の拡大主義という社会傾向が、海外領土の新発見を刺激し、重商主 義として知られている経済の体系を、こうした植民地獲得の中で発達させていっ たのである。」と述べている。
ibid, p. 45.
92)ibid, p. 45.
93)この点について、「完全に中核に統合されたものとして東欧とラテンアメリカが あり、完全に独立している外部世界としてアジア諸国があp、申東は両者の中間 の位置にあった。」とし、辺境=・ PeripheraユAreaという言葉を、第三世界へ至 る途中の概念として使用している。これはWallersteinの「辺境」概念とは異な る使い方である。
ibid, p. 123.
94)ibid, p. 167.
95)この点について、「イギリスは1700年から1870年まで、r世界の工場』
としてゆるぎない地位を占めていた」と述べている。
ibid, p. 169.
96)ibid, p. 170.
97)ibid, p. 255.
98)ibid, p. 256.
99)ibid, p. 367.
100)ibid, p. 432.
101)これについて、 「第三世界での革命運動は、第一にナショナリズム的性格を持つ ていた。リーダー達は、インドでの商人や弁護士、トルコやイランでの士官、ア フリカでの聖職者や教師といったいわばブルジョワであり… 彼らは独立を欲 していたのであり、階級闘争や社会変化は望まなかった。」と述べている。
ibid, p. 514.
102)ibid, p. 41.
lO3)大江は序説において、 「いわゆるr大航海時代』の開始以後、 rヨーロッパ世界 経済』のもとに地球全体がおおわれていく時代がはじまった」とし、ウォーラー ステインの「世界システム理論」に準拠していることを明らかにしている。
大江 一道r世界近現代全史1』山川出版 1991年2ページ。
104)内容構成は以下の様になっている。
序説 近代世界史成立の歴史的前提(1、世界帝国と世界一体化の開始、2、近 代世界システム形成下のアジア・アワリカ諸帝国、3、近代移行期のヨーロッパ)
第1部 資本主義的近代世界システムの形成(第1章 西ヨーロッパの近代的成 長、第2章 中・東ヨーロヅパの国家統合、第3章 啓蒙思想の世紀、第4章 十八世紀のヨーロッパ文化、第5章 十八世紀アジアの諸帝国)
第2部資本主義的近代世界システムの確立(第1章二重革命時代の開始、第 2章 ヨーロッパ近代国際秩序の形成、第3章 自由主義の発展、第4章 アメ リカ世界の近代化、第5章 近代世界システムとアジア)
105)同書、78ページ。
*1
(表5)Global Rift L.S.Stavrianos, Quilt.1981.
・第1部 第三世界の出現(1400−1770)
1章 導入
2章 商業資本と新世界植民の時代
1、西洋における商業革命と商業資本主義 2、第三世界における重商主義と植民地主義 3章 東ヨーロッパにおける第三世界の始まり 1、北西ヨーロッパの優越
2、東ヨーロッパの第三世界化 3、非第三世界としてのロシア
4章 ラテンアメリカでの第三世界化の始まり ユ、征服
2、征服者と敗者
3、ラテンアメリカ対アングロアメリカ 4、ラテンアメリカ低開発のルーツ 5、ラテンアメリカ経済の低開発 5章 辺境地域としてのアフリカ
ユ、ポルトガル人到来以前のアフリカ 2、奴隷貿易と大西洋経済
3、大西洋奴隷貿易へのアフリカの反応 4、東アフリカでの奴隷貿易
5、アフリカ奴隷貿易の悪影響 6、辺境地域としてのアフリカ 6章 辺境地域としての中東
1、 「すべては神によって与えられた」
2、 「古い秩序とハーモニーの消滅」
3、接近の危機 4、貿易路の移動 5、レバント会社
6、オスマン帝国の辺境化 7章 外部世界としてのアジア
1、パスコ・ダ・ガマ以前のアジア 2、ポルトガルの海洋帝国
3、東インド会社によるポルトガルの駆逐 4、東アジアのヨーロッパ人
5、外部世界としてのアジア
・第2部 グローバルシステムの中の第三世界 1770−1870
8章 産業資本主義の時代と植民地主義のかげり1、西洋での第一次産業と産業資本主義 2、第三世界での植民地主義のかげり 9章 ラテンアメリカでの新植民地主義 ユ、独立国家としての地位のかげり 2、独立後の新植民地主義
3、新植民地主義の経済 4、新植民地主義の文化
10章 アフリカ、奴隷貿易から合法貿易へ 1、アフリカと両アメリカでの奴隷制の終焉 2、アフリカの探検
3、奴隷貿易から合法的貿易へ
11章 中東の第三世界化
1、トルコのマンチェスターとリーズ 2、トルコの第三世界化
3、エジプトは工業国にはなりえない 4、エジプトの第三世界化
5、ペルシャの第三世界化 12章 インドの第三世界化 1、インドの征服
2、イギリスの統治技術 3、インドの伝統経済
4、イギリスの衝撃;財政と農業 5、イギリスの衝撃:手工業 6、インドの第三世界化
・第3部 グローバルシステムの中での第三世界 1890一ユ914
13章 独占資本主義と地球的規模の植民地主義の時代ユ、西洋における第二次産業革命と独占資本主義 2、第三世界における国際的植民地主義
3、西洋の経済発展対第三世界の経済成長 14章 アフリカの第三世界化
ユ、アフリカの分割 2、アフリカ人の抵抗 3、支配の技術
4、世界資本秩序への統合 15章 中国の第三世界化 1、中国文明の継続性 2、革命なき反乱 3、戦争と不平等条約 4、革命なき反乱再び
5、世界資本主義秩序への統合 6、帝国の崩壊
ユ6章 ロシアの第三世界化
ユ、スラヴォフィル対西洋主義者
2、ロシアの経済成長、第二局面(ユ856−91)
3、ロシアの経済成長、第三局面(1892一ユ914)
4、帝国という鎖の最も弱い輪
17章 例外の日本
1、鎖国下の日本
2、西洋の介入と明治維新 3、上からの革命:政治 4、上からの革命:経済 5、日本の帝国主義 6、例外の日本の重要性
ユ8章 第三世界の抵抗の始まり ユ、両アメリカでの黒人の抵抗 2、アジアでの保守主義者の運動 3、キューバとフィリピンの抵抗 4、日本の勝利とロシアの革命 5、 「ペルシャの窒息」
6、青年トルコ革命 7、中国の革命 8、メキシコの革命 9、アフリカの抵抗
10、1914年以前の運動の性質
・第4部 20世紀;第三世界独立への闘い
19章 防衛的独占資本主義、革命と新植民地主義の時代 ユ、西洋での第三次産業革:命と防衛的独占資本主義 2、マルクスの予言の転覆
3、第三世界の多国籍企業 4、第三世界の:革命運動 5、第一一世界の反革命戦略 A、反革命の政治戦略 B、反革命の経済戦略 C、反革命の文化戦略
20章 世界的革命の第一の波 ユ914−39 :1917ロシア革命の主導
1、ロシアの革命2、 「一国社会主義」
3、 「ブルジョワとツァーリストのごたまぜ」
4、五か年計画
5、ロシア革命と第三世界
2ユ章 世界的革:命の第一の波 1914−39 :革命の世界的表れ
1、第三世界政治のダイナミクス 2、コミンテルンと中国革命 3、ガンディーの無抵抗 インド 4、中東の委任統治
5、パレスチナの三角関係 6、熱帯アフリカ
7、例外の南アフリカ
8、ラテンアメリカの新植民地主義
22章 世界的革命の第二の波 1939一
ユ、中国の革命
2、延安方式かソヴィエト方式か 3、文化大革命
4、毛沢東以後
5、中国の革命と第三世界
23章 世界革命の第二の波 1939一 :革命の世界的表れ
1、第三世界の政治のダイナミズム2、民族主義体制 A、インド B、中東
C、熱帯アフリカ D、ラテンアメリカ 3、社会主義革命体制 A、ベトナム
B、モザンビーク C、キューバ 4、白人植民者体制 A、南アフリカ B、イスラエル
24章 共通の未来像
1、 「神の下での大いなる無秩序」
2、直面する世界
3、 「譲歩か構造変化か」
4、共通の未来像
;1949中国革命の主導
*2(表6)Globa/Rift,p.41。
lnterrelated Evolution of the MetroPolitan Center and lts DePendencies
Period Center PeriPhery
1, 1400−1770
2. 1770−1870 8. 1870−1914 4. 191tl−present
Commercial capitalism
Industrial capitalism Monopoly capitalism Defensive monopoly capitalism
Colonialism confined largely to the Americas
Waning colonialism Worldwide colonialism Revolution, decolonization and neocolonialism