第 3 章 設定タブ
3.6 プリセット
3.6.1 プリセットについて
プリセットは DxO Optics Pro 内の画像に一度にすべての補正を適用させるためのセットです。プリセットによく使う補正項目を 保存しておくことで、簡単に補正項目を適用することができます。
DxO Optics Pro には、大きく 2 種類のプリセットがあります。
・フルプリセット:既存の設定のすべての補正項目を書き換えます。
・部分プリセット:一部の補正項目に対してのみ作用します。他の各補正項目について「補正を実行する」「補正しない」「何 もしない」を選択することが可能です。
DxO Optics Pro の重要な機能は、画像ブラウザ内の画像はすべて、すでにデフォルトプリセット(フルプリセット)が自動で適 用されているということです。このプリセットはソフトウェアが提供するデフォルトプリセット(〔DxO デフォルト〕)や、自分で選 択したプリセットのどちらでも利用できます。
3.6.2 用意されているプリセットを使う
アクセス
DxO Optics Proでは 30 種類以上のプリセットがあらかじめ用意されています。カテゴリに分類され、以下の場所から呼び出す ことができます:
・選択、設定タブのコマンドバーにあるプリセットドロップダウンメニューから
・画像ブラウザ内のサムネイル上で右クリックして、コンテキストメニューの〔プリセット適用〕から選択
DxO Optics Pro 6 または 7 のプリセットを、デフォルトプリセットも含めてインポートすることもできます。
NOTE
DxO 新デフォルトプリセット
選択タブで画像を選択した時点で、すべての画像にこのプリセットが適用されます。以下の補正設定が含まれています:
・自動露光
・DxO Smart Ligting:自動少し
・カラーレンダリング:JPEG 画像は変更無し、RAW 画像は工場出荷時設定
・彩度過多補正:自動
・ノイズ:自動
・ディストーション:自動
・ヴィネット:自動
・倍率色収差:自動(横色収差がオン)
・レンズブラー:オン(グローバルスライダ -0.50)、または DxO 光学モジュールが利用できない場合はアンシャープマスク のデフォルト設定
〔プレファレンス〕でデフォルトプリセットに別のプリセットを選択できます。デフォルトプリセットを変更しても、すでに処理済みの 画像には影響しません。
NOTE
ニュートラルカラー(RAW 画像のみ)プリセット
このプリセットは基本的には DxO 新デフォルトプリセットと同じですが、さらに正確に再現できるよう、カラーレンダリングの彩 度とコントラストが低く設定されています。このプリセットはフルプリセットですべての設定に影響します。
このプリセットはプロフェッショナルな写真家向けの設定です。
NOTE
色とライト調整プリセット
このフォルダには 14 種類のプリセットがあります:
・ 全般 - モノクロ:白黒写真専用のプリセットで画像の内容に合わせてコントラストを最適にしたい時に有効です。
・ 全般 – ネガの色:画像内の色を反転し、ネガの仕上げにします。
・ 全般 – 古ぼけた写真:クリエイティブの高いプリセットで、色調を色あせたようにすることで古ぼけた写真の感じを出します。
・ 全般 – 鮮やかな発色:鮮やかな色と高いコントラストを再現するクリエイティブなプリセットです。風景や、建築写真、
静物、自然など、コントラストを上げて、彩度の高い画像に向いています。
・ ハイライトリカバリ – 弱く/普通/強く(RAW 画像のみ):ダイナミックレンジが広く、またディテールの含まれるハイライ トが飛んでしまっているような画像に適しています(曇り空、雪、ウェディングドレス、ロウソク、焚き火のシーン等)。
・ 風景 – ハイキー:ディテールとハイライトをそのままに、濃度を下げハイキーに仕上げます。霧がかかった風景写真や、朝 の海、ロマンチックな雰囲気のポートレート等に利用できます。
・ 風景 – ローキー:コントラストを上げながら、露光を下げローキーに仕上げます。都会の風景や、工場、破壊された自然 等を表現する場合に効果的です。
・ 風景 – 絵はがき:彩度とコントラストを上げます。ポストカードにあるような鮮やかな色と形状を表現したい風景写真や紀 行写真等に向いています。
・自然な色(RAW 画像のみ):ナチュラルカラーに仕上げ、可能な限り忠実にシーンの色再現を実行します。自然な色合いに したい場合など、ほとんどの RAW 画像に有効です。
・リアルなカラーバリエーション 1、2、3(RAW 画像のみ):この 3 つのプリセットは、仕上げ方の好みに合わせてさらに 3 種 類のカラーレンダリングバリエーションとして利用できます。
ディテール調整プリセット
このフォルダには 4 つのプリセットが用意されています:
・ 高 ISO - ノイズ除去:超高 ISO 値で撮影された画像のノイズ低減と、暗いシャドウ部の表現をバランスをとって処理します。
暗い場所での撮影や、ハイスピード撮影またはそれらを組み合わせた撮影した画像に向いています。室内で夜、動く物を フラッシュ無しで撮影した場合に利用できます。
・細かいノイズ粒子を維持(RAW 画像のみ):高い ISO で撮影した RAW 画像内の細かい粒子を維持したい場合に有効です。
・アンチ偽色(RAW 画像のみ):規則的なパターンを持った洋服やその他のオブジェクトで発生したカラーモワレを取り除き ます。髪の毛や毛皮、羽などの画像にも有効です。
・細かいディテールをシャープに:画像全体のシャープさを上げたい場合に有効です。
ジオメトリ調整プリセット
このフォルダには 3 つのプリセットが用意されています:
・グループ写真 – 顔の歪み修正:画像の端にある顔の形を修正します。広角レンズで画面いっぱいに複数の顔が並んでいる ような団体写真を撮った場合等で利用できます。
・グループ写真 – 身体の歪み修正:画像の端にある物体が太く歪んでしまう形を修正します。広角レンズで画面いっぱいに 人が並んでいるような団体写真を撮った場合等で利用できます。
・視野最大:画像の縦横比を変更する場合に端の部分の画像情報を最大限に活用したい場合に有効です。
HDR シングルショットプリセット
このフォルダには 3 つのプリセットが用意されています:
・ HDR - アーティスティック(RAW 画像のみ):非常に強い HDR 効果を RAW 画像に適用します。単体の画像のハイライト をリカバーし、シャドウ部分を明るくします。トーンカーブと自然な彩度設定が適用されます。
・ HDR - リアル(RAW 画像のみ):HDR - アーティスティックより弱い HDR 効果を RAW 画像に適用します。単体の画像のハ イライトをリカバーし、シャドウ部分を明るくします。トーンカーブと自然な彩度設定が適用されます。
・ HDR - 軽く:このプリセットは RAW と JPEG の両方に適用できます。単体の画像から少しだけ HDR 効果のかかった画像を 生成します。DxO Lighting の設定のみが適用されます。
補正なしプリセット
名前の通りこのプリセットではすべての設定がオフになっています。もちろん RAW 画像に適用した際には、カメラに対する基本 的な設定に基づいて最適の RAW 現像が行われます。このプリセットはフルプリセットですべての設定に影響します。
3.6.3 プリセットの適用
画像には必ずプリセットが適用される必要があり、画像ブラウザ内の画像にはすべて自動的に〔DxO 新デフォルト〕プリセット が適用されます。そのため画像ブラウザ内の画像は特に意識をすることなくプリセットは適用されています。
任意のプリセットを適用することもできます:
・画像ブラウザのサムネイル上で右クリックして適用
・〔選択〕か〔設定〕タブのアイコンバーにある〔プリセット適用〕ドロップダウンメニューから適用
・〔プリセットエディタ〕パレットから適用
デフォルトプリセット(〔DxO 新デフォルト〕)以外のプリセットを最初に適用したい場合、そのプリセットが部分プリセットの場合、
設定されていない補正項目は補正されません。各項目はその設定が「使用しない」という設定であっても必ずなんらかの設定が必 要であるということを示しています。
NOTE
プリセットを組み合わせて使う
〔DxO 新デフォルト〕(または他のフルプリセット)を適用した後、他のプリセットを上から適用すると、どうなるでしょうか。両方 のプリセットに設定がされている場合はどちらが採用されるのでしょうか。
ルールはシンプルです。後から適用したプリセットが適用されます。
・もし最初に適用したプリセットの値が「補正しない」で、2 番目に適用したプリセットの値が「補正する」の場合は、補正 は実行されます。
・最初のプリセットが「補正する」で値が「-2」、2 番目も「補正する」で値が「+1」の場合は、2 番目の設定内容「+1」が適 用されます。
部分的な補正のみを行う「部分プリセット」を作成することができます。これはフルプリセットの上から適用することができ、こ の設定箇所のみ部分プリセットの内容に変更されます。
ハイライトリカバリーなど、RAW 画像でのみ利用できる設定がある場合は、ドロップダウンメニュー内に〔RAW 画像のみ〕という 表示がされています。JPEG ファイルには適用されません。