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Nero Linux を使用すると、ブータブルディスクを作成できます。このディスクでは、ハー ドディスクドライブへのアクセスなしに、コンピュータを起動できます。 そのため、ブー タブルディスクはハードディスクにアクセスできない場合にコンピュータを起動するための

「緊急ディスク」として使用されることがよくあります。

ブータブルディスクは、ISO-9660 規格の拡張規格である「El Torito」規格に従って作成されます。この規格は、データ ディスクの構造を規定したものです。 ディスクはブートイメージと ISO 部分を含みます。

ブートイメージは、オペレーティングシステムを読み込み、コンピュータを起動するために 必要なすべてのファイルを含みます。 ISO 部分は、データファイル(この方法でバックア ップできるデータファイルであれば)をいくつでも含むことができます。

8.1 ディスクからの起動の要件

ディスクからコンピュータを確実に起動できるようにするには、ディスクドライブが最初の 起動ドライブとして扱われるように、コンピュータの BIOS で起動順序を設定する必要があ ります(たとえば CD-ROM、C:、A: など)。SCSI CD-ROM ドライブの場合、このドライ ブは、設定を変更可能な個別の BIOSで SCSI アダプタに接続されている必要があります。

(これは、IDE ハードディスクが存在しない場合にのみ動作します。IDE ハードドライブは 起動順序で SCSI アダプタより前に位置するためです。)

ディスクから起動する場合は、「MS DOS」や「Linux」のような、メディアへの書き込み が実行されないオペレーティングシステムのみ起動できます。Microsoft Windows 2000 お よび Microsoft Windows XP は、起動時にメディアへの書き込みを実行します。これはディ スクに対しては実行できないため、起動処理はキャンセルされ、PC を起動することはでき ません。

8.2 ブータブルディスクテンプレート

Nero Linux に関しては、ブータブルディスクを作成するためのテンプレートは、論理ドラ イブ(C: ドライブなど)と、セクタのファイルセクタとしてドライブのコンテンツを含む

ブータブルディスク ドライブイメージファイルのいずれでも可能です。 ブータブルディスクのテンプレートが 論理ドライブの場合、ブータブルディスクはシステムの起動時に論理ドライブをエミュレー トします。エミュレーションには次の 3 種類があります。

[フロッピーエミュレーション]: このエミュレーションでは、ブータブルディスクの作 成にブータブルフロッピーディスクが必要です。起動時に、ブータブルディスクはドラ イブ A: のフロッピーディスクをエミュレートします。 この処理では、ドライブ文字が 増えるため、ドライブ A: がブータブルディスクに相当します。 開始データのボリュー ムは、フロッピーディスクの容量(1MB など)で制限されます。

[ハードディスクエミュレーション]: ブータブルディスクを作成するためにブータブル ハードディスクが必要です。 起動時に、ディスクはドライブ C をエミュレートします。

ドライブ C のドライブ文字はすべて 1 つずつ増えます。 開始データのボリュームは、C D (700MB など)または DVD (8.5GB など)の容量で制限されます。たとえば、パー ティションが 1 つ(200GB)しかない 200GB のハードディスクドライブからは、前も ってハードディスクドライブを再パーティション化しなければブータブルディスクを作 成できません。

エミュレーションなし:起動時に、ドライブ文字が変更されることはありません。これ は、ブータブルインストール CD に使用されます。この設定は、フロッピーディスクや ハードディスクドライブをエミュレートする必要がない場合、または独自のデバイスド ライバをインストールしたい場合などに適しています。

8.3 ブータブルディスクの作成および書き込み

ブータブルディスクを作成するには、次の手順を実行します。

1.

Nero Linux のメイン画面から、[新規作成]ボタンをクリックします。

 [新規編集]ウィンドウが開きます。

2.

ブータブル CD を作成するには、コンボボックスから[CD]項目を選択して、選択リスト から[CD-ROM(ブータブル)]項目を選択します。

ブータブル DVD を作成するには、コンボボックスから[DVD]項目を選択して、選択リス トから[DVD-ROM(ブータブル)]項目を選択します。

 ブータブルディスク用の[ブート]タブの内容が前面に表示されます。

ブータブルディスク

3.

ブータブルディスク用のテンプレートデータの原型を論理ドライブにするには、次の手順を 実行します。

1. [ブートイメージデータ]エリアから、[ブート可能な論理ドライブ]オプションボタ ンを選択します。

2. ドロップダウンメニューから、目的の項目を選択します。

4.

ブータブルディスクのテンプレートデータの原型をイメージファイルにするには、次の手順 を実行します。

1. [ブートイメージデータ]エリアから、[イメージファイル]オプションボタンを選択 します。

2. [参照]ボタンをクリックして、目的のイメージファイルを選択します。

3. [起動ロケール]ドロップダウンメニューから、システム起動時に表示される言語を選 択します。

4. [高度な設定を使用する(上級者向け)]チェックボックスをオンにして、[エミュレ ーションの種類]ドロップダウンメニューからイメージファイルのエミュレーションの 種類を選択します。

5.

各タブから必要なオプションを選択します。

6.

[新規作成]ボタンをクリックします。

 選択画面が表示されます。

7.

ブータブルディスクの ISO 部分に書き込むファイルやフォルダを選択して、編集エリアに ドラッグします。

 ファイルやフォルダが編集エリアに追加され、容量情報メーターにはディスクに必要な 記憶容量が示されます。 これで、ブータブルディスクの作成は完了です。書き込み処理 を開始できます。

以下も合わせてご覧下さい:

 編集内容の書き込み 41

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