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フィルムコンデンサ

ドキュメント内 修 士 学 位 論 文 (ページ 42-48)

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図 4-11 測定時の素子表面温度

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図 4-12 PETフィルムコンデンサ(250V品)

図 4-13 PPフィルムコンデンサ(630V品)

4.2.1 周波数特性

インピーダンスアナライザ(E4990A)を用いて周波数に対する静電容量とESR の測定を行った。測定結果をそれぞれ図 4-14,図 4-15に示す。ESRは両対数グ ラフでプロットしている。値に差異はあるがどの素子も特性の傾向は同様であ ることが確認できる。

図 4-14 の結果から 2 MHz 周辺の自己共振周波数までは周波数の増加に伴い

PETの場合には静電容量がわずかに減少傾向にあり,PPの場合には殆ど変化が 見られないことが分かった。ESR に関しては低周波側において周波数の増加に 伴い急峻に減少していることが分かる。これは絶縁抵抗の影響であると考えら れる。また,PETとPPのESRを比較するとPETの方がよりESRが大きく,減 少の様相も異なっていることが分かる。PPコンデンサのESRの測定値にばらつ きが生じている原因としては,PPは10 kHzにおいて位相角が89.98°であり,

抵抗成分のインピーダンスが極めて小さいことに起因すると考えられる。

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(a) PET (b) PP

図 4-14 周波数-静電容量(フィルムコンデンサ)

(a) PET (b) PP

図 4-15周波数-ESR(フィルムコンデンサ)

4.2.2 温度特性

B-Hアナライザと恒温槽を用いて測定した静電容量とESR の素子温度に対す る変化をそれぞれ図 4-24,図 4-17に示す。2つのPETコンデンサと2つのPP コンデンサで測定を行っており,同一グラフにプロットしている。また,電流周

波数は 100 kHz,電流振幅は 0.1 A で 0 ℃から 100 ℃の範囲で測定を行ってい

る。どの素子も同様に,温度の増加に伴い,PETコンデンサはわずかに静電容量 が増加し,PPコンデンサはわずかに減少することが分かった。また,PETコン デンサのESRは,変化の割合が一定ではなく,特に20℃から80℃の間では温度 の増加に伴い大きく減少している。2つの素子で同様の結果を示しており,PET の誘電体の特性であると考えられる。また,PP コンデンサの ESR は PET と比 較して極めて小さく,温度の影響も少ないことが分かった。

0 0.05 0.1 0.15 0.2

10 1000 100000 10000000

Capacitance [F]

Frequency [Hz]

①PET

②PET

③PET

④PET

0 0.05 0.1 0.15 0.2

10 1000 100000 10000000

Capacitance [F]

Frequency [Hz]

⑤PP

⑥PP

⑦PP

⑧PP

1 10 100 1000 10000 100000

10 1000 100000 10000000

ESR [mW]

Frequency [Hz]

①PET

②PET

③PET

④PET

1 10 100 1000 10000 100000

10 1000 100000 10000000

ESR [mW]

Frequency [Hz]

⑤PP

⑥PP

⑦PP

⑧PP

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図 4-16温度-静電容量(フィルムコンデンサ)

図 4-17温度-ESR(フィルムコンデンサ)

4.2.3 DC バイアス電圧特性

静電容量とESRの直流バイアス電圧に対する特性の測定を行った。B-Hアナ ライザを用いて周波数50 kHz,電流振幅0.01 Aの測定条件で,重畳する直流電 圧のみを変化させて測定している。測定結果をそれぞれ図 4-18,図 4-19に示す。

直流電圧が変化しても,PETコンデンサ,PPコンデンサどちらにおいても静電 容量,ESR共にほぼ変化が見られなかった。

0 0.02 0.04 0.06 0.08 0.1 0.12

0 20 40 60 80 100

Capacitance [F]

Temperature [℃]

PET

PET

PP

PP

0 50 100 150 200 250 300 350

0 20 40 60 80 100

ESR [mW]

Temperature [℃]

PET

PET

PP

PP

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図 4-18直流バイアス電圧-静電容量(フィルムコンデンサ)

図 4-19直流バイアス電圧-ESR(フィルムコンデンサ)

4.2.4 電流特性

静電容量とESRの電流振幅特性の測定を行った。この測定はB-Hアナライザ を用いて,電流周波数 100 kHz 一定の条件下で電流振幅のみを変化させて測定 を行っている。測定結果をそれぞれ図 4-20,図 4-21 に示す。PET コンデンサ は,電流振幅の増加に伴い,静電容量は殆ど変化が無く一定値を示しており,

ESRは大きく減少することが分かった。このESR特性は素子温度特性と同様の 傾向であり,電流通流時に自己発熱で温度上昇していることが原因であると推 察される。PPコンデンサに関しては,電流に対して静電容量,ESR共にほとん ど変化が見られなかった。したがって,電流依存性は極めて小さいと考えられる。

0 0.02 0.04 0.06 0.08 0.1 0.12

0 20 40 60 80 100 120

Capacitance [F]

DC bias voltage [V]

PET

PET

PP

PP

0 100 200 300 400 500 600

0 20 40 60 80 100 120

ESR [mW]

DC bias voltage [V]

PET

PET

PP

⑧PP

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(a) PET (b) PP

図 4-20電流-静電容量(フィルムコンデンサ)

(a) PET (b) PP

図 4-21電流-ESR(フィルムコンデンサ)

0 0.02 0.04 0.06 0.08 0.1 0.12 0.14

0 1 2 3 4 5

Capacitance [F]

Current [A]

①PET

②PET

③PET

④PET

0 0.02 0.04 0.06 0.08 0.1 0.12 0.14

0 1 2 3 4 5

Capacitance [F]

Current [A]

⑤PP

⑥PP

⑦PP

⑧PP

0 50 100 150 200 250 300

0 1 2 3 4 5

ESR [mW]

Current [A]

①PET

②PET

③PET

④PET 0 50 100 150 200 250 300

0 1 2 3 4 5

ESR [mW]

Current [A]

⑤PP

⑥PP

⑦PP

⑧PP

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