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2 学術交流フォーラム2014「文化をカガクする?」経過報告

 2014年度の学術交流フォーラム事業では、修了生を事務局として採用することになり、私 が担当することになった。私は、地域文化学専攻に在籍していた2009年に口頭発表を、2010 年にポスター発表をおこなっているものの、フォーラム事業の企画、運営に関わるのは初め てであった。期待された役割は、教員と学生、学生企画委員と開催基盤であるみんぱくのあ いだの調整、橋渡しであった。結果としてそれがどこまで実行できたかは分からないが、委 員会の経過、事務局の役割、今後の課題をここに記述することで、今後フォーラム事業が継 続された場合の参考になれば幸いである。

1.委員会の経過

 委員会は合計8回開催された。場所は主に国立民族学博物館のセミナー室で、当日みんぱ くに来られない人はテレビ会議での参加となった。委員会の開催時期は以下の通りである。

第一回 2014年6月16日(月)  15:00 ~ 17:20 第二回 2014年7月10日(木)  15:00 ~ 17:30 第三回 2014年8月28日(木)  13:30 ~ 18:00 第四回 2014年10月2日(木)  13:30 ~ 18:00 第五回 2014年11月4日(火)  13:30 ~ 18:00 第六回 2014年12月2日(火)  13:30 ~ 18:00 第七回 2015年1月6日(火)  13:30 ~ 16:30 第八回 2015年1月19日(月)  15:10 ~ 17:30

 第一回目(6月16日)の委員会では、フォーラム事業の日程の決定とテーマの絞り込みが 主な議題となった。これまでの学術交流フォーラム事業の過程と位置付けを佐々木先生から 報告してもらい、2014年度のフォーラム事業をどのようにかたち作っていくかの確認をおこ なった。まずはフォーラムを12月20日(土)、21日(日)の2日間で開催することが決定した。

しかしそれ以外は何も決定していないため、何をやりたいのか、何が可能なのかを、各委員 がまだあまりイメージできていなかったように思う。

 そのようななか、2012年度のアンケート結果をもとに、参加者の宿泊場所を同じにする案 が出される。せっかくの機会なので夜もワークショップ等をおこない、親睦をはかるのが目 的である。各委員から出された意見をまとめると、①1か所に集まる、②バラバラに泊まる、

③ボーダーラインを設定してその期限内ならば同一の宿泊場所とする、という案が出た。し かし、一括して宿泊施設を手配することは、事務方での取りまとめ、部屋割り、鍵の受け渡 し、トラブル対応など、クリアすべき点が多くあるため、今回は宿泊場所を同じにすること、

夜のワークショップ実施は、結果的に見送られた。

第1部 事業概要と経過報告

 続いて、テーマ・プログラムについての議論がおこなわれた。2010年、2011年、2012年の 各フォーラムがそれぞれ、交流重視、研究発表重視、そしてワークショップ開催へとより開 かれた場になっていったことを踏まえ、今年度のフォーラム事業をどのようなかたちで実施 すべきかの話し合いがおこなわれた。その上で、各委員がテーマ(キーワード)、フォーラ ム事業の方向性、プログラム案を考え、メール上で議論し、次回の委員会で報告し合うこと になった。

 第二回目(7月10日)の委員会では、事前にメーリングリストにて各委員が提出した企画 案について、各自が簡単に説明をおこなったあと、質疑応答やコメントのやりとりをおこな った。西山さんからは飲食や料理に関するワークショップが、光平さんからは「『しりょう』

を見る・聞く・読む・伝える」展示が提案された。春藤さんからは「歴史研究の技術を語ろ う」というテーマで細分化されている歴史研究の手法について情報交換をおこなう案、黄さ んからは「資料・史料との対話」として国文研で使う資料、歴史学で使う史料など、他分野 の研究方法を知ることを目的とする案、鈴木さんからは「今、歴史をどう読むか―史料・メ ディア・パフォーマンス」をテーマに、「歴史」をどう伝え、どう生かすか、その事例として、

神楽のパフォーマンスが提案された。東城さんからは「いくつもの文科、いくつもの総研大」

をテーマに、文化科学の多様性を理解する場としてのフォーラム事業として、外部公開、公 募型分科会、優秀な発表者への表彰などの案が出された。

 その後、鈴木さん案の神楽公演について、予算の方面から開催の可能性はゼロではないと のことで、神楽公演の開催が決定した。予算との兼ね合いもあるが、鈴木さんが企画書を書 き、他の委員も全面的にサポートすることで合意した。

 そして、神楽公演を中心に全体テーマの討論がおこなわれた。岩瀬先生からテーマのフォ ーカスが散漫にならないようとのコメントが出、各委員が意見交換をおこなう。研究者、研 究対象の扱い方、距離という点では共通しているが、より多くの人が参加しやすいように幅 をもたせたテーマ設定をしたほうがいいとの意見がでるが、けっきょくこの回ではテーマは 決定しなかった。

 第三回目(8月28日)の委員会では、セッションの内容と各担当者の決定、テーマの決定 がおこなわれた。前回までの議論を踏まえ、各委員からテーマのキャッチフレーズ案が出さ れた。しかし、全体テーマの絞り込みが先か、プログラム(内容)の決定が先か、という問 題になった。そこでプログラムの柱を、口頭発表、ポスター発表、シンポジウム(研究公演:

神楽上演)、ワークショップとすることが決定された。そして口頭発表は光平さんと黄さん、

ポスター発表は春藤さん、シンポジウムは鈴木さん、ワークショップは西山さんが担当する ことに決まった。

 その上で、全体テーマについて再考し、「文化をカガクする?」に決定した。これはテー マに幅をもたせ、専攻分野の異なる研究を広く包括するためである。サブタイトルをつける か、あるいはセッションごとにサブテーマを設けるかということが議論されたが、結果とし

てつけられなかった。

 また西山さん案の食をテーマとしたワークショップは、参加者から参加費を徴収するのか

(食費は予算執行不可)、調理を伴う場合の保健所への届け出、みんぱく内での調理可能な 場所が限定されることなどの問題点をクリアする必要があることが明らかとなった。

 プログラムがおおまかに決まったところで、時間配分について話し合いがされた。口頭発 表やポスター発表の時間配分は、発表者の人数によっても左右されるため、この時点で決定 することは難しい。原則として、総研大の学生派遣事業を利用した人は発表の義務があると される。しかし今回の開催基盤であるみんぱく所属の該当学生が、のきなみ海外調査のため フォーラム事業の時期に不在であることが明らかになった。もう少し早くから、フォーラム 事業の開催を周知しておかなければならない反省点である。そこで例えば、1年生には発表 を義務化するなどの案も出されるが、積極的に主体性をもって発表をしてほしいとの思いも 委員に共通してあったため、難しい。

 同時に、発表者がどの程度集まるのかは、募集要項にも関わってくるため、募集要項の内 容やウェブ上にアップする時期などが話し合われた。

 第四回目(10月2日)の委員会では、招聘する研究者や教員の決定、募集要項・登録フォ ームの作成、予稿集作成のスケジュールが決定された。

 各セッションの担当者が、それぞれの内容について考えてきており、それをもとにみなで 議論をおこなった。

 口頭発表は通常の学会発表型から脱し、参加者同士がより密なコミュニケーションを取れ るように、発表者が希望するコメンテーターをつける案や、円卓会議にする案などが出された。

 ワークショップは、食に関するワークショップと、音・音楽をテーマとしたワークショッ プを2つ開催することとなり、その内容も具体的になりつつあった。

 パネルディスカッションは、総研大の予算で共同研究をおこなっている2人の教員に発表 をお願いすることになる。参加者との意見の相互交換をおこなうためコメントペーパーを使 用する案が採用される。

 神楽公演は、みんぱくとの共催となったため、講堂を無料で使用することが可能になった。

広報をいかにおこなうかの意見が出され、ちらしを『月刊みんぱく』へ折り込む、みんぱく 付近の駅、区役所や市役所等に置いてもらうことになった。

 今回問題となったのは、各セッション開催場所と時間の兼ね合い、そして人員配置である。

会場候補はみんぱくの第2、第3、第5、第6セミナー室、講堂、1階エントランス、4階 の生活科学実験室である。第2セミナー室は事務局として使用する。口頭発表、パネルディ スカッションは第3、第5セミナー室を使用する。第6セミナー室は音・音楽ワークショッ プの演者の方がたの楽屋として使用、講堂は2日目の神楽公演で使用することとなった。料 理のワークショップは生活科学実験室である。ポスター発表、音ワークショップをどこでお こなうかが問題となった。ポスター発表は2日間の会期中、掲示しておくことを考えると、

どこかひとつの部屋でおこなうことは難しく、セミナー室前の廊下も検討されたが、エント