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第 3 章  設定タブ

3.5  補正パレット

3.5.5  ディテール

ディテールパレットについて

〔ディテール〕パレットでは、画像の詳細補正が行えますが、この補正は画像品質に非常に大きなインパクトを与えます。画面の 表示サイズは必ず 75%以上にしてから補正を実行してください。設定タブのプレビュー画面はあくまでも補正効果をシミュレー トした画像であり、処理済みの結果を見ている訳ではありません。技術上の制限によりディテールパレット内の補正は 75%未満 の表示ではプレビューができません。

DxO Optics Pro 8 では、〔プレファレンス〕>〔詳細プレファレンス〕タブで、75%以下でもノイズのプレビューが表示できるよう に設定を変更することができます。どのズームレベルでもノイズを表示するようにすると、コンピュータの処理に大きな負荷が かかるため、お使いのハードウェアのスペックによっては処理に時間がかかります。この設定によって処理が遅くなるようだったら、

プレファレンスの設定を元に戻してください。

ディテールパレットには、4 つのサブパレットが用意されています:

・ノイズ:高い ISO 値で撮影された画像や、低い露出で撮影された場合に画像に発生するざらつきを補正します。

・アンシャープマスク:画像のシャープネスを補正します。

・モワレ:網目や布地、屋根のタイルなどでよく発生するカラーアティファクトを取り除きます。

・ダスト除去:画像内のゴミを取ります。

ノイズ

デジタル写真におけるノイズ

すべてのデジタルカメラは一定量のノイズを発生します。本来均一に表現されるべき領域にランダムな変化が出ることをノイズと いいます。例えばグレーの均一な表面を撮影したときグレーの表面に、ピクセルに明暗が出るコントラストノイズと、ピクセルに グレーではなく色がついてしまうカラーノイズの両方が見られます。ノイズは比較的一定の振幅を持ち弱いため、ノイズはハイラ イト部分よりシャドウ部分(光量が低い箇所)に多く見られます。高い ISO に設定するとデジタル信号を増幅するため、同時に ノイズも目立つようになります。

できれば 100%表示でノイズを確認することをお勧めします。

NOTE

DxO のノイズ低減について

DxO の強力なノイズ低減アルゴリズムも万能ではありません。DxO Labsで計測された各カメラモデルによって演算されるため、

カメラモデルによって異なります。もしお使いのカメラが DxO Optics Proでサポートされていない場合は、〔コントラスト〕と〔カ ラーノイズ〕の 2 つのスライダを使って手動で補正する必要があります。

JPEG 画像ではすでにカメラ内でノイズ低減処理が実行されているため、過度のノイズ低減を実行すると、ディテールが失われ てしまいその後の補正ではリカバリーできません。DxO Optics Proで実行するノイズ低減を実行する場合、JPEG 画像に比べて、

RAW 画像の方が画質が失われずに高い品質を実現できます。そのため RAW で撮影されることをお勧めします。

ノイズ低減サプパレット

ノイズ低減の調整方法

DxO Optics Pro の自動補正は撮影したカメラの科学的な計測を元に実行されるので、ノイズ低減に非常に効果的です。さらに 3 つのスライダを使って調整が可能です:

・輝度ノイズ:画像内の高周波ノイズ(非常に小さいディテール)を取り除きます。

・コントラスト:肌にある大きなシミのような大きなノイズを取り除きます。

・カラーノイズ:目障りな色付きノイズ(例えば肌色の中の黄色の斑点や、グレートーン内の青の斑点など、偽色の斑点)を 減少または除去するために利用します。

これらのスライダを高く設定すると、滑らかになりすぎて不自然なプラスチックのような仕上がりになるので、注意が必要です。

NOTE

オプション設定

オプションを開くと、〔グレー EQ〕と〔デッドピクセル〕スライダが表示されます。

・グレー EQ:この機能は〔カラーノイズ〕スライダを補完します。中間グレー周辺のニュートラルトーンの彩度が若干減少 します。予期しない影響(過度の彩度の低減など)が発生していない場合は、デフォルト設定(50%)のままにしておく 方が良いでしょう。入力ボックスの設定可能範囲は 0 ~ 100% です。

・デッドピクセル:どのような原因にせよセンサー上で発生した正しくライトが記録できていないピクセル(デッドピクセル)を 取り除くアルゴリズムです。これは画像内で明るい点となって現れます。この現象は高い ISO 値で暗い画像を長時間露光 で撮影すると多く発生します。

マジックワンドをクリックすることで、すべてのスライダをデフォルト(自動)設定にリセットできます。

TIP

アンシャープマスク

アンシャープマスクについて

「アンシャープマスク」はその名前と逆に、画像をシャープにする手法です。フィルムで現像していた時代にオリジナルからぼけ たコピーを作成し、ぼけたコピーからオリジナルを引くことでディテールが強化された画像が生成されていました。

アンシャープマスクサブパレット

アンシャープマスクサブパレットには 4 つの設定が用意されています:

・強さ:画像全体にかかるシャープネスの強さ

・半径:画像中のディテールエッジの補正エリアの細かさを変更します。

・しきい値:どこ以上から補正が適応されるかを決定します。画像内にあるノイズのようなとても小さいディテールにシャー プネスがかかるのを避けることができます。

・エッジオフセット:画像周囲の効果を強める機能です。例えば強さスライダを 200 に設定し、エッジオフセットスライダを 200 に設定すると、画像周囲には 400 の強さのシャープネスがかかることになります。画像中央は 200 の強さになります。

エッジオフセットを 0 にすると画像全体に均一のシャープネスがかかります。

アンシャープマスクを使う

〔アンシャープマスク〕はデフォルトではオフになっています。JPEG ファイルの場合はカメラ内であらかじめ処理されているため 必要ありません。また、DxO 光学モジュールが用意されているRAW 画像も必要ありません。この機能は通常シャープネスのかかっ ていない JPEG ファイル、または DxO 光学モジュールが無い RAW ファイルに利用します。後述のようにアンシャープマスクの設 定を微調整してプリセットを作成しておくと良いでしょう。

3 つのスライダを使って調整しますが、強さを 100、半径を 0.5、しきい値を 4 ぐらいに設定してから調整を開始すると良いでしょ う。一般的なしきい値は 4 ~ 10 の間です。半径は画像中のディテール周辺の補正エリアの細かさを変更します。値を高く設定 しすぎると、にじみが発生する場合があります。最後に強さスライダを 200 以内に設定します。

DxO 光学モジュールが対応していない古いレンズを使って撮影した画像も手動で調整できます。

強さスライダの左側はマイナス値(-100 ~ 0)になり、マイナスにするとシャープネスではなく画像が柔らかくなります。ポートレー トなどに利用できます。

NOTE

モワレ

モワレは、非常に細かいディテールと、カメラセンサーが干渉して発生するカラーアティファクトまたはパターンです。ローパス フィルタがないカメラなどで発生しやすくなります。これらのカメラでは、フィルタが強くかかるこれまでのデジタルカメラより鮮 明に撮影されるため、その分モワレが発生するリスクが高くなります。

モワレはタイルや網目、羽、毛皮、髪の毛、布地などのディテールによく発生します。

モワレの強さスライダで、これらのアーティファクトを取り除くことができます。設定範囲は 0 ~ 100 で、デフォルト値は 100 に なっています。マジックワンドをクリックするとデフォルト値にリセットできます。

ダスト除去

〔ダスト除去〕ツールは、画像上のダストシャドウや汚れを、任意の太さの点または線で塗りつぶすことができるツールです。太 さを調整できる〔ダスト除去ツール〕でゴミを取り除けます。

〔ダスト除去ツール〕のアイコンをクリックすると、2 枚の画像が〔プレビュー〕ウィンドウに表示されます。左の画像が処理前画像(補 正対象となる画像)、右の画像が処理後画像となります。画像表示を拡大してツールの太さを設定してから、点や線などを描き ます。クリックしてマウスボタンを押したままドラッグすると線が描けます。

削除するには同様にクリックしてから Delete キーを押します。青いスポットがアクティブな補正です。選択されていない補正は シアンカラーになっています。

画像内すべてを削除するには、画像の右側にあるリセットボタンを押します。

左のオリジナル画像内の青いドット部分が補正されます。

効果を確認するには、プレビューの表示比率を 75%以上にしてください。

NOTE

もしそのダストが複数の写真内にある場合は、1 枚の画像でダストおよび汚れの除去を行い、その除去処理をプリセット化して、

他の画像に対して再利用することも可能です。また補正をコピーペーストすることができます。

NOTE